残酷でずる賢いドラウは、闇に影響を受けたエルフの一族だ。ダーク・エルフとも呼ばれる彼らは地下深く、巨大な洞窟の岩で作られた精巧な都市を作ってそこに住んでいる。ドラウは地上の同族のことをほとんど知ろうとはしない。代理人や調査官を通して自らの邪悪な課題を進める一方で、伝説のままにしておくことを好む。ドラウは自分自身を除いて誰も愛することはなく、他のクリーチャーを操ることに卓越している。彼らは生まれながらの悪ではないが、その文化や社会には悪意が深く根ざしており、体制に従わないものが長く生き延びることはほとんどない。光の度合いによって特に忌まわしいエルフがドラウに変化する可能性があるとする話もあるが、このような変化は本当に凶悪な者である必要があるだろう。
身体的特徴:ドラウは身長は人間に近いものの、すらりとした体格や独特の長くとがった耳といった特徴はエルフと同じである。その目には瞳がなく、通常全てが白もしくは赤色だ。ドラウの肌は漆黒から黒みがかった紫まで様々だ。その髪は一般に白もしくは銀色だが、それ以外の色が知られていないわけではない。
社会:ドラウの社会は伝統的に役割に基づき、女家長制だ。ドラウの男性は通常軍事的な役割を担い、外界の脅威から一族を守る。その一方ドラウの女性は指導者と権力の地位を占める。このような性差の役割を強化するために、20人に1人のドラウが例外的な能力を備えて生まれ、貴族として扱われる。この特別なドラウは主として女性である。貴族の家はドラウの政治を決める。それぞれの家は貴族の女族長によって統治され、下級の家族、企業、軍事組織で構成される。それぞれの家はデーモン・ロードの守護者と関わりを持つ。ドラウは自己の利益と出世に強く牽引される。そのため彼らの文化は陰謀と駆け引きが繰り返される中で形作られる。貴族に気に入られるために主導権を得るドラウは一般的で、貴族は暗殺や誘惑、裏切りを組み合わせて権力を高めていく。
種族関係:ドラウは種族の強い優位性を持ち、ドラウでないものを2つのグループに分ける。奴隷と、まだ奴隷でないものだ。しかし実際には、似通った傾向を持つ種族(ホブゴブリンやオークなど)と自分の意志で従う者であれば従僕種族として扱い、ドラウ社会で信用を得、ささやかな地位を与えられる。その他ドワーフやノーム、ハーフリングなどは打ち据えるしかないと考えている。思い通りに操る能力を持つドラウは人間の弱い個人を搾取することに愉悦を感じる。彼らはフェッチリングと親類関係にはないが、ドラウはこの影の種族に好奇心を抱く。互いに厳しく危険な状況に晒された種族の適応種だからだろう。最後に、ドラウはエルフを憎み、互いの種族は遠く離れた存在と見なしている。ダーク・エルフは地上の従兄弟についてなんであれ破壊する以上に望むことはないのである。
属性と宗教:ドラウは権力と生存を重視する。自分たちが生き残ることが確実になるかもしれない邪悪な選択を行っても悪びれることもない。結局、彼らは困難を単に生き残ることはできない――衝突する。彼らは慈悲を示すことはない。過去のものでも現代のものであっても敵には容赦しない。ドラウは強い感情と激情というエルフの特性を残すが、憎悪、報復、権力欲、性的な興奮といった否定的なやり方にそれを向ける。それゆえに、ほとんどのドラウは混沌にして悪である。
冒険者:ドラウは侵略者にして奴隷商人であり、自らの領土を広げようとする。多くの者はエルフやドワーフの国との過去の確執を解決するため、地上にある壊滅的で陰鬱な紛争の力を探す。ドラウの男性は戦士や密偵のような、敵やそのねぐらに近付くことのできる戦いや姿を隠す役割を好む。ドラウの女性は一般に自分たちを導く役柄を前提とし、バードや特にクレリックを好む。いずれの性別にせよ秘術の技に生得の才を持つ。そのためウィザードやサモナーにもなり得る。ドラウは生まれながらアンティパラディンになるが、男性はしばしばこの道に落胆する。女性の貴族は、自主的な動機を持ちデーモン・ロードと直接に関係を持つ、強い意志のある男性という考えに不快感を感じるからだ。
男性名:アルカヴァト、カエルモーン、シレンドロス、ゾヴ、ドロヴィック、ファーナックス、フィリイン、ミレンドリエル。
女性名:イルヴァリア、ヴォルンデイル、ウルンブラリャ、シレリンス、ジョイシス、ティヴォルハン、ベルマルニス、ロシヴィア。
+2【敏捷力】、+2【魅力】、-2【耐久力】:ドラウは、機敏で器用である。
中型:ドラウは中型クリーチャーであり、サイズによるボーナスもペナルティも受けない。
暗視:ドラウは暗闇の中を120フィート先まで見通すことができる。
ドラウの耐性:ドラウは魔法的な睡眠効果に完全耐性を持ち、心術呪文と心術効果に対するセーヴィング・スローに+2種族ボーナスを得る。
毒の使用:ドラウは毒の扱いに熟練しており、誤って服毒することは決してない。
呪文抵抗:ドラウは6+ドラウのキャラクター・レベルに等しい値の呪文抵抗を有している。
擬似呪文能力:ドラウは1日1回ダンシング・ライツ、ダークネス、フェアリー・ファイアーを擬似呪文能力として使用することができる。術者レベルはドラウのキャラクター・レベルと等しい。
光による盲目化:突然明るい光に晒された場合、ドラウは1ラウンドの間盲目状態となる。以後、明るい光の作用している範囲に存在している限り、目が眩んだ状態になる。
武器精通:ドラウはショート・ソード、ハンド・クロスボウ、レイピアに習熟している。
言語:ドラウはプレイ開始時にエルフ語および地下共通語の会話能力を持っている。高い【知力】を持つドラウは次に挙げる言語を選択することができる:アクロ語、共通語、ゴブリン語、ドラウ手話言語、奈落語、ノーム語、水界語、または竜語。
既存のドラウの種族特性の代わりに以下の種族特性を選択してもよい。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
野心的な策士/Ambitious Schemer:誘惑と裏切りは軍規に背くとはいえ、ドラウ社会における出世の手段である。この種族特性を持つドラウは〈はったり〉もしくは〈交渉〉をクラス技能とし、その技能判定に+2のボーナスを得る。この種族特性は鋭き五感の種族特性を置き換える。
積年の恨み/Ancestral Grudge:ドラウとエルフ及びドワーフとの種族間の対立は長い年月に渡って深く続いている。この種族特性を持つドラウはこれらのドラウは憎むべき敵に対する特殊訓練により(ドワーフ)または(エルフ)の副種別を持つ人型生物(ドラウを除く)に対する攻撃ロールに+1のボーナスを得る。この種族特性は毒の使用の種族特性を置き換える。
冒涜的な聖約/Blasphemous Covenant:彼らの捻れ以来、ドラウはデーモンと交わった。それらのクリーチャーと強い絆を持ち、古き、そして猥褻な共同体からの悪魔の援助を求めたドラウもいる。この種族特性を持つドラウは、束縛されていない(デーモン)の副種別を持つクリーチャーに対する〈交渉〉判定に+2のボーナスを得る。加えて、なんらかのサモン呪文により招来されたデーモンはヒット・ダイス毎に+2のヒット・ポイントを得る。また、ドラウがいずれかのプレイナー・アライ呪文により招請したデーモンへの見返りは20%減少する。この種族特性は鋭き五感と毒の使用の種族特性を置き換える。
ダークランドの追跡者/Darklands Stalker:ドラウの都市の外の土地は荒削りの地下道から岩の洞窟まで油断のならない場所である。この種族特性を持つドラウは地下にある移動困難な地形をペナルティなしに移動することができる。さらに、【敏捷力】が13以上のドラウはボーナス特技として《素早い移動》を得る。この種族特性は擬似呪文能力の種族特性を置き換える。
誘惑者:ある種のドラウは全ての存在の心に潜む昏い欲望を先天的に理解している。この種族特性を持つドラウは心術系統の呪文や擬似呪文能力に対するセーヴィング・スローに+1のボーナスを得る。さらに、【判断力】が15以上のドラウは1日1回、擬似呪文能力としてチャーム・パースンを使用することができる。術者レベルはドラウのキャラクター・レベルに等しい。この種族特性はドラウの耐性の種族特性を置き換える。
地上への潜入者/Surface Infiltrator:ドラウの大義のためか、追放されたかどちらかの理由で地表近くに住んでいるドラウもいる。この種族特性を持つドラウは夜目を得、薄暗い場所で人間の2倍の距離まで見通すことができる。この種族特性は暗視と光による盲目化の種族特性を置き換える。
以下のオプションは記載の適性クラスを有するドラウに適用可能であり、特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。
アルケミスト:アルケミストの変異薬の持続時間に10分を加える。
アンティパラディン:アンティパラディンの無慈悲の数に+1/4を加える。
クレリック:通常、1レベル時に選択した領域の力の使用回数は3+【判断力】修正値に等しいが、それに+1/2を加える。
ファイター:武器落としまたは位置ずらしの戦技のいずれかを選択すること。この戦技の試みに使用するファイターの戦技ボーナスに+1/3を加える(最大+4ボーナス)。
ローグ:フェイントを行うか秘密のメッセージを送る際に行う〈はったり〉判定に+1/2のボーナスを得る。
ソーサラー:ソーサラーの呪文リストより1つの修得呪文を得る。この呪文は[悪]、[苦痛]、または[呪い]の補足説明を持ち、ソーサラーが発動できる最大の呪文レベルより1レベル以上低い呪文レベルでなければならない。
ウィザード:通常1日に3+ウィザードの【知力】修正値に等しい回数だけ使用できる、1レベル時の秘術系統能力を1つ選択する。この秘術系統能力の1日毎の使用回数に+1/2を加える。
完全な暗闇に潜む洞窟の狙撃兵は彼の敵を悩ますのに隠密と、自らの擬似呪文能力を付与した遠隔攻撃を利用する。洞窟の狙撃兵は軽率な敵を倒すために奇襲や生来の魔法の能力、毒に力を注ぐ。洞窟の狙撃兵は以下のクラス特徴を持つ。
クラス技能:洞窟の狙撃兵は、クラス技能の一覧に〈隠密〉を加え、クラス技能の一覧から〈威圧〉を取り除く。
呪文の矢(超常)/Imbued Shot:1レベルの時点で、洞窟の狙撃兵は即行アクションとして、アローやボルトに自らが発動できるドラウの擬似呪文能力である、ダークネス、ディーパー・ダークネス、フェアリー・ファイアーのいずれか1つの効果を付与することができる。このアローやボルトが放たれると、アローやボルトの着弾点が呪文の中心となる。もし目標が5フィートより大きい場合、洞窟の狙撃兵は射線の通る、クリーチャーの接敵面から1マスを選択する。そのマスが擬似呪文能力の中心となる。もしくは、その代わりに射線の通るマス1つを選択して命中させ(アーマー・クラス5)、擬似呪文能力の中心としてもよい。アローは(訳注:ボルトも含むものと思われる)付与されたラウンドに放たれなければならず、さもなければ擬似呪文能力は無駄になってしまう。アローやボルトが外れても同様に呪文は無駄になってしまう。 この能力は1レベルのファイターのボーナス特技と置き換える。
静寂なる狙撃(変則)/Silent Shooter:2レベルの時点で、洞窟の狙撃兵はアローやボルトに毒を塗り、弓や弩を構え、狙撃を試みる際の〈隠密〉に+2のボーナスを得る。このボーナスは2レベルを超える4レベル毎に+2ずつ増加する。この能力は武勇と置き換える。
疾風迅雷(変則)/Quick and Deadly:4レベルの時点で、洞窟の狙撃兵は〈隠密〉を使用してペナルティなく通常の移動速度で移動しながら、即行アクションでアローかボルトに毒を塗ることができる。この能力は4レベルのファイターのボーナス特技と置き換える。
狙撃手修練(変則)/Sniper Training:5レベルの時点で、洞窟の狙撃兵は弓か弩の武器グループを選択する。選択した武器グループの攻撃ロールとダメージ・ロールに+2のボーナスを得る。このボーナスは5レベルを超える4レベル毎に+1ずつ増加する。この能力は武器修練1、3、4と置き換える。
上級呪文の矢(超常)/Greater Imbued Shot:9レベルの時点で、洞窟の狙撃兵の擬似呪文能力である、フェアリー・ファイアーとダークネスの1日の使用回数が2回増加する。しかしこの追加された使用回数は、呪文の矢と共に使用しなければならない。この能力は武器修練2と置き換える。
武器体得(変則):20レベルの時点で、洞窟の狙撃兵は武器体得を得る際、弓か弩の武器グループを選ばなければならない。
生き残るために、多くのドラウはデーモン・ロードの支配を受け入れた。このように、デーモン信仰はドラウにおいて一般的である。デーモンの使徒の位階に従い、彼らの闇の支配者(訳注:デーモン・ロードの意)から魔法な洞察力を得、デーモンのエネルギーを放つことによって、彼らの混沌の主人(訳注:デーモン・ロードの意)の敵を壊滅させる。デーモンの使徒は以下のクラス特徴を持つ。
デーモンの魔法/Demonic Magic:デーモンの使徒は負のエネルギーの放出を選択しなければならない。また領域は混沌もしくは悪の領域かデーモンの副領域から1つを選び、それが唯一の領域となる。
デーモンの使い魔/Demonic Familiar:1レベルの時点で、デーモンの使徒は使い魔を得る。この能力はウィザードの秘術の絆による使い魔として扱い、ウィザード・レベルとしてデーモンの使徒のクレリック・レベルを用いる。もし、既に使い魔を得ている場合は使い魔の能力を決定する際に累積する。3レベルの時点で、その使い魔はフィーンディッシュ種テンプレートを得る。7レベルの時点で、デーモンの使徒は使い魔を《上級使い魔》特技なしにクアジットに置き換える。
デーモンのエネルギー放出(超常)/Demonic Channel:1レベルの時点で、デーモンの使徒は秩序や善属性のクリーチャーにダメージを与えるデーモンの力を放出することができる。また、高レベルになれば、混沌や悪属性のクリーチャーを支援することができるようになる。
このエネルギー放出はデーモンの使徒を中心とした、半径30フィート爆発内に影響を及ぼす。この爆発の中にいる秩序または善属性のクリーチャーは1d6+1レベルを超える2レベルごとに1d6ポイント(3レベルの時点で2d6、5レベルの時点で3d6…)のダメージを受ける。デーモンのエネルギー放出によるダメージを半分にするために、頑健セーヴを行う。セーヴ難易度は10+デーモンの使徒レベルの1/2+デーモンの使徒の【魅力】ボーナスに等しい。秩序にして善のクリーチャーはこのセーヴィング・スローに-2のペナルティを被る。5レベルの時点で、この爆発内にいる混沌にして悪の仲間は1ラウンドの間、レイジ呪文の効果を受ける。9レベルの時点で、セーヴィング・スローに失敗した秩序または善のクリーチャーは、1d6ラウンドの間不調状態になる。デーモンのエネルギー放出は機会攻撃を誘発しない標準アクションである。この能力はエネルギー放出と置き換える。
以下のオプションはドラウに適用することができる。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
ライディング・バット/Riding Bat:ダークランドでは、魔法によらない最速の輸送手段として、捕獲したダイア・バット(Bestiary 30)が乗騎として広く用いられている。訓練や運動により大きな空間を必要とするため、大きな地下洞窟にあるドラウの都市では、この大きなクリーチャーを収容する厩舎をよく目にする。しかしほとんど地上で飛行させるドラウもいる。このクリーチャーに騎乗するには、特殊な鞍が必要である。
ライディング・ゲッコウ/Riding Gecko:一般的に巨大ヤモリとして知られるものよりも、この超巨大なトカゲは大きい。これはドラウに乗騎として用いられ、育てられる。このクリーチャーは洞窟の天井や薄い壁を走る能力のために重宝されるのだ。これらに騎乗するには特殊な鞍を必要とする。ジャイアント・ゲッコウにジャイアント種テンプレートを適用して使用すること。
蜘蛛嚢/Spider Sac:名前に関わらず蜘蛛とは全く無関係な蜘蛛嚢は、独特な仕組みの錬金術アイテムである。登攀や戦闘の際に使われ、これらの灰色がかったひょうたんのようなポーチは触れると硬く、ゴムのような外見で、大きく成長した真菌でできている。この真菌状腫は注意深く集められると一端に穴を開けて中をくり抜かれる。そして空気に晒されると一瞬で繊維状に固まる、強力な錬金術の接着剤をその中に注入される。強く押し出されると、蜘蛛嚢の接着剤は最大で10フィートの距離に飛び出すと即座に乾き、命中したものであれば何でも固定する丈夫な繊維のロープになる。登攀のために用いる場合、全ての表面がアーマー・クラス5であることを除いて、蜘蛛嚢はひっかけ鉤と見なされる。蜘蛛嚢はアーマー・クラス10、ヒット・ポイント4の投げ縄としても使用でき、【筋力】判定難易度24に成功すれば破壊できる。蜘蛛嚢は使い捨てアイテムである。
費用 |
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300gp |
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450gp |
― | |
300gp |
― | |
ライディング・ゲッコウ(戦闘訓練済み) |
400gp |
― |
能力を秘めた血脈により、君は卓越した擬似呪文能力を与えられている。
利益:君は擬似呪文能力として、ディテクト・マジックを回数無制限で、フェザー・フォールとレヴィテートを1日1回使用することができる。術者レベルは君のキャラクター・レベルに等しい。
君は真の気高さを示し、ドラウが持つ下級の擬似呪文能力に熟達した。
前提条件:【魅】13、《ドラウの貴族》、《ドラウの貴族強化》、ドラウの擬似呪文能力、ドラウ。
利益:今や、君のディテクト・マジック擬似呪文能力は常時発動する。君は擬似呪文能力としてダンシング・ライツ、ディーパー・ダークネス、フェアリー・ファイアー、フェザー・フォール、レヴィテートを回数無制限で使用することができる。
君の魔法の遺産は君の優れた擬似呪文能力で示されるように、同族よりも強力である。
前提条件:【魅】13、《ドラウの貴族》、ドラウの擬似呪文能力、ドラウ。
利益:君は擬似呪文能力として、ダンシング・ライツ、フェアリー・ファイアー、フェザー・フォール、レヴィテートを1日2回使用することができる。君のダークネス擬似呪文能力はディーパー・ダークネスとなり、1日2回使用することができる。
前提条件:【魅】13、【判】13、《ドラウの貴族》、《ドラウの貴族強化》、《上級ドラウの貴族》、《陰の末裔》、ドラウの擬似呪文能力、ドラウ。
利益:君は擬似呪文能力として、サジェスチョン、ディヴァイン・フェイヴァー、そしてディスペル・マジックを1日1回使用することができる。術者レベルは君のキャラクター・レベルに等しい。
君の位階は最高峰に到達した。君の持つ呪文抵抗はデーモンのそれに近い。
前提条件:【魅】13、【判】13、《上級ドラウの貴族》、キャラクター・レベル13、ドラウ。
特殊:君は任意のドラウに対する〈威圧〉および〈交渉〉判定に+1の状況ボーナスを得る。
利益:君が(操影)の副系統の呪文、または[闇]もしくは[影]の補足説明を持つ呪文を発動する際、その呪文の持続時間を決定する目的において術者レベルが2高いかのように扱う。
利益:君はスパイダー・クライムを1日1回擬似呪文能力として使用することができる。術者レベルは君のキャラクター・レベルに等しい。さらに、君はスパイダーの特殊攻撃である蜘蛛の糸やウェブ、(ウェブ・クラウド呪文のような)その他同種の呪文に対するセーヴィング・スローに対して+4のボーナスを得る。
前提条件:サモン・モンスターまたはサモン・ネイチャーズ・アライ呪文を発動できる能力、ドラウ。
利益:サモン・モンスターまたはサモン・ネイチャーズ・アライを発動する時の選択肢が増加する。呪文レベルに応じて、下記のスパイダーを招来することができる。
サモン・モンスター:1レベル―ジャイアント・クラブスパイダー*; 4レベル―ジャイアント・ブラック・ウィドウ*; 5レベル―オーガスパイダー*; 7レベル―ジャイアント・タランチュラ*
サモン・ネイチャーズ・アライ:1レベル―ジャイアント・クラブスパイダー; 4レベル―ジャイアント・ブラック・ウィドウ; 5レベル―オーガスパイダー; 7レベル―ジャイアント・タランチュラ
アスタリスク(*)でマークされたクリーチャーは君が善の属性ならばセレスチャル種テンプレートが、悪の属性ならばフィーンディッシュ種テンプレートが適用される。君が中立の属性ならば、クリーチャーにどちらのテンプレートを適用するかを選択することができる。
さらに、君がサモン・モンスターまたはサモン・ネイチャーズ・アライを使ってスパイダーを招来した際、招来されたクリーチャーの毒と蜘蛛の糸の難易度は2増加する。
新しい擬似呪文能力はドラウにおける君の支配力の向上と同様に君の力を解放する。
前提条件:【魅】13、【判】13、《ドラウの貴族》、《上級ドラウの貴族》、《ドラウの貴族強化》、ドラウの擬似呪文能力、ドラウ。
利益:以下の中から1つ選択すること:サジェスチョン、ディヴァイン・フェイヴァー、ディスペル・マジック。君は1日1回擬似呪文能力として、選択した呪文を使うことができる。術者レベルは君のキャラクター・レベルに等しい。
(Gloom Blade/昏き刃)
オーラ 強力・力術; 術者レベル 13レベル
装備部位 無し; 市価 8,810gp; 重量 2ポンド
石炭のように黒いこのショート・ソードは、光から隠された場所で強力な力を発揮する。薄暗い場所においては+1ショート・ソードとして扱う。暗闇の中においては+2ショート・ソードとして扱う。ディーパー・ダークネスのような魔法的な暗闇に包まれた際、これは+2ショート・ソードとして力を発揮し、加えて装備している者に《無視界戦闘》の特技の恩恵を授ける。デイライトや明るい光の中では一時的に魔法の強化ボーナスを失い、高品質の武器として力を発揮する。明るい光の中にいる限り、魔法の能力は再開しない。
必要条件 《魔法の武器防具作成》、ディーパー・ダークネス; 費用 4,560gp
(Living Garments/生ける衣服)
オーラ 微弱・変成術; 術者レベル 3レベル
装備部位 全身; 市価 5,000gp; 重量 2ポンド
この透き通る絹のようなローブは蜘蛛の糸で作られており、極上の品である。命令することで、リヴィング・ガーメンツは着用者の望んだ彩色やフィット感、基本デザインに自分自身を巧みに調整することができる。常に清潔であり、毎ラウンド1ヒット・ポイント(硬度0、ヒット・ポイント4)の割合で自動的にダメージを修復する。また、着用者の〈交渉〉判定に+5のボーナスを与える。
必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、イーグルズ・スプレンダー、プレスティディジテイション、メンディング、作成者がドラウであること; 費用 2,500gp
(Rod of Shadows/影の杖)
オーラ 中程度・防御術; 術者レベル 8レベル
装備部位 無し; 市価 64,305gp; 重量 5ポンド
この非常に昏い色の杖は、周囲の光を吸収しているかのようにさえ思えるほどだ。この杖は+2ライト・メイスとして機能し、装備している者にまるで暗視能力を持っているかのように暗闇を見通す力を与える。装備している者は1日3回、術者レベル8のディーパー・ダークネスを使用することができる。この能力を使用するには、この杖を装備しているものは機会攻撃を誘発する標準アクションとして、目標に触れる必要がある。
必要条件 《ロッド作成》、ディーパー・ダークネス、トゥルー・シーイング; 費用 32,305gp
Ancestral Regression/先祖への退化
系統 変成術(ポリモーフ); 呪文レベル アルケミスト2、アンティパラディン3、ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ2、クレリック2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 接触
目標 接触した同意するドラウ
持続時間 24時間(解除可)
セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害)
目標のドラウは表面上、エルフに変身する。ドラウは暗視と光による盲目化の種族特性を失い、夜目の種族特性を得る。属性とドラウの人格はこの変身によって影響を受けないが、アンディテクタブル・アラインメント呪文のようにドラウの属性を隠す。この呪文はエルフに偽装するための〈変装〉判定に+10のボーナスを与える。見た目はエルフとなるが、このドラウ自身を知る他のドラウはエルフではなく、ドラウであると認識できる。
Web Bolt/蜘蛛の糸の矢
系統 召喚術(創造); 呪文レベル ウィザード/ソーサラー1、ウィッチ1、メイガス1
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
効果 こぶし大の蜘蛛の糸の塊
持続時間 1分/レベル
セーヴィング・スロー 反応・無効; 本文参照; 呪文抵抗 不可
術者は目標に蜘蛛の糸の塊を投射する。目標はセーヴを行い、失敗すればあたかもウェブ呪文のような効果を、目標の存在するマスにのみ及ぼす。セーヴに成功したり糸から身を振り解いた場合、残りの蜘蛛の巣は消滅し、目標のマスは移動困難な地形とは見なされない。目標が固い面に接触していない場合、呪文は効果を発揮しない。
Web Cloud/蜘蛛の糸の雲
系統 召喚術(創造); 呪文レベル ウィザード/ソーサラー4、ウィッチ4
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル)
効果 半径20フィート高さ20フィートに拡散する雲
持続時間 1分/レベル
セーヴィング・スロー 反応・部分的; 本文参照; 呪文抵抗 不可
術者はクラウドキルのように拡散する、一塊の耐炎性のあるねばねばした蜘蛛の糸でできた網状の雲を作り出す。この雲は地表面に沿って漂いながら、毎ラウンド10フィートずつ術者から離れるように移動する。
毎ラウンド、術者が呪文を発動した際の起点から見て10フィート遠い位置に新たな起点を定め、そこから雲の新たな拡散範囲を求めること。雲が通り過ぎた後でさえも、網にかかったクリーチャーは網にかかったままだが、雲が通り過ぎた場所は移動困難な地形とは見なされない。
この雲は空気より重いため、地面の一番低い方へと漂っていき、地下室や下水口の中にまで流れ込む。この網の雲を液体にしみ込ませたり、水中でこの呪文を発動することはできない。
雲はその他の点ではウェブのように振るまう。雲の中でターンを開始したクリーチャーはセーヴをし続けなければならない。この呪文の糸は可燃性(ウェブ参照)だが、[火炎]に対する抵抗5を持つ。