これはその種族のクリーチャー種別である。その種族のクリーチャー種別は合致するクリーチャー種別に似てはいるが、重要な違いが少しある。最初の違いは、それぞれの種族の種類は、2本の腕、2脚の足、1つの胴体、そして1つの頭部を持つ形状という、おおよそ人の形をしている種族の者であると想定していることだ。このことは、その種族がキャラクターが使用可能な様々な魔法のアイテムのスロット全ての利益を取得でき、標準的な武器と防具の選択肢を利用できるようにするために重要である。2つ目の違いはこうした種族の種別は全て0ヒット・ダイスのクリーチャーであるということであり、これはヒット・ダイス、基本攻撃ボーナス、セーヴィング・スローの進行、技能ポイント、クラス技能、そして武器と防具の習熟は、その種族の者が取得するクラス・レベルに基づくことを意味する。
他の種族特質と同様、種族それぞれはポイント・コストを持つ。クリーチャーの種別の主流――つまり人型生物――では0RPを消費し、他の種族特性と種族能力を選ぶ際の柔軟性を最も提供するが、より高価な種別では柔軟性が低まる。種族の種別でかかるコストは君が選択可能になる種別も決定し、君が選択可能な種別は作成する種族の強度レベルに基づく。君は、RPコストが「君が構築する種族の強度レベル」の最大RPコスト以上である種別は選べない。これは、君がアンデッド種別を作りたい場合強大な種族を構築せねばならず、人造の種別の種族を構築したい場合は怪物の種族を構築しなければならないことを意味する。人造あるいはアンデッドを主題としたクリーチャーをより低い強度レベルで作成したい場合、218ページの補足文章にある「特殊副種別」の低コストの選択肢を見ること。
時に種族の種別は要素として種族特性を与えるかもしれない。例えば、人造の種別はその種族の者に暗視60フィートを与える。これは君がその種別特性を購入した時に種族特性のコストを既に支払っていたということであり、その特性は符合する種族特性の分類から種族特性を購入する際の上限において計上しない。例えば、君が人造の種族の為に他の視野の特性を購入する時、既にその種族が持つ暗視60フィートの要素はその種族の感覚種族特性分類からの5つの特性の上限について計上しない。その種族によって与えられた特性は依然として他の特性の前提条件を満たす際に数える。
人型生物種別は君の種族用に最低1つの副種別を選ぶことを要求し、来訪者(原住)種別は君に君の種族が結び付いている他の次元界についての決定を君に委ねる。君の種族のクリーチャーの種別と副種別、そして結び付いている次元界をよく認識しておくこと。時に種族の種別、副種別、あるいは結び付いている次元界が一部の種族特性の前提条件となっていることがある。例えば、げっ歯類との共感の種族特性を取得するには君は(ラットフォーク)の副種別を取らなければならず、魔物の魔術の種族特性を取るにはアバドン、アビス、ヘルに結び付いていなければならない。
異形は不思議な肉体構造、奇妙な能力、異界的な精神、あるいはそれらの複合を持っている。異形は以下の要素を持つ。
人造種族は動く物体か人工的に作成されたクリーチャーの集団である。人造種族は以下の要素を持つ。
人造は【耐久力】能力値を持たない。難易度や他の【耐久力】能力値に基づく状態においては人造は10の能力値(ボーナスもペナルティもなし)を持つものとして扱う。
人造は自力でダメージを治癒することはできないが、ある種の効果(その人造の種族の能力による)に晒されることか《人造クリーチャー作成》特技の使用によって修復されうる。人造はメイク・ホウルといった呪文によっても治癒されうる。高速治癒の特殊特質を持つ人造はその特質から利益を得る。
人造は、そうした活動の1つによって何らかの利益のある効果を得たいと思わない限り、呼吸せず、食事せず、睡眠しない。つまり人造はポーションを飲んで効果の利益を得ることも呪文を回復するために眠ることもできるが、生存や健康の維持の為にそうした活動が要求されることはない。
竜は魔法的あるいは普通でない能力を持つ爬虫類クリーチャーである。竜の種族は以下の要素を持つ。
フェイは超常的な能力と自然や他の何らかの力や場所と繋がりを持つクリーチャーである。フェイの種族は以下の要素を持つ。
人型生物の種族はほとんど、あるいは全く超常能力や擬似呪文能力を持たないが、大抵は会話ができ十分に社会を発展させている。人型怪物は(巨人)の副種別を持たない限り通常は小型あるいは中型であるが、(巨人)の副種別を持つ場合は大型である。人型生物クリーチャーそれぞれは、(人間)、(巨人)、(ゴブリン類)、(爬虫類)、あるいは(テング)といった、その種族に符合する副種別も持つ。君が新たな人型生物の種族を作成する場合、君は既存の似合う副種別を見つけるか、その種族の名前を副種別に使って新たな副種別を作成すべきである。君が混血の種族を作成する場合、両親の種族の種族種別を持つべきである。例えば、ハーフエルフは(人間)と(エルフ)両方の副種別を持つ。副種別は時に他の種族能力や特技の条件をみたす際に重要となる。人型生物が種族の副種別を持つ場合、その種族はその種族前提条件を満たしていると見做される。人型生物の種族は以下の要素を持つ。
人型怪物は人型生物に似ているが、怪物的あるいは動物的な要素を持つ。彼らは時に魔法の能力も持つ。人型怪物は以下の要素を持つ。
原住の来訪者は少なくとも一部分が物質界以外の何らかの本質(物質的とは限らない)で構成されている。一部のクリーチャーは何らかの他の種別として始まり、より高位の(あるいは低位の)精神状態に至った時に来訪者となる。原住の来訪者を作成する時、その種族と結び付いている外方次元界を1つ選ぶことは時に重要となる。例えば、ティーフリングはアバドン、アビス、あるいはヘルと結び付いている。そうした結びつきは他の種族能力の条件をみたす際に重要となることがあるが、原住の来訪者に他の次元界と結び付いていることが要求されるわけではない。原住の来訪者の種族は以下の要素を持つ。
この種別は人間の形をした野菜質クリーチャーを包括するものである。普通の庭園や野原で見られるような、【判断力】と【魅力】能力値を欠いている一般的な植物はクリーチャーではなく物体だが、生きている点に注意。植物の種族は以下の要素を持つ。
植物は呼吸し食事するが、睡眠はその活動によって何らかの利益のある効果を得たいと思わない限りしない。植物クリーチャーは呪文を回復するために眠ることもできるが、生存や健康の維持の為に睡眠が要求されることはない。
アンデッドの種族は精神のあるいは超常の力によって動いている、かつて生きていたクリーチャーである。アンデッドの種族は以下の要素を持つ。
アンデッドは【耐久力】能力値を持たない。アンデッドはヒット・ポイント、頑健セーヴ、そして【耐久力】に依存する特殊能力の計算(ブレス攻撃の難易度を計算するときなど)で【耐久力】能力値の代わりに【魅力】能力値を使用する。
アンデッドは非致傷ダメージ、能力値吸収、あるいは生命力吸収の目標にならず、そして身体的能力値(【耐久力】、【敏捷力】、そして【筋力】)へのダメージと疲労と過労効果に完全耐性を持つ。
アンデッドは正のエネルギーによって傷つき負のエネルギーによって治癒される。高速治癒の特殊特質を持つアンデッド・クリーチャーはその特質から利益を得る。
アンデッドはレイズ・デッドやリインカーネイト呪文や能力の影響を受けない。リザレクションやトゥルー・リザレクションはアンデッド・クリーチャーに影響を与えられる。これらの呪文はアンデッド・クリーチャーを、彼らがアンデッドになる前の生きているクリーチャーに戻す。
アンデッドはそうした活動の1つによって何らかの利益のある効果を得たいと思わない限り、呼吸せず、食事せず、睡眠しない。つまりアンデッドはポーションを飲んで効果の利益を得ることも呪文を回復するために眠ることもできるが、生存や健康の維持の為にそうした活動が要求されることはない。
クリーチャー種別のうち2つ――人造とアンデッド――はプレイヤーの面白い選択肢を創造するが、標準の強度レベルの制限のうちでそうした種族を作成しようとする場合それは高すぎる。君が標準の種族を作成しながらも人造やアンデッドの種族を欲する場合、下記に詳述している2つの特殊な副種別、ハーフコンストラクトとハーフアンデッドを考えること。それらにはそれぞれ関連している種別の香りづけの多くを含んでいるが、より弱い能力と完全耐性を与えている。これらの副種別は人造とアンデッドを除く種族の種別のどれにでも付与できる。人型生物の種別にこれらの副種別を適用する時、そのクリーチャーのもう半分として別の副種別を選択すること。例えば、君は人型生物(ハーフコンストラクト、人間)のクリーチャーを作成できる。
ハーフコンストラクトの種族は魔法的あるいは機械的な手段によって人工物で強化されたか一部が人造の機構に換装されたクリーチャーの集団である。ハーフコンストラクトの種族は以下の要素を持つ。
ハーフコンストラクトは病気、[精神作用]効果、毒、そして過労と疲労を引き起こす効果に対するセーヴィング・スローに+2の種族ボーナスを得る。
ハーフコンストラクトを復活させることも蘇生させることもできない。
ハーフコンストラクトはそうした活動の1つによって何らかの利益のある効果を得たいと思わない限り、呼吸せず、食事せず、睡眠しない。つまり人造はポーションを飲んで効果の利益を得ることも呪文を回復するために眠ることもできるが、生存や健康の維持の為にそうした活動が要求されることはない。
ハーフアンデッドは生者とアンデッドの奇妙なるあるいは不浄なる融合体である。ハーフアンデッドをプレイすることを面白がるプレイヤーはヴァンパイアと人間の子孫であるダンピールを考えてみても良い。ハーフアンデッドの種族は以下の要素を持つ。
ハーフアンデッドは生命力吸収効果によるペナルティを受けないが、ヒット・ダイスを超える負のレベルが発生した場合殺される。24時間後、彼らが獲得した負のレベルは追加のセーヴィング・スローなしに除去される。
ハーフアンデッド・クリーチャーは正のエネルギーによって傷つき負のエネルギーによって治癒される。高速治癒の特殊特質を持つハーフアンデッド・クリーチャーはその特質から利益を得る。
ここには特定の人型生物の副種別を前提条件として要求する種族特性がいくつかある。それは通常、種族特性がその名称で種族に言及している場合だ。GMである君はこれらの副種別の前提条件を、その種族の種類あるいは人型生物の副種別は通常その特性を取得するものだという示唆および指示として見て良い。構築する種族に適合するよう、自由にそうした特性の名称や種族の副種別の前提条件を変更して良い。
次の段階は君の種族のサイズ特質を選ぶことだ。大抵の種族は中型あるいは小型であり、これらには前提条件がないが、書かれているポイント・コストによって、君の種族を以下の修正とともに大型あるいは超小型の種族にすることを選んでも良い。
大型(7RP):前提条件:この特質を取得する人型生物は(巨人)の副種別でなければならない; 大型クリーチャーは【筋力】に+2のサイズ・ボーナスを、【敏捷力】に-2のサイズ・ペナルティを得る。大型の種族はアーマー・クラスに-1のサイズ・ペナルティ、攻撃ロールに-1のサイズ・ペナルティ、戦技判定と戦技防御値に+1のボーナス、そして〈隠密〉判定に-4のサイズ・ペナルティを受ける。大型のクリーチャーは10フィート×10フィートの接敵面となり、間合いは5フィートとなる。
中型(0RP):中型の種族はサイズによるボーナスやペナルティを持たない。中型のクリーチャーは接敵面5フィート×5フィートと間合い5フィートを持つ。
小型(0RP):小型の種族はアーマー・クラスに+1のサイズ・ボーナス、攻撃ロールに+1のサイズ・ボーナス、戦技判定と戦技防御値に-1のペナルティ、そして〈隠密〉判定に+4のサイズ・ボーナスを得る。小型の種族は接敵面5フィート×5フィートと間合い5フィートを持つ。
超小型(4RP):前提条件:異形、人造、竜、フェイ、来訪者(原住)、あるいは植物の種別; 利益:超小型のクリーチャーは【敏捷力】に+2のサイズ・ボーナスと【筋力】判定に-2のサイズ・ペナルティを得る。超小型の種族はアーマー・クラスに+2のサイズ・ボーナス、攻撃ロールに+2のサイズ・ボーナス、戦技判定と戦技防御値に-2のペナルティ、そして〈隠密〉判定に+8のサイズ・ボーナスを得る。超小型のキャラクターは2と1/2フィート×2と1/2フィートの接敵面を持つため、そうしたキャラクター4体で1つのマスを占有できる。超小型の種族は一般的に生来の間合い0フィートを持ち、つまり隣接するマスに届かない。彼らは近接で攻撃するには相手のマスに入らなければならない。この侵入はその相手からの機会攻撃を誘発する。生来の間合いがないため、彼らは周囲のマスを機会攻撃範囲内に収められない。他のクリーチャーは機会攻撃を誘発することなくそうしたマスを移動できる。超小型のクリーチャーは一般的に敵を挟撃できない。
次の段階は君の種族用の基本移動速度特質を選ぶことだ。一部の種族特性は移動速度を増加するか他の移動速度の種類を与えるが、そうした特性は大抵、前提条件として普通の移動速度の特質を要求する。君は以下の要素を持つ。
普通の移動速度(0RP):種族は30フィートの基本移動速度を持つ。
ゆっくりの移動速度(-1RP):その種族は20フィートの基本移動速度を持つ。その種族が中型である場合、種族の者の移動速度は鎧あるいは重みで修正されることはない。
次の段階は君の種族用の能力値修正特質の決定だ。多くの場合、新しい種族を作成する際において、この特質の選定はその種族の生来の能力の多くの決定と同様、最も重要な選択の1つである。
人間の遺伝の修正特質を除いて、種族の能力修正値を決める時、君はその種族の者それぞれ用として、修正される能力値を選択しなければならない。人間の遺伝の修正特質のみが、個々の者がキャラクターの作成の際に修正される能力値を決定することを認める。
能力値修正特質の多くでは、能力値を6つの能力値からそれぞれ3つを格納した、2つの大分類に分けている:身体(【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】)と精神(【知力】、【判断力】、そして【魅力】)。
人間の遺伝の修正特質を除き、これらの特質の1つで能力値に与えられるボーナスは種族特性の前提条件を満たす目的において種族ボーナスと見做すこと。
強大(4RP):前提条件:強大あるいは怪物の強度レベル; 修正:精神的能力値か身体的能力値、どちらかを選ぶこと。その種族の者はその分類の能力値全てに+2のボーナス、選ばなかった方の分類の能力値1つに+4のボーナス、そして選ばなかった方の分類の能力値1つに-2のペナルティを得る。
柔軟(2RP):その種族の者は2つの能力値に+2のボーナスを得る。
上級白眉(2RP):その種族の者は能力値1つに+4のボーナスと、身体的能力値1つに-2のペナルティと、精神的能力値1つに-2のペナルティを得る。
上級弱体化(-3RP):精神的能力値か身体的能力値、どちらかを選ぶこと。その種族の者はそれらの能力値のうち1つに-4のペナルティ、それらの能力値のうち別の1つに-2のペナルティ、その分類の残る1つの能力値に+2のボーナスを受ける。
人間の遺伝(0RP):前提条件:人間の副種別; 修正:その種族の者はキャラクター作成の間に君が選択する能力値の1つに+2を得る。
複合弱体化(-2RP):精神的能力値か身体的能力値、どちらかを選ぶこと。その種族の者はその分類の能力値の1つに+2のボーナス、その分類の別の能力値1つに-2のペナルティを得る。彼らは選ばなかった方の分類の能力値1つに+2のボーナス、選ばなかった方の分類の能力値1つに-4のペナルティも得る。
白眉(1RP):その種族の者は能力値1つに+4のボーナスと、身体的能力値全てか精神的能力値全てに-2のペナルティを受ける。ボーナスが身体的能力値に与えられた場合、ペナルティは精神的能力値に適用され、逆も同様となる。
専門家(1RP):精神的能力値か身体的能力値、どちらかを選ぶこと。その種族の者は選んだ分類の能力値のうち2つに+2のボーナスと、選ばなかった方の分類の能力値のうち1つに-2のペナルティを受ける。
標準(0RP):その種族の者は身体的能力値の1つに+2のボーナス、精神的能力値の1つに+2のボーナス、そしてそれら以外の能力値の1つに-2のペナルティを得る。
弱体化(-1RP):その種族の者は身体的能力値の1つに+2のボーナス、精神的能力値の1つに+2のボーナス、そしてそれら以外の能力値の1つに-4のペナルティを得る。
次の段階はその種族の言語特質を選ぶことだ。この特質はその種族用の開始言語とボーナス言語を決定する。3つの選択肢がある。言語特性が君に種族の言語を選ぶよう指示する箇所において、その言語とはその種族の種族言語(あれば; 望むなら自由にその種族用の新しい言語を作成すること)、竜語((爬虫類)の副種別のある人型生物であれば)、あるいはその種族が来訪者(原住)種別であれば結びついている次元界の次元界言語1つ(奈落語、水界語、風界語、天上語、火界語、地獄語、あるいは地界語)のことである。(アバドンに結び付いているクリーチャーは奈落語か地獄語を種族言語として取得できる。)君の種族がダークランドを原住とする場合、君は共通語を地下共通語に取り替えても良い。
人造とアンデッドの種族は通常それらを作成した種族の種族言語を持つ。
言語学者(1RP):その種族の者は共通語に加え彼らの種族言語(あれば)を持って開始する。更に、高い【知力】能力値を持つその種族の者は欲する言語を修得できる(ドルイド語や他の秘密の言語を除く)。
標準(0RP):その種族の者は共通語に加え彼らの種族言語(あれば)を持って開始する。更に、最大で7つの言語を選ぶこと(ドルイド語や他の秘密の言語を除く)。高い【知力】能力値を持つその種族の者はそれらの追加の言語のどれかから選択できる。
外人恐怖症(0RP):その種族の者は自身の種族言語のみを持って開始する。種族言語のない種族はこれを選択できない。更に、最大で4つの言語(ドルイド語や他の秘密の言語を除く)を選ぶこと、その1つは共通語(あるいはその種族がダークランドを原住とするなら地下共通語)でなければならない。高い【知力】能力値を持つその種族の者はそれらの追加の言語のどれかから選択できる。