城壁とエリートの住むよく警備された道を離れたところに一般人の住む泥まみれの小道がある。そこでは破れかぶれの人々が瓦礫と塵芥から何とか生きて行けるだけの稼ぎを得ている。ある者は犯罪者、またある者は希望の無い棄民、ある者は不運で、痛めつけられ、あるいは狂っている。彼らが都市の本当の住人であり、そこに住む人々、やり方、秘密を一番よく知っている。しばしば危険で嘘吐きとみなされるが、これらの人々は単に生き残るために必要なことをしているだけであり、名誉やプライドなどといった贅沢品は日々生き抜くための戦いにはいらない物なのだ。慈善、同情、そして数枚の硬貨はしばしば路上で生活することを強いられている人々に大いに効果があり、また多くの者はこのような単純な真実を上手く利用し、他の者は献身的な仲間や情報提供者を得る。
経験点400
人間、1レベル・コモナー/1レベル・ローグ
真なる中立/中型サイズの人型生物
イニシアチブ +3; 感覚 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 13、接触13、立ちすくみ10(+3【敏】)
ヒット・ポイント 13(2HD; 1d8+1d6+5)
頑健 +2、反応 +5、意志 +1
移動速度 30フィート
近接 クラブ=+1(1d6+1)
遠隔 クラブ=+3(1d6+1)
特殊攻撃 急所攻撃+1d6
【筋】13、【敏】17、【耐】14、【知】10、【判】12、【魅】8
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス +1; 戦技防御値 14
特技 《技能熟練:生存》、《持久力》
技能 〈隠密〉+8、〈生存〉+6、〈知覚〉+6、〈知識:地域〉+5、〈手先の早業〉+8、〈登攀〉+6
言語 共通語
その他の特殊能力 罠探し+1
装備 クラブ、乞食のお椀
恩恵 乞食は1日間自らの街の特定の場所または人物を見張り、PCに自分が見たものを報告することができる。
乞食は都市や町の社会の周縁部で貧しい生活を何とか送っている家も希望も無い哀れな人々である。ある者はかつて農夫、職人などの労働者だったが失明したり足を引くようになり、他の者は生まれながらの孤児であり、他の手立てを知らないため施しと慈善によって生きている。
乞食は見習い盗賊やスリとして使うことができる(そして少なからぬ乞食がこの方法を足しにしている)。また浮浪児、松明持ち、らい病病み、あるいは病、盗み、殺人などを司る悪神の信者として使うこともできる。乞食の《技能熟練:生存》を《技能熟練:手先の早業または隠密》と入れ替えることでよりよいスリや盗賊を作成することができる。《持久力》を《武器の妙技》と置き換え、軽装鎧と追加の武器を持たせることで、乞食をより効率的に戦わせることができる。乞食の特技を《回避》と《強行突破》に置き換えることでも同様にできる。
乞食は1人の村一番の愚か者に率いられているかもしれない(脅威度2)し、1人のチンピラまたは2人のスリと組んでいるかもしれない(脅威度3)。また2人の乞食は1人の売人または巡礼者の後に付いているかもしれないし(脅威度5)、4人の放浪者と共に働いているかもしれない(脅威度7)。乞食は盗賊団またはすりとして働くため6人の集団を作っているかもしれない(脅威度6)し、4人の盗みを働く乞食はその腕を8人の山賊に貸しているかもしれない(脅威度7)。
経験点400
人間、1レベル・エキスパート/1レベル・ローグ
真なる中立/中型サイズの人型生物
イニシアチブ +2; 感覚 〈知覚〉+5
アーマー・クラス 12、接触12、立ちすくみ10(+2【敏】)
ヒット・ポイント 11(2d8+2)
頑健 +1、反応 +4、意志 +2
移動速度 30フィート
近接 ダガー=-1(1d4-1/19~20)またはサップ=-1(1d6-1非致傷)
遠隔 ダガー=+2(1d4-1/19~20)
特殊攻撃 急所攻撃+1d6
【筋】8、【敏】14、【耐】13、【知】12、【判】10、【魅】17
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス -1; 戦技防御値 11
特技 《欺きの名人》、《技能熟練:職能:高級娼婦》
技能 〈軽業〉+6、〈芸能:演劇〉+8、〈芸能:舞踏〉+8、〈交渉〉+8、〈職能:高級娼婦〉+8、〈真意看破〉+5、〈知覚〉+5、〈知識:地域〉+5、〈手先の早業〉+7、〈はったり〉+10、〈変装〉+11
言語 エルフ語、共通語
その他の特殊能力 罠探し+1
装備 ダガー、サップ、エリクサー・オヴ・ラヴ、変装用具
恩恵 売春婦は現在または過去の客との面会をつけることができる。PCたちが客と売春婦との繋がりを知っていることから、その人物との〈交渉〉には-2のペナルティを被るが、〈威圧〉と〈真意看破〉には+2のボーナスを得る。
売春婦は愛の領域で働く者である。自堕落な安売春婦から高慢な高級娼婦まで、町や都市の路上や売春宿の秘密部屋で働き、客の要求、必要、暗い欲望に従い、しばしばエロチックなロールプレイのために手のこんだ衣装と化粧をする。ほとんどの売春婦は少なくとも多少の盗人の気があり、彼女たちのサービスを受ける者は自分の財布に目を配っている方がよい。
売春婦はハーレムや劇団の構成員として使うことができる。売春婦は貴族や富裕な商人の愛人や、手元に多少の金を蓄えている酒場女として使うこともできる。また売春婦は低レベルのスパイや正体を隠した密偵とすることもできる。
1人の売人は4人の売春婦の集団のヒモとして使うことができる(脅威度6)し、8人の売春婦は1人の吟遊詩人のショーで踊り子をしているかもしれない(脅威度8)。6人の売春婦からなるハーレムは通常1人の宦官の奴隷商人によって守られている(脅威度7)。1人の酒場の主人は1人の売春婦と2人の酒場の女給を雇っているかもしれない(脅威度5)し、1人の売春婦は2人の貴族の御曹司と共に現れるかもしれない(脅威度5)。
経験点800
人間、1レベル・エキスパート/3レベル・ローグ
真なる中立/中型サイズの人型生物
イニシアチブ +2; 感覚 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 14、接触12、立ちすくみ12(+2【敏】、+2鎧)
ヒット・ポイント 22(4d8+4)
頑健 +2、反応 +5、意志 +2
防御能力 身かわし、罠感知+1
移動速度 30フィート
近接 高品質のダガー=+5(1d4+1/19~20)または高品質のサップ=+5(1d6+1非致傷)
遠隔 高品質のハンド・クロスボウ=+5(1d4/19~20)
特殊攻撃 急所攻撃+2d6
【筋】12、【敏】15、【耐】12、【知】14、【判】8、【魅】14
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +3; 戦技防御値 15
特技 《欺きの名人》、《技能熟練:製作:錬金術》、《早抜き》、《武器の妙技》
技能 〈威圧〉+9、〈隠密〉+9、〈鑑定〉+6、〈職能:薬草商〉+6、〈真意看破〉+6、〈製作:錬金術〉+12、〈装置無力化〉+6、〈脱出術〉+9、〈知覚〉+6、〈知識:地域〉+9、〈手先の早業〉+9、〈はったり〉+11、〈変装〉+12
言語 オーク語、共通語、ハーフリング語
その他の特殊能力 ローグの技(ローグの妙技)、罠探し+1
戦闘用装備 アカネグサの毒(2服)、タギットのオイル(2服)、縞模様のキノコの毒(2服); その他の装備 レザー・アーマー、高品質のハンド・クロスボウとボルト10本、高品質のダガー、サップ、錬金術実験道具、変装用具、盗賊道具
恩恵 売人は500gp未満の価格の錬金術的物質または毒を10%割引で提供することができる。またPCたちとより強力な犯罪者との面会を取り計らうことができ、また1人の人物または1つの場所に非合法の物質を忍ばせることができる。
売人は麻薬、毒物、あらゆる種類の禁制品または疑われるような錬金術的物質の商人である。隠された研究所や工房で作られた物を仕入れて、甘い誘惑の力で町中を支配する商品を調合する。
また売人は低レベルの看守または暗殺者、旅の山師、ペテン師、余り誠実とはいえない錬金術師、薬屋、もぐりの医師として使うこともできる。
堕落した売人は1人の奴隷商人と犠牲者を誘惑してさらうための2人の売春婦と共に働いているかもしれない(脅威度6)し、4人の乞食と4人のスリの一団を率いているかもしれない(脅威度7)。売人は不道徳な店主と(脅威度4)、または安っぽい酒場の主人と(脅威度5)組んでいるかもしれないし、1人の貴族の御曹司と非合法な商売をしているかもしれない(脅威度5)。また売人は護衛として2人のチンピラを連れているかもしれない(脅威度5)。誠実な売人は1人のウィザード崩れの弟子であるかもしれない(脅威度5)。