Magic Mouth/魔法の口
系統 幻術(幻覚); 呪文レベル ウィザード/ソーサラー2、バード1
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、物質(ハチの巣の小さなかけらと10GPの価値があるジェイド(翡翠)の粉末)
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 クリーチャー1体あるいは物体1つ
持続時間 チャージ消費(作動)するまで永続
セーヴィング・スロー 意志・無効(物体); 呪文抵抗 可(物体)
この呪文は選んだ物体やクリーチャーに、次に特定のできごとが起こった時に突然出現し、伝言を話す魔法の口を作り出す。この伝言は長さが日本語にして75文字以内でなければならず、術者の知っているどの言語でもよく、10分間の長さにわたって届けることができる。この口は音声要素を担当したり、合言葉を使ったり、魔法の効果を起動させることはできない。ただし、この口は発音される言葉にしたがって動く。たとえば、像に設置したのならば、像の口が実際に動き、しゃべっているように見えることだろう。マジック・マウスは木や岩や、その他どんな物体やクリーチャーにも設置できる。
この呪文は、呪文に設定された術者の指示に従って、特定の条件が満たされた時に機能する。この指示は術者の望むように漠然としたものにも限定されたものにもできるが、視覚的・聴覚的な作動条件しか使うことができない。たとえば、以下のようなものである:「1フィート以内で、袋を待った70歳以上の人間の女性があぐらをかいて座った時にだけ話せ」その条件が満たされたようだとなれば作動する。変装や幻術でこれを欺くことができる。通常の暗闇では視覚的な条件が作動しなくなることはないが、魔法のダークネスやインヴィジビリティに隠されていれば作動しない。音のしない移動や魔法のサイレンスを使ったりすれば、聴覚的な条件の作動を防ぐことができる。聴覚的な作動条件は一般的なタイプの音(足音、金属のカチャカチャいう音)や特定の音や話された言葉(ピンが落ちた時、誰かが「ブー」と言った時)で作動するようにできる。視覚的あるいは聴覚的な行動なら、それを作動条件とすることができることに注意。たとえば、「何らかのクリーチャーが像に触れたら話せ」という指示は、そのクリーチャーが視認できるならば可能である。マジック・マウスは服装で識別できるのでもない限り、属性、レベル、ヒット・ダイス、クラスを識別することはできない。
作動条件の距離制限は術者レベルごとに15フィートであり、従って、6レベルの術者は90フィートまで先の作動条件に反応するようマジック・マウスに指示できる。距離に関係なく、マジック・マウスは視覚的・聴覚的な作動条件と視線が通っていたり、聞こえる範囲内の行動にしか反応しない。
マジック・マウスはパーマネンシイの呪文によって、効果を永続化させることができる。