魔法のアイテムを作成するために、術者はそれに時間や金を投資してアイテムを作り出すための特別な特技を使用する。アイテム作成のプロセスの最後に術者は1回の技能判定(たいていは〈呪文学〉、しかし時にはそれ以外の技能)を行わなければならない。もし、アイテムの種類が複数の技能を必要とするなら、君はどの技能を使って判定するかを選んでよい。魔法のアイテム作成の難易度は5+アイテム作成に必要な術者レベルである。この判定に失敗したのなら、アイテムは機能せず、材料と時間だけが無駄に消費される。5差以上で失敗したのなら呪われたアイテムになる(より詳しい情報は、呪われたアイテムの項目を参照)。
全てのアイテムがその記述の中に前提条件があることに注意しなければならない。これらの前提条件はアイテムを作成される際に満たされなければならない。大抵、アイテム作成者自身が呪文を修得していなくてはならないという形をとっている(ただし、魔法のアイテムを使ったり、他の呪文の使い手に頼ることでこの前提条件を満たすこともできる)。魔法のアイテムの作成難易度は前提条件を術者が満たさないごとに+5ずつ上昇する。これの唯一の例外はアイテム作成特技という前提条件であり、かならず必要となる。加えて、ポーション、呪文完成型、および呪文解放型の魔法のアイテムは、前提条件となる呪文が一致することなく作成することはできない。
アイテム作成コストは下に詳細に述べるが、通常、アイテムの作成コストに影響を及ぼす主な要素は2つあり、作成者の術者レベルとアイテムに込める呪文の呪文レベルである。作成者は、自分自身の術者レベルより低い術者レベルでアイテムを作成することができるが、必要とする呪文を発動するのに必要な最低レベルより低くすることはできない。呪文修正特技を使用して通常よりもより高いレベルでアイテムに呪文を込めることができる。
アイテム作成は常に、基本価格の半分の金額(GP)を必要とする。ほとんどのアイテムの場合、市価と基本価格は等しい。鎧、盾、武器、その他、魔法的に強化された性質によらない価値を持つアイテムの場合、市価にアイテムのコストを加算すること。アイテムのコストは基本価格(魔法の材料を決定する)に影響しないが、最終的な市価を上昇させる。
加えて、アイテムの中には高価な物質要素のある呪文を発動したり、そうした呪文の効果を再現するものもある。そうしたアイテムの場合、市価は基本価格に構成要素にかかる追加コストを加えたものとなる。こうしたアイテム作成コストは、基本となる原材料費に構成要素のコストを加えたものとなる。こうしたアイテムの説明には、アイテムを作成するための合計コストである“作成コスト”の項目がある。
作成者は、作業場所として静かで居心地がよく、ちゃんとした照明のある場所が必要である。呪文を準備するのに適した場所なら、アイテム作成にも適している。アイテムの作成には、アイテムの基本価格(あるいはその一部)1,000GPごとに8時間かかる(どんなに基本価格が低くても、少なくとも8時間はかかる)。ポーションと巻物は例外的で、基本価格が250GP以下であれば2時間で作成できる。250GPより多くて1,000GP以下ならば他の魔法のアイテム同様、8時間で作成できる。キャラクターは作成作業の開始時に、金銭を消費しなければならない。作成に必要とした時間に拘わらず、術者は1日に1個しか魔法の品を作成することはできない。このプロセスで、アイテムの基本価格(あるいはその一部)1,000GPごとに4時間に作業を加速させることができるが、その場合、アイテム作成の難易度は+5される。
術者は毎日8時間まで作業することができる。1日の作業時間をこれ以上長く取ることで、作成を急ぐことはできない。しかし、この作業は連続している必要はなく、作成者はそれ以外の時間を好きなように使うことができる。もし作成者が冒険に出かけたのなら、毎日アイテム作成に4時間費やすことができても、たった2時間分の価値の仕事しか作業が進まない。この時間は連続しているのではなく、むしろ昼食を摂っていたり、朝の呪文準備を行っていたり、夜番の間に行っている。もし、作成に専念するなら、途切れない4時間単位に時間を費やさなければならない。この作業は一般に研究所や神殿のように気の散らない制御された環境でなければならない。気が散るあるいは危険の伴うような環境で行われる作業は半分の作業効率でしか進まない(ちょうど冒険中の作成者のように)。
1人のキャラクターは、同時に1つのアイテムの作成作業にしか携わることはできない。キャラクターが新しいアイテム作成作業を始めてしまったなら、現在作成中のアイテムに消費した全ての材料と費用は無駄になってしまう。
新しい魔法のアイテムの価格を決めるときには、いろいろ考えなければならないことがある。価格を思いつく最も簡単な方法は、既に価格のあるアイテムを参考に新しいアイテムの価値を決定する方法である。さもなければ魔法のアイテムの価格算定表を用いること。
基本価格 |
||
---|---|---|
ボーナスの2乗× 1,000GP |
||
ボーナスの2乗× 1,000GP |
+1チェインメイル | |
ボーナスの2乗 × 2,000GP |
||
ボーナスの2乗 × 2,500GP |
アイウーン・ストーン(くすんだ薔薇色の三角柱) | |
ボーナスの2乗× 2,000GP |
||
ボーナスの2乗× 1,000GP |
||
ボーナスの2乗× 2,000GP |
||
ボーナスの2乗× 100GP |
||
ボーナスの2乗× 2,000GP |
+1ロングソード | |
基本価格 |
||
50チャージ, 呪文解放型 |
||
単純使用型あるいは持続型 |
||
基本価格 |
補正したアイテムの例 | |
1日に使用できるチャージ数 |
(5÷1日に使用できるチャージ数)で割る |
|
着用制限なし3 |
合計コストを2倍する |
|
複数の異なる能力 |
低い方のアイテムのコストを1.5倍する |
|
チャージ(50チャージ) |
||
追加コスト |
||
高品質のアイテムに追加コストを加える |
||
アイテムの価格にチャージごとに1回分を加算する4 |
着用制限のある部位を占領しないアイテムは2倍のコストがかかる。
似通った能力を複数備えているアイテム:似通った能力を複数持っているアイテムが着用制限のある部位を占領しない場合、以下の計算式を用いること。最もコストの高い能力1つを基本価格を計算し、次にコストの高い能力の価格を75%加え、その他すべての能力の価格を半分加える。
異なる能力を複数備えているアイテム:攻撃ロールやセーヴィング・スローへのボーナスと擬似呪文能力は似通っておらず、それらの基本価格はコストを計算する際には単純に加算される。アイテムが着用制限のある部位を占有する場合、それぞれの追加のパワーの価格が安くなることはなく、逆に価格が50%増加する。
0レベル呪文:価格を計算するために呪文レベルを掛け算する場合、0レベル呪文は1/2レベルであるものとして扱うこと。
その他考慮すべきこと:最終的なコストが決まった後に、以下の条件のいずれかがあれば、コストをそれだけ下げること。
アイテムを使用するのに技能が必要である:機能を発揮するために特定の技能の必要なアイテムもある。このような条件があれば、アイテムのコストは10%下がる。
アイテムを使用するには特定のクラスや属性である必要がある:技能を要求するよりさらに厳しい条件であり、コストは30%下がる。
魔法のアイテムの説明に記載された価格(アイテムの装備部位の後に記載された価格)は市価である。たいていの場合、市価は作成者がそのアイテムを作成する際のコストの2倍である。
クラスが違えば、同じ呪文でも使えるようになるレベルが違うため、同じアイテムを作成するための価格が2人のキャラクターで異なることがある。しかし、可能な範囲で最も低いレベルの術者が作成した価格の2倍にしかならない。アイテムの市場価格は誰が作ったかに関係なく、作るのに最低限必要なレベルの術者が作成した価格が基本となる。
全てのアイテムがこれらの計算式で求められているわけではない。第一に、これだけの計算式では、異なる2つのアイテムの違いを正確に量ることができないからである。魔法のアイテムの価格はその実際の価値に基づいて変更されるかもしれない。計算式は出発点に過ぎない。巻物の価格は、可能なら常に、ウィザードかクレリックが作成したものと仮定している。ポーションとワンドは完全に計算式に従う。スタッフもかなり計算式に従う。その他のアイテムは少なくともマスターの判断が多少なりとも必要である。
魔法の防具(鎧や盾)を作成する際には、熱源と、鉄や木材や革を加工する道具が必要である。材料も必要である。防具そのものやその部品が必要であることは言うまでもない。魔法の力を付与する防具は高品質の防具でなければならず、最終的な市価を求める際には、基本価格に高品質化コストが加算される。それ以外に必要な材料のコストは、魔法の防具を作成する際のコスト――表に示されている基本価格の半額――に含まれている。
魔法の防具の作成には、特殊な前提条件がある。作成者の術者レベルが、防具の強化ボーナスの3倍以上なければならないのである。強化ボーナスだけでなく、特殊能力を持っているアイテムは、それぞれの術者レベルのうち、高い方の条件を満たさなければならない。魔法の鎧や盾に特殊能力を持たせるためには、少なくとも+1の強化ボーナスを持っていなくてはならない。
防具を作成する前提条件に呪文が含まれていれば、作成者はその呪文を発動できるよう準備していなければならない。ソーサラーやバードの場合、その呪文を修得していなければならない。そして、その呪文に必要や物質要素や焦点具を準備しておかなければならない。防具の作成作業にとりかかかると準備した呪文は解放されてしまうため、防具の作成を行なっている期間中は毎日、その呪文を発動することはできなくなる。(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまう。)
作成するのに、呪文発動以外の前提条件が必要な防具もある。詳細については個々の記述を参照のこと。
魔法の防具の作成には、基本価格1,000GPごとに1日かかる。
必要なアイテム作成特技:《魔法の武器防具作成》。
魔法の武器を作成する際には、熱源と、鉄や木材や革を加工する道具が必要である。材料も必要である。武器そのものやその部品が必要であることは言うまでもない。魔法の力を付与する武器は高品質の武器でなければならず、最終的な市価を求める際には、基本価格に高品質化コストが加算される。それ以外に必要な材料のコストは、魔法の防具を作成する際のコスト――表に示されている基本価格の半額――に含まれている。
魔法の武器の作成には、特殊な前提条件がある。作成者の術者レベルが、武器の強化ボーナスの3倍以上なければならないのである。強化ボーナスだけでなく、特殊能力を持っているアイテムは、それぞれの術者レベルのうち、高い方の条件を満たさなければならない。魔法の武器に特殊能力を持たせるためには、少なくとも+1の強化ボーナスを持っていなくてはならない。
武器を作成する前提条件に呪文が含まれていれば、作成者はその呪文を発動できるよう準備していなければならない。ソーサラーやバードの場合、その呪文を修得していなければならない。そして、その呪文に必要や物質要素や焦点具を準備しておかなければならない。武器の作成作業にとりかかると準備した呪文は解放されてしまうため、武器の作成を行なっている期間中は毎日、その呪文を発動することはできなくなる。(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまうことである。)
作成時に、作成者は込められた魔法の副次効果として、その武器が光を発するかどうかを決めなければならない。どちらを選ぶかが価格や作成時間に作用することはないが、いったん完成してしまうと、変更することはできなくなる。
魔法の双頭武器の作成は、コストや時間、特殊能力を計算する際には、2つの武器を作成するものとして扱う。
作成するのに、呪文発動以外の前提条件が必要な武器もある。詳細については個々の記述を参照のこと。
魔法の武器の作成には、基本価格1,000GPごとに1日かかる。
必要なアイテム作成特技:《魔法の武器防具作成》。
作成に使用する技能:〈呪文学〉または〈製作:弓矢〉(魔法の弓矢を作る場合)または〈製作:武器〉(それ以外の全ての武器)。
0レベル |
25GP |
25GP |
25GP |
― |
50GP |
50GP |
50GP |
50GP | |
300GP |
400GP |
400GP |
400GP | |
750GP |
900GP |
1,050GP |
1,050GP |
ポーションを作成する際には、作業を行なう平らな面と、薬品を混ぜ合わせるための容器が少なくとも2つか3つ、そして、薬品を沸騰させるための熱源が必要である。さらに原料も必要である。原材料のコストは、ポーションを作成する際のコスト――25GP×呪文レベル×術者レベル――に含まれている。
ポーションを作成するために用いられる原材料は、新しいものでなくてはならず、再使用品であってはならない。キャラクターは、作成するポーション1本ごとに全コストを支払わなければならない。(一度に沢山作ればお得だということはない。)
ポーションを飲むのは術者であって、同時に目標でもある。距離が“自身”の呪文はポーションにすることはできない。
作成者はポーションに込める呪文を準備しておかなければならない(ソーサラーやバードの場合、その呪文を修得していなければならない)。そして、その呪文に必要な物質要素や焦点具を用意しておかなければならない。
物質要素は作業を開始した時点で消費されてしまうが、焦点具が消費されてしまうことはない(ポーション作成に用いた焦点具は再使用できる)。ポーション作成作業に取りかかると準備した呪文は解放されてしまうため、キャラクターが休息して呪文を回復するまで、その呪文を発動することはできなくなる(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまうということである)。ポーションを作成するには1日かかる。
魔法の指輪を作成する際には、熱源が必要である。材料も必要である。指輪そのものやその部品が必要であることは言うまでもない。材料のコストは、魔法の指輪を作成する際のコストに含まれている。指輪を作成するためのコストを数値化することは難しい。表:魔法のアイテムの価格算定を参照し、本章の指輪の価格をガイドラインとして使用すること。魔法の指輪の作成には普通、指輪の市価の半分のコストがかかる。
高価な物質要素のある呪文を再現する魔法の指輪の場合、呪文の構成要素×50が加算される。前提条件として高価な物質要素の必要な呪文があるから言って、必ずしもこのコストがかかると限ったわけではない。魔法の指輪の作成作業に取りかかると準備した呪文は解放されてしまうため、指輪の作成を行なっている期間中は毎日、その呪文を発動することはできなくなる。(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまうことである。)
作成するのに、呪文の発動以外の前提条件の必要な魔法の指輪もある。詳細については個々の記述を参照のこと。
魔法の指輪の作成には、基本価格1,000GPごとに1日かかる。
ロッドを作成する際には、材料が必要である。ロッドそのものやその部品が必要であることは言うまでもない。材料のコストは、ロッドを作成する際のコストに含まれている。ロッドを作成するためのコストを数値化することは難しい。表:魔法のアイテムの価格算定を参照し、本章のロッドの価格をガイドラインとして使用すること。ロッドの作成には普通、ロッドの市価の半分のコストがかかる。
ロッドを作成する前提条件に呪文が含まれているなら、作成者はその呪文を発動できるように準備しておかなければならない(ソーサラーやバードの場合、その呪文を修得していなければならない)が、その呪文に必要な物質要素や焦点具を用意する必要はない。ロッドの作成作業に取りかかると準備した呪文は解放されてしまうため、ロッドの作成を行なっている期間中は毎日、その呪文を発動することはできなくなる。(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまうことである。)
作成するのに、呪文の発動以外の前提条件の必要なロッドもある。詳細については個々の記述を参照のこと。
作成に使用する技能:〈呪文学〉または〈製作:装飾品〉または〈製作:彫刻〉または〈製作:武器〉。
0レベル |
12GP 5SP |
12GP 5SP |
12GP 5SP |
― |
25GP |
25GP |
25GP |
25GP | |
150GP |
200GP |
200GP |
200GP | |
375GP |
450GP |
525GP |
525GP | |
700GP |
800GP |
1,000GP |
1,000GP | |
1,125GP |
1,250GP |
1,625GP |
― | |
1,650GP |
1,800GP |
2,400GP |
― | |
2,275GP |
2,450GP |
― |
― | |
3,000GP |
3,200GP |
― |
― | |
3,825GP |
4,050GP |
― |
― |
巻物を作成する際には、厳選した筆記用具が必要である。そのコストは、巻物を作成するコスト――12.5GP×呪文レベル×術者レベル――に含まれている。
巻物を作成するために用いられる全ての筆記用具と材料は、新しいものでなくてはならず、再使用品であってはならない。キャラクターは呪文の巻物1つ作成するごとに、それまでに同じ呪文の巻物をいくつ作成したかに拘わらず、全コストを支払わなければならない。
作成者は巻物に込める呪文を準備しておかなければならない(ソーサラーやバードの場合、その呪文を修得していなければならない)。そして、その呪文に必要な物質要素や焦点具を用意しておかなければならない。物質要素は作業を開始した時点で消費されてしまうが、焦点具が消費されてしまうことはない(巻物作成に用いた焦点具は再使用できる)。巻物作成作業に取りかかると準備した呪文は解放されてしまうため、キャラクターが休息して呪文を回復するまで、その呪文を発動することはできなくなる(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまうということである)。
巻物の作成には、基本価格1,000GPごとに1日かかる。1つの巻物には2つ以上の呪文を込めることが可能だが、各呪文の書き込みには別々の労力をかけなければならない。これは1日に2つ以上の呪文を書き込むことができないことを意味する。
作成に使用する技能:〈呪文学〉または〈製作:書道〉または〈職能:筆記者〉。
スタッフを作成するのには材料が必要である。スタッフそのものやその部品が必要なのは言うまでも無い。
材料コストはスタッフのスタッフを作成する際のコスト――400GP×最も高い呪文レベルのレベル×術者レベル+2番目に高い能力の価格×75%(300GP×呪文レベル×術者レベル)+その他全ての能力の価格の半分(200GP×呪文レベル×術者レベル)――に含まれている。作成時には常に最大数までチャージされている(10チャージ)
望むなら、ある呪文の通常のコストを半分でスタッフに込めることができるが、その場合、その呪文をそのスタッフから起動するには2チャージかかるようになる。1本のスタッフに込められた呪文の術者レベルは同じでなければならず、また、スタッフに込められた全ての呪文の術者レベルが低レベル呪文であったとしても、スタッフの術者レベルを8レベル未満にすることはできない。
作成者はスタッフに込める呪文を準備しておかなければならない(ソーサラーやバードの場合、その呪文を修得していなければならない)。そして、その呪文に必要な焦点具と、その呪文に必要な回数発動できるに充分な量(50をその呪文を1回使用する際に消費するチャージ数で割った数)の物質要素を用意しておかなければならない。物質要素は作業を開始した時点で消費されてしまうが、焦点具が消費されてしまうことはない(スタッフ作成に用いた焦点具は再使用できる)。スタッフ作成作業に取りかかると準備した呪文は解放されてしまうため、キャラクターが休息して呪文を回復するまで、その呪文を発動することはできなくなる(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまうということである)。
作成するのに、呪文の発動以外の前提条件の必要なスタッフもある。詳細については個々の記述を参照のこと。
スタッフの作成には、基本価格1,000GPごとに1日かかる。
作成に使用する技能:〈呪文学〉または〈製作:装飾品〉または〈製作:彫刻〉または〈職能:きこり〉。
0レベル |
375GP |
375GP |
375GP |
― |
750GP |
750GP |
750GP |
750GP | |
4,500GP |
6,000GP |
6,000GP |
6,000GP | |
11,250GP |
13,500GP |
15,750GP |
15,750GP | |
21,000GP |
24,000GP |
30,000GP |
30,000GP |
ワンドを作成するのには多少の材料が必要である。バトンやワンドの部品が必要なのは言うまでも無い。材料コストはスタッフのスタッフを作成する際のコスト――375GP×呪文レベル×術者レベル――に含まれている。作成時には常に最大数までチャージされている(50チャージ)。
作成者はワンドに込める呪文を準備しておかなければならない(ソーサラーやバードの場合、その呪文を修得していなければならない)。そして、その呪文に必要な焦点具を用意しておかなければならない。必要な物質要素はそれぞれ50ずつ用意しておかなければならない。物質要素は作業を開始した時点で消費されてしまうが、焦点具が消費されてしまうことはない(ワンド作成に用いた焦点具は再使用できる)。ワンド作成作業に取りかかると準備した呪文は解放されてしまうため、キャラクターが休息して呪文を回復するまで、その呪文を発動することはできなくなる。(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまうということである。)
作成に使用する技能:〈呪文学〉または〈製作:装飾品〉または〈製作:彫刻〉または〈職能:きこり〉。
その他の魔法のアイテムを作成する際には、アイテムを加工するために何らかの装置や道具が必要になることが多い。また、材料も必要だし、アイテムそのものやその部品が必要であることは言うまでもない。材料のコストは、そのアイテムを作成するコストに含まれている。その他の魔法のアイテムを作成するためのコストを数値化することは難しい。表:魔法のアイテムの価格算定を参照し、本章のアイテムの価格をガイドラインとして使用すること。アイテムの作成には記載された市価の半分のコストがかかる。
アイテムを作成する前提条件に呪文が含まれているなら、作成者はその呪文を発動できるように準備しておかなければならない(ソーサラーやバードの場合、その呪文を修得していなければならない)が、その呪文に必要な物質要素や焦点具を用意する必要はない。アイテムの作成作業に取りかかると準備した呪文は解放されてしまうため、アイテムの作成を行なっている期間中は毎日、その呪文を発動することはできなくなる。(つまり、その呪文を発動したかのように、準備した呪文の呪文スロットが消費されてしまうことである。)
作成するのに、呪文の発動以外の前提条件の必要なアイテムもある。詳細については個々の記述を参照のこと。
アイテムの作成には、基本価格1,000GPごとに1日かかる。
作成に使用する技能:〈呪文学〉または適切な〈製作〉または〈職能〉。
しばしば、資金や時間が欠乏し、魔法のアイテムの製作者はゼロからアイテムを作成することができないことがある。幸運にも、既存の魔法のアイテムを改良したり、構築することができる。時間、金、様々な前提条件は魔法のアイテムに新しい能力を付加する分だけ必要で、追加するパワーはその装備部位によって制限される。
追加の能力を加えるコストは、アイテムに魔法の力が無い場合と同じで、実際に支払う金額はオリジナルのアイテムより安い。例えば+1ロングソードを+2ヴォーパル・ロングソードにするときのコストは、+2ヴォーパル・ロングソードのコストから+1ロングソードのコストを引いたものに等しい。
アイテムがキャラクターの身体の特定部位を占領する場合、そのアイテムに追加される能力のコストは50%上昇する。例えば、キャラクターが自分のリング・オヴ・プロテクション+2にインヴィジビリティを与えてくれるパワーを追加するなら、この能力を追加するためのコストはリング・オヴ・インヴィジビリティを作成するコストの1.5倍に等しい。