Create Demiplane/擬似次元界創造
系統 召喚術(創造); 呪文レベル オラクル/クレリック8、ウィザード/ソーサラー8、サモナー6、ウィッチ8
発動時間 4時間
効果 外次元の擬似次元界、最大10の一辺10フィートの立方体/レベル(自在)
持続時間 1日/レベル、あるいは瞬間(本文参照)
この呪文は、空間が大きく、次元界により多くの特性を加えることができる点を除き、レッサー・クリエイト・デミプレインと同様に働く。術者はこの呪文を使用して、レッサー・クリエイト・デミプレインによって作成した擬似次元界を拡張でき(術者はこの呪文を使用して完全に新しい次元界を作成する必要はない)、この場合の持続時間は1日/レベルとなる。代わりに、術者は自分の擬似次元界内でこの呪文を発動させるときに以下の特性の1つを指定して、擬似次元界に加える(もしくは取り除く)ことができ、この場合の持続時間は瞬間となる。
属性:術者の次元界は(軽度な)混沌、善、悪、秩序、あるいは中立の属性的特性を得る(属性的特性を参照、『GameMastery Guide』P.187)。術者は自分の擬似次元界に自身が持たない属性の属性的特性を与えることはできない。
豊作:術者の擬似次元界に小川、池、滝、および植物の繁茂する自然環境を与える。擬似次元界は一辺10フィートの立方体ごとに、1体の中型クリーチャーが活動するのに十分な、植物から採れる食料を提供する(ナッツ、穀物、果物、茸など)。擬似次元界には運び込まない限り動物が存在しないが、擬似次元界は散水、造園、受粉などをせずとも存在する限り自身の環境を支えることができ、死んだ有機物は腐敗して通常の方法で土に還る。擬似次元界に環境光があるなら、これらの植物は通常の、馴染み深い外見の植物である。薄明かりか暗闇の領域であれば、これらの植物は菌類か、その他の薄暗がりや地下に適応した植物である。
元素:術者の次元界は風、地、火、あるいは水の元素優勢の特性を得る(元素およびエネルギー的特性を参照、『GameMastery Guide』P.186)。
重力:ほとんどのクリーチャーが物質界でそうであるように、何もしなければ擬似次元界の重力は通常で、一方を指向している。この特性を選択することで、次元界の重力は高重力、低重力、無重力、客観的重力方向、あるいは主観的重力方向となる(重力を参照、『GameMastery Guide』P.184)。
季節:擬似次元界は季節の周期と光の周期を持ち、通常は物質界の土地と同様だが、術者の好みに合わせることができる(例えば、術者の擬似次元界は常に冬であり、4時間ごとに昼夜が入れ替わる、など)。
形状:何もしなければ擬似次元界は形状とそれに合わせた境界を持つ。この特性を選択することで、術者は自分の次元界を自己完結的にしてクリーチャーが一方の端に到達すると反対側に現れるようにできる(形状と大きさを参照、『GameMastery Guide』P.185)。術者は自分の次元界の端のこれが起こる空間か方向を指定するか(一対の隠し扉や森の小路のような)、次元界全体に適用することができる。
構造物:術者の擬似次元界は巨木や、浮遊する城や、迷宮、山など特定の物理的な構造物が接続されている(このオプションは術者が必要とするあらゆる丘、穴、壁、床、および角を詳細に決定するような心配をすることなく、自分の次元界のテーマを選べるように存在している)。
術者は20,000gpの費用とパーマネンシイの呪文によりこの呪文を永続化できる。クリエイト・デミプレインを複数回発動させて擬似次元界を拡張していた場合、各発動による空間ごとにパーマネンシイ呪文が必要となる。
Create Demiplane, Greater/上級擬似次元界創造
系統 召喚術(創造); 呪文レベル オラクル/クレリック9、ウィザード/ソーサラー9、ウィッチ9
発動時間 6時間
構成要素 音声、動作、焦点具(少なくとも500gpの価値があるフォーク状の金属のロッド)
効果 外次元の擬似次元界、最大20の一辺10フィートの立方体/レベル(自在)
この呪文は、空間が大きく、次元界により多くの特性を加えることができる点を除き、クリエイト・デミプレインと同様に働く。術者はこの呪文を使用して、レッサー・クリエイト・デミプレインあるいはクリエイト・デミプレインによって作成した擬似次元界を拡張でき(術者はこの呪文を使用して完全に新しい次元界を作成する必要はない)、この場合の持続時間は1日/レベルとなる。代わりに、術者は自分の擬似次元界内でこの呪文を発動させるときに以下の特性(またはクリエイト・デミプレインの説明にある特性)の1つを指定して、擬似次元界に加える(もしくは取り除く)ことができ、この場合の持続時間は瞬間となる。
エネルギー:術者の次元界は(軽度の)正または負のエネルギー優勢の特性を得る(元素およびエネルギー的特性を参照、『GameMastery Guide』P.186)。次元界は正のエネルギー優生と負のエネルギー優勢の特性を両方とも備えることはできない。
魔法:術者の次元界は魔法の枯渇、魔法の増強、魔法の阻害、あるいは呪文の暴走の次元界特性を得る(魔法的特性を参照、『GameMastery Guide』P.187)。術者が魔法の枯渇を選択した場合、術者は永続化した次元ポータル(下記のポータルの特性のような)を持たない限りこの次元界に捕らわれる。術者が魔法の増強か魔法の阻害を選択した場合、増強あるいは阻害される魔法の種類を「[火炎]の補足説明を持つ、あるいは火を操作する効果」や「即死呪文および死あるいは安息の領域の領域呪文」のように1つ選ぶ。次元界は同じ種類の呪文を増強かつ阻害できない。
変動性:術者は呪文の通常の発動時間の1/10で自在に自分の次元界の大地を動かすことができ、通常の植物を同じ方法で再成形できる(木をねじって柵や人間のような形にするなど)。術者はこの能力で岩石の構成にさえ影響することができるが、この場合の発動時間は通常の半分にしかならない。
ポータル:術者の次元界は次元間旅行にのみ使用できる、1つの場所と別の次元界を結ぶ永続化した門を得る。この場所は術者のよく慣れ親しんでいる場所でなければならない。この門は常に開かれており、どちらの面からでも使えるが、術者は通常の方法で保安できる(これを囲むようにドアを建てるなど)。
時間:何もしなければ、術者の擬似次元界の時間は通常通りに経過する。この特性を選択することで、術者は不規則な時間流、異なる時間流(通常の時間流の半分か2倍)、あるいは無時間の特性を持たせることができる(時間を参照、『GameMastery Guide』P.185)。
術者は22,500gpの費用とパーマネンシイの呪文によりこの呪文を永続化できる。グレーター・クリエイト・デミプレインを複数回発動させて擬似次元界を拡張していた場合、各発動による空間ごとにパーマネンシイ呪文が必要となる。
Create Demiplane, Lesser/初級擬似次元界創造
系統 召喚術(創造); 呪文レベル オラクル/クレリック7、ウィザード/ソーサラー7、サモナー5、ウィッチ7
発動時間 2時間
構成要素 音声、動作、焦点具(少なくとも500gpの価値があるフォーク状の金属のロッド)
距離 0フィート
効果 外次元の擬似次元界、最大3つの一辺が10フィートの立方体/レベル(自在)
持続時間 1日/レベル
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可
術者は小さな有限の擬似次元界を作る。術者はこの呪文を発動するときアストラルかエーテル界、あるいはこれらの次元界にアクセスできる次元界(物質界のような)に居なければならない。術者は呪文を発動するとき、擬似次元界がアストラル界とエーテル界のいずれに内在させるかを決定する。擬似次元界は空気か水(術者が決定する)で満たされている。この次元界は一般に平淡で地、石、水、あるいは樹花のように特徴がない。次元界の「壁」と「殻」は固い地面、石、木、あるいは水のように見えるかもしれず、あるいは霧、特徴のない虚空、あるいは同種の非現実的に見える境界で終わっているかもしれない。次元界の環境は物質界における穏やかな春の日の状態である。術者は次元界が影響を受ける照度(明るい光、通常の光、薄暗い光、暗闇)を決定する。
この次元界には原生のクリーチャー、あるいは植物は存在しないが、それらを持ち込むことはできる(次元界の照度が明るい光か通常の光であれば、これを植物の育成にあたり太陽の光と見なす)。次元界の環境は地面、石、木などを目標とする効果に対して通常の地勢とみなす。例えば、術者はムーヴ・アースを使用して丘を作ったり、ウォール・オヴ・ストーンでバリケードを作ることができる。
術者が呪文の発動を完了させたとき、術者は自分自身と最大で7体の手をつないで輪になったクリーチャーをこの次元界に自動的に移動させることができる。擬似次元界は異なる存在の次元界であり、したがって異なる次元界に影響を及ぼせないすべての呪文あるいは能力の有効距離外である。クリーチャーはアストラル・プロジェクション、イセリアルネス、あるいはプレイン・シフトのような次元間移動の魔法を使用してしかこの次元界に侵入できない。術者は擬似次元界全体に「よく慣れ親しんでいる」と見なす。
術者は標準アクションにより、1体のクリーチャーを術者の擬似次元界から排出できる。クリーチャーは意志セーヴィング・スローにより抵抗できる。排出されたクリーチャーは術者の擬似次元界に近接した次元界へ行く(通常はアストラル界かエーテル界だが、術者が物質界でこの呪文を発動させた場合は物質界に送られる)。呪文が終了すると次元界は消散し、内部のすべてのクリーチャーをセーヴィング・スローなしでこのように排出する。次元界は解呪されないが、クリーチャーはリミテッド・ウィッシュ、メイジズ・ディスジャンクション、ミラクル、あるいはウィッシュを使用して解呪判定に成功すると次元界を破壊できる。
術者は擬似次元界内にいるとき、この呪文を再発動して空間を拡張できる。もしくは術者の最新の発動で作られた既存の空間の持続時間をリセットするためにこの呪文を再発動できる。擬似次元界の一部の空間の持続時間が終了して他の部分が残っている場合、消散する空間にいるクリーチャーは維持される空間に入れ替わる。擬似次元界の消散部分が、擬似次元界の一部分を他の部分から切り離してしまう場合(例えば、三つの空間が直線上に連結されていて、真ん中の部分の持続時間が切れる)、切り離された部分は術者の制御下にある別の擬似次元界と見なす。術者はこの呪文を再発動し、2つの空間の間に接続部を作ることでこれらの切り離された部分を再接続できる。
術者は17,500gpの費用とパーマネンシイの呪文によりこの呪文を永続化できる。クリエイト・デミプレインを複数回発動させて擬似次元界を拡張していた場合、各発動による空間ごとにパーマネンシイ呪文が必要となる。