火器はまだほとんどのキャンペーンにおいて未だ冒険者の武器庫に新しく追加されたばかりの兵器であるが、その主要な信奉者──ガンスリンガー──は一刻も無駄にせずに刺激的な新しい手法でこれらの武器を実験している。ガンスリンガーは既に多芸なる冒険者だが、さらに以下のアーキタイプは火器の形態に特化するか、その気概を供給するのに意志の力の代わりに人格を使用するか、あるいは戦場において止めようのない絶対を思わせる力を作り出すために火器と重装鎧を融合させるか、いずれかの手法によってクラスに新たな特殊性と戦略を追加する。
これらのアーキタイプのそれぞれは、銃の道を選んだ最初の装甲騎士をあらわす装甲銃士、高貴な銃士の時代を思わせる古典的なマスケットの達人、そしてかつての西部とそれ以降の埃っぽい通りから無数の無法者と早撃ちの名手を再現するピストル使いなど、幻想と歴史の双方にそのルーツを持つ。
ガンスリンガーは通常は重装鎧を使用しないが、従来の武器と銃火の双方から身を守るため鎧を使用し修正する者もいくらか存在する。これらの装甲銃士は自身の硬い保護殻を貫通できるものは皆無であると知りながら焼けつく銃身を携えて戦闘に転がり込み、火器による制裁を与える。
防具の習熟:装甲銃士はタワー・シールドを含むすべての鎧と盾に習熟している。
発露:装甲銃士は以下の発露の組みを交換する。新しい発露の説明にはガンスリンガーのクラス特徴の発露のいずれを新しい発露と置き換えるのかという情報が含まれている。
弾丸の反発(変則)/Bullet Defection:装甲銃士は防具を修正および使用して火器の攻撃を止めることに熟達する。2レベルの開始時、中装鎧または重装鎧を着用している装甲銃士は、攻城兵器でない火器および飛散武器の攻撃(アルケミストの爆弾のクラス能力を含む)に対する反発ボーナスとして、鎧のボーナスと鎧の強化ボーナス(あれば)の合計の半分を得る。この能力は接触攻撃を行う呪文、擬似呪文能力、あるいは超常能力に対しては何の効果もない。この能力は軽快と置き換える。
鎧修練(変則):4レベルの時点で、装甲銃士は鎧を着用している間により機動性を高める方法を学ぶ。装甲銃士は鎧を着用しているときは常に鎧の判定ペナルティを1減少し(最小0まで)、鎧による【敏捷力】ボーナス上限を1増加する。以降の4レベルごとに(8、12、および16レベル)このボーナスは1増加し、最大で鎧の判定ペナルティを-4減少し、【敏捷力】ボーナス上限を+4増加する。この能力は同名のファイターのクラス能力と累積する。双方のクラス特徴を有している場合、装甲銃士は2つのクラス特徴の最も有利な利益を得る。この能力はガンスリンガーが4レベルの時点および以降の4レベルごとに得るボーナス特技と置き換える。
ガンスリンガーは自身の武器の気まぐれな力を制御するために常識と手先の器用さを混合した能力を使用する。しかし、いくらかの稀なガンスリンガーは、純粋に意志の力と諦めの知らなさによって自らの選んだ作業を実行しているように見える。これらの謎めいた異邦人はいざという時には腹芸を使って進み続け、時に自身の目的を達成するとすぐに地域から地域へと移動する──だからこの名がついた。
気概(変則):謎めいた異邦人は侮れない力を備えている。謎めいた異邦人は1日の始めに獲得する気概ポイント数を決定するにあたり、【判断力】を用いる代わりに【魅力】を使用する。この能力はその他のすべての点でガンスリンガーの“気概”クラス特徴のように機能する。
発露:謎めいた異邦人は以下の発露の組みを交換する。
幸運(変則)/Lucky:2レベルの開始時、謎めいた異邦人は意志セーヴィング・スローに+1幸運ボーナスを得る。2レベルを超える4レベルごとにこのボーナスは+1増加する(20レベルの時点で最大+5(訳注:計算が合わない))。この能力は軽快と置き換える。
異邦人の幸運(変則)/Stranger's Fortune:5レベルの開始時、謎めいた異邦人は1日に【魅力】修正値に等しい回数まで火器の不発を無効化できる。謎めいた異邦人はこの能力をフリー・アクションにより使用することができる。この能力は銃修練1と置き換える。
ほとんどのガンスリンガーが好みの火器を持つ一方で、排他的に片手火器に特化することを選択する稀な者たちもいる。これらのガンスリンガーはピストル使いと呼ばれ、任意の火器を選択して合理的な習熟によってそれを使用できるという柔軟性を欠いているものの、ピストルおよび同種の火器の射撃は一流である。これらの火器を用いた至近距離での技能と狙いは並ぶものがなく、彼らはこれらの武器でほとんど不発を起こさない。
武器の習熟:全ての火器習熟する代わりに、ピストル使いは片手火器にのみ習熟している。ピストル使いは両手火器および火器の攻城兵器の習熟を得るためには《特殊武器習熟:火器》が必要である。
銃匠:ピストル使いは1レベルの時点でボロボロの火器を選択するときにピストルを選ばなければならない。
発露:ピストル使いは以下の発露の組みを交換する。
ピストル修練(変則)/Pistol Training:5レベルの開始時、ピストル使いの片手火器の技能は強化される。ピストル使いはダメージ・ロールに自身の【敏捷力】修正値に等しいボーナスを得て、片手火器で不発を起こしたときに不発値を4ではなく2増加させる。以降の4レベルごとに(9、13、および17レベル)、ダメージ・ロールへのボーナスは+1増加する。13レベルの時点で、ピストル使いは片手火器で2度と不発を起こさない。この能力は銃修練1、2、3、および4と置き換える。(第3刷更新)(訳注:能力として機能しなくなるため、エラッタを適用せず)
ピストルおよびその他の片手火器は多くの場合、他の火器よりも隠しやすく高速に装填でき、そしてほとんどの状況で十分なダメージを与える。しかし一部のガンスリンガーはもう少し大きな火力と有効距離を求める。それがマスケットの達人である; これらのガンスリンガーの頂点は目も眩むような速度でマスケットを装填することができ、ピストルを使う同胞を恥とすら考えている節がある。
武器の習熟:全ての火器習熟する代わりに、マスケットの達人は両手火器にのみ習熟している。マスケットの達人は片手火器および火器の攻城兵器の習熟を得るためには《特殊武器習熟:火器》が必要である。
銃匠:マスケットの達人は1レベルの時点でボロボロの火器を選択するときにマスケットを選ばなければならない。
発露:マスケットの達人は以下の発露の組みを交換する。
高速装填/Rapid Reloader:1レベルの時点で、マスケットの達人はボーナス特技として《高速装填:マスケット》を得る。
マスケット修練(変則)/Musket Training:5レベルの開始時、マスケットの達人は両手火器の技能を高める。マスケットの達人はダメージ・ロールに自身の【敏捷力】修正値に等しいボーナスを得て、両手火器で不発を起こしたときに不発値を4ではなく2増加させる。以降の4レベルごとに(9、13、および17レベル)、このボーナスは+1増加する。この能力は銃修練1、2、3、および4と置き換える。(第3刷更新)