スリザリング・ピット

スリザリング・ピット Slithering Pit

化した玉は深く荒れ果てたに変わり、その端が蠢いたり縮んだりしている。

スリザリング・ピット 脅威度2 Slithering Pit

出典 Bestiary 6 254ページPathfinder #97:In Hell's Bright Shadow 88ページ
経験点 600
真なる中立中型サイズ粘体
イニシアチブ +3; 感覚 擬似視覚60フィート、裂け目感知〈知覚〉+2

防御

アーマー・クラス 13、接触13、立ちすくみ10(+3【敏】
ヒット・ポイント 25(3d8+12)
頑健 +5、反応 +4、意志 -2
完全耐性 [強]、粘体の種別特性
弱点 裂け目に対する脆弱性

攻撃

移動速度 10フィート
近接 触手=+5(1d4+4、加えて“引き寄せ”)
接敵面 5フィート、間合い 10フィート
特殊攻撃 落とし穴引き寄せ触手、5フィート)

一般データ

【筋】16、【敏】16、【耐】19、【知】2、【判】5、【魅】1
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +5; 戦技防御値 18
特技 《技能熟練:〈隠密〉〈知覚〉
技能 〈隠密〉+15、〈知覚〉+2; 種族修正 +8〈隠密〉
その他の特殊能力 透明

生態

出現環境 気候問わず/
編成 単体
宝物 乏しい

特殊能力

落とし穴(超常)/Pit 標準アクションとして、スリザリング・ピットは食料を捕らえて消化するために、表面を他次元の間に開放することができる。スリザリング・ピットがこの能を使用することができるのは、サポートするのに十分なサイズの固体の平面上にあるときだけである。この能によって作成される他次元界間は10フィートの深さがあり、そのマスに足を踏み入れた中型またはそれ以下のクリーチャー難易度 15の反応セーヴを行わねばならず、失敗すると落とし穴落下し、落下によって1d6ポイントのダメージを受ける。スリザリング・ピットは、クリーチャーをそのマス移動させることで積極的に捕獲しようとすることもできる。この攻撃目標機会攻撃を行うことができるが、攻撃の直後、他次元界間に落下する。目標がこの機会攻撃を放棄した場合、あたかもスリザリング・ピットマスに迷い込んだかのように他次元界間に落ちないようにするための反応セーヴを試みることができる。一度に、スリザリング・ピットには中型クリーチャー1体、小型クリーチャー2体、超小型クリーチャー4体を入れることができる。セーヴ難易度【耐久力】に基づいている。落とし穴の内面は鉱と同じくらい硬い。落とし穴が開いている間、内部のクリーチャー難易度 15の〈登攀〉判定に成功すると登攀することができる。スリザリング・ピット移動アクションとしてその他次元界への間を閉じ、内部にクリーチャー閉じ込める。閉じ込められたクリーチャーは、他次元界間に留まるたびに1ポイントの[強ダメージを受ける。このように閉じ込められたクリーチャーは、スリザリング・ピットダメージを与えるために間の攻撃することができる。アーマー・クラス 10、硬度8を持つ。スリザリング・ピット標準アクションとして、その他次元界間の内容物を強制的に排出し、内部のクリーチャーに1d6ポイントのダメージを与えることができる。排出されたクリーチャースリザリング・ピットに隣接するランダムなマスに吐き出される。スリザリング・ピットが殺されると、内容物は即座に排出される。

裂け目感知(超常)/Breach Sense スリザリング・ピットは、バッグ・オヴ・ホールディングハンディ・ハヴァサックポータブル・ホールなどの魔法のアイテムメイジズ・マグニフィシャント・マンションロープ・トリックなどの呪文効果によって生み出されたものを含む、非視覚的感知範囲内にある他次元界場所と存在を検知することができる。またこの能により、スリザリング・ピットは同の別の者を検知できる。

裂け目に対する脆弱性(超常)/Breach Vulnerability スリザリング・ピットバッグ・オヴ・ホールディングハンディ・ハヴァサックポータブル・ホールによって作成されたものなどの他次元の場所を消費する場合、競合するエネルギーにより、アイテムを収納しているラウンド毎にスリザリング・ピットに2d6ポイントのダメージを与える激しい痙攣が発生する。この方法で殺害されるとスリザリング・ピット爆発する; この粘体閉じ込められた者は2d6ポイントのダメージを受け、スリザリング・ピットから30フィート以内のランダムなマスに排出される。

透明(変則)/Transparent スリザリング・ピットは、ほとんどの環境で周囲と区別することが困難である。スリザリング・ピット〈隠密〉判定に+8の種族ボーナスを得、〈隠密〉判定ペナルティを受けることなく全移動速度移動できる。スリザリング・ピットに気がつくことに失敗し、歩いていったクリーチャーは、その落とし穴に落ちたり(落とし穴が開いている場合)、スリザリング・ピット触手攻撃攻撃されたようにダメージを受ける可能性がある。

魔法の事故から産まれた奇妙な粘体であるスリザリング・ピットは、自然に発生する他次元界間を利用して獲物攻撃し捕らえる。他次元界裂け目がこの粘体の上面を覆い、クリーチャーはゆっくりとうろついて、よく通ったルールを探して狩りをし、美味しいものが文字通り彼らの待っているに落ちるまで何時間も静かに横たわっている。ほとんどの粘体と同様に、スリザリング・ピットには真の口と消化器官がない。彼らは他次元の井戸の中にクリーチャー閉じ込めることができるが、栄養を吸収する前に、獲物消化に溶けるのを待たなければならない。幸いにも、スリザリング・ピットは給餌の間の数週間は生き延びることができ、やせ細ったときは数ヶも休止状態になることさえあり、路地や浅いたまりの滑りやすい点にしか見えない。

スリザリング・ピットは遺跡や放棄された都市部に出現し、その透明性により暗い路地や崩れた通路のに溶け込むことができる。中心部は数インチの暑さもなく、スリザリング・ピットが動かないときは自然的な特徴と区別することは困難である。ヌルヌルとした外見は歩くように破片や瓦礫を拾い、街の通りや廃墟となったに溶け込むのを更に助長する。移動性と僅かな厚み以外のスリザリング・ピットの唯一の明らかとなっている特徴は、沢のある粘液であり、クリーチャー移動する場所り輝く痕跡を残す――しかし、これでさえ、得意な待ち伏せている場所に溶け込んでしまえば数時間で乾いて剥がれ落ちてしまう。スリザリング・ピットは上部をカモフラージュしているが、下部はその真の姿が見えている。湿っていて、の煌めく模様で飾られている。スリザリング・ピットは直径5フィート、体重20ポンド以下である。

待ち伏せする捕食者として、スリザリング・ピットは活動していないときに最も成功した存在となる。透明外見のため、ほとんどのスリザリング・ピットは気が付かれないか、元の人々に浅いたまりと間違われる。餌の間隔がきすぎると粘体はより攻撃的になる。通常は辛抱強い戦術であるにもかかわらず、スリザリング・ピットや脅威にさらされると凶暴化し、周囲から細い偽足で突進する絶望的になると、隠密性を取り去り、獲物を口の中に引きずり込んだり、よろめくような足の下に身を投じる。多くの場合に落ちるだけで獲物を殺すことができる。落ちて生存している者はすぐに脱出できない場合、ゆっくりと消化されてぬ。このクリーチャーは初歩的な略さえ示すことがあり、には子供や小動物にかけ、助けを求める叫び声は最終的に大きな犠牲者を引き寄せる。

スリザリング・ピットの内側の井戸はバッグ・オヴ・ホールディングのように機能し、その小さな体が通常収納できるよりも多くの獲物を運ぶことができ、狩りのシーズンが終わって何ヶも餌を得続けることができる。内部の誰もが、何もかもが、外部からの勢いを感じることなく、どこへ行こうとも粘体と一緒に移動する。

知的な粘体――ほとんどはスリザリング・トラッカーPathfinder RPG Bestiary 2 250ページ)――がバッグ・オヴ・ホールディングや他次元の間を利用した魔法のアイテムを消費すると、スリザリング・ピットが発生することがある。残りの魔法のエネルギーが粘体注入され、ぬと、粘体の残りの物質スリザリング・ピットとして生まれ変わる。

スリザリング・ピットは混雑した都市や狭苦しいスラムをうろついているため、危険都市疫病となる。特にが満ちているや見過ごしている場所のある腐敗または放棄された場所繁栄する。犯罪をかかている地域では、体を処理するためにスリザリング・ピットが使われている場合もある。巧妙で日和見的なクリーチャー――特にスリザリング・ピット消化液に対して完全耐性を持つもの――は、スリザリング・ピットを動き回る隠れ家として使い、自分たちで殺したものをウーズの洞窟のような内部に引きずり込んで、残飯を共有したり、粘体が捕らえた自由にに入る者を漁ったりする。一部の術者はスリザリング・ピット粘液次元界間の移動と保管に関係する魔法の理想的な構成要素であると考えている。

これらの粘体を研究している人々は様々な種類スリザリング・ピットがいると主張している。非常に大きかったり、狭い路地全体に広がっていたり、広い路地の開けた場所待ち伏せしているスリザリング・ピットの存在の報告が散見される。倉庫の暗闇に潜んでいたり、止場の集落の遊歩道の下に潜むものもいる。より巨大粘体が成長するのに十分な餌を与え長生きしたスリザリング・ピットなのか、それともより大きな粘体がより強なアイテムを消費して形成されたのかは、学者の間でも不明である。

スリザリング・リフト Slithering Rift

最も危険な亜スリザリング・ピットは、スリザリング・リフトである。これは獲物を他次元の間に閉じ込めるだけでなく、獲物長距離に渡って輸送することができる彷徨うポータルとして機能する能も備えている――おそらく次元界間の障壁を超えてさえも輸送する。スリザリング・リフトは典型的なスリザリング・ピットよりも遥かに強である――超大型サイズで、16ヒット。ダイスを持ち、敵を攻撃するために1ラウンドに4本の触手を出現させることができる。スリザリング・リフトと現実の相互作用は間に大きな歪みを産み出し、アーマー・クラスに+20の反発ボーナスを与える。この強危険粘体難易度 14の恐怖である。

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