錬金術道具は戦闘、ダンジョン探索、あるいはその他の錬金術アイテムの作成を含む様々な状況において、非常に便利であることが証明されている冒険用アイテムである。〈製作:錬金術〉技能を使用すれば、キャラクターはこれらの道具を全て作成することができる。それぞれのアイテムを製作する際の難易度は錬金術道具の表に記載されている。
アイテム |
|||
---|---|---|---|
200gp |
5ポンド |
30 | |
50gp |
― |
25 | |
40gp |
― |
25 | |
25gp |
1ポンド |
20 | |
50gp |
― |
25 | |
25gp |
― |
20 | |
50gp |
― |
25 | |
100gp |
― |
30 | |
50gp |
1/2ポンド |
25 | |
50gp |
1ポンド |
25 | |
1gp |
― |
15 | |
200gp |
― |
30 | |
30gp |
― |
25 | |
12gp |
― |
15 | |
ウォウド塗料(1ブロック) |
60gp |
― |
30 |
300gp |
1ポンド |
30 |
この軽く頑丈なロープは50フィートの長さで、錬金術で処方したブラッドヴァインから作られている。ブラッドヴァインは緋色の珍しいつる植物で、温暖なジャングル環境にのみ生育する。耐久性の高さから登山家に珍重される一方で、ブラッドヴァインはクリーチャーを拘束する際にも使用することができる。ブラッドヴァイン製ロープは硬度5、10ヒット・ポイントを持ち、難易度30の【筋力】判定で破壊することができる。ブラッドヴァイン製ロープで縛られたクリーチャーは難易度30の〈脱出術〉判定か、難易度30の【筋力】判定に成功すれば抜け出すことができる。
この薬はドロドロで、その臭いは鉄くずに似ている。ガラガラ薬を飲むと1時間の間声が低くきしむようなものになり、〈威圧〉判定に+5の錬金術ボーナスを得る。
この錬金術で作られたインクは、読んだ後に秘密の文書が破壊されることを保証してくれる。乾かした後にこのインクが光にさらされると、おおよそ1分以内に試薬が自然と燃え始める。火は小さなものだ――紙以外のものを燃やせるほど大きなものではない。このインクが石や木のような材質に使用されると単に文字が消え、何かが書かれていた痕跡は残らない。このインク1瓶には、150文字までの短い文章10個を書けるだけの量が入っている。
このガラス瓶はネバネバしたもので満たされており、甲板の摩擦力を高めるために船乗りに珍重される。履き物に塗って1時間乾かすと、摩擦液は平衡感覚を保つために行う〈軽業〉判定に+2の錬金術ボーナスと、突き飛ばしに対する戦技防御値に+2のボーナスを与える。摩擦液は氷やグリースといった滑りやすい面や不自然に粘つく面では効果を持たない。
この蜂蜜でコーティングされた飴は、飲みやすい試薬で作られている。この飴を食べると1ラウンド後に効果を現し、以降1時間の間、全ての〈芸能:歌唱〉判定に+2の錬金術ボーナスを与える。
市価 さまざま; 重量 ―
動物 25gp; 人型生物 50gp; 魔獣 100gp
このアイテムには様々な臭いが入っており、それぞれ動物、人型生物、魔獣のいずれか1種類に合うものとなっている。瓶1つを中型サイズのクリーチャー1体に振りかけると、以後8時間の間、その臭いが模倣臭気瓶に合わせたクリーチャーのものに変化する。
この淡い金色の油は木くずのような臭いがする。弦楽器の弦や木管楽器の胴体部に塗ると、楽器の音質がより良いものとなる。1時間の間、この楽器を演奏するものは、適切な〈芸能〉判定に+2の錬金術ボーナスを得る。
このアイテムは陽光棒に似た特性がある。この白い小石には錬金術による手が加えられており、こすりあわせると柔らかな光を放つ。この光はかすかなものだ――石が光っていることが分かる程度にわずかなものでしかない。有効な光源として扱うほど明るくはないが、後から付いてくる人に示すよう、単文を意味する形で配置したり、経路を示すことができる。
この紙は液体を識別するのに役立つ。酸性、アルカリ性、魔法的といった基本的な特徴に合わせて、色が変化するのだ。これにより、ポーションやその他の液体を識別するために行う〈呪文学〉及び〈製作:錬金術〉判定に+2の錬金術ボーナスを与える。
このきめ細やかに挽かれた煙草は錬金術で処方されており、吸引すると感覚、とりわけ嗅覚を鋭くしてくれる。これにより吸引したものは1時間の間、鋭敏嗅覚能力と〈知覚〉判定に+2の錬金術ボーナスを与えてくれる。しかしこの効果が終了すると、関節が固くなり、奪われるような酷い痛みに苦しむことになる。そのため、使用者は1d2ポイントの【敏捷力】ダメージを受ける。
このとても細かく青白い粉を地面に振りまくと、以降48時間の間、この範囲を通過したクリーチャーもしくは個体の足跡が明らかになる。この粉は追跡する際に行う〈生存〉判定に+10の錬金術ボーナスを与える。〈生存〉が未修得であったとしても、〈生存〉の代わりに〈知覚〉を用いることで、粉により足跡を残したクリーチャーの経路を1マイルまで追跡することができる。1回分で60平方フィートまでの範囲を覆うことができる。追跡粉は小さな革製のポーチに入れられ、ポーチ1つで10回分が入っている。
この小さいカプセルには、凝縮させた吐き気を引き起こす薬草が収められている。このカプセルを使用するには、使用者は噛み砕き中身を飲み込まなければならない。そうすると、使用者は即座に吐瀉物を撒き散らす。嘔吐は1全ラウンド持続し、使用者はこの間別のアクションを行うことができない。その後のラウンドでは使用者は完全に回復し、一切不利益な効果を受けない。このカプセルは興味を引くために用いられ、その間にローグ働きをする場合がほとんどである。あるいは偽りの病気を引き起こす目的にも用いられる。これによりボクシングで戦いから逃げ出したり、犯罪者が逮捕されている時に混沌とした状況を作り出したりする。
ウォウド(ホソバタイセイ)を連想させる、この青いペースト状の錬金術の構成要素は、非常に様々な使い道がある。呪文の物質構成要素に混ぜ込むと、術者の肉体を直接青く塗り上げ、その呪文に《物質要素省略》を適用したかのようにその呪文を発動することができる。また、10分かけてウォウドで身振りを象徴するデザインを描き、15+呪文レベルに等しい難易度の〈呪文学〉判定に成功すれば、君はその呪文に《呪文動作省略》を適用したかのように呪文を発動することができる。君はこの方法で同時に呪文を1つだけ描いておくことができ、準備した呪文を発動したり何らかの形でこの模様が取り除かれてしまうと、ウォウドの模様の効果は失われる。
ウォウド塗料は小さく凝縮されたブロックで売られる(それぞれ60gp)。使用するには木製または石製のパレットの上に粉状にしておき、この粉と水少量、それに呪文の物質構成要素を混ぜ合わせてペースト状にしなければならない。一般的な用具にはパレット1つと小さな塗料が5ブロック入っている。ブロックは10個分の構成要素の模様を塗るか、《呪文動作省略》用の模様1つを塗るのに十分なものだ。ウォウド塗料は呪文の使い手でないものには何の利益もない。