青年期は幼少期から成人への肉体的、精神的な変化の時期であり、君の周りの世界をより自覚し始める。これは肉体と精神が成長し、大きな危険を冒し、君の住んでいる場所にあるルールや体制に疑問を持ち、その地に整備されている体制の境界や権力を試す期間である。この期間はまた、いつの日か選択するキャラクター・クラスへの道を歩むことになる鍵となる事件が数多く起きる。今、君は幼少期の環境にあったものを知っている。青年期になる際に受けたかもしれない危険や選択の類いを想像してみよう。逆に、道徳や家族、慣習、伝統、宗教、誇り、恐怖などのために避けた危険や選択の類いを想像してみよう。以下の項目を読み進める中で質問について考えるとともに、この雑然とした時期に遭遇した経験を視覚化するために時間を費やしてみよう。
ほとんどの文化や共同体では、幼少期から青年期に至る変化に儀礼や儀式が添えられる。場合によってはこのような伝統は非公式のものであったり、体系化されていないことさえある。公式な伝統であれば、個々の幼少の終わりと大人としての生活の始まりを刻むものとして、通常はその共同体にとって神聖なものだ。
幼少期から青年期に至る際、順守すべき種族の慣習はあっただろうか? 宗教儀式で信仰の徒として入信しただろうか? 共同体は君を若い大人として認めたのはいつで、その立場によりどんな特権と責任を請け負っただろうか? 君と家族は君が地位を認められる前に成人の試練を完遂する必要がある、特別な組織、集団、仲間、会社、組合に所属していただろうか? 君が聖人になるために通過しなければならない慣習、伝統、資産は何だろうか?
同格のものに受け入れられたい、認められたいという欲望はほとんどの青年の決断を突き動かす。惜しげなく与えられても受け入れられたいと思う青年もいれば、賞賛されることによる尊敬を得るために自らの力を証明するために努力するものもいる。この移り変わる期間に作った友情は人生において続くものではないかもしれないが、これらの友人は君が必要だと感じた人物であり、そのお陰で君は若い頃を生き延びることができたのである。このようなもの達は新しい経験や異なる視点で君の心を開き、興味や知識、成長に大きな影響を及ぼしている。
青年期に受け入れられたいと思っていた人を想像しよう。その人物は危機に貧した時の救い手だろうか、あるいは君の信念に挑み成長とは何かを教えることから目を向けていた人物だろうか? 君がこの人物の評価に達するよう骨を折った時、どんな技能や実務を学んだだろう? この人物と余暇を過ごしたことはあるだろうか? またその時をどのように過ごしただろう? その人物は今の君の考え方にどれだけ長い間影響を及ぼしただろうか? それが友人なら、今も友達のままだろうか?
君は環境――友、家族、仲間から様々な影響、そして全くの偶然――により形作られる。幼少期に見出した才能の中には、青年期の成長の間に熟達した技術へと成熟しているかもしれない。これらの才能は、特定の職業の道に至る傾倒を示す――君の場合、キャラクター・クラスの第一歩である。プレイに際し選択したクラスを思い浮かべ、人生の初めに起きた、この道を選ぶことになった最も重要な出来事を想像してみよう。人生を振り返って、無かったら人生は全く異なるものになっていたかもしれない出来事はあるだろうか?
親は魔法を学ぶための特別な学校に、君を送っただろうか? 神格の十字軍に加わるような、宗教的な啓示を受けただろうか? 家を追い出され、通りで生き残らねばならなかっただろうか? 君の演奏を聞いて裕福な支援者が吟遊詩人としての居場所を提供してくれただろうか? 軍隊に徴収されたり、先祖伝来の武器やアイテムを受け取っただろうか?
青年期には肉体が成熟し始める。それにつれて求愛という最初の経験を行う。その試みはしばしば深い興味によるもので情熱的、不器用で忘れられないものとなる。君の初めての求愛は大きな自信を提供するかもしれないし、すべての自信を喪失させるかもしれない。恥ずかしさと力不足といった感情が持ち上がってくるのである。君が青年期の心の傷から癒えたことがないのなら、いつも痛みと屈辱に耐えた後、激情に対して心に障壁を張るのである。あるいは砕かれた感情を整理し軽率な魅惑者や女たらしになったのなら、いつも一人ならぬ恋人を連れているかもしれないが、感情的に全てから距離を置いたままかもしれない。
初恋の相手は誰だろうか? お互いに称賛を分かち合っただろうか、あるいは遠くのものに恋い焦がれただろうか? 相手の両親の職業や社会的地位は何だっただろう? どれくらい長く続いた? 今相手がどこにいるか知っているだろうか? 今も相手のことを考えるだろうか? この経験から学んだ教訓は何だろうか、それは楽しい経験を基にしているか辛いものから受けただろうか? その関係の後多くの人とつきあっただろうか?
子供から肉体的に成熟し精神的に意識する人に成長するにつれ、家族は君の助けをより多く求めるようになるかもしれない。君が得た義務と責任は何だろうか? それらの仕事はそもそも肉体的なものだろうか、それとも精神的なものだろうか? それらは職業に焦点を当てたものだろうか、それとも君は異なったあるいは普通でない特性の責任を負わされたのだろうか? それらの行為は君の精神、肉体、魂をどのように成長させただろう? 他のクリーチャー(獣やモンスターなど)を育てたなら、その文化で君に期待されていたことは何だろうか?