出典 Bestiary 6 91ページ、Broken Chains 29ページ
経験点 2,400
混沌にして悪/中型サイズの来訪者(混沌、デーモン、悪、他次元界)
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、シー・インヴィジビリティ; 〈知覚〉+10
オーラ 催眠のオーラ(20フィート、難易度17)
アーマー・クラス 19、接触13、立ちすくみ16(+1回避、+6外皮、+2【敏】)
ヒット・ポイント 76(8d10+32)
頑健 +10、反応 +8、意志 +5
ダメージ減少 5/冷たい鉄または善; 完全耐性 [雷撃]、[毒]; 抵抗 [強酸]10、[氷雪]10、[火炎]10
移動速度 40フィート
近接 高品質のファルシオン=+14/+9(2d4+7/18~20)、噛みつき=+8(1d6+2)
特殊攻撃 骨折り
擬似呪文能力 (術者レベル8; 精神集中+11)
常時―シー・インヴィジビリティ
回数無制限―グレーター・テレポート(自身に加え50ポンドまでの物体のみ)、ダークネス
3回/日―ヴァンピリック・タッチ、ホールド・パースン(難易度16)
1回/日―招来(3レベル、1体のイエイニト[40%])
【筋】20、【敏】14、【耐】19、【知】9、【判】13、【魅】16
基本攻撃 +8; 戦技ボーナス +13; 戦技防御値 26
特技 《回避》、《強打》、《薙ぎ払い》、《鋼の意志》
技能 〈威圧〉+10、〈隠密〉+11、〈軽業〉+11、〈知覚〉+10、〈知識:次元界〉+8、〈登攀〉+14、〈はったり〉+12
言語 奈落語、天上語、竜語、ノール語; テレパシー100フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス)
編成 単体、小さな群れ(2~5)、または 氏族(6~12)
宝物 標準(高品質のファルシオン、その他の宝物)
ラマシュトゥの地上の群れの暴力的な先祖であるイエイニト・デーモンの目的は、ラマシュトゥの女神官と彼らの邪悪な同族を守ることである。イエイニトは人生の中で非常に残酷ないじめっ子や拷問者であった、悪の定命の者の魂から生まれる。多くのイエイニトはアビスのノールの霊から形成されるため、ノールに似ているのは偶然ではない。ノールとしては、イエイニトをラマシュトゥの意志の具現として崇め、このデーモンを「モンスターの母」の、そしてその献身的なノールの信者のための彼女の不浄な造形の、両方の代表として敬っている。
恐ろしい捕食者であるイエイニトの屈んだ乱暴な体格には固く黒い骨に結びついたこわばった強力な筋肉があり、300ポンドの体重がある。イエイニトは身長6.5フィートである。
この爬虫類のデーモンは、四足歩行のディノサウルスの下半身、ぼんやりとした人の姿をした上半身、ドラゴンのようなトカゲの頭部がある。
出典 Bestiary 6 88ページ
経験点 153,600
混沌にして悪/超大型サイズの来訪者(混沌、デーモン、悪、他次元界)
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、トゥルー・シーイング; 〈知覚〉+34
オーラ 畏怖すべき存在(60フィート、難易度25)、アンホーリィ・オーラ
アーマー・クラス 35、接触14、立ちすくみ33(+13外皮、-2サイズ、+4反発、+2【敏】、+8鎧)
ヒット・ポイント 297(18d10+198)
頑健 +26、反応 +12、意志 +22
ダメージ減少 15/冷たい鉄および善; 完全耐性 [雷撃]、[火炎]、[毒]; 抵抗 [強酸]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 29
移動速度 45フィート、飛行60フィート(標準)
近接 +1アンホーリィ・ランサー=+28/+23/+18/+13(3d6+17/×3)、または噛みつき=+27(3d6+11、加えて“煙吸う傷”)、爪(×2)=+27(1d8+11)、尾の打撃=+22(2d8+5、加えて“朦朧化”)
接敵面 15フィート、間合い 15フィート(ランサーは30フィート)
特殊攻撃 ブレス攻撃、蹂躙(4d8+16、難易度30)
擬似呪文能力 (術者レベル18; 精神集中+24)
常時―アンホーリィ・オーラ(難易度24)、トゥルー・シーイング
回数無制限―エナヴェイション、グレーター・テレポート(自身に加えて装備している防具と、さらに50ポンドまでの物体のみ)、テレキネシス(難易度21)
3回/日―呪文高速化エナヴェイション、パワー・ワード・スタン(難易度24)、ブラスフェミイ(難易度23)
1回/日―アースクウェイク、招来(6レベル、1体のマリリス[40%]、または1d3体のナルフェシュネー[60%])
【筋】32、【敏】14、【耐】33、【知】18、【判】21、【魅】23
基本攻撃 +18; 戦技ボーナス +31(突き飛ばし+33); 戦技防御値 47(対突き飛ばし49)
特技 《擬似呪文能力高速化:エナヴェイション》、《強打》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《上級渾身の一打》、《突き飛ばし強化》、《鋼の意志》、《鋼の意志強化》、《ふっとばし攻撃》
技能 〈威圧〉+27、〈知識:神秘学、次元界〉+25、〈隠密〉+20、〈呪文学〉+25、〈真意看破〉+26、〈水泳〉+26、〈知覚〉+34、〈はったり〉+27、〈飛行〉+16; 種族修正 +8〈隠密〉、+8〈知覚〉
言語 奈落語、天上語、竜語; テレパシー100フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス)
編成 単体、2体、または戦闘集団(ヴァヴァキア1、加えてヘズロウ2~4、およびヴロック2~8)
宝物 標準(+2ブレストプレート、+1アンホーリィ・ランサー、その他の宝物)
ヴァヴァキアは巨大な力を持つデーモンである。トカゲのような形状、食欲、破壊力を備えた彼らとはほとんどの場合物質界で遭遇する。しかしそれは術者によって仕えるように召喚されたデーモンとしてではなく、むしろ暴力的な侵略者として、現実の綻びを通ってあるいはより深い亀裂へのポータルを通って世界にやってくる。物質界では、この奇妙なデーモンは生きている魂を食し破壊を広めるように――それこそがこのデーモンの得意とする役割だ――駆り立てられているので、単独のヴァヴァキアでも恐ろしい存在である。
ヴァヴァキアは体長30フィート、身長が15フィート、体重6,000ポンドである。ヴァヴァキアは生前に他者を搾り取り、奴隷にし、食しさえしたという下劣な行為を実践した、特に残酷な定命の者の魂からアビスで形成される。このような罪深いクリーチャーはアビスに到着すると、犠牲者から部分的に吸収された魂の断片をもたらし、アビスでデーモン生命の最も危険な形態の1つへと恐ろしき変成をする間にこのクリーチャーはその断片を組み入れる。
この方法で最初のヴァヴァキアが作成されたのは、デーモンの女王、ラマシュトゥの手によるものであり、彼女は自身の最初期のデーモンの従僕の未加工の肉体的な強さと巨大な形に不満を持っていた。彼女が神格となる前の、そうした不満を持っていた初期の頃、ラマシュトゥは既にアビスが罪深い定命の者の魂をデーモンに変える方法に強い興味を持っていた。このプロセスが最初にダイモンによって引き起こされたことを知った時、彼女は興味をそそられると同時に激怒した――ホースマン・オヴ・ジ・アポカリプスが何でもできることは知っていたので興味をそそられ、そして自分の存在そのものがこのダイモンの王の好奇心によるものだという考えに激怒した。ダイモンが最初に罪深い魂を処理する方法を奈落界アビスに「教えた」後、ラマシュトゥ自身が奈落界アビスから自発的に生まれたのではあるが、その違いは“怪物の母”にはほとんど意味はなかった。怒りに駆られた彼女は何年にも渡ってアバドンと戦争をし、2体のホースマン・オヴ・ジ・アポカリプスを――現在ホースマンの称号を持っている者の前任者を――捕らえた。彼女はそのうち1体を殺害し、アビスとその魂を操る方法を強制的に聞き出した後にもう1体も殺害した。殺害された2体のホースマンはすぐにアバドンによって置き換えられたが、その時点でラマシュトゥの怒りは費やされ、彼女自身の好奇心だけが残った。
ラマシュトゥがデーモンの生命を創造しようとした初期の試みのほとんどはひどい失敗であったが、ラマシュトゥはその失敗の中にも喜びを見出していた。ラマシュトゥが自分の体を使って孵卵器として形成し、最終的に最初のヴァヴァキアを誕生させるまで、彼女は本当の成功を収めてはいなかった。その方法でアビスを形作り操作するというラマシュトゥの初期の行いは、デーモンの女王という地位に至る程の権力の隆盛という結果とかなり関係があるかもしれない――もしパズズとの戦争の激化によって彼女がこの悍ましい芸術形態から目を離さざるを得なくなるという事態にならなかったなら、他にどのような怪異なるデーモン種族が彼女によって世界に産み落とされていたか分からない。彼女が真の女神になった今、ラマシュトゥの興味はアビスへの好奇心を遥かに超えて拡大し、住処の次元界の肥沃な特性に夢中になる時間や欲求はほとんどない。もちろん、アビス中の他のデーモン・ロードはこの秘密を学びたがっているが、今日まで、ラマシュトゥの創造の偉業を複製することに成功したものは誰もいない。
いずれにせよ、ヴァヴァキア自身は驚異的な成功を収めており、今日のアビスで最も危険なデーモンの種族の一種である――そしてその種の最初の創造以来、アビス自体はこのより危険なデーモンをますます多く生み出すことを熱望しているようである。
ヴァヴァキアはもともとは戦争用の生きた武器として作られたが、長い間アビスの武将や征服者としての存在感を確立してきた。中には強力なデーモン・ロードに奉仕を誓うものもいるが、ほとんどのヴァヴァキアは通常アビスの小さな帝国を支配している。その国は、一般にジャングルや沼地などの原始的な地形がはびこる辺境の地である。
出典 Bestiary 6 86ページ、The Worldwound 50ページ
経験点 25,600
混沌にして悪/中型サイズの来訪者(混沌、デーモン、悪、他次元界)
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート、思考を見る; 〈知覚〉+32
アーマー・クラス 28、接触22、立ちすくみ20(+1回避、+6外皮、+4反発、+7【敏】)
ヒット・ポイント 175(14d10+98)
頑健 +11、反応 +16、意志 +16
防御的能力 影の外衣; ダメージ減少 10/善; 完全耐性 [雷撃]、[精神作用]効果、[毒]; 抵抗 [強酸]10、[氷雪]10、[火炎]10; 呪文抵抗 24
移動速度 30フィート、飛行40フィート(完璧)
近接 爪(×2)=+21(1d4+2)、舌=+21(1d6+2、加えて“思考の吸い上げ”)
特殊攻撃 産卵管、急所攻撃+3d6
擬似呪文能力 (術者レベル14; 精神集中+20)
回数無制限―インヴィジビリティ、カーム・エモーションズ(難易度18)、グレーター・テレポート(自身に加え50ポンドまでの物体のみ)、センディング、チャーム・パースン(難易度17)、ディテクト・ソウツ(難易度22)、モディファイ・メモリー(難易度19)
3回/日―呪文高速化インヴィジビリティ、サジェスチョン(難易度19)、ホールド・パースン(難易度19)
1回/日―招来(4レベル、1体のウーリオドルー[35%]、または1d4体のシャドウ・デーモン[35%])、ドリーム、ナイトメア(難易度21)、フィーブルマインド(難易度21)
【筋】14、【敏】25、【耐】24、【知】21、【判】24、【魅】23
基本攻撃 +14; 戦技ボーナス +16; 戦技防御値 38
特技 《一撃離脱》、《回避》、《風の如き脚》、《擬似呪文能力高速化:インヴィジビリティ》、《強行突破》、《電光の如き脚》、《武器の妙技》
技能 〈隠密〉+28、〈軽業〉+21、〈交渉〉+23、〈呪文学〉+22、〈真意看破〉+32、〈知覚〉+32、〈はったり〉+23、〈飛行〉+32、〈知識:神秘学、次元界〉+22、〈魔法装置使用〉+23; 種族修正 +4〈隠密〉、+8〈知覚〉
言語 奈落語、天上語、竜語; テレパシー300フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス)
編成 単体、2体、またはカルト(3~6)
宝物 標準
記憶吸収/Memory Drain:犠牲者は即座にウーリオドルーのモディファイ・メモリーの擬似呪文能力の影響を受ける。ウーリオドルーは最大5分間の記憶を即座に修正できる――変更した記憶の時間と一致するように、呪文の発動時間を増加させる必要はない。
モス・デーモンとして知られるウーリオドルーはクリーチャーの脳に卵を蔓延らせ、犠牲者の思考や操作を遠隔地から操作できることができる、特に陰湿なデーモンである。ひょっとしたら、ウーリオドルーの犠牲者は、デーモンがリンクを利用して、特に悪質または下劣な行為を強制する前に何か月または何年も通常の生活を送るかもしれないのだ。最悪の場合、犠牲者はウーリオドルーの命令で犯罪や凶悪な行為を犯し、その後それらの行為を忘れてしまい、無意識のうちにウーリオドルーの言いなりになるだけでなく、制御されていないときはウーリオドルーが命令する破壊行為やテロ行為に反対することに大きく関与することさえある、完璧なスパイのエージェントを生み出す。ウーリオドルーにとって、犠牲者がそのような行為に、少なくともある程度の責任を負っていることに気がついたときに感じる苦痛、羞恥心、絶望感は、その行為自体によって引き起こされる痛みや苦しみと同じくらい美味しく楽しいものである。
ウーリオドルーは灰色の肉体を持つ薄い骨格の女性のように見える。この影の外套は、半ば固体の影と煙が流れて透けて見えるガウンの形状で通常現れるが、デーモンはこの防御を黒い服や単なる自分の影のように見せることができる。ウーリオドルーの顔は角の生えた深く不安を感じさせる蛾のそれで、舌は柔軟さがありながら、肉や骨を簡単に貫通するのに十分な強さを持つ。ウーリオドルーは身長6フィートであるが、体重はたった100ポンドしかない。この不吉なデーモンは、洗脳、精神支配、そして魔法的であろうと一般的なものであろうと類似の技術を、罪のない人を酷く残虐な行為を犯すように騙すか強制するのに使用した者の魂から形成される。
ウーリオドルーは定命の者の領域へのより密かな侵入に於いて特に重宝される、そこでは憑依という行為は世界の罪のない人々に対して使うにはあまりにも見え透いた戦術であるからだ。ウーリオドルーがその仕事をうまくこなすと、誰もデーモンの影響を疑うものはいない。むしろその影響がもたらした悲惨な残虐行為は、孤独な狂信者や社会病質者の堕落した思考から生まれたものだと考えられてしまう。
このクリーチャーの特殊能力の性質上、ウーリオドルーとの遭遇はかなり複雑なものとなる可能性がある――特にPCが意図された犠牲者である場合は。ウーリオドルーが単独のPCの制御を奪おうとする場合、巧妙な戦術の一つは、キャラクターのプレイヤーに必要なすべてのロールと判定を事前に試みるように依頼することである。通常このデーモンは、一人でいるか眠っているキャラクターに卵を植え付けようとし、その場合キャラクターは〈知覚〉判定と(キャラクターが寝ている場合は-10のペナルティを受ける)、モディファイ・メモリー呪文に対するセーヴィング・スローを試みることができる――両方に失敗した場合、植え付けられた卵はプレイヤーに気が付かれることなく孵化する。その後キャラクターの心のなかにある奇妙な声や脅迫の発生源、定期的に発生するサジェスチョンと他の魔法の攻撃の発生源は、キャラクターと同じようにプレイヤーにとっても恐ろしく神秘的なものになるかもしれない。もちろん、GMは行きすぎないように注意すべきである――たとえば、PCや味方がディテクト・イーヴルを使用する場合、通常は悪ではないPCが予期しないオーラを発すると、何かが進行中であると推測するかもしれない。
出典 Bestiary 6 90ページ、Book of the Damned - Volume 2:Lords of Chaos 54ページ
経験点 800
混沌にして悪/中型サイズの来訪者(混沌、デーモン、悪、他次元界)
イニシアチブ -1; 感覚 非視覚的感知30フィート、暗視60フィート、鋭敏嗅覚; 〈知覚〉+8
アーマー・クラス 15、接触9、立ちすくみ15(+3外皮、-1【敏】、+3鎧)
ヒット・ポイント 30(4d10+8)
頑健 +8、反応 +0、意志 +5
防御的能力 肉の放棄、肉の鎧、負のエネルギーへの親和性; ダメージ減少 5/冷たい鉄または善; 完全耐性 [雷撃]、[毒]; 抵抗 [強酸]10、[氷雪]10、[火炎]10; 呪文抵抗 14
移動速度 30フィート、穴掘り20フィート
近接 ロングソード=+6(1d8+2/19~20)、噛みつき=+1(1d6+1)
特殊攻撃 死体への生息
擬似呪文能力 (術者レベル3; 精神集中+4)
3回/日―スパイダー・クライム、マス・インフリクト・ライト・ウーンズ(難易度16)
1回/日―ジェントル・リポウズ、招来(2レベル、1d4体のドレッチ[50%])
【筋】15、【敏】9、【耐】14、【知】12、【判】13、【魅】12
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +6; 戦技防御値 15
特技 《欺きの名人》、《頑健無比》
技能 〈真意看破〉+8、〈脱出術〉+6(+14 死体への生息していない時)、〈知覚〉+8、〈知識:宗教〉+8、〈はったり〉+10、〈変装〉+10(+18 死体への生息している時)、〈魔法装置使用〉+8; 種族修正 +8〈脱出術〉 死体への生息していない時、+8〈変装〉 死体への生息している時
言語 奈落語、共通語; テレパシー100フィート
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス; 戦場もしくは墓地)
編成 単体、または巣(2~10)
宝物 標準(ロングソード、その他の宝物)
ヴェルムレクは墓荒らし、死霊術師、屍姦者など、生前に死者を習慣的に犯した者の魂から形成される。デーモンの軍隊は、しばしば彼らを戦争で使い捨ての軍隊として使用し、殺された人型生物の敵の身体に住むヴェルムレクはその人型生物の社会の内へと潜入し、生き残りを破壊する。死体へと生息している時、ヴェルムレクははっきりと話すよりもつぶやくことが多い。死体の口を覗き込む鋭い目が、恐ろしい真実を素早く見分けることができることを知っているからである。
しばしば、戦場の軍隊として使用されているにもかかわらず、ヴェルムレクは戦争をほとんど好まず、一人きりになり、物質界上の人型生物の中で隠れて生きることを好む。そこでは、穴掘り人や糞掃除人のような労働者に変装して、食屍のような禁断の欲望を楽しむ。
宿主の身体の外では、ヴェルムレクは4本の長い尾を持つ芋虫のように見える。尾のそれぞれは細い糸のもつれで終わっている。この姿では、デーモンは体長7フィート、体重90ポンドである。
出典 Bestiary 6 83ページ、Book of the Damned - Volume 2:Lords of Chaos 56ページ
経験点 1,600
混沌にして悪/小型サイズの来訪者(混沌、デーモン、悪、他次元界)
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+18
オーラ 煙のブレス(5フィート、難易度17)
アーマー・クラス 18、接触14、立ちすくみ15(+4外皮、+1サイズ、+3【敏】)
ヒット・ポイント 57(6d10+24)
頑健 +9、反応 +8、意志 +3
防御的能力 沸き立つ血液; ダメージ減少 5/冷たい鉄または善; 完全耐性 [雷撃]、[火炎]; 抵抗 [強酸]10、[氷雪]10; 呪文抵抗 16
弱点 [氷雪]に対する脆弱性
移動速度 30フィート
近接 ロングソード=+11/+6(1d6+3/19~20、加えて1d6[火炎])、蹄=+5(1d3+1、加えて1d6[火炎])
特殊攻撃 燃え盛る蹄、ブレス攻撃(沸き立つ血液の20フィートの直線状、5d6[火炎]ダメージ、反応・難易度17・半減、1d4ラウンド毎に1回)
擬似呪文能力 (術者レベル6; 精神集中+8)
3回/日―ディスペル・マジック、ヒート・メタル(難易度14)、プロデュース・フレイム
1回/日―エア・ウォーク、グレーター・テレポート(自身に加え50ポンドまでの物体のみ)、招来(3レベル、1体のブリモラク[50%])、ファイアーボール(難易度15)
【筋】17、【敏】16、【耐】19、【知】12、【判】12、【魅】15
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +8; 戦技防御値 21
特技 《イニシアチブ強化》、《戦闘発動》、《武器熟練:ロングソード》
技能 〈隠密〉+16、〈軽業〉+12、〈真意看破〉+10、〈知覚〉+18、〈はったり〉+11、〈知識:工学、次元界〉+10; 種族修正 +8〈知覚〉
言語 奈落語、天上語、竜語、火界語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 炎の武器
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス)
編成 単体、一団(2~6)、または 小隊(7~16)
宝物 標準(ロングソード、その他の宝物)
ブリモラクは放火魔の魂から生まれたデーモンであり、凶悪な人生の中で、火をつけること以外何も愛してはいない。ブリモラクは身長3フィート、体重80ポンドである。
出典 Bestiary 6 84ページ、The Worldwound 48ページ
経験点 102,400
混沌にして悪/中型サイズの来訪者(混沌、デーモン、悪、他次元界、変身生物)
イニシアチブ +9; 感覚 暗視60フィート、トゥルー・シーイング; 〈知覚〉+34
オーラ アンホーリィ・オーラ(難易度26)
アーマー・クラス 34、接触24、立ちすくみ28(+4不浄、+1回避、+10外皮、+4反発、+5【敏】)
ヒット・ポイント 263(17d10+170)
頑健 +19、反応 +23、意志 +20
防御的能力 身かわし、不浄なる優美; ダメージ減少 10/冷たい鉄および善; 完全耐性 [雷撃]、[毒]; 抵抗 [強酸]10、[氷雪]10、[火炎]10; 呪文抵抗 28
移動速度 60フィート、飛行60フィート(良好)
近接 爪(×4)=+25(2d8+8/19~20)、尾の打撃=+20接触(1d6+4、加えて“焼印”)
特殊攻撃 抜け殻作成、抜け殻とのリンク、不浄なる契約、素早き爪
擬似呪文能力 (術者レベル17; 精神集中+25)
常時―アンホーリィ・オーラ(難易度26)、タンズ、トゥルー・シーイング、フライ
回数無制限―グレーター・テレポート(自身に加え50ポンドまでの物体のみ)、サジェスチョン(難易度21)、チャーム・モンスター(難易度22)、ディテクト・ソウツ(難易度20)、テレキネシス(難易度23)
3回/日―シーミング(難易度23)、呪文高速化チャーム・モンスター(難易度22)、パーシステント・イメージ(難易度23)
1回/日―招来(5レベル、1体のリリトゥ[20%]、1d2体のグラブレズゥ[40%]、または1d6体のヴロック[50%])、ディマンド(難易度26)、ドミネイト・モンスター(難易度27)、プロジェクト・イメージ(難易度25)
1回/週―ウィッシュ(定命の人型生物に与える場合のみ)、バインディング(難易度26)
【筋】27、【敏】20、【耐】30、【知】21、【判】23、【魅】26
基本攻撃 +17; 戦技ボーナス +25; 戦技防御値 49
特技 《欺きの名人》、《一撃離脱》、《回避》、《擬似呪文能力高速化:チャーム・モンスター》、《強行突破》、《強打》、《クリティカル強化:爪》、《クリティカル熟練》、《よろめき化クリティカル》
技能 〈威圧〉+25、〈知識:地域、貴族〉+25、〈軽業〉+25、〈交渉〉+28、〈真意看破〉+26、〈知覚〉+34、〈知識:宗教〉+22、〈はったり〉+40、〈飛行〉+37、〈変装〉+29; 種族修正 +8〈はったり〉、+8〈知覚〉
言語 奈落語、天上語、竜語; テレパシー100フィート; タンズ
その他の特殊能力 変身(小型または中型の人型生物; オルター・セルフ)、不浄なる叶え術
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス)
編成 単体、2体、集会(3~5)、またはカルト(リリトゥ1、およびサキュバス6~12)
宝物 ×2
1~3つの焼印:リリトゥは、焼印のあるクリーチャーに抜け殻作成、抜け殻とのリンク、不浄なる契約能力の影響を及ぼすことができる。
リリトゥは破壊活動を行う隠れ潜む恐怖であり、破壊と荒廃への絶え間ない追求の中でささやかな活動をするデーモンである。ほとんどのデーモンは引き裂き破壊することを好むのに対し、リリトゥはサキュバスに似ている――彼女は社会の内部から罪を感染させるために、人型生物の姿で仕事をすることを好む。リリトゥは定命の者が死ぬときその魂がアビスの深淵への燃料となることを期待して、ほとんどのこと以上に、定命の者を罪深い行為に導くことを楽しんでいる。サキュバスとの表面的な類似点にもかかわらず、リリトゥはもっぱら色欲の大罪に関係しているわけではない。リリトゥが定命の者を誘惑して犯させる罪の正確な性質はさまざまであるが、このデーモンは定命の者の欲望と秘密を読むことに長けており、特定の目標がどの罪を行うように納得させられるかを素早く見分けることができる。
リリトゥは罪を助長させるために使える多くの道具を持っているが、人型生物の犠牲者が自身の自由意志で罪を犯すことを非常に好んでいる。そのためリリトゥは一般的に、凶悪な行為を強要するのではなく、その能力を使って定命の者を欺き惑わせる。深刻な不正を正すために母親(変装したリリトゥ)を殺すように説得された息子は、洗脳された人型生物にそのような行為を強要するよりも遥かに大きな喜びを引き出す。
リリトゥの真の姿は、目がなく、角があり、蛇の尾がある――それ以外はとても美しい――人間の女性のように見える。目がないにもかかわらず、リリトゥは簡単に見ることができる。リリトゥはその種の他の定命の者を罪を犯すように誘惑した者の魂から形成される。
リリトゥは他のデーモンよりも特定のデーモン・ロードに仕事を捧げる可能性が高いが、一般的にそのような献身を真の奉仕とは考えていない。定命の者の信仰を堕落させようとするとき特定の半神を念頭に置き、堕落した魂の信仰心を以前の神からリリトゥに選ばれたデーモン・ロードに移すように説得するのが、単に便利というだけだ。リリトゥがデーモン・ロードと同盟を結ぶことを選択した場合、そのデーモン・ロードの性格や外見を反映した特定の身体的特徴をもつようになる。例えば、奇形の、海の怪物の、そして海のデーモン・ロードであるダゴンに仕えるリリトゥは、魚のような鱗状の肌をしていたり、水かきのある指やつま先を持っていたり、頭にはヤギの角の代わりにヒレのような隆起があったりする。一方でパズズに仕えるリリトゥは、羽根を生やした退化した翼が背中にあり、鳥の鉤爪が足の蹄の代わりにあるかもしれない。この外見の変化は表面的なものであり、リリトゥの肉体攻撃の選択肢に影響を与えることはない。もちろん、変身したり、捕獲した抜け殻の姿になる能力によって、このデーモンは自身の本当の姿を自由に偽装できる。この方法で特定のデーモン・ロードに仕えるリリトゥは、しばしばクラス・レベルを持つ。リリトゥは通常バード、ローグ、スワッシュバックラー、その他敏捷性とペテンに基づくクラスの役割に焦点を当てている。
リリトゥは身長6~6.5フィート、体重130~150ポンドである。