Pathfinder RPGのキャラクターに個性をつけるに当たり、技能と特技は重要な要素として活用される。本章ではその基盤から技能を解き放ち、技能を簡単で合理的なものにしたり冒険に用いない技能の用途を強化したりする、新しい選択ルールを提供する。本章の最終項では、マルチクラスの代替手法を導入する。それにより、特技の幾つかを選択した二次クラスの能力と置き換えることで、キャラクターを個性化することができる。
背景技能/Background Skills:通常、〈知覚〉のような冒険に基づく技能は〈職能〉のような背景を示す技能よりずっと重要である。しかしこれらの背景技能はキャラクターを肉付けするという、かけがえのない価値がある。このルールは技能を冒険技能と背景技能に分割する。それにより君は豊富な背景を持たせたり休息期間での活動に参加させたりする為にキャラクターの平均余命を犠牲にする必要がなくなる。
統合技能/Consolidated Skills:多くの状況において、Pathfinder RPGの技能の幅は強みである。しかし数の少ない、汎用的な技能による単純さを好むグループもいるだろう。このルールは技能の数を35から12に減らし、変更で暗示されることに触れる。
集約技能/Grouped Skills:このルールは技能ポイントが細かすぎて管理が大変だと考えているグループに最適なものだ。集約技能を用いることで、技能ポイントを配置する複雑さが緩和され、本当の経験の範囲を狭くする代わりに技能に基づいた相互作用を加えてキャラクターの能力を広げることができる。
〈製作〉と〈職能〉:作成や職業的な活動を開始したいと考えるキャラクターにとって、Pathfinder Roleplaying Game Core Rulebookに掲載されていた〈製作〉と〈職能〉の技能ルールは多様性や柔軟性に欠けていた。本項ではプレイの一面を担うモンスターとの戦闘と同程度にキャラクターが副業を楽しむのを助けるルールを紹介し、道中での職能の活かし方のフレーバーに満ちた示唆も提供する。
技能解放/Skill Unlocks:この新ルールでは、キャラクターはある技能に5、10、15、20ランク割り振るたびに、新しい能力を解放していく。技能解放ルールはアンチェインド・ローグが本当の技能の達人になる支援ツールでもある。
変更版マルチクラス/Variant Multiclassing:この選択ルールにより、キャラクターは二次クラスの利益を得るために特技の半分を交換することができる。これらのルールにより、キャラクターは主要クラスの利益を犠牲にすることなく、マルチクラスの利益の多くを得ることができる。また、オラクルの呪いや啓示によって神により力を授かったバーバリアンのような、小説のキャラクターのコンセプトを試す機会を得られる。