Rope Trick/ロープの奇術
系統 変成術; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、物質(トウモロコシの粉末と、羊皮紙製のねじれた輪)
距離 接触
目標 接触した、長さ5~30フィートのロープ1本
持続時間 1時間/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可
この呪文を長さ5~30フィートのロープに対して発動すると、そのロープの一端が空中に上がっていき、やがてロープ全体がまるで上端で固定されているかのように地面に対して垂直に垂れ下がる。実際、この上端は、多くの異次元空間から成る通常の多元宇宙の、そのまた外側にある異次元空間に固定されるのだ。この異次元空間内のクリーチャーは姿が隠れ、(占術を含む)どんな呪文でも(次元界と次元界の間を越えて働く呪文でない限り)届かなくなる。この空間には(サイズを問わず)8体までのクリーチャーが入れる。このロープは取り除いたり、隠したりすることはできない。ロープは16,000ポンド(約7,300kg)までの重量を支えることができる。これより大きな力を与えれば、ロープを引き離すことができる。
この異次元間の境界を横切って呪文を発動することはできず、呪文の効果範囲がこの内外にまたがることもできない。異次元空間にいる者は、ロープを中心に3フィート×5フィートの窓があるかのように外を見ることができる。この窓は不可視状態であり、この窓を見ることのできるクリーチャーであっても、その中を見通すことはできない。異次元空間の中にあるものはすべて、呪文が終了すれば落ちてくる。ロープを登ることのできるのは一度に1人である。上端の異次元空間のところまで登らないのであれば、ロープ・トリック呪文を使って普通の場所へと〈登攀〉を行なうこともできる。