出典 Horror Adventures 242ページ
経験点 2,400
トロンプ・ルイユの人間、7レベル・アリストクラート
秩序にして悪/中型サイズの人造
イニシアチブ +5; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 19、接触11、立ちすくみ18(+1盾、+1【敏】、+7鎧)
ヒット・ポイント 79(7d8+48)
頑健 +5、反応 +5、意志 +7
防御的能力 人造の種別特性、黄泉がえり
移動速度 20フィート
近接 +2レイピア=+9(1d6+1/18~20)
【筋】9【敏】12【耐】―【知】10【判】11【魅】16
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +4; 戦技防御値 15
特技 《イニシアチブ強化》、《神速の反応》、《鋼の意志》、《武器熟練:レイピア》、《武器の妙技》
技能 〈隠密〉+3(絵画中は+8)、〈真意看破〉+9、〈知覚〉+10、〈知識:貴族〉+8、〈知識:歴史〉+8、〈はったり〉+13(上流階級を対象とする場合は+18)、〈変装〉+3(上流階級を対象とする場合は+13); 種族修正 +5絵画中の〈隠密〉、+5上流階級を対象とする〈はったり〉、+10上流階級を対象とする〈変装〉
言語 共通語
その他の特殊能力 絵に入る、自己目的主義
装備 描かれた+1ブレストプレート、描かれた高品質のバックラー、描かれた+2レイピア
トロンプ・ルイユ・クリーチャーは、強力な魔法や心霊現象によって自律行動し始めた実物大の肖像画である。動いたり話したりすることができるこれらの人造は、フレームから抜け出して3次元の存在になることもできる。芸術的な傑作から生まれたトロンプ・ルイユは、よく見ると生身の人間ではなく、絵の具の層でしかないことがわかるが、オリジナルのモデルと言っても通用するだろう。トロンプ・ルイユは、守護者やスパイの役割を果たすために作られることもあれば、絵の中で自発的に動き出すことも場合によってはある。まれに、肖像画が実物そっくりで、新たに発生した霊がそこに住むこともある。このようなトロンプ・ルイユは自分自身が被写体と同様かそれ以上のものであると信じて、絵画の主題を排除して置き換えたりしようとする。
トロンプ・ルイユは【知力】値を持つ任意の実体のあるクリーチャー(以下基本クリーチャーと呼ぶ)に加えることができる先天性テンプレートである。
属性:トロンプ・ルイユは通常、作成者または基本クリーチャーと同じ属性を持つ。しかし、元のモデルを破壊しようとするトロンプ・ルイユは悪の属性を持つ(ただし、秩序/混沌の軸は同じ属性である)。
種別:クリーチャーの種別は人造に変更される。基本攻撃ボーナス、セーヴ、技能ランクは再計算しない。
アーマー・クラス:以下の表に示すように、トロンプ・ルイユは、ヒット・ダイス修正に基づいてアーマー・クラスにボーナスを得る。鎧や盾を持っているかのように描かれている場合、これらのアイテムは高品質であり、表で示されているようにトロンプ・ルイユが着用することで強化ボーナス(または同等の鎧の特殊能力)を得る。トロンプ・ルイユが鎧を持たずに絵が描かれている場合、代わりに鎧の強化ボーナスを外皮ボーナスに加える。クリーチャーが破壊されると、トロンプ・ルイユが装備している鎧や盾は、魔法のものでない絵の具の水たまりに溶けてしまう。
ヒット・ダイス:そのクリーチャーのすべての種族ヒット・ダイスをd10に変更する。クラス・レベルに由来するすべてのヒット・ダイスは変更されない。人造としてトロンプ・ルイユは以下の表に記載されているように、追加のヒット・ポイントを得る。
防御的能力:トロンプ・ルイユは人造クリーチャーの標準的な完全耐性と特性を得る、加えて黄泉がえりを得る。
黄泉がえり(超常)/Rejuvenation:トロンプ・ルイユが破壊されたとき、2d4日後に元のキャンバス上で再構築される(243ページ参照)。トロンプ・ルイユを永続的に破壊する唯一の方法は、クリーチャーが再構築される前に元のキャンバスを破壊することである。
攻撃:トロンプ・ルイユはすべての武器と肉体武器の習熟を保持する。人工的な武器を使用している描写が描かれている場合、その武器は高品質であり、使用した場合強化ボーナス(または同等の武器の特殊能力)を得る。以下の表に示すように、このボーナスは自身のヒット・ダイスに基づいている。クリーチャーが破壊されると、トロンプ・ルイユの武器は、非魔法の絵の具の水たまりに溶けてしまう。
技能:トロンプ・ルイユは基本クリーチャーとして現れるための〈変装〉判定に+10の種族ボーナスを得る。また基本クリーチャーを装うための〈はったり〉判定に+5のボーナスを得、絵画の一部として現れるための〈隠密〉判定に+5のボーナスを得る。
自己目的主義(変則)/Autotelic:トロンプ・ルイユは、ヒット・ポイント、頑健セーヴ、および【耐久力】に依存する特殊能力(ブレス攻撃の難易度を計算するときなど)を計算する時に、【耐久力】値の代わりに【魅力】値を使用する。
絵に入る(超常)/Enter Painting:標準アクションとして、トロンプ・ルイユは接触した絵画の中に入ることができる。そうすると、物理的な肉体は消え、絵画の中にその姿が現れる。トロンプ・ルイユは通常の感覚を使って、絵画の近くで起きていることに気がつくための〈知覚〉判定を行うこともできる。絵画の中にいる間、トロンプ・ルイユは話したり、絵の中のどこにでも移動したりでき、一時的に絵を変化させることもできる(絵の中の花を摘むなど)。絵の中にいる場合は、呪文やその他の能力を使用できない。加えて、トロンプ・ルイユは活動停止のモンスターの共通能力を得、絵画の一部として現れる。トロンプ・ルイユは移動アクションとして絵画から離れることができる。一度絵画から離れると、絵画はすぐさまトロンプ・ルイユが入る前の状態に戻る。誰かが絵画を破壊したりダメージを与えた場合、トロンプ・ルイユは無傷であるが、絵画から出てくる。
トロンプ・ルイユは描かれた表面に魔法で繋がれたままである。キャンバスが破壊されない限り、トロンプ・ルイユは殺された後も黄泉がえることができる。ほとんどのトロンプ・ルイユは大きなキャンバスに描かれているが、硬い表面であれば、トロンプ・ルイユの「キャンバス」として機能する。トロンプ・ルイユが壁に描かれている場合、クリーチャーが黄泉がえらないようにするためには、表面だけを破壊するだけで良い。キャンバスはトロンプ・ルイユとの繋がりによって、より強化されている。硬度はトロンプ・ルイユのヒット・ダイス(最大20)か物質の硬度のどちらか高い方に等しい。ヒット・ポイントはトロンプ・ルイユの最大ヒット・ポイントの半分に等しい。寸法はトロンプ・ルイユ自体と少なくとも同じ高さと幅でなければならない。
トロンプ・ルイユは基本クリーチャーの名画から作成され、コストは対象のサイズによって異なる。
トロンプ・ルイユの術者レベル さまざま(トロンプ・ルイユのヒット・ダイスに等しい); 市価 さまざま(ヒット・ダイス毎に100GPに加えて絵画のコスト)
必要条件 《人造クリーチャー作成》、アニメイト・オブジェクツ、エンター・イメージAPG; 技能 〈製作:絵描き〉; コスト ヒット・ダイス毎に500GPに加えて絵画のコスト