経験点38,400
混沌にして悪/超大型サイズの異形(風)
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+26
オーラ 畏怖すべき存在(90フィート、難易度24)
アーマー・クラス 29、接触16、立ちすくみ26(+1回避、+13外皮、-2サイズ、+5反発、+2【敏】)
ヒット・ポイント 207(18d8+126)
頑健 +13、反応 +12、意志 +16
防御能力 不定形、部分的不可視、偏向風; ダメージ減少 10/魔法および斬撃; 完全耐性 [音波]、[強酸]、[氷雪]; 呪文抵抗 25
弱点 [雷撃]に対する脆弱性
移動速度 30フィート、飛行60フィート(完璧)
近接 触手(×4)=+21(1d8+9/19~20、加えて“つかみ”)
接敵面 15フィート; 間合い 15フィート
特殊攻撃 吸引風、締めつけ(1d8+9)、空振
擬似呪文能力 (術者レベル14; 精神集中+19)
回数無制限:ウィスパリング・ウィンド、ウィンド・ウォーク、オルター・ウィンズ、ガスト・オヴ・ウィンド(難易度17)
3回/日:ウィンド・ウォール、コントロール・ウィンズ(難易度20)、リヴァー・オヴ・ウィンド(難易度19)
1回/日:コントロール・ウェザー、ワールウィンド(難易度23)
【筋】28、【敏】15、【耐】24、【知】19、【判】20、【魅】21
基本攻撃 +13; 戦技ボーナス +24(+28組みつき); 戦技防御値 42(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《回避》、《かすめ飛び攻撃》、《強行突破》、《強打》、《クリティカル強化:触手》、《渾身の一打》、《武器熟練:触手》、《迎え討ち》
技能 〈隠密〉+15、〈呪文学〉+25、〈知覚〉+26、〈知識:工学〉+22、〈知識:自然〉+22、〈知識:歴史〉+22、〈飛行〉+27、〈魔法装置使用〉+23
言語 アクロ語
出現環境 気候問わず
編成 単体、2体、または大群(3~10)
宝物 標準
偏向風(超常)/Deflecting Winds 空気と風に熟達するフライング・ポリープは正確に狙いを定めたにわか雨の突風を自分の周りに身にまとい、アーマー・クラスに+5の反発ボーナスと反応セーヴィング・スローに+4の抵抗ボーナスを得る。
部分的不可視(超常)/Partial Invisibility フライング・ポリープの体は絶えずちらつき移り行き、一見無作為に見える周期で可視と不可視を遷移し、そして時に遷移が全身ではなくなり、このクリーチャーの体の複数の部位だけが見えるようになる。フライング・ポリープの不定形の、弾力のある形状と連動しているこの能力はこのクリーチャーを目標とすることを難しくさせ、全ての攻撃に対して20%の失敗確率を与える。精神集中することでフライング・ポリープは完全な不可視を得る。
吸引風(超常)/Sucking Wind この攻撃はフライング・ポリープを減速させ、クリーチャーの脱出を止めさせるための不気味な風を出す。風そのものは特に強くないが、まるでフライング・ポリープの方へクリーチャーを吸引しているように、独特な吸引の感覚を生み出す。この能力を起動することは全ラウンド・アクションであり、効果を維持するために各ラウンドに精神集中判定が必要である。フライング・ポリープが真ん中にいて、吸引風は半径100フィートの範囲に現れる。各ラウンドにポリープは精神集中判定を行い、吸引風の半径は100フィート増加し、最大1マイルとなる。フライング・ポリープは振動感知を通してこの範囲の中のクリーチャーを探知することができる。フリー・アクションとして、一度に範囲内で吸引風の効果を最高5体の異なるクリーチャーに増やすことができる。目標となった各クリーチャーは吸引風の範囲にとどまる各ラウンドに難易度26の頑健セーヴに成功するか、範囲内から出るまで減速状態とならなければならない。既にほかの減速状態となる効果にあるクリーチャーは(例えばこの吸引風やスローの呪文など)、このセーヴに失敗すると1ラウンドの間この場所にとどまる――それは無防備状態ではなく、いかなる手段でも動けない。フリーダム・オヴ・ムーヴメントは吸引風の効果に対して保護し、コントロール・ウィンズはコントロール・ウィンズの呪文の効果にあるこの範囲のこの効果を無視する。自然の暴風や他の強力な風は吸引風に何の効果も及ぼさない。フライング・ポリープは1日1回吸引風を起動することができ、最高1時間この効果の精神集中を維持することができる。セーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
空振(超常)/Wind Blast 1d4ラウンド毎に標準アクションとして、フライング・ポリープは最高120フィートの範囲に強力な空振を引き起こすことができる。この空振は半径30フィートに肉体を研磨する風の爆発を引き起こす。この範囲内の全てのクリーチャーは14d6ポイントの殴打ダメージを受け、難易度26の反応セーヴに成功すると半減ダメージを受ける。加えて、これらの風は竜巻の力のある風であるかのように釘付けしたりクリーチャーを吹き飛ばすことができる。セーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
フライング・ポリープは肉、目、触手、口の吐き気を催させるような量のものである。典型的なフライング・ポリープは体長30フィートであるが、そのサイズにしては異常に軽く、2,000ポンドを超えない。これらのクリーチャーは最長の寿命がなく、しかし彼らの暴力的で軍事的な性格は最終的に死を招くことを確実にする――たとえポリープが自分を破れる何かに遭遇するまでに永劫かかるとしても。
フライング・ポリープは物理的な存在であるが、大部分の生きているクリーチャーが纏っている肉とは奇妙に異なる素材から成っている。フライング・ポリープの体の外側を構成しているものは普通の肉と似ているように見えるが、不可能な方法の振る舞いを起こす。吐き気を催すような内部の仕組みをむき出しにするほど十分に透明になるような素材でほとんど無作為に可視性が消えるような素材である。ポリープは接触すると湿っぽく感じるが、他のクリーチャーにおける血に相当するものはフライング・ポリープの体内ではむしろ奇妙な風の渦に似たものとして振る舞っている。傷つくとき、そのダメージを受けた肉体は口笛や突風ほども出血しない。
フライング・ポリープは風と、その巨体の静脈と動脈を通り抜ける急流である奇妙な嵐を遥かに超える関連性を持っている。これらのクリーチャーには、様々な多数の擬似呪文能力と強力な超自然の力の使用の両方を介して周りの空気を制御する驚くべき能力がある。彼らは概して道具や武器を用いず、その代わり戦争に行き、彼らの厳しい都市を作るために、自身の風を支配して、砂の多い風の正確な突風で玄武岩から塔や部屋を精錬する。
フライング・ポリープは他の意識のある種族の特徴をいくらか示すが、都市(これらのそびえ立つ居住地は通常、他の大部分の種族が不器用さを見出し不安を抱かせる建造物の特徴を組み込んでいるが)を作る彼らの習慣においてそれは顕著であり、他の分野においては彼らは原始的であり無関心であるように見える。彼らは物理的な形状がそうであるのと同じくらい、精神と哲学が異常である。例えば彼らには、自身の種族の名前も自身を呼ぶ言語もないように思える。彼らの都市は、その広大な尺度は当惑させるものであるが、フライング・ポリープは貿易用の、政治用の、あるいは他の社交用の建造物内でやり取りしないために、不安にさせる以外の目的は殆どない様に見える。
これの主要な例外は、つまりフライング・ポリープが主張する領土に居住するほど不幸な他のクリーチャーへの害以外の目的は、戦争である。フライング・ポリープは大量虐殺に優れており、風の支配を使用して都市と文明に出会った時にその全てを一掃する。彼らの種族のうち幾人かは、自身の浮揚と維持の為に失敬した風の大きな球形を同行させる事で他の惑星へ旅立つことさえでき、この力で、必要に応じて、惑星から惑星へ軍団を導き、世界を渡って執拗に選んだ敵を追跡する。時折、フライング・ポリープは戦争の最中に自身と同格の種族と遭遇し、いくつかの世界では、彼らは未だ世界の外側から切り取られた広い地下空間に幽閉された後のそうした古代の敗北の恥辱に耐えている。しかし、フライング・ポリープは長命であり、思いがけない地殻変動が監禁室への新しい出口を作り、それらの惑星の深みにある忘れられた隅で思い出される事もなくなった彼らは自分たちに恥をかかせる勇気のあった敵に復讐をする為に消えることのない怒りと共に出てくる。