経験点800
真なる中立/小型サイズの魔獣
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 15、接触15、立ちすくみ11(+1回避、+1サイズ、+3【敏】)
ヒット・ポイント 27(5d10)
頑健 +4、反応 +7、意志 +2
移動速度 20フィート、飛行60フィート(貧弱)
近接 噛みつき=+9(1d4-2、加えて“石化”)
【筋】6、【敏】17、【耐】11、【知】2、【判】13、【魅】8
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +2; 戦技防御値 16
特技 《回避》、《技能熟練:知覚》、《武器の妙技》
技能 〈知覚〉+10、〈飛行〉+6
出現環境 温暖/平地
編成 単体、2体、小編成(3~5)、編隊(6~12)
宝物 なし
石化(超常)/Petrification コッカトリスの噛みつきは肉を石灰化させ硬化させる。何度も噛みつけば生きているクリーチャーを化石化させ石とすることもできる。コッカトリスの噛みつき攻撃によってダメージを受けるたびに、クリーチャーは難易度12の頑健セーヴを行なわなければならず、失敗すると肉と骨がこわばり硬くなってしまい、1d4ポイントの【敏捷力】ダメージを受ける。噛みつきを受けたクリーチャーの外皮ボーナスがこのゆるやかな石化によって変化することはない。コッカトリスの噛みつき攻撃によって【敏捷力】が0になったクリーチャーは直ちに、あたかもフレッシュ・トゥ・ストーン呪文によって石化されたかのように、完全に石になってしまう。毎日、このようにしてコッカトリスに石化されたクリーチャーは難易度12の新たな頑健セーヴを試みることができ、成功すると石化から回復する。セーヴに成功した時点で、犠牲者は【敏捷力】1の状態で生身の身体に戻る。これ以後は通常通りに自然治癒か魔法によって【敏捷力】を最大値まで回復することができる。しかし、石化したクリーチャーがこの頑健セーヴに連続で3回失敗した後は、石化状態は永続的なものになる。魔法によって生身の身体に回復したクリーチャーは、コッカトリスの噛みつきによって生じた【敏捷力】ダメージは取り除かれるが、それ以外の原因による既存の【敏捷力】ダメージが回復することはない。コッカトリスは自分自身や別のコッカトリスの石化能力には完全耐性があるが、それ以外の石化攻撃はコッカトリスにも通常通りに効果が及ぶ。このセーヴ難易度は【耐久力】修正値に基づいて算出されている。
愚かで悪意に満ち嫌悪を抱かせるコッカトリスは、肉を石に変えるその魔法的能力のせいで他のクリーチャーからは敬遠されている。言い伝えによると、最初のコッカトリスはコッカレル(若い雄鶏)が産んでトード(ヒキガエル)が抱卵した卵から孵化したという。この話の真偽はさておき、今日のコッカトリスは、1ダースほどのけたたましく鳴くクリーチャーが行き当たりばったりで掘りぬいた身の毛もよだつ不潔な巣窟で繁殖する。こうした群れでは雄の方が雌よりもずっと数が多く、肉襞ととさかだけで見分けられる。典型的なコッカトリスはちょうど2フィート(約0.6m)を超えるくらいの体高で、体重は5ポンド(約2.3kg)である。
コッカトリスの食事は主に種と石化した虫よりなる。都合のいいことに、こうした食事はこのクリーチャーの砂のうの中で、胃石として、またすり潰された後は栄養分として、二重に役に立ってくれる。コッカトリスは脅威を感じたあらゆるものから憤然となわばりを守る。巣窟を作るのによい新しい場所を探してあてどなくさまよっているならず者の雄が時に人型生物と不意に出くわすこともあり、痛烈な結末につながる。
他のクリーチャーを石に変えるコッカトリスの奇妙な能力は、このクリーチャーの最大の防御手段であり、コッカトリスの巣にはきまって石化した敵の残骸が散らばっている。だが、皮肉な運命のなりゆきで、ウィーゼル(イタチ)やフェレットはこの効果に対する完全耐性を持っているようで、この種の動物はよくコッカトリスの巣にこっそり忍び入って卵を食べてしまうらしい。知られざる理由により、コッカトリスはごく普通の雄鶏を恐れると同時に怒りに駆られ、雄鶏と対決する際は同じ確率で逃げるか戦うかするようである。