霊障とは、苦しめられた霊の残響であり、苦しみと結びついた場所に残る――そして多くの冒険の中で好まれる挑戦であることが分かっている。Pathfinder RPG GameMastery Guideで霊障のルールが紹介され、Pathfinder RPG Occult Adventuresでルールの拡張が行われた。この節では霊障に追加する新しい要素と霊障のルールを死に結びついていない腐敗した領域やねじれた領域にも適用できるようにしたバリエーションを紹介する。
この節の新しい霊障要素は、あらゆる霊障に適用できるテンプレートである。
一般的な霊障は発現の領域内で害を及ぼす可能性があるが、飄飄とした霊障の発生源は別の場所にある。飄飄とした霊障はその発生源でのみダメージを受け、発生源から遠く離れた地でも脅威度の点毎に最大100フィートまで出現できる。飄飄の要素は霊障の脅威度を1増加させる。霊障が永続的である場合、飄飄とした実体は霊障の脅威度を2増加させる。
潜在的霊障の効果は微妙なものであり、霊障に対するセーヴに失敗したクリーチャーが特定の場所を訪問したり、特定のアクションを実行したり、特定の条件を満たした場合にのみ有効となる。たとえば、潜在的霊障が連続殺人犯の墓の中で休息し、影響を受けたクリーチャーが殺人犯の邸宅に入った場合にのみその影響が現れる可能性がある。クリーチャーに影響を及ぼす潜在的霊障は、そのクリーチャーを発生源として扱い、霊障を検知したりダメージを与える手段によって、検知またはダメージを受けることがある。潜在的霊障は気がつくための技能判定の難易度が脅威度に対して異常に高いならば最適である。
粘着性の霊障は、自分の存在に必死に固執している。霊障がセーヴィング・スローを試みることを要求された場合、自動的に失敗するのではなく2+脅威度に等しいボーナスを得てセーヴィング・スローを試みることができる。
屈強な霊障は粘着性の霊障のすべての特性を持っているが、通常ダメージを与える呪文や効果に対するセーヴィング・スローに成功した場合、ダメージを受けない。
死に結びついていない霊障は、正のエネルギーに対する脆弱性はなく、ディテクト・アンデッドのような呪文で検知できず、ハイド・フロム・アンデッドなどの呪文で回避することもできない。これらは独自の弱点と防御を持っている。
次元の不安定性とは、物質界と別の次元界の間の境界が薄く、次元界間の裂け目が頻繁に開いている領域である。そこは、繋がっている次元界の基本的な性質に対抗する効果からダメージを受ける。例えば、混沌にして悪のアビスに関連する次元の不安定性は善や秩序の呪文や効果からダメージを受け、火の元素界に関連する不安定性は[水]や[氷雪]効果からダメージを受ける。不安定性はそこを洗練する方法を知っている者に利益をもたらすことさえある。
古代のウィザードが666体のデーモンを拘束したとき、例としている霊障が現れた。時間が経つに連れて、アビスと召喚室の間の境界が薄くなり、次元界の影響は、床に刻み込んだ束縛のサークルを砕き、不規則な間隔でちらつく小さな裂け目を作り出した。
善と秩序の効果に加えて、霊障はホーリィの武器による追加ダメージなど、GMの裁量によって善または秩序に関連するその他のダメージに対しても脆弱性を持つ。
術者レベル 13
感知 〈知覚〉または〈知識:神秘学〉難易度25(幽かなゆらめきに気づくか、または分断されているサークルの重要性を認識する)
ヒット・ポイント 49; 弱点 善かつ秩序効果(正のエネルギーに対する完全耐性); 発現条件 近接; 再発現 1d20日
効果 定命のクリーチャーが範囲に入ると、その存在は反対側の存在からの好奇心を呼び起こす。毎ラウンド不安定性がデーモンを吐き出し始め、1分間それが継続する。以下の表を使用して、どのデーモンが現れるかを決定すること。これらのデーモンは招来されたわけではない。
利益 キャラクターはその範囲に1分間を費やし、エネルギーを集中させる儀式を行うことで、不安定性の力を利用できる。難易度30の〈知識:神秘学〉または〈知識:次元界〉判定が必要である。成功した場合、24時間の間フィーンディッシュ種のテンプレートを得、属性は混沌にして悪の方向へ1段階ずれる。失敗した場合、アビスに引き込まれる。
破壊 不安定性はミラクルまたはウィッシュ呪文でのみ永続的に閉じることができる。ディメンジョナル・アンカーに関連付けられたハロウ呪文は不安定性の効果を一時的に防ぐことができる。
この霊障は、理解を超えた存在による現実を歪める影響に結びついている。この霊障を寄せ付けない唯一の方法は、暗黒の知識を利用することであるが、そのような知識にはコストがかかる。全ラウンド・アクションとして、霊障の範囲内のキャラクターは、短い儀式を実行したり、秘術の言葉を発したり、その他の狂いの影響を鎮圧するための適切な〈知識〉を試みることができる(難易度 = 15+霊障の脅威度)。成功した場合、霊障は5ポイントのダメージに加えて、キャラクターが難易度を超えた量に等しい追加ダメージを受ける。
以下で詳しく説明されている彼方からの囁きは、集団儀式自殺の現場で形成された狂いの影響の例である。そのざわめきはそれを聞いた全ての者の心の中に入り込み、長く残る傷跡を残す。
混沌にして悪/浮遊霊・持続性・亜種の霊障(半径30フィート)
術者レベル 9
感知 〈知覚〉難易度25(近くにいるすべてのクリーチャーの頭蓋骨の内側からささやく声が聞こえる)
ヒット・ポイント 45; 弱点 〈知識:神秘学、次元界または宗教〉によって害される難易度25(正のエネルギーに対する完全耐性); 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 囁きは有情のクリーチャーに向かって漂い、特に以前触れたことがある精神を持つ者に向かって漂う。範囲内の各クリーチャーは難易度16の意志セーヴに成功するか、1d8ポイントの【判断力】ダメージを受けなければならず、セーヴに成功しても1ポイントの【判断力】ダメージを受ける(または正気度のシステムを使用している場合、セーヴに成功すると1d6ポイントの正気ダメージ、失敗すると2d8ポイントの正気ダメージを受ける; 12ページ参照)。クリーチャーが霊障の範囲内で過ごすラウンドごとに難易度は1ずつ増加する(これらのラウンドは連続している必要はないが、特定のクリーチャーの難易度は24時間後あるいはこの霊障が霧散した時、16にリセットされる)。クリーチャーがこの霊障にダメージを与えるたび、〈知識〉判定の結果に等しい難易度に対する意志セーヴに成功するか、1d4ポイントの【判断力】吸収を受けなければならない(または、正気度システムを使用している場合、セーヴに成功すると1d8ポイントの正気ダメージ、失敗すると2d10ポイントの正気ダメージを受ける)。
破壊 この霊障は、作成した全てのカルティストの遺体が火葬され、聖別された地に埋葬された場合、破壊される。
それぞれの呪文はどんなに弱くとも、その痕跡を短時間世界に残し、術者は残っている魔法のオーラとして認識することができる。数十もの強力な呪文が小さな領域でお互いに衝突すると、現実そのものに傷跡を形成し、その傷跡は近くに来る全ての人に影響を及ぼす。
魔法の傷にはオーラがあり、ディテクト・マジックや類似の呪文の目的で継続的な呪文効果としてみなされる。傷跡を識別するための〈呪文学〉判定に成功すると、その効果と弱点が明らかになり、10以上の差で成功すると傷跡の利益が明らかになる。クリーチャーは識別されていない利益を起動する試みはできない。グレーター・アーケイン・サイトなど魔法の効果の性質を自動的に明らかにする呪文は自動的にこれらの特性を明らかにする。魔法の傷跡の破壊条件はより曖昧であり、明らかにするためには調査や探査が必要である。
何世紀も前に力術士の二人組が死の決闘をしたとき、秘術の嵐の出没が起こった。決闘の反響はまだ彼らの戦いの場所で激怒しており、真っ黒に焦げた地面は苦い物語を語っている。
術者レベル 5
感知 〈知覚〉または〈呪文学〉 難易度20(衝突のエネルギーの音を聞くか、真っ黒に焦げた地面から効果を推測する)
ヒット・ポイント 27; 弱点 エネルギー・ダメージ(正のエネルギーに対する完全耐性); 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 各ラウンド、秘術の嵐は、その範囲で可能な限り多くのクリーチャーを攻撃するためにエネルギーのボルトを発射する(反応・難易度15・半減)。これはライトニング・ボルトとして機能するが、[強酸]、[氷雪]、[火炎]、[雷撃]のエネルギー種別のサイクルであることを除く。嵐は、それが与えた最新の種別のエネルギー・ダメージに対する完全耐性を持つ。
利益 秘術の嵐のボルトの1つに対するセーヴに失敗した、何かしらの方法(エネルギーに対する抵抗など)でダメージを減少しないキャラクターは、嵐の力の断片を利用するために難易度16の意志セーヴを試みることができる。嵐の力を利用するキャラクターは5チャージを得る。フリー・アクションとして1チャージを費やすことで、交信したボルトと同じエネルギー種別である1d6ポイントのダメージを、その嵐の4つあるエネルギー種別と合致するダメージを与える力術呪文または肉体攻撃、もしくは素手打撃に追加できる。クリーチャーは一度に1つの秘術の嵐からしかチャージを得られない。
破壊 キャラクターが4本のボルトを連続して呪文相殺するのに成功すると、秘術の嵐は破壊される。
重要なまたはトラウマ的な出来事の集合的な感情のエネルギーが、死に関連していない場所でさえ、永続的な念術的印象を生み出すことがある。この念術的な霊障は[精神作用]、[感情]効果である。アナライズ・オーラを使用するか、念術の霊障の範囲内でオーラ読みの技能解放を使用するキャラクターは、自動的に霊障を検知し、その霊障を鎮めるための不可解な手がかりを受け取る事ができる。
念術の霊障それぞれは特定の感情に焦点を当てており、関連する感情に関係づけられていない[感情]呪文や効果の範囲内にいるか目標となったとき、効果の呪文レベルの3倍に等しいダメージを受ける(持続時間に関係なく、呪文それぞれは霊障に1回のみダメージを与える)。カーム・エモーションズは関連する感情に関係なく念術の霊障にダメージを与え、呪文レベルのない[感情]効果は、効果を作成したクリーチャーのヒット・ダイスに等しい量のダメージを与える。キャラクターは〈交渉〉判定で念術の霊障を落ち着かせることができる(難易度 = 15+霊障の脅威度)。成功した場合、霊障は5ポイントのダメージに加えて、キャラクターが難易度を超えた量に等しい追加ダメージを受ける。
以下の念術の残響は廃墟となった村の中心にある。襲撃者のグループが剣で村人を追い払ったが、村人たちの怒りの反響が続き、襲撃者の民族全体への憎悪を掻き立てた。
術者レベル 11
ヒット・ポイント 45; 弱点 [感情]効果とカーム・エモーションズ(正のエネルギーに対する完全耐性); 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 難易度19の意志セーヴに失敗したクリーチャーは襲撃者特有のグループのメンバーに敵対的になることを除き、フォスター・ヘイトリッドとして機能する。
破壊 霊障を破壊するには、村人側と襲撃者側の民族がそれぞれ二人で霊障の範囲内で、お互いに対する真の愛情を明らかにする必要がある(通常は結婚することによって)。
以下の霊障はOccult Adventuresとこの本の霊障要素を利用している。
術者レベル 1
効果 血塗れの手形がゆっくりと表面上に現れる。表面を触れたものは1d6ポイントのダメージを受ける。
破壊 表面を聖水によって洗浄し擦ると、血塗れの手形は消える。
殺人や暴力による死は、現れた表面に触れるクリーチャーを傷つける血痕として残る。
術者レベル 1
効果 壁の内側を爪でひっかく音が廊下全体に響き渡る。範囲内のクリーチャーは難易度11の意志セーヴに成功するか1d4ラウンドの間怯え状態とならなければならない。
破壊 召使いの死体を見つけ、壁の向こう側から取り除くキャラクターは霊障を永遠に破壊する。
恐ろしい秘密を持つ領主が、書類を覗き見している召使いを捕らえた。領主はその召使いの頭を殴り倒し、使わなくなった食器用エレベーターに彼女を放り込み、それからその昇降機を階と階の間で詰まらせた。翌日召使いは目を覚まし、彼女の必死の逃走の試みによって埋め込まれていた壁に霊障が吹き込まれた。
術者レベル 1
ヒット・ポイント 2; 弱点 火炎(これらの効果は霊障へダメージを与えることができる); 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 温度が急に氷点下となる。半径以内の全てのクリーチャーは寒冷な天候で一時間外にいたかのように影響を受け、難易度15の頑健セーヴに成功しない限り、1d6ポイントの非致傷ダメージを受ける。低温は10分間継続するが、追加の自動的な効果はない。
破壊 突然の冷気が、聖なる火(フレイム・ストライクなど)で破壊された場合、決して戻ることはない。
突然の冷気は、ゴーストとして現れるには弱すぎる霊の残響である。単独で発生するか、重要な領域の周囲に集中することがある。
術者レベル 3
感知 〈知覚〉 難易度10(うめき声を上げる霊が近づくのを聞く)
ヒット・ポイント 4; 弱点 〈威圧〉; 発現条件 近接; 再発現 1時間
効果 肉体なしに存在する頭部の霊体の形態が床から現れ、その範囲内全ての者に悲鳴を上げる。その顎は不可能な幅にまで広がっている。クリーチャーはスケアーの影響を受ける。霊体の頭部は、被害者を恐怖に陥れることを誇りにしている; いづれかのクリーチャーが自身の恐るべき性質を誇示するために難易度16の〈威圧〉判定に成功した場合、霊体はそのPCが現在のコンテストの真の勝者であると判断し、その後ヒット・ポイントが0に減少したかのようにそのPCへの興味を1時間失う。
破壊 クリーチャーがその範囲内で8時間連続して睡眠を取ると、霊的な叫び声の霊障は破壊される。
一部の霊体は生活をより恐ろしいものにすることに喜びを感じる。霊的な叫び声は、拡散できる恐怖の量を増やすために団結した、下級の霊体の集合である。
術者レベル 3
ヒット・ポイント 13; 弱点 スロー; 発現条件 近接; 再発現 1時間
効果 肌寒い霧が降りてきて、捻れて凝縮しながら爪を作り、その内部にいる者を掴んで突く。この霧はホーンティング・ミスツとして機能する(難易度13)。
破壊 霧の下の地面にコンセクレイトを発動すると、霧が戻るのを防ぐ。
不吉な前兆の霧は手入れの行き届いていない墓地に潜んでおり、下に埋葬されている人々の不安からその実体を引き出す。天候に関係なく現れ、完全に現実ではないことを認識できない人々の心を狙う。
術者レベル 5
効果 最初のラウンドでは、幽体の墓掘りが深さ15フィート、霊障の半径全体を覆う落とし穴を形成する。この範囲内のクリーチャーは難易度15の反応セーヴに成功するか、落とし穴の底へと落ち、2d6ポイントのダメージを受けなければならない。成功したクリーチャーは落とし穴の端のマスへと飛び移る。落とし穴の壁は凸凹している(〈登攀〉 難易度20)。第2のラウンドで、幽体の墓掘りが落とし穴を緩い幽体の泥で満たし、まだ中にいる者全員を埋める。埋められたクリーチャーは押さえ込まれた状態となるが、難易度15の【筋力】判定に成功すると、緩和され組みつき状態になる。クリーチャーは毎分1d6ポイントの非致傷ダメージを受け、10分後に窒息し始める。穴の外のクリーチャーは埋められたクリーチャーを掘り起こすことができる。幽体の泥の5フィート立方の重量は1,000ポンドである。クリーチャーは1分辺り最大荷重の5倍の泥、もしくはシャベルを持っている場合、最大荷重の10倍を掻き出すことができる。霊障が霧散すると、埋められていたクリーチャーは自動的に表面へと浮き上がる。
破壊 キャラクターが生き埋めにされた人物の骨を見つけて掘り返し、聖水で洗い、守護者の神格の神殿で再埋葬するとこの霊障は永続的に破壊される。
生きたまま埋められた不幸な魂の霊は他人に自分の命運を共有することを強要する。
術者レベル 9
ヒット・ポイント 22; 弱点 スロー; 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 数人の幻影の姿は、蹌踉めく足取りの後に跪いて悲しみに泣き叫ぶ形状を取る。範囲内のすべてのクリーチャーは過労状態となり(セーヴなし、ウェイヴズ・オヴ・イグゾースチョンとして)、難易度13の意志セーヴィング・スローに成功しない限り13分間の間スローとして、減速化する。
破壊 これらの霊体は、その霊体が救うことができなかった人々がその霊体を死後の世界へと導く場合にのみ休息を見つける。
他人を恐ろしい運命から逃れさせるにはあまりにも遅く到着した人々の後悔は、霊障として顕現することがある。遅れてきた到着の霊性は、しばしば他の霊障やアンデッドの近くで発生し、これはその後悔に満ちた霊は止められる程に早くはなかったという命運の顕れである。遅れてきた到着の霊性はしばしばゴーストに連鎖しているが、ネクロクラフトこそが真に恐ろしい選択肢である。
経験点 2,400
中立にして悪/潜在的・持続性・憑霊の霊障(半径最大30フィート)
術者レベル 6
効果 商人の霊体が自身の死体と接触したクリーチャーに微妙に憑依する(クリーチャーが道具に触れた場合でも)。これはライディング・ポゼッションとして機能するが(意志・難易度17・無効)、商人は宿主とテレパシーで会話ができることを除く。彼は宿主に自分の殺人事件の捜査を促す。宿主がなにか進展させた日の間彼は喜び、技能判定に+2の士気ボーナスを与える。1週間全く進展がない場合は宿主に怒り心頭に発し、宿主を呪う。これはビストウ・カースとして機能するが(意志・難易度16・無効)、霊が選択したときにいつでも取り除くことができることを除く。霊は週に1つ新しい呪いをかけることができる。
破壊 商人の霊は、復讐の活動の中で自分を殺した者が死んだ場合にのみ休むことができる。その前に殺人犯が他の原因で死亡した場合、商人の霊は殺人者の記憶や家族に対する別の形で激しい復讐を要求する。
商人が最新の事業立ち上げを祝うために開かれたパーティで殺害された後、彼の霊は殺人犯を見つけて復讐を果たすことに取り憑かれた。何年もの間、それは自分の死体に纏わりついて、不運な墓泥棒が彼の未完の事業の手先になることを望んでいる。
術者レベル 7
感知 〈知覚〉または〈真意看破〉 難易度20(12体のマントを纏った人物の輪郭が形成され始めるか、疑いの強い感覚を感じる)
効果 コンフュージョンとして、数十人のマントを纏った人物が範囲内に群がり、友人と敵の間の境界線がぼやけ、妄想が霊障の範囲内のすべての者に降りてくる(意志・難易度15・無効)。さらに、霊障の範囲内のクリーチャーは、霊障の呪いに対する難易度15の意志セーヴィング・スローを試みなければならない。呪いが取り除かれるまで、呪いは犠牲者に無害と指定されたものを含む呪文に対するセーヴィング・スローを試みさせる。さらに、犠牲者は挟撃や他の援護など、他のクリーチャーを味方として扱う必要のある効果から利益を得ることができない。リムーヴ・カースはこの効果を取り除くことができる。
破壊 犠牲者が範囲内の別のクリーチャーに代わって受けたダメージによって気絶状態になるまたは死ぬと、裏切りの霊障は破壊される。シールド・アザーや生命のオラクルの生命共有能力など、ダメージの転送を可能とする呪文や能力はこの霊障の必要条件を満たす。これは問題のキャラクターが霊障を破壊するために共謀してダメージ転送を捏造する場合には機能しない; 本当に他人を守るための無私の行為だった場合にのみ機能する。
裏切りの刺し傷が墓の向こう側まで残っているとき、混乱と偏執的な精神的エネルギーのバラバラな塊として現れ、最も親密な味方同士でさえ敵対させる。
混沌にして悪/連鎖・浮遊霊・持続性の霊障(船1艘、半径最大40フィート)
術者レベル 9
感知 〈知覚〉 難易度20(泡が水面に上がってくるのを聞く)
効果 幽けき水の巻きひげが海から噴出し、船に乗っている生きているクリーチャーの肺へと押し進むと、そのクリーチャーは溺れ始める。これはサフォケーションとして機能する(頑健・難易度17・無効)。霊障は、その霊障が消えるまでラウンドごとに追加の1体の犠牲者に影響を与える。
破壊 幽霊船の船長が永続的に破壊されると、水辺の墓場の霊障は破壊される。
水辺の墓は通常、幽霊船に乗って旅をし、幽霊船の乗客を守る。幽霊船の船長が敵の船に乗り込むと、水辺の墓も同様に漂流してくる。
術者レベル 9
効果 肉体のない口の群れが範囲を埋め尽くす。範囲内にいる人型生物クリーチャーそれぞれは難易度21の頑健セーヴを行わねばならず、失敗するとマス・ホールド・パースンと同様に麻痺状態になる。大口は麻痺状態のクリーチャーの周囲に群がり、ラウンド毎に4d6ポイントのダメージを与える。エルフはこの霊障の効果に対して完全耐性を持つ。
破壊 少なくとも10,000ポンドの合計重量を持つ生きているクリーチャー(必ずしも感覚があるとは限らないが)が1日のうちに貪り食らう領域にいなければならない。
かつて平和であった町に飢えたグールの群れが降りてゆき、逃げ切れなかった全ての住人を殺したり変化させたりした。グールの果てしない空腹感は、町の人々の恐ろしい死の記憶と混ざり合って貪欲な大口の霊障を生み出した。
術者レベル 9
ヒット・ポイント 45; 弱点 リムーヴ・ディジーズ; 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 辺りに腐った肉の臭いを発する強力な瘴気が満たされている。半径以内の全員が難易度20の頑健セーヴに成功するか、潜在・保菌を通り越して感染することを除いて、下記で説明する生ける腐敗病に感染しなければならない。霊障の範囲内では病気の頻度は1ラウンドに増加し、セーヴ難易度は20に増加する。このセーヴィング・スローに成功したキャラクターも完全耐性を持つことはない; 霊障の範囲内にとどまっているラウンドごとに新しいセーヴィング・スローを試みなければならない。霊障のヒット・ポイントを0に減少させても、病気は取り除かれない。リムーヴ・ディジーズを生ける腐敗臭の霊障に発動するキャラクターは、自分の術者レベルに等しい量のダメージを受ける。
破壊 元の犠牲者の集団墓地に残っている各死体にヒールを発動するとこの霊障が再発するのを防ぐ(マス・ヒールの場合は1回の発動)。
最も恐ろしい病気の中には、犠牲者の身体を腐らせるものがある。そのような病気が蔓延して人口を荒廃させたとき、生ける腐敗臭の霊障が発生する。この霊障はPathfinder RPG Pathfinder Unchainedの138~139ページに記載されているオプションの病気のルールを使用している。
種別 病気、接触型、吸入型、または致傷型; セーヴ 頑健・難易度17
効果 弱体状態では、目標は【筋力】と【敏捷力】に基づく技能判定と能力値判定に-2のペナルティを受ける。障害状態では、目標は攻撃ロールに50%の失敗確率を得、目標の移動速度は半分に減少する(最低5フィート)。障害状態かそれより酷い状態で接触したすべての物体は病気を転移させる可能性がある; 治癒 2回の連続したセーヴ、弱体以上の状態からのペナルティは犠牲者がヒールまたはリジェネレイトの目標となるまで永続的なものとなる。
混沌にして悪/連鎖・迅速・浮遊霊・持続性・怨嗟・粘着性の霊障(半径30フィート)
術者レベル 11
ヒット・ポイント 49; 弱点 水の呪文と効果(これらの効果は霊障にダメージを与える); 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 黒と赤の炎の柱が各ラウンド霊障の範囲内に顕現する。この柱はフレイム・ストライクとして機能するが(反応・難易度19・無効)、ダメージは半分が[火炎]、半分が負のエネルギーである。
破壊 ウィッチファイアーの破壊も永遠の火葬の霊障を破壊する。
永遠の火葬は、過激すぎる魔女裁判で生きたまま焼かれた者の霊から形成される。全ての生きている存在を嫌っているが、そのスピリットの中で最も強力なものから生じたウィッチファイアーと強い親密な絆を持っている。ウィッチファイアーが火葬の攻撃の力を強め、自身を癒すので、ウィッチファイアーはしばしば霊障の範囲内に潜んでいる。
混沌にして悪/迅速・持続性の霊障(桶を中心とする半径60フィート)
術者レベル 11
感知 〈知覚〉 難易度20(強く増大する刺激的な化学臭を嗅ぐ)
ヒット・ポイント 54; 弱点 強酸ダメージに対する脆弱性(この効果は霊障にダメージを与える); 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 化学薬品が入った桶が沸騰して泡立ち、遠隔接触攻撃として各ラウンドで距離内の全員へ内容物を吐き出す(攻撃ロール+15、4d6+6ポイントのダメージ)。このダメージはダメージ減少とエネルギー抵抗を無視する。化学薬品が当たったクリーチャーは難易度18の頑健セーヴに成功するか、骨と筋肉が溶け出して肉の粘体へと液化しなければならない。このセーヴィング・スローの難易度は過去24時間にクリーチャーに命中した化学薬品のボールごとに1ずつ増加する。液化したクリーチャーはアイテムを運んだり使用したり身に着けたりすることができず、【敏捷力】値は1に減少する。全ての物理的な攻撃を失い、音声または動作構成要素を持つ呪文を発動できなくなる。元のサイズよりも1段階大きいサイズ段階のクリーチャーでの叩きつけ攻撃を得る(例えば、中型の場合は1d6ポイントのダメージ)。加えて、クリティカル・ヒット、挟撃、麻痺、毒、ポリモーフ、睡眠、朦朧に対する完全耐性を得る。液化したクリーチャーは、霊障が0ヒット・ポイントとなると、元の状態に戻る; そうでない場合、リミテッド・ウィッシュ、ミラクル、リジェネレイト、ウィッシュ呪文のみが回復できる。
破壊 そのアルケミストの研究ノートをすべて収集し、桶に投入しなければならない。
サディスティックなアルケミストが、僻地にある自分の研究室で被験者を対象に実験を行った。彼は目的を果たした時、被験者を溶解するためにどぎつい化学薬品の大桶に投げ込んだ。犠牲者の魂は桶に浸透し、近づいてくる者に向かって粘体のような霊体の姿で手を伸ばす。
術者レベル 13
感知 〈治療〉または〈知覚〉 難易度20(影響を受けたクリーチャーが心臓の周りに圧力が高まっていることに気がつく)
効果 巨大な鼓動する心臓の霊体が現れ、霊障の範囲内の全ての者の心臓が制御不能に加速し始める。範囲内のすべてのクリーチャーは不調状態となり、毎ラウンド難易度21の頑健セーヴに成功するか、幻惑状態となり1d6+2ポイントの【耐久力】吸収を受けなければならない。このセーヴィング・スローに失敗したクリーチャーのヒット・ポイントが10未満か、【耐久力】が0に達した場合、心臓は胸から勢いよく爆発し、即座に死ぬ。爆発の圧力は胸部の破片を全方向に投射し、10フィート以内の全てのクリーチャーに2d6ポイントの斬撃ダメージを与える(反応・難易度21・無効)。心臓を持たないクリーチャーはこの霊障に完全耐性を持つ。
破壊 善属性のクリーチャーが3日間、その範囲の中心で動かずに瞑想をすると、心臓爆発の霊性は破壊される。
この霊障の原因となった霊体は恐怖に襲われ、その恐怖を定命の者に理解させようとするために、爆発するまで犠牲者の心臓を速く速くさせる。
術者レベル 13
効果 単一のコロッサル・ドラゴンの尾の複数の複製が霊障の範囲を通過する。各ラウンド、尾は範囲内の各クリーチャーをつかみ締めつけようとする(命中に+18で2d6+6ポイントのダメージ、加えて戦技ボーナス+35のつかみ、2d6+18ポイントのダメージを与える締めつけ)。クリーチャーが尾の締めつけ能力からダメージを受ける各ラウンドで、その手足の1本(ランダムに決定する)がバラバラになり、難易度22の頑健セーヴに成功するか、1d4ラウンドの間吐き気がする状態とならなければならない。キュアの呪文はこの霊障が生み出す重度の骨折を修繕するには不十分である――ヒールやそれより強力な魔法のみが直すことができる。骨折した手足はいかなる目的にも使用できない; 脚を折ると、クリーチャーの脚を使用したときのクリーチャーの移動速度が半分になり、クリーチャーの半分を超える脚が折れるとその足を使用するあらゆる形での移動が行えなくなる。
破壊 リノームの犠牲者の遺体が洞窟から回収され、保管され、再度組み立てられてから埋葬されると粉砕の恐怖の霊障は破壊される。
伝説のリノームの物語は、竜を殺すことによって自分自身を証明したいと思う多くの大胆な冒険者を引き付けていった。リノームは、自身を求める人々を狩るスポーツを高く評価しており、特にその強力な尾で犠牲者を殺すことを好む。この不幸な人々の霊は粉砕の恐怖の霊障の姿で残る。
中立にして悪/武闘派・連鎖・ 迅速・持続性・粘着性・靄の霊障(半径60フィート)
術者レベル 15
効果 鎧を身にまとった霊体の兵士の大群が四方八方から蘇る。霊障のイニシアチブ値で、5体の兵士が範囲内の各クリーチャーを攻撃し、各兵士は霊体の剣で1回の非実体の接触攻撃を行う(攻撃ロール+12; 2d6+9ダメージ/19~20)。霊障の範囲内のクリーチャーは兵士を攻撃できるが、たとえ個々の兵士を破壊したとしても、5体の兵士は霊障が消えるまで各ラウンドで各クリーチャーを攻撃し続ける。
破壊 最後の兵士はグレイヴナイトのアンティパラディンとして蘇った古代の将軍が、永久に破壊された場合のみ休息する。
この霊障の原因となった古代のアンティパラディンの将軍は恐怖を通じて支配し、兵士が降伏を受け入れたり慈悲を示したりすることを禁じた。闘いを終わらせるお気に入りの方法は、敵軍の司令官以外の全員を殺すよう自らの兵士に命令し、その後敵の司令官の首をとった兵士に莫大な報酬を与えることであった。
中立にして悪/迅速・範囲拡大・持続性・屈強の霊障(高さ200フィートの崖と地面の上端に沿った半径160フィートの領域)
術者レベル 16
効果 霊障は、崖の淵に沿った霊障の範囲内全てのクリーチャーを地面まで200フィート急落させ、20d6ポイントのダメージを与える。霊障は正のエネルギー・ダメージを防がないことを除いてアンティマジック・フィールドして機能し、その範囲内の呪文、擬似呪文能力、超常能力を一時的に無効化する。霊障がある範囲は常に移動困難な地形となる。モンクの浮身などの変速能力は通常通り落下ダメージを軽減する。霊障は、後続の各ラウンドでクリーチャーを崖の上へと持ち上げるが、その後、各クリーチャーを崖から突き飛ばすために、戦技判定に成功しなければならない(戦技ボーナス+25)。自然飛行するクリーチャーは落下を制御しダメージを受けないように霊障の戦技ボーナスに対抗する〈飛行〉判定を試みることができる。
破壊 街の現在の行政長官が崖の端に行き、名前が記録されていない人も含め、崖から投げ捨てられたすべての人を名指しすることによって個々人に恩赦を与えなければならない。
有罪判決を受けた人々の精神が街の行政長官を同様に放り投げるまで、断崖絶壁の上で繁栄する大都市は、犯罪者を絶壁から放り投げることで慣習的に処刑していた。
混沌にして悪/武闘派・飄飄・浮遊霊・範囲拡大・持続性・粘着性の霊障(構造物全体、半径最大170フィート)
術者レベル 17
感知 〈知覚〉 難易度10(ダンジョンのすべての備品と罠が近づいていることに気がつく)
効果 このダンジョンは、その悪意を内部の全ての者に向ける。内部は常にガーズ・アンド・ウォーズの効果下にある。この能力が解呪された場合、翌日にリセットされたときに霊障が再構築する。1分に1回、ダンジョンは家具、その他のアイテムのコレクションを集めて、アニメイテッド・オブジェクトを形成できる。1体の超巨大アニメイテッド・オブジェクトを作成できる; または2体の巨大アニメイテッド・オブジェクト、あるいは4体の超大型アニメイテッド・オブジェクトなどを作成できる。1分間に作成できるアニメイテッド・オブジェクトの最大4倍まで制御できる(合計脅威度は15)。クリーチャーを検知する目的に於いて、取り憑かれたダンジョンとそのアニメイテッド・オブジェクトは壁さえ透過して霊障の全範囲内への擬似視覚を持つ。
破壊 ダンジョン全体が同時にハロウの効果下となった場合に霊障は破壊される。
1つのダンジョンに十分な霊障が集まると、1個の統一的な霊障へと合体して、構造物全体に悪意のある一つの意思を吹き込むことができる。霊障の源は通常、構造物の中で最も見つけにくい場所やわかりにくい場所にあるが、近づいてくるクリーチャーを感知すると移動する。
中立にして悪/武闘派・持続性・屈強の霊障(最大半径90フィート)
術者レベル 20
感知 〈知覚〉 難易度20(影響を受けたクリーチャーは皮膚のチクチクするような感覚に気がつく)
ヒット・ポイント 243; 弱点 なし; 発現条件 近接; 再発現 1日
効果 何百もの剃刀のように鋭いナイフが出現し、霊障の範囲内の人々の皮膚を彫りこんでいく。影響を受けたクリーチャーは皮膚と体の接続を維持する為の難易度25の頑健セーヴを試みる。セーヴに成功すると、クリーチャーは10d6ポイントの斬撃ダメージを受ける。セーヴに失敗したクリーチャーは、生きたまま皮を剥がれることによって20d6の斬撃ダメージを受ける。剥がされたクリーチャーそれぞれの皮膚は動き出し、その源をひたすら殺そうとする死霊術的な操り人形になる。皮膚は、クリーチャーのすべての装備を持ち(したがって、クリーチャーはこの装備を使用できなくなる)、全ての能力の使用権を得、データを共有するが、ヒット・ポイントの合計値は元のクリーチャーの最大ヒット・ポイントの半分に等しい値となることを除く。皮膚がクリーチャーの使用回数制限のある能力の1つを使用する場合、その日のそのクリーチャーの合計使用回数に数えられる。皮膚を剥ぎ取られたクリーチャーは永続的な不調状態となり、そのターンの開始時に難易度25の頑健セーヴに成功しない限り、痛みからよろめき状態となる。壊死した皮膚を破壊したとしても、剥がれたクリーチャーの皮膚は自然に再生することはなく、リジェネレイトでのみ回復する。
破壊 ある神格の、皮を剥がされた御使いは、自身の皮膚と再会し、その皮膚の狂気を治癒することで最後の休息をこの霊障に与えられる。あるキャラクターがこの偉業を成し遂げた場合、あらゆる次元界に存在する全ての皮剥自殺の霊障は即座に破壊される。
皮剥自殺の霊障は、元の精神の残骸がなくなるまで狂気を超えて拷問された人々の霊から生じる。キュトンだけがこの強力で不穏な苦しみの痕跡を生み出すために必要な堕落の深さを知ることができる。
中立にして悪/武闘派・迅速・持続性・屈強の霊障(半径最大95フィートの範囲)
術者レベル 20
感知 〈知覚〉 難易度20(影響を受けたクリーチャーは自分の中の何かがおかしいという基本的な感覚に気がつく)
効果 黒い渦が霊障の半径の中心に現れ、間合い内にいるすべてのクリーチャーの魂を容赦なく引っ張り込む。各ラウンド魂を目標とする前に、渦は彼らを守る魔法を対象とし、デス・ウォードまたはその他のレベル吸収を防ぐ呪文を最初の目標とするグレーター・ディスペル・マジック効果でクリーチャーに影響を与える。解呪効果のあと、クリーチャーは渦の引っ張りに部分的に抵抗するための難易度23の意志セーヴに成功しなければならない。成功するとクリーチャーは1d4の負のレベルを受ける。失敗すると、そのクリーチャーの魂は身体から引き抜かれ、破壊される。ミラクルまたはウィッシュのみが渦が食らい尽くした魂を再構成できる。渦は吸収されるレベルごとに5ポイントの一時的ヒット・ポイントを得る――魂を貪り食うことは、クリーチャーを殺すために通常必要とするの同じくらい多くの負のレベルを吸収する。これらの一時的な負のレベルは累積し、1時間継続する。魂の渦の霊障は、ヒールとマス・ヒールの呪文に完全耐性を持つ。通常[恐怖]に対する完全耐性を持つクリーチャーもこの霊障の半径内ではその完全耐性を失う。
破壊 魂の渦の霊障は、現在破壊されていて黄泉がえりが発動されるのを待っている脅威度20以上のリッチの経箱をこの渦に投げ込むことによってのみ破壊される。この行為は渦と経箱の両方を破壊する。
魂の渦は、負のエネルギー次元界に繋がっている現実の織物にある隙間の傷である。何十万人もの命を奪った大規模な悲劇の現場で形成されることもある。魂の渦は、遭遇する不幸な人の魂を消滅させ、経験豊富な冒険者でさえも難攻不落だと思っているような防護を破る。
秩序にして悪/武闘派・浮遊霊・屈強の霊障(半径最大100フィート)
術者レベル 20
感知 〈知覚〉 難易度35(範囲の中心から発生する時間のわずかな途切れに気がつく)
効果 捻じ曲げられた願いの霊障は近くに来た人々の願いを収集し、都合の良い時に歪んだ方法で叶えることを決定するまで保管する。霊障はタンズとしてすべての言語を理解し、その範囲内で全ての話された願いを聞いたり書かれた願いを読んだりする為に姿を現す必要はない。霊障は1日1回発現し、収集されたものの中から願いを叶えるためにウィッシュを発動することができる。発現するためにその範囲内に入ってくるクリーチャーを待つ必要はない。捻じ曲げられた願いはヒールまたはマス・ヒール呪文に完全耐性を持つ。一般的な霊障の効果とは異なり、この霊障が与える願いは[恐怖]効果としてみなされない。霊障は発現しなくとも10フィートの移動速度で飛行することができるが、現在の範囲に十分な犠牲者がいない場合や、誰かを潜在的な脅威として認識している場合を除いて、そうすることはほとんどない。
破壊 この霊障がもたらすことができるウィッシュ呪文の膨大な数は、この霊障をほぼ無敵にする。神格の直接的な介入だけが捻じ曲げられた願いの霊障を破壊できる。
捻じ曲げられた願いの霊障はかなりの力を持った高貴なジンニーが心に復讐心を持って死ぬという最もこの世のものならざぬ状況でのみ起こる。人々が願い事をしに行く井戸や噴水のような場所に鎮座しているため、その力を頻繁に使うことができる。