一部のインクィジターは秘術魔法が神格の敵であると信じている。こうしたインクィジターのほとんどは、秘術魔法が本当にはとどめることのできない力であることを理解しているが、信仰を脅かす秘術の実践者を撹乱し破壊することに自身の能力を傾ける。
一部のインクィジターの領域は神格ではなく信者の動向に依存する。多くの宗教的指導者や組織は秘術魔法の使用者との競合に直面しており、秘術呪文の使い手と戦うためのインクィジターと訓練法を作成した。GM の承認により、いかなる神格のいかなるインクィジターも以下に詳述する審問を取得することができる。
審問は領域に似ている。領域を使用する他のクラスも審問を取得することができるが、審問は領域呪文スロットまたは領域呪文を与えないため、それらのクラスが既に選択可能な領域よりも通常は弱い。インクィジターの審問能力がセーヴィング・スローを要求する場合、そのセーヴの 難易度は10+インクィジター・レベルの1/2+インクィジターの【判断力】修正値に等しい。インクィジターの審問能力および擬似呪文能力の術者レベルはインクィジター・レベルに等しい。
審問能力:君はボーナス特技として《特殊武器習熟:火器》と《銃匠》を得る。君が秘術呪文の使い手または擬似呪文能力を使用するクリーチャーに火器による攻撃を命中させたとき、そのクリーチャーは頑健セーヴィング・スローを行わなければならない。呪文の使い手はセーヴに失敗すると1ラウンドの間精神集中判定に-4のペナルティを負う。
審問能力:君はボーナス特技として《発動妨害》特技を得る(君が前提条件を満たしていない場合でも)。君は(ヒット・ポイントを0以下に減少させる、敵を捕虜にする、あるいは休戦を受け入れることによって)敵を倒すとき、レベルにつき1分の間 アーマー・クラス への+2清浄または不浄ボーナスを得る。君が善であれば清浄ボーナス、悪であれば不浄ボーナスを得る; 中立の場合、君はこの審問を選択した時に清浄と不浄のどちらかを選択する。君は獲得するボーナスの種類を選択した後でボーナスの種類を変更することはできない。君はアルケミストまたはいずれかの秘術呪文発動クラスのレベルを持つか、擬似呪文能力を使用するクリーチャーに攻撃を命中させたとき、この効果を終了させてそのクリーチャーをよろめき状態にすることができる。クリーチャーは自身の各ターンにこの効果に対する頑健セーヴィング・スローを行う(効果を与えられたターンを含む)。セーヴに成功するとよろめき状態は終了する。
一部の魔法のアイテムは本質的に異端であり、邪悪を広めるための不誠実を実現する。偶像破壊者はそのような支えを探し出して取り除き、これらのアイテムからにじみ出る汚染を浄化する。
効果擾乱(変則)/Shake Effects:1レベルの時点で、偶像破壊者は魔法のアイテムに由来する効果に対するすべてのセーヴィング・スローに+2のボーナスを得る。この能力は魔物の知識と置き換える。
ディテクト・マジック(擬呪)/Detect Magic:2レベルの時点で、偶像破壊者は回数無制限でディテクト・マジックを行う能力を得る。この能力は属性看破と置き換える。
解呪攻撃(擬呪)/Dispelling Attack:5レベルの時点で、1日に1回、標準アクションにより、偶像破壊者は相手への近接あるいは遠隔攻撃を行うことができ、命中した場合、相手にディスペル・マジックを目標型解呪のオプションで発動したかのような影響を与えることができる。命中しなかった場合、この能力は無駄になる。ディスペル・マジック効果の術者レベルとしてインクィジター・レベルを使用すること。この能力はディサーン・ライズと置き換える。
無効化クリティカル(擬呪)/Negating Critical:14レベルの時点で、偶像破壊者がクリティカル・ヒットを確定させたとき、攻撃の命中したクリーチャーは目標が着用ないし運搬しているアーティファクトではない魔法のアイテムごとに 難易度10+偶像破壊者の術者レベルの1/2+偶像破壊者の【判断力】修正値の頑健セーヴに成功しなければならない。セーヴィング・スローに失敗すると、クリティカル・ヒットの目標は 1d4 ラウンドの間、いかなる下級魔法のアイテムも使用できず、利益を得ることもできない。この能力はクリティカル特技と組み合わせて使用できる。この能力は弱点の利用と置き換える。
アーティファクト破壊(擬呪)/Destroy Artifact:20レベルの時点で、偶像破壊者は下級アーティファクトを破壊する能力を得る。偶像破壊者は少なくとも1週間をその下級アーティファクトを所持し、その性質についての弛まぬ熟考に費やさねばならない。週の終わりに、偶像破壊者はそのアイテムの構造を解く 難易度30 の〈呪文学〉判定を行い、成功するとアーティファクトは破壊される。失敗すると、偶像破壊者はこの能力によるアーティファクトの破壊に再挑戦することができないが、他の偶像破壊者はできる。この能力は真実の審判と置き換える。
世界には危険な魔法とそのような力の多くの反動が満ちている。呪文破壊者は対照的に、魔法の識別と抵抗を行い、その波動を渡って自身の敵に到達するために特定の魔法の種別について学習する。
強靭な意志(変則)/Strong-Willed:1レベルの時点で、呪文破壊者は自身を制御、強制、あるいは説得する魔法の効果に対して断固たる態度を取ることができる。呪文破壊者は[精神作用]効果に対する意志セーヴィング・スローを行う際、2回ロールしてよい結果を取ることができる。この能力は魔物の知識と置き換える。
魔法に対する防御(変則)/Defense against Magic:3レベルの時点で、呪文破壊者は単一のウィザードの系統を選択する。呪文破壊者はその系統の秘術呪文に対するセーヴィング・スローに+1のボーナスを得る。3レベルを超える4レベルごとに、呪文破壊者は新しい系統1つを選択し、その系統の秘術呪文に対するこのボーナスを得る(19レベル時に最大で5系統)。また、呪文破壊者が新しい系統を選択するごとに、既に選択していた系統へのボーナスが1増加する。この能力はすべてのチームワーク特技と置き換える。
発動阻止(超常)/Foil Casting:3レベルの時点で、呪文破壊者が機会攻撃範囲に収めている範囲内の相手が秘術呪文を発動しようとしたとき、その術者の防御的発動の 難易度は2増加する。この増加は《発動妨害》特技と累積する。また、呪文破壊者は離れていても発動を阻止するための敵の打点を把握している。呪文破壊者が秘術呪文の使い手か擬似呪文能力を使用するクリーチャーへの遠隔武器攻撃を命中させるたびに、1ラウンドの間、その術者の行ういかなる精神集中判定の 難易度も2増加する。この能力は単独戦術と置き換える。
遮断(変則)/Impervious:20レベルの時点で、呪文破壊者は単一の系統の秘術魔法の効果に対する完全耐性を得る。この魔法の系統は魔法に対する防御で最初に選択した系統でなければならない(上記参照)。その系統の有害でも有益でもない秘術呪文は呪文破壊者に効果を及ぼす。その系統の呪文が効果範囲をもつ呪文であった場合、呪文は通常通りに終えるが、呪文破壊者はその効果による影響は受けない。1日に1回、即行アクションによって、呪文破壊者は20フィートの爆発内のすべての味方に1分の間、この遮断性を与えることができる。この能力は真実の審判と置き換える。
その神格の正義を追求する際、インクィジターはしばしばソーサラー、ウィッチ、ウィザード、およびその他の秘術魔法の実践者を狩る(中でもウィッチはその守護者への献身がしばしば多くの宗教によって疑わしいと見られているため、特に狩りの対象となる)。
呪文の賢者(変則)/Spell Sage:1レベルの時点で、魔女狩り師は発動した呪文の識別、ディテクト・マジックを使用した魔法のアイテムの性質の識別、または巻物の解読を試みる際の〈呪文学〉判定に、【知力】修正値に加えて自身の【判断力】修正値を加える。この能力は魔物の知識と置き換える。
防御の知識/Knowledgeable Defense:2レベルの時点で、〈呪文学〉により呪文を識別している魔女狩り師は、その効果に対して、この呪文に対するセーヴィング・スローへの+1のボーナスか、アーマー・クラスへの+1の回避ボーナスかのいずれかを得る。このボーナスは4レベルごとに増加する(最大で18レベル時に+5)。20レベルの時点で1日に1回、即行アクションによって、魔女狩り師は1分の間このボーナスを60フィート以内にいるすべての味方に与えることができる。味方は魔女狩り師が呪文を識別したときにこのボーナスを獲得し、この能力の影響下にある間、これらの味方の間で〈呪文学〉に最低1ランクを有しているものは、即行アクションによって魔女狩り師の次の〈呪文学〉判定に援護を行うことができる。この能力は属性看破、ディサーン・ライズ、および真実の審判と置き換える。
呪文嗅覚/Spell Scent:6レベルの時点で、魔女狩り師はどのように独特な呪文の痕跡を感知するかを学習し、発動した呪文か呪文効果がその発動した根源へと帰還する痕跡を辿ることができる。1日に1回、魔女狩り師が呪文効果または魔法のアイテムに接触するかさらされたとき、全ラウンド・アクションを費やして呪文効果または魔法のアイテムを調べ、ロケート・クリーチャー呪文の効果を得ることができる。魔女狩り師は呪文の効果が瞬間であっても、この操作を行うことができるが、呪文の効果を経験してから1ラウンド以内に調査を開始しなければならない。知っているクリーチャーの位置を特定する代わりに、魔女狩り師は調査した呪文効果または魔法のアイテムの術者の位置を特定する。このことにより、魔女狩り師は呪文の使い手の位置以外のなんらかの情報を得られるわけではない。この能力は追跡と置き換える。
魔女の滅ぼしの審判(変則)/Witch's Bane Judgment:14レベルの時点で、魔女狩り師は以下の審判を得る。