のどかな城市を守っているたった1人の保安官にせよ、広大な巨大都市の高度に訓練された部隊の士官にせよ、市警の構成員は受け持ち区域を巡回し、犯罪を食い止め無辜の民を危険から守る。最高に組織だった市警は熟練した戦闘員から術者までさまざまな技能を持った構成員を持ち、しばしば軍事組織と同様の階級制度を有する。しかし、歓迎されるべき仲間として働く衛兵と同じくらい、心の曲がった保安官はたくさんいる。そして最良の保安官であっても法の正しい側に立っているのが明らかな者のためにのみ働く。
経験点400
人間、3レベル・ウォリアー
秩序にして中立/中型サイズの人型生物
イニシアチブ +0; 感覚 〈知覚〉+3
アーマー・クラス 18、接触10、立ちすくみ18(+8鎧)
ヒット・ポイント 19(3d10+3)
頑健 +4、反応 +1、意志 +1
移動速度 20フィート
近接 ハルバード=+5(1d10+3/×3)またはヘヴィ・フレイル=+5(1d10+3/19~20)またはサップ=+5(1d6+2非致傷)
遠隔 ヘヴィ・クロスボウ=+3(1d10/19~20)
【筋】14、【敏】11、【耐】13、【知】9、【判】10、【魅】8
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +5(武器破壊+7); 戦技防御値 15(武器破壊に対して17)
特技 《鋭敏感覚》、《強打》、《武器破壊強化》
技能 〈威圧〉+5、〈騎乗〉-3、〈真意看破〉+2、〈知覚〉+3
言語 共通語
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ(2); その他の装備 ハーフプレート、ヘヴィ・クロスボウとボルト10本、ハルバード、ヘヴィ・フレイル、サップ、5gp
恩恵 衛兵は都市の中の秘密でない場所への正確な方向を教えることができ、またPCたちに時間外または通行税を払わないで門の出入りをさせることができる。
市警の衛兵は油断の無い兵士であり、平和を守り秩序を維持することに献身する。外部の脅威から城壁と門を守るが、また喧嘩をやめさせ、怒りで引き抜かれた武器を叩き落しあるいは打ち壊し、暴徒を追い払い、負傷者を救護する。
別タイプの衛兵はより軽い鎧(ブレストプレートとヘヴィ・シールド)と片手武器(バトルアックスまたはロングソード)を装備する。衛兵のハルバードをグレイヴ、ギザーム、ランサーに置き替えることで間合いを持たせることができる。パイクを装備した衛兵によって槍兵部隊を作ることができる。またタワー・シールドとショート・ソードを持たせて攻城戦の為のクロスボウ兵にすることもできる。神殿の衛兵は《武器破壊強化》を《特殊武器習熟:ツーブレーデッド・ソード》に置き換えることができる。監獄の衛兵は《武器破壊強化》を《素手打撃強化》に、《強打》を《特殊武器習熟:ウィップ》に置き換えているかもしれない。4人の衛兵と1人の牢番(脅威度6)または1人の拷問吏(脅威度7)は小さな監獄や地下牢の警備をすることができる。衛兵は、その都市や隣人たちの危険性によって、単独、2人組(脅威度3)、4人組(脅威度5)、または衛兵隊長に率いられた6人の衛兵の巡視隊として遭遇するかもしれない。
経験点800
人間、4レベル・ファイター
秩序にして中立/中型サイズの人型生物
イニシアチブ +1; 感覚 〈知覚〉+3
アーマー・クラス 20、接触11、立ちすくみ19(+1【敏】、+9鎧)
ヒット・ポイント 34(4d10+12)
頑健 +6、反応 +2、意志 +1; [恐怖]に対して+1
防御能力 武勇+1
移動速度 20フィート
近接 高品質のギザーム=+9(2d4+5/×3)またはサップ=+7(1d6+3非致傷)
遠隔 ネット=+5遠隔接触(絡みつき)またはジャヴェリン=+5(1d6+2)
接敵面 5フィート; 間合い 5フィート(ギザーム使用時10フィート)
【筋】16、【敏】13、【耐】14、【知】10、【判】10、【魅】12
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +7; 戦技防御値 18
特技 《威圧演舞》、《技能熟練:威圧》、《特殊武器習熟:ネット》、《武器開眼:ギザーム》、《武器熟練:ギザーム》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+11、〈騎乗〉+2、〈真意看破〉+2、〈知覚〉+3
言語 共通語
その他の特殊能力 鎧修練1
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ; その他の装備 フル・プレート、高品質のギザーム、ジャヴェリン、ネット(2)、サップ
恩恵 衛兵隊長はPCたちに地域の慣習、伝統、要領、疑わしい活動について警告し、24時間の間都市の中での〈知覚〉と〈真意看破〉に対する対抗判定に+2のボーナスを与えることができる。またPCたちに保安長官への面会を取り計らうことができる。
衛兵隊長は自分の配下の衛兵を監督し、いかめしい態度と争いを鎮める武器の腕前によって大きな騒動に対処する。戦闘において彼らは指揮下にある衛兵たちと協働し、騒動の張本人を包囲しその逃走を防ぐ。
また衛兵隊長は高度な技を持つ剣闘士や華麗な賞金稼ぎとして使用することもできる。王宮で宮廷衛士として出てくるかもしれない。悪の社会では、衛兵隊長はスパイクト・アーマーを着用してギザームの代わりにサイズやスパイクト・チェインを、ネットのかわりに毒を塗ったハンド・クロスボウを装備しているかもしれない。
衛兵隊長は通常4人の衛兵とともにパトロールをしている(脅威度6)。あるいは3人の衛兵隊長が保安長官の副官として仕えているかもしれない(脅威度8)。2人の衛兵隊長は魔法的な脅威に対処するため戦闘魔術師を随行させることができる(脅威度7)。4人の衛兵隊長と1人のチャンピオンは闘技場の優秀な戦闘チームとなる(脅威度10)。2人の衛兵隊長と2人の奴隷商人は重要な奴隷の輸送を警護しているかもしれない(脅威度7)。
経験点2,400
人間のファイター7
秩序にして中立/中型サイズの人型生物
イニシアチブ +1; 感覚 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 20、接触11、立ちすくみ19(+1【敏】、+9鎧)
ヒット・ポイント 57(7d10+19)
頑健 +8、反応 +4、意志 +4; [恐怖]に対して+2
防御能力 武勇+2
移動速度 30フィート
近接 +1ハルバード=+14/+9(1d10+10/×3)またはサップ=+11/+6(1d6+4非致傷)
遠隔 コンポジット・ロングボウ=+8/+3(1d8+4/×3)
特殊攻撃 武器修練(ポールアーム+1)
【筋】18、【敏】12、【耐】14、【知】13、【判】8、【魅】10
基本攻撃 +7; 戦技ボーナス +11(足払いに+15); 戦技防御値 22(足払いに対して24)
特技 《足払い強化》、《威圧演舞》、《鋭敏感覚》、《攻防一体》、《上級足払い》、《説得力》、《鋼の意志》、《武器開眼:ハルバード》、《武器熟練:ハルバード》
技能 〈威圧〉+12、〈騎乗〉+2、〈交渉〉+5、〈職能:軍人〉+5、〈真意看破〉+8、〈知覚〉+6、〈知識:工学〉+5、〈動物使い〉+4
言語 共通語、ハーフリング語
その他の特殊能力 鎧修練2
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ(2)、足留め袋(2); その他の装備 高品質のフル・プレート、+1ハルバード、コンポジット・ロングボウ(+4【筋】)とアロー20本、サップ、クローク・オヴ・レジスタンス+1、35gp
恩恵 保安長官は9レベルまでのNPCを24時間の間拘束し、1人のPCを面会させて尋問させることができる。あるいは1時間以内の間、都市の中で衛兵の巡視隊にPCたちを支援させることができる。
保安長官は厳格で用心深いベテランであり、戦場で起きうるあらゆることを見、それを語るために生きている経験をつんだ兵士である。頭の回転が速く生来疑い深いため、捜査を指揮するにあたって徹底的なプロフェッショナルとなり、また身分の高い者を扱う時も身分の低い時を扱う時も等しく如才が無い。
また、保安長官は軍隊における高位の士官または低位の将官として使用することができ、単独の保安長官は要塞の城主として使うことができる。ハルバードと《足払い強化》特技をランサーと《武器落とし強化》特技に置き換えることで、保安長官は敵を転ばせる代わりに武装解除できるようになる。
保安長官は1人の衛兵隊長と1人の戦闘魔術師からなる捜査チームを指揮しているかもしれない(脅威度8)し、執行のためにより大きな巡視隊を指揮しているかもしれない(1人の衛兵隊長と4人の衛兵からなる巡視隊1つを指揮している場合脅威度8。巡視隊が1増えるごとに脅威度+1)。また保安長官は1人の聖戦士または騎士の高貴ではない仲間として現れるかもしれない(脅威度8)。