破滅の先触れにして死の最悪の形の体現であるダイモンは、苦痛に満ちた死、全てを貪る邪悪な渇望、生命の徹底的な破壊者の縮図である。デーモンは終わりのない不浄なる進撃の中で堕落と破壊を求め、デヴィルは定命の者を堕落させるため悩ませ奴隷とするが、ダイモンは定命のものの生命を貪ることだけを望む。野蛮な力を使って生命を奪い、脆弱な魂を餌食とする者もいれば、地域全体を破滅に導くような大規模な欺きを行う者もいる。あらゆる生命を所有していると主張しあらゆる悪逆を行うダイモンは恐怖、不信、絶望を広め、存在の輝きを失わせ、次元界を最終的な究極の破滅へと近づける。
生者への憎悪で悪名高いダイモンは、究極の野望には全ての定命の者の命を吹き消す――より暴力的あるいは恐るべき最期が望ましい―というものが含まれるがために暗黒の夢や恐怖に満ちた話のタネである。その手法は野放図なまでにさまざまで、典型的にはダイモンの種によって異なる。多くの者は定命のものの次元界に潜入し、かぎ爪の生えた腕で死を撒き散らすが、悪意ある人形遣いとして配下(定命の者も非定命の者も)を操り、自らの過酷な領域から大規模な災いを煽り立てようとする者もいる。このような手法の多様性のため、多くの次元学者はダイモンの陰謀を他のタイプのフィーンドによるものだと誤解する。このしばしば致命的な過誤は、ダイモンが頻繁に他の来訪者と取引したり操ったりすることでさらに広まる。しかし全ての場合において、絶望、破滅、死が伝染病のように広がることがダイモンの関与に特徴的であるが、そのような兆候が明らかになるのは手遅れになってからの場合が少なくない。
ダイモンは冷たい霧、恐るべき形相、狩られた魂の暗い広がりである次元界アバドンで繁栄する。この荒野で、捕食しようとする土着のフィーンドや恐怖、悪の次元界の力から逃れた悪の定命のものの魂は、徐々に情け容赦なくダイモンそのものへと変わる。この傷ついた荒野、毒の沼地、永遠の夜の領域の只中に、ダイモンたちの暴君である黙示録の四騎士の邪悪な領域がある。破滅の諸侯であるこれら強大で唯一無二のダイモンたちは宇宙規模の虐殺、破滅、死を望み、次元界中に恐怖と悲しみを広めるため低位の同類たちの軍勢を駆り立てる。騎士たちは唯一の目的を共有するが、その戦術と野望はさまざまである。
広大な領域を支配する四騎士は劣位の同胞からなる想像もできないほどに巨大な軍勢に仕えられているが、彼らの称号に縛られたダイモンの従者たちがもっとも密接にしたがっている。ダイモンの間では執事 deacon として知られる、特定の種のダイモン従者たちは、騎士の称号を持つ者に奉仕する。このようなアークダイモンの道具たちはその強さと能力に差はあるが、その数によって主君にほぼ同等の領土を保持できる軍団を与えている。
他のいかなるフィーンドの種にも増して、ダイモンのいくつかの種は魂を欲する。次元界の他の邪悪な住人たちは生命の本質を堕落させ破壊することを望むが、多くのダイモンは定命の魂を保有し操ることに価値を置き、魂を捕えて所蔵する――そうすることで生命の自然な運行を妨げ創造の精髄を貶めて自らの恐るべき気まぐれに従わせる。全てのダイモンが定命のものの魂を盗んで自分たちが使えるようにできる能力をもっているわけではないが、最下級のダイモンである狂気のカコダイモンは生命の精髄を延々と捜し求め、貪り閉じ込める。このどん底のダイモンは定命の魂に破滅をもたらす機会を高めることを望んで、より強大な仲間に熱狂的に仕える。カコダイモンは自分が閉じ込めた魂にほとんど価値を置いていないが、より強大なダイモンは記念品、恐るべき儀式のエネルギー源、主君の恩寵を得るための貢物として熱心に魂を集める。また、いくつかのダイモンの種は定命の精神を捕え、魂の力を導き出し、彼ら自身の邪悪な目的の為の完全なる破壊の力へと変換する悪名高い能力を持つ。
全次元界に悪名の轟く4人の恐るべき王たちは、ダイモンの絶望の軍勢を支配する。恐るべき同胞たちの隊列の中から頭角を現し、先代のフィーンドの暴君を退位させた者がアークダイモン、終末をもたらす者、黙示録の四騎士である。フィーンドの伝承の冒涜的な年代記では、多次元宇宙の破滅を企てる予言者であり、脆弱な宇宙と、絶対的な忘却へと崩れ落ちる前の無限の静寂に対しての勝利が運命づけられているという。同類の中でその権力を疑うものもない騎士それぞれは荒涼たる次元界アバドンの広大な領域を支配し、定命のものに破滅をもたらす異なる手法を持つ:疫病、飢饉、戦災、老衰死。夫々のアークダイモンは測り知れない影響力を持つが、ダイモンたちには忠誠心はなく、単に敵わないから従っているだけである。このように、騎士たちはダイモン類の中で権力と操る力において比類がないが、野心的な下位者の陰謀や他のアークダイモンの謀略から自身の王座を守る必要がある。
アバドンの有毒な広野の中でより低位のダイモンの有力者が小さな藩国を築き、王としてふるまっているが、世界にまたがるような陰謀を行っているにも関わらず彼ら全員が騎士たちの前に膝を折る――たとえしぶしぶそうしているだけだとしても。また、古代の神話は謎めいた第五の騎士オイノダイモン the Oinodaemon について語っているが、そのクリーチャーに関する言及のほとんど全てが多次元宇宙から一掃されている。
おぼろげに人型生物のような形をしたこの痩せこけたフィーンドは、恐るべき魚の顔とひょろながい手足、うねくる触手を持っている。
経験点76,800
中立にして悪/大型サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート、デスウォッチ、トゥルー・シーイング; 〈知覚〉+22
オーラ 魂吸い(10フィート)
アーマー・クラス 29、接触17、立ちすくみ21(+1回避、+12外皮、-1サイズ、+7【敏】)
ヒット・ポイント 212(17d10+119)
頑健 +12、反応 +17、意志 +14
防御能力 ディスプレイスメント; ダメージ減少 10/善および銀; 完全耐性 [強酸]、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 27
移動速度 90フィート、飛行90フィート(良好)
近接 噛みつき=+23(2d6+5、加えて“生命力吸収”および“つかみ”)、爪(×2)=+23(1d8+5、加えて“生命力吸収”)、尾=+18(1d12+2、加えて“生命力吸収”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート(尾は15フィート)
特殊攻撃 生命力吸収(1レベル、難易度25)、魂喰らい
擬似呪文能力 (術者レベル17; 精神集中+24)
常時:ディスプレイスメント、デスウォッチ、トゥルー・シーイング
回数無制限:ヴァンピリック・タッチ、エナヴェイション、グレーター・テレポート(自身と50ポンドまでの物体のみ)、フィアー(難易度21)
3回/日:プレイン・シフト(難易度24)、ロケート・クリーチャー
1回/日:エナジー・ドレイン(難易度24)、招来(6レベル、1d3体のダルゴダイモン[50%])、フィンガー・オヴ・デス(難易度24)
【筋】21、【敏】25、【耐】24、【知】14、【判】15、【魅】24
基本攻撃 +17; 戦技ボーナス +23; 戦技防御値 41
特技 《一撃離脱》、《回避》、《かすめ飛び攻撃》、《強行突破》、《強打》、《素早い移動》、《鋼の意志》、《武器の妙技》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+27、〈隠密〉+23、〈軽業〉+24(跳躍+48)、〈真意看破〉+22、〈生存〉+22、〈脱出術〉+27、〈知覚〉+22、〈知識:次元界〉+22、〈飛行〉+9
言語 地獄語、奈落語; テレパシー100フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドンまたはアストラル界)
編成 単体、2体、または小さな群れ(3~6)
宝物 標準
魂喰らい(超常)/Devour Soul 1回の標準アクションとして、そのターンの始めに敵に組みついているアストラダイモンは、犠牲者の魂を吸い出して貪り、即座に殺そうとすることができる。この能力は生きているクリーチャーに対してのみ働き、目標は難易度25の頑健セーヴに成功することで抵抗することができる。セーヴ難易度は【耐久力】修正値に基づいて算出されている。殺害されたクリーチャーの有する5ヒット・ダイスごとに、ダイモンは攻撃、セーヴィング・スロー、判定に24時間の間+1の不浄ボーナスを得る。この能力によって魂の全てが食らい尽くされるのではなく、その一部はダイモンが食事を終えた後にも残っている(殺害された犠牲者は通常通り復活することができる)。
魂吸い(超常)/Soul Siphon 小型以上のサイズの生きているクリーチャーがアストラダイモンから10フィート以内で死亡した場合、ダイモンは10分間の間1d8ポイントの一時的ヒット・ポイントと【筋力】に+2のボーナスを得る。このボーナスは累積する。非実体のアンデッドと肉体の外を旅している生者の精神( アストラル・プロジェクションや マジック・ジャーを使用している者など)はダイモンのオーラの範囲内にいる各ラウンドごとに1d8ポイントのダメージを受ける。
四騎士の創造物だと信じられているアストラダイモンは、魂を探して収穫することで暮らしている。この危険なクリーチャーは飢えた次元界の狩人であり、虚空を巡って魂を喰らうために狩っている。この飽くことを知らぬクリーチャーは負のエネルギーやレベル吸収の結果としての死の具現である。その有害な接触によって敵は生命力を吸収され、近づいただけでも生命と魂への渇望を満たすために滅ぼされる。
経験点307,200
中立にして悪/巨大サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +12; 感覚 暗視60フィート、トゥルー・シーイング; 〈知覚〉+31
オーラ アンホーリィ・オーラ
アーマー・クラス 38、接触18、立ちすくみ30(+20外皮、-4サイズ、+4反発、+8【敏】)
ヒット・ポイント 370(20d10+260)
頑健 +29、反応 +18、意志 +26
ダメージ減少 10/善および銀; 完全耐性 [強酸]、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 31
移動速度 40フィート、穴掘り50フィート
近接 噛みつき(×2)=+28(2d8+12/19~20、加えて“つかみ”)、爪(×4)=+28(2d6+12、加えて“つかみ”)、突き刺し=+28(2d8+12)
接敵面 20フィート; 間合い 20フィート
特殊攻撃 蹂躙(2d8+18、難易度32)、魂吸収、魂吸収ブレス
擬似呪文能力 (術者レベル20; 精神集中+27)
常時:アンホーリィ・オーラ(難易度25)、エア・ウォーク、トゥルー・シーイング
回数無制限:ウォール・オヴ・アイス、ウォール・オヴ・ファイアー、テレキネシス、グレーター・テレポート(自身と50ポンドまでの物体のみ)
3回/日:ウォール・オヴ・フォース、呪文高速化ディスインテグレイト(難易度23)
1回/日:ウェイル・オヴ・ザ・バンシー(難易度26)、招来(9レベル、1体の脅威度19以下のダイモン[100%])、ブラスフェミイ(難易度24)
【筋】35、【敏】26、【耐】37、【知】12、【判】26、【魅】25
基本攻撃 +20; 戦技ボーナス +36(組みつき+40); 戦技防御値 54(対足払い58)
特技 《イニシアチブ強化》、《擬似呪文能力高速化:ディスインテグレイト》、《強打》、《クリティカル強化:噛みつき》、《突き飛ばし強化》、《薙ぎ払い》、《薙ぎ払い強化》、《鋼の意志》、《武器破壊強化》、《ふっとばし攻撃》
技能 〈威圧〉+30、〈隠密〉+19、〈真意看破〉+31、〈生存〉+31、〈知覚〉+31、〈知識:次元界〉+24、〈登攀〉+35
言語 地獄語、奈落語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 アダマンティンの爪
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体、2体、または終末部隊(3~5)
宝物 標準
アダマンティンの爪(変則)/Adamantine Claws 石でも引き裂くことができるオレスロダイモンの爪はアダマンティンであるかのように扱われる。この能力によってオレスロダイモンは石の中でも穴掘り速度で移動できる。
魂吸収(超常)/Drain Soul オレスロダイモンは、爪によるつかみ攻撃によって組みついているクリーチャーを移動アクションとして戦技判定なしで口に運ぶことができる。標準アクションとして、ターンの開始時に口のいずれかで敵に組みついているオレスロダイモンは、もう1回組みつき判定に成功することによって、敵を呑み込むことができる。判定に成功した場合、クリーチャーはオレスロダイモンの多くの胃の1つに呑み込まれる。胃は内容物を挽き潰し、生きているクリーチャーから生命力を吸収する。クリーチャーはオレスロダイモンの胃の中にいる各ラウンドごとに、4d8+18ポイントのダメージを受け、1d4 の負のレベルを得る。クリーチャーはオレスロダイモンの胃を切り開いて出ようと試みることができるが、他の胃に入り込んでしまう可能性がある。オレスロダイモンの胃は アーマー・クラス20で、40のヒット・ポイントを持つ。クリーチャーが脱出するために十分なダメージを与えた場合、50%の確率で脱出する代わりに他の胃に入り込んでしまう。複数の胃を持つため、オレスロダイモンは4体までの中型のクリーチャーを一時に蓄え、吸収することができる。この能力は他の点では特殊攻撃の飲み込みと同様に機能する。難易度33の頑健セーヴでこの方法で得た負のレベルを除去できる。このセーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
魂吸収ブレス(超常)/Soul-Drained Breath オレスロダイモンは貪った生命エネルギーを強力なブレス攻撃に変換することができる。1日に3回まで、ただし少なくとも1d4ラウンドごとに、オレスロダイモンは標準アクションとして、120フィート直線または60フィート円錐の金切り声のように黒煙と風をその口の1つから吐くことができる。この攻撃の範囲内にいる全ての生きているクリーチャーは負のエネルギーによって20d10ポイントのダメージ(難易度27の反応セーヴに成功すれば半減)を受ける。アンデッド・クリーチャーはダメージの代わりに同じ量だけ回復する。セーヴ難易度は【魅力】修正値を基に算出されている。
より強力なダイモンのいくつかは四騎士の1人に仕えているが、オレスロダイモンは四騎士の全てに大型兵器として使われている。この巨大なクリーチャーは死と破壊の具現である――多次元宇宙にもたらされるところが見たいとダイモンたちが願っている黙示録の、器そのものだ。この虚無的な巨獣はアバドンの灰色の原野をうろつき、彼らの領域に堕ちて来た定命のものの魂を食らう。物質界にいる場合は、オレスロダイモンは破壊の使者として振る舞い、都市も田舎も均して荒廃させることで、破滅を広げ定命の魂をむさぼる。定命のものがこのような強大な力を操ることができるのは稀だが、時に狂気の術者がゲートのような効果を用いて、敵の領域に破滅的な大虐殺をもたらすためにオレスロダイモンをかりたてることがある。オレスロダイモンは通常はそのような仕事を要求した定命のものに恨みを抱いたりはしない。
この巨大なクリーチャーは体高25フィート、体重は12,000ポンド近くで、その強大で筋肉質の体は丈夫な甲で覆われ、頭には危険なねじくれた角を戴いている。オレスロダイモンは4本の頑丈な足で立ち、同数の腕を持ち、その先端には肉と同様に石を易々と裂く鋭い爪がついている。クリーチャーの目は、その2つの口と同様に、炉の中の石炭のように燃えている。このクリーチャーは魂を食らい、定命のものの精髄を消化する複数の胃を持つ。
他の強力なダイモンの多く(ついでに彼らの力に対抗できる他のフィーンド)のように知的であったり陰謀を企んだりはしないが、オレスロダイモンは危険な敵である。一般に軍勢を指揮したり支配によって力を得ようとは願わないが、邪悪な純粋さで破壊を楽しむ。オレスロダイモンの、最も強い願いは、最後の定命の魂を貪る者になりたいということである。彼らはあの手この手でこの名誉を得ようとし、他次元宇宙が食い尽くされた時に、最後の魂を貪る地位を得るために優位だと信じるならば、都市や犠牲者の一群をライバルに譲る。
強大なバロールがロードになり、ピット・フィーンドが地獄の公爵の地位を求めるように、オレスロダイモンは同類の中で力の類のないレベルに達することがある。このクリーチャーはパラゴンとして知られ、四騎士の1人に選ばれし黙示録の使者として忠誠を誓うことによってこの力のレベルを得る。このアドヴァンスト・オレスロダイモンは彼らの主固有の破壊の手法に特化し、彼らの能力はその破壊法に適した形に進化する。オレスロダイモン・パラゴンは一般に4~8の追加のヒット・ダイスを持ち、通常は脅威度22~24のクリーチャーである。
一部の次元界学者の仮説では、オレスロダイモンは実際には四騎士の創造物であり、四騎士は第五の騎士に邪悪な儀式を施し、その作用によって自分たちの意志に従い多次元宇宙に破滅を広げるオレスロダイモンを生み出したのだという。そうした選ばれし落とし子はそのダイモン・ロードの傾向によって歪められている。
疫病の騎士に従うオレスロダイモンは、全ての肉体武器によって犠牲者に強力な疫病を感染させることができる。この攻撃を受けたクリーチャーは、9レベルに呪文レベル上昇した最大化コンテイジョン呪文のように効果を受ける。
戦争の騎士に仕えるオレスロダイモンは肉体武器に追加の特性を付与することができる。フリー・アクションとして、オレスロダイモンは噛みつき、爪、突き刺し、蹂躙攻撃に1ラウンドの間、+2ボーナスに相当する何らかの武器の特殊能力を与えることができる。このようなオレスロダイモン・パラゴンのほとんどは彼らの肉体武器にアンホーリィ能力を付与している。
飢饉の騎士に仕えるオレスロダイモンは、メラダイモンの消耗のオーラの能力を得るが、非致傷ダメージは6d6に上昇し、犠牲者は単なる疲労状態ではなく過労状態になる。
死の騎士に仕えるオレスロダイモンは、爪攻撃を命中させるたびに敵に1レベルの負のレベルを与える能力を得、あるいはそれを得ない者はダメージを与えた者に急速に歳をとらせ、恐るべき速度で年老い脆弱にする能力を得る。
歯軋りを続ける何列もの不釣合いな歯で一杯の口が、この恐ろしいクリーチャーの球状の体の多くを占めている。
経験点600
中立にして悪/超小型サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +4; 感覚 暗視60フィート、ディテクト・グッド、ディテクト・マジック; 〈知覚〉+7
アーマー・クラス 16、接触12、立ちすくみ16(+4外皮、+2サイズ)
ヒット・ポイント 19(3d10+3); 高速治癒2
頑健 +2、反応 +5、意志 +4
ダメージ減少 5/善または銀; 完全耐性 [強酸]、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10
移動速度 5フィート、飛行50フィート(完璧)
近接 噛みつき=+6(1d4+1、加えて“病気”)
接敵面 2・1/2フィート; 間合い 0フィート
特殊攻撃 魂封印
擬似呪文能力 (術者レベル6; 精神集中+7)
常時:ディテクト・グッド、ディテクト・マジック
回数無制限:インヴィジビリティ(自身のみ)
3回/日:レッサー・コンフュージョン(難易度12)
1回/週:コミューン(術者レベル12、6つの質問)
【筋】12、【敏】11、【耐】13、【知】8、【判】13、【魅】12
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +1; 戦技防御値 12
特技 《イニシアチブ強化》、《神速の反応》
技能 〈隠密〉+14、〈知覚〉+7、〈知識:次元界〉+5、〈はったり〉+7、〈飛行〉+18
言語 共通語、地獄語、奈落語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 変身(以下の形態のうち2つ:リザード、オクトパス、小型サイズのスコーピオン、ヴェノマス・スネーク、ポリモーフ)
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体または群れ(2~10)
宝物 標準
病気(超常)/Disease カコダイモニア:噛みつき・致傷型; セーヴ 頑健 難易度12; 潜伏期間 1日; 頻度 1回/日; 効果 1d2【判】ダメージ; 治癒 2回連続のセーヴ成功。病気の通常の効果に加えて、犠牲者が感染している限り、カコダイモンはどんなに距離が離れていても(同一の次元界にいる限り)テレパシーでそのクリーチャーと交信することができる。
魂封印(超常)/Soul Lock 1日に1回全ラウンド・アクションとして、カコダイモンは1分以内に死亡した知性のあるクリーチャーの魂を摂取することができる。これによってカコダイモンの腸の中にソウル・ジェムができ、標準アクションとして吐き出すことができる。ソウル・ジェムは1ヒット・ポイントと硬度を持つ微小サイズの物品である。ソウル・ジェムを破壊することで内部の魂を自由にできるが、死亡したクリーチャーがそれで生き返るわけではない。これは[即死]効果である。魂がソウル・ジェムの中にとらわれている者の肉体を復活させようとする試みには、難易度12の術者レベル判定が必要である。失敗した場合は呪文は何の効果も発しないが、成功した場合は犠牲者のソウル・ジェムは砕け、クリーチャーは通常通り復活する。ソウル・ジェムがアンハロウ呪文で作られた物ような不浄な場所にある場合は、この術者レベル判定の難易度は+2上昇する。術者レベル判定の難易度は【魅力】修正値を基に算出されている。
何らかの悪の来訪者は、標準アクションとしてソウル・ジェムを摂取することができる。そうすることで中にある魂は自由になるが、下方次元界の1つに行くように有罪判決を受ける(とはいえ、魂は通常通り生き返ることはできる)。その来訪者はそのヒット・ダイスに等しいラウンド数の間、高速治癒2を得る。
ダイモン類の中で最弱のカコダイモンは、アバドンの霧の中の怒れる暴力的な狂った魂の渦の中から生まれる。知性は鈍いが全くの邪悪である彼らは、苦しみを与え飢えを満たすため、終わることなく定命の魂を探している。多くのより強力なフィーンドは、このちっぽけなクリーチャーのソウル・ジェムを収穫できる限り、カコダイモンをペットとしている。7レベルの術者は《上級使い魔》の特技を持っている場合はカコダイモンを使い魔にできる。
経験点2,400
中立にして悪/大型サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート、シー・インヴィジビリティ、ディテクト・グッド、ディテクト・マジック; 〈知覚〉+15
アーマー・クラス 20、接触10、立ちすくみ19(+10外皮、-1サイズ、+1【敏】)
ヒット・ポイント 68(8d10+24)
頑健 +9、反応 +3、意志 +8
ダメージ減少 10/善または銀; 完全耐性 [強酸]、睡眠効果、[精神作用]効果、[即死]効果、毒、病気、(ポリモーフ)効果、麻痺; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+11(2d6+4)、爪(×2)=+11(1d6+4)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 ブレス攻撃(30フィート円錐状; 6d6[火炎]ダメージ; 反応・難易度17・半減; 一度使用したら1d4ラウンド後まで使用できない)
擬似呪文能力 (術者レベル8; 精神集中+10)
常時―シー・インヴィジビリティ、ディテクト・グッド、ディテクト・マジック
回数無制限―ディメンジョン・ドア
3回/日―ディスペル・マジック、フライ
1回/日―スロー(難易度15)、ホールド・モンスター(難易度17)
【筋】18、【敏】13、【耐】16、【知】11、【判】14、【魅】15
基本攻撃 +8; 戦技ボーナス +13; 戦技防御値 24
特技 《鋭敏感覚》、《強打》、《追尾》、《無視界戦闘》
技能 〈威圧〉+11、〈隠密〉+8、〈真意看破〉+15、〈生存〉+9、〈知覚〉+15、〈知識:次元界〉+9、〈はったり〉+13
言語 地獄語、奈落語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 奉仕適性
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体
宝物 なし
奉仕適性(超常)/Drawn to Service プレイナー・バインディングまたはプレイナー・アライ呪文(あるいは類似の招請効果)で他の次元界に移動させられた場合、クゥストダイモンは仕事を拒絶するための最初の意志セーヴと彼ら自身の【魅力】判定に-5のペナルティを被る。クゥストダイモンは、1つの地域または小さな複合施設の護衛として仕えるように命令されている限り、バインディング、プレイナー・バインディング、そして特定の次元界にクリーチャーを拘束するように設計された他の呪文に対するセーヴにも-5のペナルティを被る。
一部の者は、四騎士が召喚用の素材として仕えるようこのクリーチャーを創造したと主張する。彼らは自殺をした中立にして悪の魂から生まれたと信じる者もいる。どちらが真実であれ、クゥストダイモンは容易に仕事をさせることができるため、他のダイモンよりも頻繁に物質界で見られる――その結果多くの者はこのクリーチャーを「ガーディアン・ダイモン」と呼ぶ。しかし、その邪悪な精神の裏側で、クゥストダイモンは常に束縛から逃れて招来した者を引き裂いてやろうと考えている。
このクリーチャーにはより強い亜種とより弱い亜種が存在する。これらの変種は以下の修正と共に、単純なテンプレートのヤング・クリーチャー・テンプレートとアドヴァンスト・クリーチャー・テンプレートを適用する。
レッサー・クゥストダイモン/Lesser Ceustodaemon:この中型サイズのダイモンは、歯で一杯の幅広い口を持つ有角のカエルのように見える。そのブレス攻撃は[氷雪]ダメージを与える冷たい氷の円錐である。
グレーター・クゥストダイモン/Greater Ceustodaemon:このダイモンは鷲の鉤爪と頭部から生えた羊のような曲がった角を持つ巨大な人型生物に似ている。そのブレス攻撃は[雷撃]ダメージを与える扇状の火花である。
両足をカタカタ言わせながら、この角のある骸骨のような姿は曲がりくねった杖を抱えている。湧き立つような光が眼窩の中で燃えている。
経験点25,600
中立にして悪/中型サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート、トゥルー・シーイング; 〈知覚〉+25
アーマー・クラス 27、接触14、立ちすくみ23(+1回避、+13外皮、+3【敏】)
ヒット・ポイント 172(15d10+90)
頑健 +11、反応 +12、意志 +14
ダメージ減少 10/善; 完全耐性 [強酸]、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 24
移動速度 30フィート
近接 +2クオータースタッフ=+22/+17/+12(1d6+9、加えて“生命力吸収”)または爪(×2)=+20(1d4+5、加えて“生命力吸収”)
特殊攻撃 恐怖の凝視、生命力吸収(1レベル、難易度21)、魂砕き、武器による生命力吸収
擬似呪文能力 (術者レベル15; 精神集中+19)
常時:エア・ウォーク、トゥルー・シーイング
回数無制限:グレーター・テレポート(自身に加えて小舟と乗客のみ)、プレイン・シフト(自身に加えて小舟と乗客のみ、アストラル界、エーテル界、悪属性の次元界のみ)
3回/日:アニメイト・デッド、エナヴェイション、ディセクレイト
1回/日:招来(4レベル、1d4体のハイドロダイモン[80%]または1体のターナダイモン[35%])
【筋】21、【敏】16、【耐】23、【知】17、【判】17、【魅】18
基本攻撃 +15; 戦技ボーナス +20; 戦技防御値 34
特技 《イニシアチブ強化》、《鋭敏感覚》、《回避》、《強行突破》、《強打》、《鋼の意志》、《踏み込み》、《無視界戦闘》
技能 〈威圧〉+22、〈隠密〉+14、〈軽業〉+21、〈交渉〉+22、〈真意看破〉+25、〈生存〉+10、〈知覚〉+25、〈知識:次元界〉+21、〈知識:宗教〉+21、〈はったり〉+22
言語 地獄語、奈落語、竜語; テレパシー100フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体、2体、または評議会(3~11)
宝物 標準(+2クオータースタッフ、その他の宝物)
武器による生命力吸収(超常)/Draining Weapon ターナダイモンの生命力吸収攻撃はそれが振るうあらゆる近接武器を通じて有効である。
恐怖の凝視(超常)/Fear Gaze 1d6ラウンドの間、恐怖のため戦慄状態になる、30フィート、意志・難易度21・無効。 これは[精神作用]の[恐怖]効果である。このセーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
魂砕き(超常)/Soul Crush ターナダイモンはソウル・ジェム(カコダイモン参照)を標準アクションとして砕き、15ラウンドの間高速治癒15を得ることができる(これは標準アクションである)。このアクションによって砕かれた魂はアバドンに堕とされ、この犠牲者が復活するには難易度25の術者レベル判定が必要となる。
全てのダイモンは何らかの形態の死を象徴しているが、死の執事であるターナダイモンは老齢による避けられぬ死を象徴する。ターナダイモンは、伝説的なステュクス河を含む膿と胆汁に満ちたアバドンの河で不気味な小舟を楽々と操る。正当な代価(通常は50ppまたは少なくともそれぞれ300gpの価値がある宝石2個)を払えば、ターナダイモンは小舟で乗客を運びさえするが、このフィーンドと旅をする者は注意をしなければならない。彼らはしばしば乗客と危険な地域に入るたびに条件を再交渉しようとする。
経験点19,200
中立にして悪/大型サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +5; 感覚 暗視60フィート、シー・インヴィジビリティ、全周囲視覚、ディテクト・マジック; 〈知覚〉+28
オーラ フィーブルマインド(難易度20)
アーマー・クラス 27、接触14、立ちすくみ22(+13外皮、-1サイズ、+5【敏】)
ヒット・ポイント 161(14d10+84)
頑健 +15、反応 +14、意志 +7
ダメージ減少 10/善; 完全耐性 [強酸]、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 23
移動速度 40フィート
近接 爪(×5)=+21(1d6+8/19~20)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d8+12、加えて2【耐】ダメージ)
擬似呪文能力 (術者レベル12; 精神集中+15)
常時:シー・インヴィジビリティ、ディテクト・マジック
回数無制限:グレーター・テレポート(自身と50ポンドまでの物体のみ)
3回/日:呪文高速化サモン・スウォーム、フィアー(難易度17)
1回/日:インセクト・プレイグ、クリーピング・ドゥーム、招来(4レベル、1体のダルゴダイモン[30%])
【筋】27、【敏】20、【耐】22、【知】7、【判】17、【魅】16
基本攻撃 +14; 戦技ボーナス +23; 戦技防御値 38(対足払い40)
特技 《擬似呪文能力高速化:サモン・スウォーム》、《強打》、《クリティカル強化:爪》、《クリティカル熟練》、《渾身の一打》、《薙ぎ払い》、《不調化クリティカル》
技能 〈威圧〉+20、〈隠密〉+18、〈真意看破〉+20、〈知覚〉+28; 種族修正 +4〈知覚〉
言語 地獄語、奈落語、竜語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 スウォームと歩むもの
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体または大量発生(2~6)
宝物 標準
フィーブルマインド・オーラ(超常)/Feeblemind Aura フリー・アクションで大顎とキチン質の甲を軋らせ打ち鳴らすことで、ダルゴダイモンは30フィート以内にいる全てのクリーチャーにフィーブルマインド呪文によるものと同様の効果を及ぼすことができる。ダイモンはこの効果に完全耐性を有するが、他の全てのクリーチャーはこの効果に対抗するために難易度20の意志セーヴを行なわなければならない。このセーヴに成功したクリーチャーは24時間の間この効果に完全耐性を持つ。失敗したクリーチャーはダルゴダイモンがオーラを維持し続け、対象がダルゴダイモンの30フィート以内に留まる限り、効果を受ける。どちらかの状態が終わった場合、この効果の犠牲者は1分間に1回効果から回復するために難易度20の意志セーヴを新たに試みることができる。それ以外に、ヒール、 リミテッド・ウィッシュ、 ミラクル、あるいはウィッシュ呪文によって治癒することができる。ダルゴダイモンはそのフィーブルマインド・オーラを使用しているラウンドには擬似呪文能力やかきむしり能力を用いることはできない。これは[音波]による[精神作用]効果である。このセーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
スウォームと歩むもの(超常)/Swarmwalking ダルゴダイモンはスウォームによるダメージあるいは“わずらわす”効果に完全耐性を有する。
この野蛮なダイモンは、狂人に殺害されたり素早い捕食者の群れに引き裂かれたりするような、暴力的な狂気による死を体現したものである。外方次元界からきたこの昆虫のようなクリーチャーは、戦場をあさり、その敵対的な世界では不可避の暴力の痕跡を追う。彼らは弱者と戦場の周縁部で死に掛けている者を狩り、犠牲者を殺害するまでその苦痛を食らう。ダルゴダイモンによる攻撃はしばしば噛みつく蟲の群れの中から行われる。
獣的で知能の低いダルゴダイモンは、フィーンドの軍隊で前線の兵士として使えている。ダルゴダイモンは身の丈9フィート、体重800ポンド。
このカエルに似たフィーンドの皮膚は冷たくジトジトして、その目は死んだように白い。その幅広の顔が裂けて牙の生えた口になっている。
経験点4,800
中立にして悪/大型サイズの来訪者(悪、水棲、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、ディテクト・マジック; 〈知覚〉+15
アーマー・クラス 20、接触11、立ちすくみ18(+9外皮、-1サイズ、+2【敏】)
ヒット・ポイント 95(10d10+40)
頑健 +11、反応 +9、意志 +3
ダメージ減少 10/冷たい鉄または銀; 完全耐性 [強酸]、ステュクス川の水、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 19
移動速度 30フィート、飛行40フィート(標準; 下記の滑空を参照)、水泳60フィート
近接 噛みつき=+13(1d8+4、加えて“つかみ”)、爪(×2)=+13(1d6+4)
遠隔 催眠唾液=+11(“睡眠”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 引っかき(爪(×2)、+13、1d6+4)
擬似呪文能力 (術者レベル9; 精神集中+11)
常時:ウォーター・ウォーク、ディテクト・マジック
回数無制限:アシッド・アロー、ディーパー・ダークネス
3回/日:コントロール・ウォーター、サモン・モンスターV(大型ウォーター・エレメンタルのみ)、グレーター・テレポート(自身と50ポンドまでの物体のみ)
1回/日:招来(3レベル、1体のハイドロダイモン[50%])、ディセクレイト
【筋】18、【敏】15、【耐】18、【知】9、【判】11、【魅】14
基本攻撃 +10; 戦技ボーナス +15(組みつき+9); 戦技防御値 27
特技 《技能熟練:知覚》、《強打》、《近距離射撃》、《精密射撃》、《薙ぎ払い》
技能 〈威圧〉+14、〈隠密〉+10、〈真意看破〉+12、〈水泳〉+21、〈知覚〉+15、〈知識:次元界〉+10、〈飛行〉+0
言語 地獄語、奈落語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 滑空、水陸両生
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体、徒党(2~5)、または大軍(6~12)
宝物 標準
滑空(変則)/Glide ハイドロダイモンは空中に跳ね上がり1分間の間滑空することができる。飛行速度40フィートと通常の機動性を得る。滑空している間、ハイドロダイモンは飛びかかり能力を得る。
催眠唾液(超常)/Sleep Spittle ハイドロダイモンは標準アクションとして、20フィート以内の単独の目標に唾を吐き、遠隔接触攻撃を行うことができる。この唾が命中した目標は難易度19の意志セーヴを行わなければならず、失敗した場合は6ラウンドの間睡眠状態となる。このセーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
このクリーチャーの第一印象は巨大な堕落したボガードのように見えるが、その危険な足取り、死んだような目、邪悪な爪はそのフィーンドの本性を明かしている。彼らの故郷の環境では、ハイドロダイモンはアバドンの胸が悪くなるような川や海、そしてステュクス川を泳ぎ、敵に躍りかかり、その肉を歯と爪で引き裂くためだけに膿と胆汁の河の下を潜っている。彼らはステュクス川の危険な水の中で生存できるわずかなクリーチャーのうちの1種だと言われている。物質界に召喚された場合には、ハイドロダイモンは強力な術者に仕え、池、川、さらには下水道の点在する場所を守っている。溺死と関連しているこのフィーンドは犠牲者の苦しみを最も引き出すお気に入りの戦術を用いる。ハイドロダイモンは意識を失った相手を引き裂くことを望んで、まず墨のように黒い催眠唾液で攻撃する。敵が反撃できなくなったら、ハイドロダイモンは住処である汚水の中に敵を引き込み、犠牲者のあえぐ肺が液体に満たされるのを喜ぶ。犠牲者を溺れさせることができない場合は、顎と爪で仕事にケリをつける。
ハイドロダイモンは不恰好な足取りで歩き、人型のカエルのようにその踵で跳ねる。そのようなものであっても、彼らは予測できないようなやり方で、跳躍移動の度に体をねじって動く。またハイドロダイモンは皮翼をはためかせて空中を滑空することができる。ハイドロダイモンは身の丈10フィート、体重3,000ポンド。
経験点9,600
中立にして悪/中型サイズの来訪者(悪、水棲、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +8; 感覚 暗視60フィート、シー・インヴィジビリティ、ディテクト・グッド、ディテクト・マジック; 〈知覚〉+16
アーマー・クラス 24、接触14、立ちすくみ20(+10外皮、+4【敏】)
ヒット・ポイント 137(11d10+77)
頑健 +14、反応 +7、意志 +9
ダメージ減少 10/善; 完全耐性 [強酸]、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 21
移動速度 30フィート、水泳50フィート
近接 爪(×2)=+18(2d6+7/18~20/×3、加えて“つかみ”および1d6“出血”)、触手=+16(1d10+3、加えて“毒”)
特殊攻撃 締めつけ(2d6+10)
擬似呪文能力 (術者レベル11; 精神集中+14)
常時:シー・インヴィジビリティ、ディテクト・グッド、ディテクト・マジック
回数無制限:ディスペル・マジック、グレーター・テレポート(自身と50ポンドまでの物体のみ)
3回/日:スティンキング・クラウド(難易度16)、フライ
1回/日:招来(4レベル、1d3体のハイドロダイモン[35%])
【筋】25、【敏】18、【耐】24、【知】14、【判】15、【魅】17
基本攻撃 +11; 戦技ボーナス +18(組みつき+22); 戦技防御値 32
特技 《イニシアチブ強化》、《強打》、《クリティカル熟練》、《渾身の一打》、《複数回攻撃》、《不調化クリティカル》
技能 〈威圧〉+17、〈隠密〉+18、〈真意看破〉+16、〈水泳〉+29、〈生存〉+16、〈脱出術〉+18、〈知覚〉+16、〈知識:次元界〉+16
言語 地獄語、奈落語、竜語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 クリティカル増強、水陸両生
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体、2体、または群れ(3~5)
宝物 標準
クリティカル増強(変則)/Augmented Critical ピスコダイモンの爪のクリティカル可能域は18~20で、クリティカルが確定した場合は×3倍のダメージを与える。
毒(変則)/Poison 触手・致傷型; セーヴ 頑健 難易度22; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 1d2【耐】、加えて1ラウンドのよろめき状態; 治癒 2回連続のセーヴ成功。
この水棲のダイモンは悲惨と荒廃を撒き散らせながら下方次元界をうろついている。彼らは死をもたらし、クリーチャーに毒を注ぎ込み、犠牲者がゆっくりと失血していくのを見るために手足を切断することを楽しむ。故郷の次元界であるアバドンでは、ピスコダイモンはハイドロダイモンと同じ水中の生息地にひきよせられ、しばしばその隊列の中でより強い者が彼らの敵に立ち向かうハイドロダイモンの軍勢を指揮するようになる。このクリーチャーはアバドンのヒエラルヒーの中では下士官として扱われ、度を越した冷酷さと暴力で部隊を駆り立てる。
弱者を餌食とする代わりに、ピスコダイモンは強力な、よく武装した戦士を目標とし、その弱体化させる毒の苦痛で重装備を負い破壊的な打撃を振るうことに慣れた肩が弱弱しくなるのを見ることを好む。
ピスコダイモンは身の丈7フィート、体重400ポンド。
経験点153,600
中立にして悪/大型サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +10; 感覚 暗視60フィート、トゥルー・シーイング; 〈知覚〉+26
オーラ アンホーリィ・オーラ、[恐怖](15フィート、難易度24)
アーマー・クラス 35、接触19、立ちすくみ29(+16外皮、-1サイズ、+4反発、+6【敏】)
ヒット・ポイント 294(19d10+190)
頑健 +25、反応 +21、意志 +14
ダメージ減少 10/善および銀; 完全耐性 [強酸]、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 29
移動速度 30フィート、飛行60フィート(良好)
近接 +2ウーンディング・ハルバード=+32/+27/+22/+17(2d8+18/19~20/×3)、噛みつき=+24(1d8+5)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 武器浸透
擬似呪文能力 (術者レベル18; 精神集中+23)
常時:アンホーリィ・オーラ(難易度23)、トゥルー・シーイング
回数無制限:グレーター・テレポート(自身と50ポンドまでの物体のみ)
3回/日:コーン・オヴ・コールド(難易度20)、チェイン・ライトニング(難易度21)、フレイム・ストライク(難易度20)
1回/日:招来(5レベル、2体のダルゴダイモン[50%])
【筋】32、【敏】23、【耐】30、【知】17、【判】18、【魅】21
基本攻撃 +19; 戦技ボーナス +31; 戦技防御値 51
特技 《イニシアチブ強化》、《強打》、《クリティカル強化:ハルバード》(B)、《攻防一体》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《上級渾身の一打》、《早抜き》、《武器熟練:ハルバード》(B)、《武器破壊強化》、《踏み込み》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+27、〈隠密〉+24、〈軽業〉+28、〈交渉〉+17、〈呪文学〉+23、〈真意看破〉+26、〈生存〉+17、〈知覚〉+26、〈知識:次元界〉+25、〈はったり〉+21、〈飛行〉+16
言語 地獄語、奈落語、竜語; テレパシー100フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体、巡視体(2~5)、または一団(6~12)
宝物 標準
武器浸透(超常)/Weapon Steep プロダイモンは即行アクションでその体に1つの武器を刺すことができる。これはダイモンに何らダメージを与えない。武器が少なくとも24時間の間その肉体に刺さっていた場合、武器は何らかの精髄を吸収し、魔法的に強化される。プロダイモンは1度に12までの武器を体に所蔵することができるが、一度に魔法的な強化を得ることができる武器は1つだけである。強化は総計で+4有効強化ボーナスを越えることはできない。ほとんどのプロダイモンは、この方法で+2ウーンディング武器を作成する傾向がある。武器の強化はプロダイモンが死亡するか、武器を手放すと即座に失われる。プロダイモンはその武器浸透能力の利益を得ている武器を振るっている限り、《武器熟練》と《クリティカル強化》をボーナス特技として得る。
戦争の執事であるプロダイモンは、大規模な戦争の将軍として次元界を荒らし回る。彼らは独創的な戦術を使い、注意深く計画を点検し、戦場そのものを調査しない限り決して攻撃を行わない。プロダイモンは身の丈12フィート、体重1,300ポンド。
経験点12,800
中立にして悪/大型サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート、ディテクト・グッド、ディテクト・マジック; 〈知覚〉+20
オーラ 消耗のオーラ(20フィート)
アーマー・クラス 25、接触15、立ちすくみ19(+10外皮、-1サイズ、+6【敏】)
ヒット・ポイント 147(14d10+70)
頑健 +11、反応 +15、意志 +14
ダメージ減少 10/善; 完全耐性 [強酸]、急所攻撃、クリティカル・ヒット、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 22
移動速度 30フィート、飛行60フィート(標準)
近接 噛みつき=+20(2d8+6/19~20、加えて“病気”)、爪(×2)=+19(2d6+6、加えて“飢餓”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
擬似呪文能力 (術者レベル11; 精神集中+15)
常時:シー・インヴィジビリティ、ディテクト・グッド、ディテクト・マジック
回数無制限:コーズ・フィアー(難易度15)、ディーパー・ダークネス、グレーター・テレポート(自身と50ポンドまでの物体のみ)
3回/日:ディミニッシュ・プランツ、ブライト(難易度19)、呪文高速化マジック・ミサイル
1回/日:ウェイヴズ・オヴ・ファティーグ、ホリッド・ウィルティング(難易度22)
【筋】22、【敏】22、【耐】21、【知】21、【判】17、【魅】18
基本攻撃 +14; 戦技ボーナス +21; 戦技防御値 37
特技 《頑健無比》、《擬似呪文能力高速化:マジック・ミサイル》、《クリティカル強化:噛みつき》、《鋼の意志》、《武器熟練:噛みつき》、《迎え討ち》、《無視界戦闘》
技能 〈威圧〉+21、〈隠密〉+19、〈呪文学〉+22、〈真意看破〉+20、〈生存〉+20、〈知覚〉+20、〈知識:次元界〉+22、〈知識:宗教〉+22、〈治療〉+11、〈はったり〉+21、〈飛行〉+17、〈魔法装置使用〉+14
言語 地獄語、奈落語、竜語; テレパシー100フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体、小さな群れ(2~5)、または陰謀団(6~12)
宝物 標準
消耗のオーラ(超常)/Consumptive Aura メラダイモンは半径20フィートの飢えのオーラを放射する。クリーチャーがそのターンの開始時にこのオーラの範囲内にいる場合、各ラウンドごとに難易度22の頑健セーヴを行わなければならず、失敗した場合は極度の飢えのため1d6ポイントの非致傷ダメージを受け、疲労状態になる。食事の必要がないクリーチャーはこの効果に完全耐性を持つ。このセーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
病気(変則)/Disease デーモン消耗病:噛みつき・致傷型; セーヴ 頑健 難易度22; 潜伏期間 1日; 頻度 1回/日; 効果 1d4【耐】および1d4【魅】ダメージ; 治癒 2回連続のセーヴ成功。このセーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
飢餓(超常)/Hunger メラダイモンの爪攻撃は、敵に突然の恐ろしい飢えを引き起こすため、追加で1d6ポイントの非致傷ダメージを与える。食事の必要がないクリーチャーはこの効果に完全耐性を持つ。
飢えと渇きによる死の具現であるこのしなびたフィーンドは、資源を破壊し飢餓を広めることに時を費やしている。このクリーチャーは飢饉の騎士の執事であり、彼らの誉れある主のために魂を収穫すべく、全次元界に渡って世界を旅し、何エーカーもの穀物を毀損し、家畜を殺す。
メラダイモンは緩慢な餓死を楽しみ、さまざまな肉体的欠陥と定命の者の弱点に関する実験を行いさえする。メラダイモンは高慢で完全に主人に縛られているため、他の同類と協力することは滅多になく、極めて稀な状況の場合を除き、他の3騎士のいずれかに仕える事はない。
メラダイモンは身の丈およそ12フィート、体重350ポンド。
経験点6,400
中立にして悪/大型サイズの来訪者(悪、ダイモン、他次元界)
イニシアチブ +11; 感覚 暗視60フィート、ディテクト・グッド、デスウォッチ; 〈知覚〉+22
オーラ 感染のオーラ(50フィート)
アーマー・クラス 23、接触16、立ちすくみ16(+7外皮、-1サイズ、+7【敏】)
ヒット・ポイント 115(10d10+60)
頑健 +9、反応 +14、意志 +12
ダメージ減少 10/善または銀; 完全耐性 [強酸]、[即死]効果、毒、病気; 抵抗 [雷撃]10、[火炎]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 20
移動速度 30フィート、飛行60フィート(標準)
近接 噛みつき=+16(1d8+7)、爪(×2)=+16(1d6+7)
遠隔 +1コンポジット・ロングボウ=+18/+13(2d8+8/×3、加えて“コンテイジョン”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 蝿のブレス
擬似呪文能力 (術者レベル10; 精神集中+13)
常時:ディテクト・グッド、デスウォッチ
回数無制限:コンテイジョン(難易度17)、ディスペル・マジック、グレーター・テレポート(自身と50ポンドまでの物体のみ)
1回/日:招来(3レベル、1体のルーコダイモンのみ[35%])、ハーム(難易度19)
【筋】25、【敏】24、【耐】23、【知】16、【判】21、【魅】16
基本攻撃 +10; 戦技ボーナス +18; 戦技防御値 35
特技 《イニシアチブ強化》、《鋭敏感覚》、《近距離射撃》、《武器熟練:ロングボウ》、《ホバリング》
技能 〈威圧〉+16、〈隠密〉+16、〈真意看破〉+22、〈生存〉+15、〈知覚〉+22、〈知識:次元界〉+16、〈治療〉+18、〈飛行〉+18、〈魔法装置使用〉+16
言語 地獄語、奈落語、竜語; テレパシー100フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(アバドン)
編成 単体または不寝番(2~10)
宝物 標準(+1コンポジット・ロングボウ、その他の宝物)
蝿のブレス(超常)/Breath of Flies 1分間に1回、標準アクションとしてルーコダイモンは、死肉を食べ過ぎて太った、黒い肉食バエの雲を20フィートの円錐形で放つことができる。円錐の範囲内にいる者は8d6ポイントの斬撃ダメージを受ける。難易度21の反応セーヴに成功すればこのダメージを半減できる。ダメージを受けた者は、1分間の間不調状態となる。それに加えて、蝿は1d4+1ラウンドの間、円錐の頂点を中心とする20フィートの正方形の雲として固まって残る。ターンの終了時にこの雲の範囲内にいる全てのクリーチャーは難易度21の反応セーヴを行わなければならず、失敗した場合は4d6ポイントのダメージを受け、1分間の間不調状態になる。この蝿の雲は、ダメージを与えるか、疾風以上の風力の風を作り出す何らかの範囲効果によって散らすことができる。全てのダイモンはこの効果に完全耐性を持つ。セーヴ難易度は【耐久力】修正値を基に算出されている。
コンテイジョン(超常)/Contagion ルーコダイモンが弓から放った全ての矢は病に冒されている。ルーコダイモンの矢でダメージを受けたクリーチャーは、難易度19の頑健セーヴを行わなければならず、失敗した場合はコンテイジョン呪文と同様の効果を受ける。ルーコダイモンは回数無制限で矢を出すことができ、矢が尽きることはない。
感染のオーラ(超常)/Infectious Aura ルーコダイモンから50フィート以内にいる全てのクリーチャーは、病気の効果に対する頑健セーヴに-4のペナルティを被る。
疫病の騎士の執事であるルーコダイモンは、アバドンで彼らの主に仕えると共に、次元界を股にかけて疫病と流行病を広める。
ルーコダイモンは身の丈14フィート以上だが、体重は200ポンド余り。彼らの頭部として扱われている頭蓋骨は他の頭蓋骨に置き換えることができるが、このクリーチャーは騎士への忠誠を示すために馬の頭蓋骨を選んでいる。クリーチャーの本当の頭部は肩の間にある水ぶくれになった瘤に過ぎない。