Antimagic Field/アンティマジックの場
系統 防御術; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー6、クレリック8
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、物質/信仰(鉄の粉末か、鉄のやすり屑をひとつまみ)
距離 10フィート
効果範囲 術者を中心とした半径10フィートの放射
持続時間 10分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 本文参照
術者を不可視の障壁が取り巻き、術者とともに移動する。障壁内の空間は、呪文、擬似呪文能力、超常能力を含むほとんどの魔法効果を遮断する。同様に、障壁内にある魔法のアイテムや呪文は全て機能を停止する。
アンティマジック・フィールドは、その内部で使用されたり、内部に持ち込まれたり、効果範囲内へと発動された全ての呪文や魔法的効果を抑止するが、解呪してしまうわけではない。たとえば、ヘイストのかかったクリーチャーは、フィールドの内部ではヘイストの効果を得られない。しかし、フィールドを出れば、呪文は機能を取り戻す。アンティマジック・フィールド内で抑止されている間も、呪文の持続時間は経過し続けている。
招来されたあらゆるクリーチャーはアンティマジック・フィールド内に入ると消滅してしまう。フィールドがなくなれば、彼らは消滅したのと同じ場所に再出現する。消滅している間にも、そのクリーチャーを維持している召喚術の持続時間は通常通り経過し続ける。呪文抵抗を持つ招来されたクリーチャーがすでに存在しているところにアンティマジック・フィールドをかけた場合、術者はそのクリーチャーの呪文抵抗に対して術者レベル判定(1d20+術者レベル)を行い、成功すればクリーチャーを消滅させる事ができる。(クリエイト・ウォーターなど、持続時間が“瞬間”の召喚術による効果に対しては、アンティマジック・フィールドは作用しない。というのも、そこにあるのは結果だけだからだ)。
通常のクリーチャー(たとえば召喚したものではない、普通に遭遇したグリフィン)や、魔法のかかっていない遠隔武器やその矢弾は効果範囲に入ることができる。また、魔法のソード(剣)は効果範囲内では魔法の武器としては機能しないが、それでもソードであることに変わりはない(しかも高品質のソードだ)。この呪文はゴーレムなど、創造過程で魔法により力を吹き込まれはしたが、その後は自力で存在している人造クリーチャーに対しては効果がない(招来されたものでなければ。招来されたものは他の招来されたクリーチャーと同様に扱われる)。同じように、アンデッド、エレメンタル、来訪者は招来されたものでない限り、この呪文の作用を受けない。しかし、こうしたクリーチャーの擬似呪文能力や超常能力は、フィールドによって一時的に無効化される。
ディスペル・マジックでは、このフィールドを除去できない。2つ以上のアンティマジック・フィールドが同一の空間を占めても、フィールド同士はお互いに影響しない。ウォール・オヴ・フォース、プリズマティック・ウォール、プリズマティック・スフィアーのような呪文にはアンティマジック・フィールドが作用しないものがある。アーティファクトや神格には、このような定命の存在の魔法は作用しない。
クリーチャーが障壁によって取り囲まれた範囲より大きい場合、障壁の外にはみ出した部分にはフィールドは作用しない。