経験点819,200
混沌にして悪/超大型サイズの竜(風、火)
イニシアチブ +5; 感覚 暗視120フィート、鋭敏嗅覚、擬似視覚120フィート、トゥルー・シーイング、夜目; 〈知覚〉+38
オーラ 畏怖すべき存在(120フィート、難易度31)
アーマー・クラス 40、接触14、立ちすくみ34(+1回避、+26外皮、-2サイズ、+5【敏】)
ヒット・ポイント 455(26d12+286); 高速治癒15
頑健 +26、反応 +20、意志 +24
ダメージ減少 15/ヴォーパル; 完全耐性 [火炎]、睡眠、麻痺; 抵抗 [音波]30、[強酸]30、[雷撃]30; 呪文抵抗 31
弱点 ヴォーパル武器への恐怖、[氷雪]への脆弱性
移動速度 40フィート、飛行80フィート(貧弱)
近接 噛みつき=+37(4d8+19/17~20/×3)、爪(×2)=+37(3d6+13/19~20、加えて“つかみ”)、尾の打撃=+32(2d8+19)、翼(×2)=+32(1d8+6)
遠隔 目の光線(×2)=+29接触(15d6[火炎]/19~20、加えて“着火”)
接敵面 15フィート; 間合い 15フィート
特殊攻撃 着火(6d6、難易度34)、つぶやき声、吹き払い、目の光線
【筋】37、【敏】20、【耐】33、【知】12、【判】29、【魅】26
基本攻撃 +26; 戦技ボーナス +41(組みつき+45); 戦技防御値 57
特技 《一撃離脱》、《回避》、《かすめ飛び攻撃》、《強行突破》、《強打》、《クリティカル強化:噛みつき》、《クリティカル強化:爪》、《クリティカル強化:目の光線》、《クリティカル熟練》、《渾身の一打》、《出血化クリティカル》、《突き飛ばし強化》、《ふっとばし攻撃》
技能 〈威圧〉+37、〈軽業〉+31(跳躍+35)、〈真意看破〉+38、〈脱出術〉+31、〈知覚〉+38、〈知識:自然〉+30、〈飛行〉+26
言語 アクロ語、共通語、ノーム語、森語、竜語
その他の特殊能力 次元界順応
つぶやき声(超常)/Burble ジャバウォックは1d4ラウンドごとに標準アクションとしてつぶやき声を出すことができる。この奇妙な雑音とジャバウォックの知るさまざまな言語(常にいくつかはそれが知らない言語)での意味のない叫びの爆発は、半径30フィート以内にいる全てのクリーチャーに効果を及ぼす。これらのクリーチャーは難易度31の意志セーヴを行わなければならず、失敗した場合は1d4ラウンドの間混乱状態になる。それとは別に、ジャバウォックはつぶやき声攻撃を集束し、20d6ポイントの[音波]ダメージ(反応 難易度31 半減)を与える60フィート直線の音波エネルギーを作り出すことができる。混乱効果は[精神作用]効果である。両者とも[音波]効果である。このセーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
ダメージ減少(変則)/Damage Reduction ジャバウォックのダメージ減少はヴォーパルの特殊能力を持つ武器のみが克服できる。
目の光線(超常)/Eye Rays ジャバウォックは標準アクションとして目から光線を出すことができる。これは遠隔接触攻撃で、射程単位は60フィートである。2本の光線を発し、目標がお互いに30フィート以内にいる場合は望むならば別々のクリーチャーを目標にすることができる。目の光線でダメージを受けたクリーチャーは着火する。
ヴォーパル武器への恐怖(変則)/Fear of Vorpal Weapons ジャバウォックはヴォーパル武器は自らをすぐに殺すことができると知っている。ヴォーパル武器によってダメージを受けるとすぐに、ジャバウォックは1ラウンドの間怯え状態になる。ヴォーパル武器によってクリティカル可能状態となった場合、クリティカルが確定したかどうかを問わず、ジャバウォックは1ラウンドの間よろめき状態になる。
次元界順応(変則)/Planar Acclimation ジャバウォックはどの次元界にいるかに関わらず、常に出身地の次元界にいるとみなされる。(他次元界)の副種別を得ることは決してない。
吹き払い(変則)/Whiffling ジャバウォックの翼と暴力的な動きは全力攻撃アクションをとることによって著しい力の風を作り出す。この風はこのモンスターの半径30フィートを取り囲み、強風として扱う。吹き払いの間にジャバウォックを目標とする遠隔攻撃は-4のペナルティを被り、中型のクリーチャーはジャバウォックに接近するために難易度10の【筋力】判定をしなければならない。この範囲にいる小型サイズ以下のクリーチャーは難易度15の【筋力】判定に失敗すると吹き飛ばされる。強風の効果の更なる詳細については風力効果のページを参照すること。
ジャバウォックは多くの文化で詩、歌、神話の題材となる真の伝説のクリーチャーである。戦闘においては破壊的なクリーチャーであると知られており、その到来は破滅と暴力の時代の前兆となる。またこれらの物語は、古代に彼らを打ち負かすという唯一つの目的のために作り出されたといわれる、このクリーチャーが怖れる道具――ヴォーパル武器――についても語る。ジャバウォックは体高35フィート、体重8,000ポンド。
ジャバウォックは物質界のクリーチャーではなく、フェイの原初の世界から来たものである。生命がより荒々しく、感情がより力を持ち、夢と悪夢が現実となりうる次元からやって来た。しかし、このような信じられない領域でさえ、ジャバウォックは怖れられているクリーチャーである。その形態と種別があらゆる可能性を網羅する、まとめて“テイン”として知られる強力なクリーチャー分類に属する。テインの中で、ジャバウォックはもっとも強力であるといわれるが、このグループの中のそのほかの者も無力とはほど遠い。この原初の次元の奇妙な神が夢見、存在を縫い合わせて、戦争と狂気の巨獣として創造したといわれるテインはその強大さと同じほど謎に包まれている。この書には、サードとシーラスフィアという他の2種のテインに属するクリーチャーが載っている。脅威度16未満のテインは存在せず、また全て次元界順応の特殊能力を有し、それ以外には一般にその共通の源が原初の世界であることをのぞけば特殊能力や特徴に共通点はない。
ジャバウォックが物質界を訪れた場合は破壊と廃墟を広げるためだ。通常はこのモンスターは文明圏から少なくとも飛行して1日かかる人里離れた森にねぐらを探し、1週間に1回新しく破壊する場所を探しにこの巣から出て行く。財宝を集めることに真の興味はないが、英雄たちに自分を探し出させるために明らかに価値のある物をしばしば巣に持ち帰って集める。ジャバウォックにすれば、破壊するものを自分で探し出すのも、そのようなものからやってこさせるのも違いはない。
ジャバウォックはあらゆる生きているクリーチャーと同様に歳を取り、食事をし、飲み、眠るが、言葉から通常感じるようには繁殖しない。新しいジャバウォック、あるいは何らかのテインの創造は実際は原初の世界に住む奇妙で未知の神に近い存在によって規制されている。これらのフェイの王侯は新しいジャバウォックを彼らが必要とするならば創造する。時として厳格に特殊性を変更することはあるが(ジャバウォックの亜種参照)、常に完全に成長した成体のジャバウォックが作り出される。その結果、幼体のジャバウォックと遭遇したことはかつてない。
ジャバウォックがヴォーパル武器に対して奇妙な脆弱性を有していることは、学者たちの間で論争と思索の題材になっている。ほとんどの者が信じているのは、はるか昔、ただ1体のジャバウォックが存在し、何物も傷つけることができない大いなる力を持っていた。すなわち、定命の英雄のために今では忘れ去られた職人または神が鍛えた伝説の剣以外には。この戦いでは全次元界に奇妙な響きが轟き、ヴォーパル武器と、今日ではジャバウォックとして知られるこれらの残響は多くの世界で見ることができる。
“レッサー”・ジャバウォックという言葉はどこか誤った名称だ。というのも、このようなクリーチャーでさえ強力な敵であるからだ。レッサー・ジャバウォックは一般に通常のジャバウォックの脅威度20版である。通常のジャバウォックのヒット・ダイスを3減少させ、能力値をそれぞれ4下げることで、この力のクリーチャーを作ることができる。それ以外にも、ヤング・クリーチャーの単純なテンプレートを適用することもできるが、このようなモンスターは実際には通常のジャバウォックの幼体ではないということに留意するべきである。
フェイの原初の世界から来たクリーチャーと同様に、一部のジャバウォックは原初の世界の奇妙な地形や領域と同じくさまざまな変種がある。これらの環境はほとんどの学者が考えているよりもその発現により大きく関わっている。一般に、この変化は単純にジャバウォックの目の光線の与えるダメージの種類と完全耐性を持つエネルギーの種類を変更する。原初の氷河の世界から来たジャバウォックは[氷雪]ダメージを与える目の光線を持ち、嵐が荒れ狂う世界から来たジャバウォックは目の光線で[雷撃]ダメージを与える。ジャバウォックの目の光線の性質が変更された場合は、着火の特殊能力もそれに合わせて変更し、[火炎]への完全耐性も新しいエネルギー種別に置き換える(失った[火炎]への完全耐性の変わりに[火炎]への抵抗30を得るが)。