出典 Bestiary 6 154ページ
経験点 6,400
秩序にして悪/中型サイズのアンデッド
イニシアチブ +8; 感覚 暗視60フィート、ディテクト・グッド、シー・インヴィジビリティ; 〈知覚〉+20
オーラ 冒涜のオーラ(30フィート)
アーマー・クラス 24、接触19、立ちすくみ20(+4【敏】、+5外皮、+5不浄)
ヒット・ポイント 138(12d8+84)
頑健 +11、反応 +10、意志 +11
防御的能力 エネルギー放出に対する抵抗+6、不浄なる洞察; ダメージ減少 10/善; 完全耐性 アンデッドの種別特性; 呪文抵抗 20(信仰呪文に対して24)
移動速度 40フィート
近接 +2アンホーリィ・ヘヴィ・メイス=+19/+14(1d8+10、加えて“信仰盗みの打撃”)、叩きつけ=+12(1d8+5、加えて“信仰盗みの打撃”)、または叩きつけ(×2)=+17(1d8+8、加えて“信仰盗みの打撃”)
特殊攻撃 信仰盗みの打撃
擬似呪文能力 (術者レベル10; 精神集中+15)
常時―シー・インヴィジビリティ、ディテクト・グッド
回数無制限―ディスガイズ・セルフ、バーニング・ハンズ(難易度16)
3回/日―アンホーリィ・ブライト(難易度19)、インヴィジビリティ、プロデュース・フレイム
1回/日―ウォール・オヴ・ファイアー、コンフュージョン(難易度19)、ノンディテクション、ファイアーボール(難易度18)
【筋】22、【敏】19、【耐】―、【知】14、【判】9、【魅】21
基本攻撃 +9; 戦技ボーナス +17; 戦技防御値 34
特技 《イニシアチブ強化》、《技能熟練:知覚》、《強打》、《戦闘発動》、《鋼の意志》、《鋼の意志強化》
技能 〈はったり〉+17、〈威圧〉+20、〈知識:次元界〉+14、〈知識:宗教〉+17、〈知覚〉+20、〈真意看破〉+14
言語 共通語、地獄語
その他の特殊能力 陰謀団、ヒアサイトの領域(火、欺き)、不浄なる洞察、異端の解放
出現環境 気候問わず/地形問わず
編成 単体、または陰謀団(2~5)
宝物 ×2(+2ヘヴィ・メイス、その他の宝物)
異端の解放(超常)/Unleash Heresy ヒアサイトは破壊されると爆発し、半径30フィートの全てのクリーチャーに3d6ポイントの負のエネルギー・ダメージを与える(反応・半減、難易度21)。このエネルギーによってダメージを受けた悪でないクリーチャーは難易度21の意志セーヴを行わねばならず、失敗するとヒアサイトの信仰盗みの打撃の影響を受ける。セーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
陰謀団(変則)/Cabal ヒアサイトは複数体で陰謀団を形成し、魔法の能力と防御力を高めることができる。陰謀団は2~5体のヒアサイトで構成される。陰謀団を形成する(または新しいヒアサイトを既存の陰謀団に迎え入れる)儀式は、24時間の崇拝、祈り、不浄な生贄が必要である。その後ヒアサイトは儀式が行われた範囲に拘束される。この範囲は、陰謀団のヒアサイト毎に50フィート立方以下で、最大のヒアサイト5体の陰謀団の場合、5つの50フィート立方までとなる。ヒアサイトの陰謀団のいずれかのメンバーがこの範囲を離れると、そのメンバーと陰謀団内の他の全てのヒアサイトは陰謀団によって与えられた共有能力を全て失い、この能力を取り戻すためにはもう一度儀式を行わなければならない。陰謀団の全てのヒアサイトは個々のヒアサイトの領域によって与えられた擬似呪文能力を得る。領域が重複している場合、追加の擬似呪文能力は得られない――ほとんどのヒアサイトの陰謀団は、個別に異なる領域を持つヒアサイトで構成されている。陰謀団の全てのヒアサイトは1つの精神を共有し、テレパシーで会話をすることができ、イニシアチブ判定と〈知覚〉判定に+4のボーナスを得る。陰謀団の少なくとも1体のヒアサイトが幻術を看破した場合、陰謀団の他のすべてのヒアサイトも幻術を看破したものとして扱う。1体のヒアサイトが戦闘員に気がついている場合、その陰謀団の範囲の他の全てのヒアサイトもその戦闘員を認識しており、1体のメンバーが負傷または殺害された場合、残りの全てのヒアサイトもそれを認識する。陰謀団が存在する限り、陰謀団の全てのヒアサイトは高速治癒10を得る。
信仰盗みの打撃(超常)/Faith-Stealing Strike ヒアサイトの叩きつけ攻撃または好む武器によって攻撃された、悪でない信仰呪文の術者は難易度21の意志セーヴを行わねばならず、失敗すると1ラウンドの間信仰呪文を発動できなくなる。このセーヴに成功した場合、クリーチャーはその特定のヒアサイトから24時間の間さらなる信仰盗みの打撃に完全耐性を持つ。セーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
ヒアサイトの領域/Herecite Domains ヒアサイトは一柱の悪の神に関連付けられており、常にその神と同じ属性である。ヒアサイトはその神から与えられた2つの領域を選択し、両方の領域の1レベル呪文を回数無制限の擬似呪文能力として、2レベル呪文を1日3回の擬似呪文能力として、3レベルと4レベル呪文を1日1回の擬似呪文能力として得る。領域によって与えられた不適切な呪文、またはヒアサイトの既存の擬似呪文能力が複製する呪文は、同レベルのインフリクト呪文に置き換えられる。たとえば、治癒の領域の使用権を持つヒアサイトは、4つのキュア呪文を全てインフリクト版に交換し、栄光の領域の使用権を持つヒアサイトは、ブレス・ウェポンをインフリクト・モデレット・ウーンズに、シアリング・ライトはインフリクト・シリアス・ウーンズに、ホーリィ・スマイトはインフリクト・クリティカル・ウーンズに交換する。これらの擬似呪文能力は、ヒアサイトの基本的な擬似呪文能力(ディテクト・グッド、シー・インヴィジビリティ、アンホーリィ・ブライト)に追加される。ここで紹介しているヒアサイトは、欺きと火の領域を持つアスモデウスのヒアサイトである。
不浄なる洞察(超常)/Profane Insight ヒアサイトは不浄ボーナスとしてアーマー・クラスに【魅力】ボーナスを加える(ほとんどのヒアサイトは+5)。ヒアサイトは関連する神格の好む武器に習熟している。神格の好む武器を用いているならば、その武器はアンホーリィの特殊能力を得る。信仰呪文に対して、ヒアサイトの呪文抵抗は4増加する。
冒涜のオーラ(超常)/Desecration Aura ヒアサイトの存在そのものが冒涜と異端の具現化であり、ヒアサイト自体が半径30フィートの冒涜のオーラを発している。ヒアサイトとこの範囲内の全てのアンデッドは、攻撃ロール、ダメージ・ロール、セーヴィング・スローに+2の不浄ボーナスを得、この範囲内で負のエネルギー放出に抵抗するための難易度は6増加する。ヒアサイトはヒット・ダイス毎に2ヒット・ポイントを得る(ほとんどのヒアサイトは+24ヒット・ポイント)。これらの全ての利益は上記のデータ上では計算済みであり、ディセクレイト呪文によって与えられたものと累積することはないが、ヒアサイトがコンセクレイト呪文の効果下にある範囲に入っても消えることはない。
ヒアサイトは、悪の神の司祭が少なくとも5人の悪でない神格の崇拝者を自身の神格に捧げる、といった知る者の少ない生贄の儀式によって作成された、冒涜的な姿のアンデッドである。全ての生贄は同じ神格を崇拝していなければならない。生贄になった崇拝者の死後、彼らの魂と体は負のエネルギーを伴う熱を帯び、溶け去り、一つの実体に再形成される――ヒアサイトへと。ヒアサイトの外見さえもがその異端性を支える役に立っている。なぜならばこの汚らわしい被造物は、その新たな非生命は今や生贄として捧げられた相手である邪な神を奉じているにも拘らず、常に捧げられた者たちが仕えていた以前の神のアンデッドとしての姿で現れるからだ。生贄となった崇拝者のサイズや姿、そして以前の神格の神話上の大きさに関係なく、ヒアサイトは人間サイズのクリーチャーである。
ヒアサイトを作成するための儀式は、暗黒の図書館に隠された特定の珍しい冒涜的な文書に記録されている。「地獄落ちの書/Book of the Damned」にも書かれていることが知られており、恐らく囁きの道宗に関連する文書内にも存在するが、この宗はヒアサイトを自分たちの仲間に加えられる存在としてよりも珍奇な存在であると見做している。ヒアサイトを作成する儀式は、多くの場合、若い経験の浅い司祭の拷問と虐殺に焦点を当てるが、その間捕らえられた同じ信仰の指導者は部下の残虐な拷問を見ることを余儀なくされる。信者が強制的にアンデッドに変えられるという大司祭が経験する圧倒的な苦痛と苦悩は、儀式の触媒として機能する。大司祭がそのような儀式を目撃した後には、気が狂ったり、信仰を失うことを余儀なくされることがよくあり、その後、儀式の不浄な神格のオラクルとしてレベルを得て、ヒューキューヴァとして蘇る。
ヒアサイトはクレリックのレベルを得ることは決してない。なぜならば、彼らの創造の儀式のために認識力が薄まり、神格への強力な信仰を再び公言することができなくなってしまうからである。作成された後も鍛錬を続けキャラクター・クラスを獲得する者は、通常ウィッチ、ソーサラー、ファイターやローグになる。
ヒアサイトは、一度作成されると通常強制的に改宗させられた寺院の守護者として残り、新しい人生の中で大きな目的を追求することはない。場合によっては、特に作成者を失った場合、孤独なヒアサイトが作成された場所から彷徨い出ることもあるが、ヒアサイトのグループが陰謀団を形成すると、そのメンバーは数ヶ月、数年、あるいは何百年にも渡ってその場所に拘束される――その地域を離れると陰謀団は解散し、冒涜的な信仰を再確認する新たな儀式を行わなければならない。新しい神格に祈りを絶えず捧げることを除けば、新しい生活にほとんど関心はない。これらの祈りは、多くの場合、歪んでしまったかつての宗教の聖歌で構成されている。