この背の高いクリーチャーは、ザラザラした緑色の皮膚をしている。その手の先は爪があり、獣めいた顔にはぞっとするような牙の生えた下顎がある。
経験点1,600
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+8
アーマー・クラス 16、接触11、立ちすくみ14(+5外皮、-1サイズ、+2【敏】)
ヒット・ポイント 63(6d8+36); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +11、反応 +4、意志 +3
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+8(1d8+5)、爪(×2)=+8(1d6+5)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+7)
【筋】21、【敏】14、【耐】23、【知】6、【判】9、【魅】6
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +10; 戦技防御値 22
特技 《技能熟練:知覚》、《鋼の意志》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+9、〈知覚〉+8
言語 巨人語
トロルは信じられないほど鋭い爪と、ほとんどいかなる傷も再生できる驚くほどの再生能力を持つ。彼らは前かがみで、幻想的なほど醜く、驚くほど強い。両方の爪を使えば、彼らの貪婪な食欲を満たすため、その力で肉体を文字通り引き裂くことができる。トロルは身の丈14フィートだが、前かがみの姿勢のためしばしばそれよりも低く見える。体重はおよそ1,000ポンド。
その食欲と再生能力のため、トロルは恐れを知らぬ闘士である。常に向こう見ずに一番手近な生きているクリーチャーに突撃し、怒りの限り攻撃しようとする。火だけがトロルをひるませることができるようだが、この致命的な脅威さえトロルの前進を止めるには十分ではない。普段トロルと戦っている者は、肉のごく小さな欠片からでさえ十分な時間があれば完全なサイズのトロルが再生してくるため、戦いの後では全ての肉片を集めて焼くことを心得ている。幸運なことに、このように再生するのは最も大きな肉片のみである。
戦闘に際しての残酷さにもかかわらず、トロルは自分の子供には驚くほど優しく親切である。女性のトロルは集団となって、幼いトロルを自身の縄張りを探すために送り出す前に、狩と身を守る方法を教えるために長い時間をかける。男性のトロルは単独で生活する傾向にあり、女性とは繁殖のために短い時間だけを共に過ごす。莫大な量の食事をとらなければ餓死に直面するため、トロルはみな、ほとんどの時間を食物を得るための狩猟に費やす。この必要のため、ほとんどのトロルは広い縄張りを自分の物として握り、競争相手との争いは普通のことである。それは通常は命に関わることはないが、トロルはお互いの弱点を知っており、食物が乏しくなった場合には同族を殺すためにその知識を用いるだろう。
このトロルの従兄弟は真水の中にも塩水の中にもすんでおり、(水棲)の副種別と水陸両生の特殊能力を有する。スクラグの基本地上速度は20フィートで、水泳速度は40フィートである。スクラグの再生能力は水と接触している場合にのみ働く。スクラグはあらゆる気候のいかなる水域にも住んでいるが、寒冷な北方の河川や湖に最も普通に見られる。陸生の従兄弟にくらべると見かけは多少獣的ではないが、より暴力的でないというわけではない。