Telekinesis/念動力
系統 変成術; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー5
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 長距離(400フィート+40フィート/レベル)
目標 本文参照
持続時間 精神集中(1ラウンド/レベルまで)あるいは瞬間; 本文参照
セーヴィング・スロー 意志・無効(物体)あるいは不可; 本文参照; 呪文抵抗 可(物体); 本文参照
術者は精神集中することで物体やクリーチャーを動かすことができる。選択したバージョンによって、穏やかで持続的な力を及ぼすことも、一瞬荒々しく押す力を1回だけ及ぼすこともできる。
持続的な力:持続的な力は術者レベル×25ポンド(最大で15レベル時の375ポンド)までの物体を20フィート/ラウンドまでの速度で動かすことができる。クリーチャーは自分の所持している物体に対する効果を意志セーヴに成功することや呪文抵抗で無効化できる。
このバージョンは術者レベルごとに1ラウンドまで持続するが、術者が精神集中を解けば切れてしまう。重量は垂直にも水平にもその両方(=斜め)にも動かすことができる。物体を距離外へと動かすことはできない。物体を距離外へ押し出せば、呪文は終了する。いかなる理由であれ、術者が精神集中を解けば、物体はそこで落ちるか止まるかする。
念動力によって、物体を片手で扱っているかのように操作できる。たとえば、必要な力が重量制限以内のものであれば、レバーやロープを引っ張ったり、鍵を回したり、物体を回転させることができる。また、単純な結び目をほどくこともできるが、こうした細かい作業には難易度15に対する【知力】判定が必要となる。
戦技:持続的な力を与えるかわりに、1ラウンドに1回、術者はテレキネシスを使って突き飛ばし、武器落とし、組みつき(押さえ込みを含む)、足払いを試みることもできる。これらの行動は通常通りに解決するが、行動によって機会攻撃を誘発することはない。術者は戦技ボーナスのかわりに術者レベルを用い、【筋力】修正値や【敏捷力】修正値の代わりにウィザードなら【知力】修正値、ソーサラーなら【魅力】修正値を加える。これらの行動に対して相手がセーヴを行なうことはできないが、相手の呪文抵抗は有効である。この呪文をこのバージョンで使った場合、呪文は術者レベル×1ラウンド持続するが、術者の精神集中が途切れれば終了する。
激しく押す力:また、呪文のエネルギーを1ラウンドで使い切ってしまうこともできる。術者は距離内にあって、すべてが互いに10フィート以内にある物体やクリーチャー(総数は術者レベルごとに1つ、最大で15まで)を、そのすべてから10フィート/レベル以内にある目標めがけて投げつけることができる。術者は術者レベルごとに25ポンド(最大で15レベル時の375ポンド)までの合計重量を投げつけることができる。
アイテムを目標に命中させるためには、術者は(投げつけるクリーチャーや物体1つにつき1回ずつ)攻撃ロールに成功しなければならない。この時、ウィザードなら術者の基本攻撃ボーナス+【知力】修正値、ソーサラーなら基本攻撃ボーナス+【魅力】修正値を用いる。武器は通常通りダメージを与える(【筋力】ボーナスは適用されない。アローやボルトをこうやって使う場合、同サイズのダガーと同じダメージを与えることに注意)。それ以外の物体は(あまり危険でないものなら)25ポンドにつき1ポイントから(硬くて密度の高い物体なら)25ポンドにつき1d6ポイントまでのダメージを与える。目標から外れたクリーチャーや物体は、目標に隣接したマスに着弾する。
呪文の重量制限内のクリーチャーを投げつけることもできるが、クリーチャーは意志セーヴ(あるいは呪文抵抗)に成功すれば効果を無効化できる。これは、自分の持っている物体がこの呪文の目標となったクリーチャーも同様である。
念動力によってクリーチャーが固い表面に投げつけられた場合、10フィート落下したかのようにダメージ(1d6ポイント)を被る。