The Hungering of Shadows/飢えし影
出典 Horror Adventures 132ページ
系統 力術; レベル 9
発動時間 1日
構成要素 音声、動作、物質(6つの欠片に砕いたラベンダー色と緑色のアイウーン・ストーン)、焦点(最低でも40,000GPの価値がある、オニキスの玉座)、副術(6人)
技能判定 〈呪文学〉難易度47、成功2回; 〈知識:自然〉 47、成功1回; 〈知識:神秘学〉難易度47、成功4回; 〈知識:地理〉難易度47、成功2回
距離 10マイル/主要術者のキャラクター・レベル
効果範囲 半径1マイル/主要術者のキャラクター・レベル
持続時間 瞬間; 本文参照
セーヴィング・スロー 不可 ; 呪文抵抗 不可
反動 主要術者は永続的な負のレベルを2得て、副次術者は永続的に聴覚喪失状態かつ盲目状態になる。これらの効果はいずれも、儀式が反転するまで除去できない。
失敗 主要術者と全ての副次術者は即座に負のエネルギーの次元界か影界(いずれに行くかは50%の確率、個々の術者毎に独立に決定する)。副次術者は到着してから1時間の間昏迷のままである。
主要術者はオニキスの玉座に座り、太陽の光を冒涜する古代の儀式を呼び起こす。副次術者は闇の神々に祈りを捧げる。副次術者は順番にアイウーン・ストーンの欠片を1つずつ消費し、1時間の昏迷に陥る。儀式の発動中、局所的な部分日食発生し、明らかな闇の柱が玉座の場所を示す。そのため、儀式の範囲がどこかをクリーチャーは用意に知ることができる。
儀式が成功すると、その範囲は永遠の闇のカーテンで覆われ、その領域からは太陽光が失われる。ウィッシュとミラクルのみがこの制限を解除できるが、それも一時的な間だけだ(ただし、神が直接介入することで儀式の効果を終了させることはできる)。薄明かりより明るい光は、副次術者が消費したアイウーン・ストーンの破片に運ばれ、副次術者の全身が光り輝く。この儀式によって弱められた[光]呪文を帯びた物体は、スクライングのような呪文の接続を考慮する際、副次術者の身体の一部として扱われる。アイウーン・ストーンの破片を集めて、範囲内で元の形に戻せば、この儀式は終了する。
Seeded Doom/破滅の種まき
出典 Horror Adventures 133ページ
系統 変成術[悪]; レベル 8
発動時間 8時間
構成要素 音声、動作、物質(異形1体の内臓)、焦点(最低でも7,500GPの価値がある水晶化された異形の脳と、本か絵画か譜面)、副術(上限12人)
技能判定 〈呪文学〉難易度37、成功4回; 〈知識:次元界〉もしくは〈知識:宗教〉 難易度 37、成功2回; 〈知識:神秘学〉もしくは〈知識:歴史〉 難易度 37、成功2回
距離 近距離
目標 物体1つ
持続時間 瞬間; 本文参照
セーヴィング・スロー 本文参照; 呪文抵抗 本文参照
反動 主要術者はヒット・ポイントが-1にまで減少して過労状態になる。全ての副次術者は過労状態になる。
失敗 儀式は物体に作用することに失敗し、全ての術者はセーヴィング・スローなく種の効果を受ける。
術者は臓器をすりつぶしてペースト状にし、それを唇や舌に塗る。狂気に彩られた術者らが不浄な冒涜を焦点具の脳に向かって唱えると、焦点具は脈打ち光り輝く。主要術者はこのエネルギーを汚い汚泥として解き放つ。この汚泥は神や絵の具に染み込む前に他の焦点具にも滴り落ちる。儀式が成功すると、目標の芸術品を汚し、形而上学的な種をそれらに植え付ける。この種はこの腐敗した芸術品に基づいて作られた複製作品に感染する。これには本の写本や絵画の模写が含まれるが、単なる派生作品としての芸術品、文学、音楽は含まない。種を植え付けられた芸術作品の目標となった――通常見たり聞いたりした――生きているクリーチャーは、意志セーヴに成功しなければ種の効果を受ける(呪文抵抗は適用される)。
通常、種はインサニティもしくは狂気1つ(182ページ参照)を引き起こす。しかし様々な種の種類が存在しており、構成要素、焦点具、儀式難易度がわずかに異なる類似の儀式によって作られる。聴覚喪失状態や盲目状態になったり、病気に感染したり、死後にゾンビとなって蘇ったりするといった例がある。
Second Sight/第二の視界
出典 Horror Adventures 133ページ
系統 占術; レベル 4
発動時間 40分
構成要素 音声、動作、物質(水の元素界の水で満たされた点眼器)、副術(最低2人、上限6人)
技能判定 〈知覚〉難易度32、成功2回; 〈知識:神秘学〉難易度32、成功1回; 〈治療〉難易度32、成功1回
距離 長距離
目標 主要術者と同じサイズの生きている人型生物1体
持続時間 10分/主要術者の術者レベル; 本文参照
セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 不可
反動 以降24時間の間、主要術者の移動速度は全て15フィートだけ減少する(最低5フィート)。
失敗 目標と主要術者は視界が永続的に入れ替わる。つまり、主要術者は目標が何を見ているかのみを見ることになる(逆も同様)。この効果はウィッシュ、グレーター・レストレーション、ミラクル、リミテッド・ウィッシュによってのみ解除できる。
主要術者は特別に用意された水を目標の目に慎重に塗る。この処置の後、1人以上の副次術者が主要術者の閉じた目の上に、生き生きとした目を描く。
主要術者の目が閉じている間、主要術者は目標の目を通してみることができる。この視界は目標が主要術者の射程範囲内にいる間のみ機能し、儀式が成功した場合のみ作用する。目標の目を通してみている間、主要術者は自分が目標そのものであるかのように、凝視攻撃や(紋様)、その他の視力に基づく攻撃や視覚的な攻撃を受ける。
Fugue of Oblivion/忘却のフーガ
出典 Horror Adventures 132ページ
系統 心術(強制); レベル 6
発動時間 6時間
構成要素 音声、動作、焦点(最低でもレベル毎に1,000GPの価値がある、奪ったものを貯蔵するための壺; 本文参照)、副術(上限4人)
技能判定 〈治療〉難易度35、成功3回; 〈はったり〉難易度35、成功3回
距離 近距離
目標 生きているクリーチャー1体
持続時間 瞬間; 本文参照
セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可
反動 以降24時間の間、主要術者は短期記憶を保持できない。
失敗 主要術者は意志セーヴを行わねばならず、失敗すると記憶喪失の重度の狂気(182ページ参照)の効果を受ける。記憶喪失は除去されるまで持続するが、魔法によってさえ、2d6日が経過するまで取り除くことはできない。
術者らは6時間の間、対象の名前意味不明な韻を踏んだ物語の詠唱に織り込む。彼らはゆっくりと目標の記憶を紫の霧に変えて壺の中に抽出する。目標はそれまでに獲得していた全てのレベルを(もしあれば)最初の1レベル以外失う。この儀式は種族ヒット・ダイスには作用しない。目標は1レベルのキャラクターであるかのように、全てのレベルに依存した能力を即座に失うか弱められるかする。クラス・レベルの喪失に加え、目標はレベルを獲得した期間の記憶を完全に失う。目標は経験値を獲得して新たにレベルを獲得できるが、失ったレベルで以前に行っていた決定(クラス、アーキタイプ、技能、特技、など)を、何故そのような決定をしたのか説明できなくても守らなければならない。例えば、記憶喪失のために属性の変更ができず、属性の制限を受けていたクラスでレベルを獲得した場合、そのクラスの元メンバーであるもののみが持つ能力しか得られないことになる。これまでの決定事項を守らなければならないというルールには一つの例外がある。目標がサイキックならば、その他の条件をもってしても選択できる場合にのみ記憶喪失者のアーキタイプを得ることができる。
壺を破壊すると、即座に失われたレベルが対象に戻り、記憶喪失は解除される。対象が記憶喪失者のサイキックになっていた場合、通常通りこのアーキタイプは失われる。
Paired Suffering/対なす苦痛
出典 Horror Adventures 132ページ
系統 死霊術; レベル 6
発動時間 6時間
構成要素 音声、動作、焦点(最低でも1,000GPの価値がある、華麗な儀礼用ダガー1本)
技能判定 〈知識:次元界〉難易度30、成功2回; 〈知識:宗教〉難易度30、成功4回
距離 接触; 本文参照
持続時間 瞬間; 本文参照
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可
反動 以降24時間の間、主要術者はよろめき状態となる。
失敗 主要術者はスレイ・リヴィングの効果を受ける(儀式のセーヴ難易度と術者レベルを用いる)。
術者は長さ100フィート×幅100フィート×高さ20フィートを超えることのない儀式場を準備する。この儀式場には、周囲に魂が逃げ出すことを防ぐ印が刻まれる。儀式の最高潮の局面において、術者は霊的に親しい人型生物クリーチャー2体を、儀礼的な戦闘を通してトランス状態に陥らせ、死に至らしめる。ほとんどの人型生物の中でも、まだPCクラスのレベルを獲得していないほど若い、10代の双子(一卵性でも二卵性でもよい)だけがこの儀式の目標となることができる。それ以外の組み合わせで機能するかどうかは、GMのみが決定できる。儀式が成功するには、目標の1体がもう一方を儀礼用ダガーで殺さなければならない。すべての判定が成功したとしても、一方が生きている間にもう一方の目標が範囲を離れるか、他の誰かが目標の一方を殺すかすると、儀式は失敗として扱われ、主要術者は失敗の効果を受ける。
儀式が成功すると、儀礼用ダガーで殺されたクリーチャーの魂は儀式場に閉じ込められる。生き残った目標はその魂を自分の体に入れるか、そうすることを拒むかを選ぶ。生き残った対象が魂を身体に入れることを許可したなら、その目標はスピリチュアリストとなり、殺された対象を守護霊として扱うようになる。生き残った目標が魂の侵入を許可しないことを選んだなら、その代わりに魂は自由な守護霊となるが、最終的に魂は悪意のあるゴーストとなり、儀礼場に徘徊するようになる。このゴーストは生き残った目標を直接攻撃することはできないが、その魂が解放されるには誰かが生き残った目標の死を証明しなければならない。偽りの証拠では十分ではなく、実際に目標が死亡していなければならない。