経験点800
真なる中立/小型サイズの魔獣
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 15、接触15、立ちすくみ11(+1回避、+1サイズ、+3【敏】)
ヒット・ポイント 27(5d10)
頑健 +4、反応 +7、意志 +2
移動速度 20フィート、飛行60フィート(貧弱)
近接 噛みつき=+9(1d4-2、加えて“石化”)
【筋】6、【敏】17、【耐】11、【知】2、【判】13、【魅】8
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +2; 戦技防御値 16
特技 《回避》、《技能熟練:知覚》、《武器の妙技》
技能 〈知覚〉+10、〈飛行〉+6
出現環境 温暖/平地
編成 単体、2体、小編成(3~5)、編隊(6~12)
宝物 なし
愚かで悪意に満ち嫌悪を抱かせるコッカトリスは、肉を石に変えるその魔法的能力のせいで他のクリーチャーからは敬遠されている。言い伝えによると、最初のコッカトリスはコッカレル(若い雄鶏)が産んでトード(ヒキガエル)が抱卵した卵から孵化したという。この話の真偽はさておき、今日のコッカトリスは、1ダースほどのけたたましく鳴くクリーチャーが行き当たりばったりで掘りぬいた身の毛もよだつ不潔な巣窟で繁殖する。こうした群れでは雄の方が雌よりもずっと数が多く、肉襞ととさかだけで見分けられる。典型的なコッカトリスはちょうど2フィート(約0.6m)を超えるくらいの体高で、体重は5ポンド(約2.3kg)である。
コッカトリスの食事は主に種と石化した虫よりなる。都合のいいことに、こうした食事はこのクリーチャーの砂のうの中で、胃石として、またすり潰された後は栄養分として、二重に役に立ってくれる。コッカトリスは脅威を感じたあらゆるものから憤然となわばりを守る。巣窟を作るのによい新しい場所を探してあてどなくさまよっているならず者の雄が時に人型生物と不意に出くわすこともあり、痛烈な結末につながる。
他のクリーチャーを石に変えるコッカトリスの奇妙な能力は、このクリーチャーの最大の防御手段であり、コッカトリスの巣にはきまって石化した敵の残骸が散らばっている。だが、皮肉な運命のなりゆきで、ウィーゼル(イタチ)やフェレットはこの効果に対する完全耐性を持っているようで、この種の動物はよくコッカトリスの巣にこっそり忍び入って卵を食べてしまうらしい。知られざる理由により、コッカトリスはごく普通の雄鶏を恐れると同時に怒りに駆られ、雄鶏と対決する際は同じ確率で逃げるか戦うかするようである。