多くのクリーチャーにとって、自己完全化への道は全ての定命の者の追求と同じ終わりを迎える事になる:死という終わりを。しかし少数の者にとって、自己完全化への道は正のエネルギー界の中心での激しい再誕で終わり、そこで未だ生まれぬ者の魂が輪廻の生涯から学習した者の潜在性と融合し、まったく新しい実体が形作られる――マナサプトラが。これらの来訪者は完全化への道を努めて進み続ける事で宇宙との一体化を達成し、新しい宇宙の真理を更に発見・進化させ、また同様に類似の目的への道の途上にいる定命の者を導く。
マナサプトラは熟考、自己反省、瞑想の厳しい実践に従う慈悲深く同情的な実体である。他の者はしばしば彼らの目的意識と自制心のある性質を柔軟性のないものとみなすが、実際には、新しいアイディアや挑戦が提示されるとマナサプトラは受け入れる――これらの変化への適応には、マナサプトラが個人的な信条や理想のわずかな調整を徐々に評価し見直していくのに、数百年あるいは数千年かかることがある。マナサプトラの忍耐は伝説的であり、定命の者の時間の見方では動いていないように見える行動を行うことがある。
マナサプトラは複雑な階級構造に属している。クマーラとして知られる不滅の存在が表面上は彼らを導いているが、それぞれのマナサプトラは個体として行動し、多元宇宙とその住民に関する自身の熟考を自由に追求する。より強力なマナサプトラは若く経験の浅いマナサプトラを指導する、特に彼らの完全化への道が一列になっている時に。これらの関係は物質界上の修道院の階級制度に類似した指導者と見習いの構造である。下級のマナサプトラは自種族の長老と彼らが持つ驚異的な――しばしば神のような――力に対して深い敬意と畏敬の念を払っている。
正のエネルギー界の中心で独り現実を熟考しているのではない時、マナサプトラは知恵を求めてアストラル界を漂流しているところが見られるかもしれないし、無知と混沌が残虐や悪と共存するときに物質界に引き寄せられるかもしれない。マナサプトラは破壊的な出来事に介入することは少なく、代わりに定命の者を助け、これらの挑戦に直面するために必要な技能を教えることを好む。より宇宙規模の性質に関する更なる脅威は数十人のマナサプトラの直接的介入を誘引するかもしれない、特にこれらの脅威が知識の破壊に関するか宇宙の秩序の崩壊に関する場合には。この目的の為に、マナサプトラは時に道徳的に意見の一致を見ることのできる課題に対して、アイオーンとやイネヴァタブルと一緒に働いているところが発見される。マナサプトラはアイオーンが諸次元界にもたらす貴重な均衡と同様に、イネヴァタブルによる割り当てられた仕事へのしっかりとした献身も尊重する。彼らはほとんどの善の来訪者と距離を置き、アガシオンとアザータの情熱を完全に共有することができず、エンジェルとアルコンの熱意によって離れる。彼らは定命の者の問題を監督する事もあるデーヴァと特殊な共通点を持つ。来訪者の間では、彼らの最大のライバルは、定命の者の発展を抑えようとし、その事から全てのマナサプトラの敵であろうと誓っているエーテル界のサーキルである。
マナサプトラは物質界の邪悪な定命のクリーチャーとほとんど関係を持つことがない。彼らの責務は啓蒙の道を歩む者の霊的な進化を育む事であり、つまり彼らの教え子が克服しなければならない障害としての存在を除いて、その道を外れた定命のクリーチャーにはほとんど懸念を持たない。
通常人型生物の姿で記述されるが、ほとんどのマナサプトラは正のエネルギー界の心臓部にある未加工の宇宙の火から鍛造された非実体の存在である。マナサプトラが実体を持つことを選択するとき、通常綺羅びやかで理想化された人型生物の姿をとり、しばしば第三の目、複数の腕、その他の定命の者から明確に離れた注目せずにはいられない身体的特徴のような目立つ特色を持つ。
心霊の伝承は、最古のマナサプトラたちの膨大な知恵はこの多元宇宙そのものの前身の間に彼らの定命だった頃の存在に起源を持っていることを示唆している。確かにマナサプトラ自身は輪廻といった循環の教義を好んでいる。一部の定命の支持者は、「前回の多元宇宙的循環からのマナサプトラは、最終的に定命の者となった魂のない殻の内に入った最初の存在なのだ」と信じているが、通常通りマナサプトラ自身はこの問題についてまっすぐな返事より謎掛けを好む。
全てのマナサプトラの中で最も強力な七大クマーラはすべての創造の中心に存在し、各々が多元宇宙の側面を例示している。これらの謎めいた実体が正のエネルギー界の宇宙の火から離れる事は滅多になく、この多元宇宙の生命すべての発生源であるこれと語り合い、彼ら(と、彼らと似た精神を持つアイオーン)がロゴスとして言及している単一の意識との念術的な調和関係を通じてあらゆる創造に関する出来事を目撃する。
7柱の栄光あるクマーラは霊的な旅の途上にあるマナサプトラを導く。それぞれは時折深遠なる念術的な才能あるいは特に有望な魂を持つ定命の者のための個人的な伝令や霊の案内役の働きをする。綴りは当たった深遠なる出典によって異なる場合があるが、彼らの数は以下のものを含むと考えられている。
“最初のイモータル”アメウリタティ Ameuritati, the First Immortal
“正義の真実”アシャヴァシトラ Ashavashitra, the Righteous Truth
“真なる目的”アソス・マナ Asoshu Mana, the True Purpose
“聖なる熱愛”アウラミティ Auramiti, the Holy Devotion
“時代の円環”ホーヴェタット Hourvetat, the Circle of Ages
“支配”カサスラス Ksathras, the Dominion
経験点19,200
秩序にして善/中型サイズの来訪者(善、他次元界、秩序、マナサプトラ)
イニシアチブ +8; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+25
オーラ 単一性(30フィート)
アーマー・クラス 27、接触27、立ちすくみ22(+1回避、+9 魂の鎧、+3反発、+4【敏】)
ヒット・ポイント 161(17d10+68)
頑健 +9、反応 +14、意志 +15; 心術に対して+2
完全耐性 招請、[毒]、[病気]; 抵抗 適応 10; 呪文抵抗 23
移動速度 30フィート、飛行60フィート(完璧)
近接 叩きつけ(×4)=+18(1d10+1)
念術魔法(術者レベル12; 精神集中+17; 【判断力】に基づく)
25念術エネルギー(PE)―アヴァージョン(2PE、難易度17)、アナライズ・オーラ(3PE)、インシュラウド・ソウツ(2PE)、クインテセンス(1PE)、サイキック・アサイラム(5PE)、サイキック・クラッシュI(5PE、難易度20)、マインド・スラストVI(6PE、難易度21)
擬似呪文能力 (術者レベル12; 精神集中+17; 【判断力】に基づく)
回数無制限―グレーター・テレポート(自身のみ)、プレイン・シフト(自身のみ)
【筋】13、【敏】19、【耐】18、【知】14、【判】20、【魅】17
基本攻撃 +17; 戦技ボーナス +18; 戦技防御値 45
特技 《一撃離脱》、《イニシアチブ強化》、《回避》、《風の如き脚》、《強行突破》、《強打》、《攻防一体》、《大旋風》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+17、〈軽業〉+18、〈交渉〉+23、〈真意看破〉+22、〈知覚〉+25、〈知識:いずれか1つ〉+20、〈知識:歴史、地域、次元界〉+20、〈飛行〉+12
言語 共通語、天上語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 単一性のオーラ、クリーチャーとの繋がり、不定、主観的外見、正のエネルギーへの親和性、無呼吸
出現環境 気候問わず/地形問わず(物質界または正のエネルギー界)
編成 単体または円卓(2~8)
宝物 標準
マヌは特定の種族あるいはクリーチャーの種別の者を啓発へと昇華させることを切望し、特別な責務として集合的に彼ら全体を採用している。典型的にはこの種族あるいはクリーチャーの種別は、そのマヌの最も意味のある定命の受肉の間に属していたものから選択されるが、必ずしもそうであるというわけではない。
ほとんどのマヌは物質界の単一の世界に渡っての人々への啓発に焦点を当てているが、野心的なマヌは自身の義務を世界から世界へと移らせ、星じゅうで普及させる事で昇華と先導を続ける。マヌは彼らが選んだ人々を導く努力を調整する円卓と呼ばれる団結力の強いグループとして時々集まるが、大部分は孤独である。
経験点76,800
秩序にして善/中型サイズの来訪者(善、他次元界、秩序、マナサプトラ)
イニシアチブ +10; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+28
アーマー・クラス 31、接触31、立ちすくみ24(+1回避、+10 魂の鎧、+4反発、+6【敏】)
ヒット・ポイント 237(19d10+133)
頑健 +13、反応 +17、意志 +17; ディスミサルに対して+4、心術に対して+2
完全耐性 招請、[毒]、[病気]; 抵抗 適応 10; 呪文抵抗 27
移動速度 30フィート、飛行60フィート(完璧)
近接 素手打撃=+21/+16/+11/+6(2d6+2)または加齢の接触=+21(12d10)
念術魔法(術者レベル16; 精神集中+22; 【判断力】に基づく)
27念術エネルギー(PE)―アンシェイカブル・ジール(7PE)、カタトニア(3PE、難易度19)、コングニティヴ・ブロック(3PE、難易度19)、ディヴァイド・マインド(9PE)、マインド・スラストIV(4PE、難易度20)、リモート・ヴューイング(5PE)、レトロコグニション(5PE)
擬似呪文能力 (術者レベル16; 精神集中+22; 【判断力】に基づく)
回数無制限―グレーター・テレポート(自身のみ)、プレイン・シフト(自身のみ)
【筋】15、【敏】23、【耐】24、【知】16、【判】23、【魅】18
基本攻撃 +19; 戦技ボーナス +21; 戦技防御値 52
特技 《イニシアチブ強化》、《回避》、《風の如き脚》、《技能熟練:知識:歴史》、《強行突破》、《渾身の一打》、《素手打撃強化》、《電光の如き脚》、《迎え討ち》、《無視界戦闘》
技能 〈威圧〉+23、〈軽業〉+25、〈交渉〉+26、〈真意看破〉+28、〈知覚〉+28、〈知識:いずれか1つ〉+25、〈知識:地域、次元界〉+25、〈知識:歴史〉+31、〈飛行〉+14
言語 共通語、天上語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 進化する番人、不定、主観的外見、時の超越、正のエネルギーへの親和性、無呼吸
出現環境 気候問わず/地形問わず(物質界または正のエネルギー界)
編成 単体
宝物 なし
穏やかで、内省的で、歳経ていると同時に歳経ないマハリシ・マヌは静かな熟考の中に座り、稀にしか話すことはなく、必要なときにしか行動しない。マハリシ・マヌはコミュニケーションを取るとき、テレパシーでそれをしがちであり、その助言と命令を、一聴すると意味不明にも聞こえる奇妙な謎掛けのように表現するが、聞き手が足掻いて壁を打ち破り自力で成長するに連れ次第に意味が明らかになっていく。
マハリシ・マヌはマナサプトラ内のマヌ階級の頂点にあり、クマーラと正のエネルギー界の中心にあるロゴスによって定められた指示に従うことでその階級を導いている。これらの来訪者は幅広い時代の霊的な発展を統治し、より下級のマヌに教え、全ての定命の者の受肉を完全な啓蒙の感覚へと導く。彼らの使命の性質のために、マハリシ・マヌは管轄下の惑星の住人と強い絆を形成し、悪意のある力によって追放された場合にはそうした世界に戻る前に長い期間離れている事は決してない。
経験点38,400
秩序にして善/中型サイズの来訪者(善、他次元界、秩序、マナサプトラ)
イニシアチブ +10; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+26
アーマー・クラス 31、接触31、立ちすくみ24(+1回避、+10 魂の鎧、+4反発、+6【敏】)
ヒット・ポイント 189(18d10+90)
頑健 +11、反応 +17、意志 +16; 心術に対して+2
完全耐性 招請、[毒]、[病気]; 抵抗 適応 10; 呪文抵抗 25
移動速度 30フィート、飛行60フィート(完璧)
近接 リシの王笏=+27/+27/+22/+17/+12(2d6+10/18~20)または叩きつけ(×4)=+22(2d6+4)
遠隔 宇宙の火=+24接触(10d6[火炎]および10d6正のエネルギー)
念術魔法(術者レベル14; 精神集中+19; 【判断力】に基づく)
19念術エネルギー(PE) ―アンティシペイト・ソウツ(2PE)、シナプス・オーヴァーロード(5PE、難易度20)、ドリーム・カウンシル(6PE、難易度21)、バースト・オヴ・インサイト(1PE)、リモート・ヴューイング(5PE)
擬似呪文能力 (術者レベル14; 精神集中+19; 【判断力】に基づく)
回数無制限―グレーター・テレポート(自身のみ)、プレイン・シフト(自身のみ)
【筋】19、【敏】23、【耐】20、【知】16、【判】21、【魅】18
基本攻撃 +18; 戦技ボーナス +22; 戦技防御値 53
特技 《威圧演舞》、《イニシアチブ強化》、《回避》、《風の如き脚》、《強行突破》、《武器熟練:リシの王笏》、《防御崩し》、《迎え討ち》、《無視界戦闘》
技能 〈威圧〉+22、〈軽業〉+24、〈交渉〉+25、〈真意看破〉+26、〈知覚〉+26、〈知識:いずれか1つ〉+24、〈知識:歴史、地域、次元界〉+24、〈飛行〉+14
言語 共通語、天上語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 不定、惑星との繋がり、主観的外見、正のエネルギーへの親和性、無呼吸
出現環境 気候問わず/地形問わず(物質界または正のエネルギー界)
編成 単体または評議会(2~16)
宝物 標準
リシ・マヌは世界全土の羊飼いであり、集団意識の変化を観察し、可能な限り多くの他の人に影響を与える啓発の道を向き、重要な力や影響力を持つ特定の個人を後押しする。
経験点307,200
秩序にして善/大型サイズの来訪者(神話、善、他次元界、秩序、マナサプトラ)
イニシアチブ +19/-1; 感覚 暗視60フィート、トゥルー・シーイング; 〈知覚〉+35
オーラ 宇宙の火のオーラ(60フィート、難易度35)
アーマー・クラス 41、接触41、立ちすくみ32(+2回避、-1サイズ、+15 魂の鎧、+8反発、+7【敏】)
ヒット・ポイント 404(24d10+272)
頑健 +16、反応 +21、意志 +23; 心術に対して+2
ダメージ減少 10/エピック; 完全耐性 招請、[毒]、[病気]; 抵抗 適応 30; 呪文抵抗 33
移動速度 30フィート、飛行60フィート(完璧)
近接 叩きつけ(×4)=+35(3d6+12/19~20)
遠隔 分解光線(×4)=+30接触(10d6)
特殊攻撃 分解光線、輝ける化身(難易度30)、神話パワー(8回/日、活性+1d10)
念術魔法(術者レベル20; 精神集中+29; 【判断力】に基づく)
36念術エネルギー(PE) ―アウェイクン・コンストラクト(6PE、難易度25)、エゴ・ウィップV(7PE、難易度26)、グレーター・クリエイト・マインドスケープ(6PE、難易度25)、ディヴァイド・マインド(9PE)、マインドスケープ・ドア(5PE、難易度24)、レトロコグニション(5PE)
擬似呪文能力 (術者レベル20; 精神集中+29; 【判断力】に基づく)
常時―トゥルー・シーイング
回数無制限―グレーター・テレポート(自身のみ)、プレイン・シフト(自身のみ)
1回/日―ウィッシュ(難易度28)、トゥルー・リザレクション、ミラクル(難易度28)
(神) 神話擬似呪文能力
【筋】35、【敏】25、【耐】26、【知】24、【判】28、【魅】27
基本攻撃 +24; 戦技ボーナス +37; 戦技防御値 79
特技 《一撃離脱》、《イニシアチブ強化》、《回避》、《風の如き脚》、《強行突破》、《強打》、《クリティカル強化:叩きつけ》、《クリティカル熟練》、《攻防一体》、《大旋風》、《無視界戦闘》、《盲目化クリティカル》
技能 〈威圧〉+34、〈軽業〉+30、〈交渉〉+34、〈真意看破〉+35、〈知覚〉+35、〈知識:いずれか1つ〉+30、〈知識:宗教〉+30、〈知識:神秘学〉+27、〈知識:地域〉+29、〈知識:歴史、次元界〉+33、〈はったり〉+34、〈飛行〉+39、〈魔法装置使用〉+31
言語 アクロ語、共通語、天上語、竜語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 不定、神話級擬似呪文能力、主観的外見、久遠、正のエネルギーへの親和性
出現環境 気候問わず/地形問わず(正のエネルギー界)
編成 単体
宝物 標準
形態、行動、思考についてほぼ完璧であるソーラー・ピトリは神の如きクリーチャーとして尊ばれ、創造と輪廻の輝きで燃える魂を持つ。ソーラー・ピトリはいくつかの点で定命の者の現実から見て異邦人だが、輪廻のサイクルという点では強く調和している。各々のソーラー・ピトリは、現在の多元宇宙の創造に先立って存在していた他の多元宇宙のうち少なくとも1つで――百万の桁までは達していないとすれば――何千から数十万もの受肉を生きた魂の具現である。啓蒙の最終的な表出である、これらの信じられないほど強力な実体は、無限の永劫のあいだ全ての命の発展を導いてきた。ソーラー・ピトリは、多元宇宙全体と、現在の多元宇宙の最終的な終焉と次の多元宇宙の創造の際の更なる転輪へと降りる螺旋のように続く道筋を歩んでいる出来事を導いているそこの全てのクリーチャー――神格そのものにさえ言及する者もいる――の発展に、これ以上なく焦点を当てている。
一部の心霊学者は、この世には7体のソーラー・ピトリしかおらず、それらが七大クマーラであると主張している。他の者は、これらのクリーチャーの数は数百、数千、数百万にも及ぶが、ソーラー・ピトリの大部分は正のエネルギー界の心臓部で静かに瞑想を続けおり、アストラル界の広大な広がりや他の多元宇宙の隅には決して乗り出さないと信じている。そのような賢者はソーラー・ピトリの熟考と瞑想の強さが魂の進化のための基礎となる燃料であり、空間の拡大であり、時間の流れであると主張している。そもそも宇宙の火を創造したのはソーラー・ピトリたちだとまで信じてさえいる者もいるが、一般的なマナサプトラに関する理論特にクマーラに関する理論と同様、その詳細は熱い議論の主題であり具体的な証拠がほぼ全くない。
秘要思考をする様々な陣営全ては、これらのクリーチャーのうち7柱がクマーラとして知られ、他のマナサプトラでないクリーチャーと相互作用する唯一のソーラー・ピトリであることに同意している。学者は一般的に、ソーラー・ピトリは数多くのトワイライト・ピトリの、そして時折様々なマヌさえもの主として勤めていると信じているが、その正確な関係にはある程度の流動性があるようである――いくつかの秘要の文書は、マナサプトラのある集団は“支配”カサスラスに奉仕していると主張しているが、他の文書は、同じ集団あるいはその集団の一員が“原初のイモータル”アメウリタティに奉仕していると主張しているからだ。これらの矛盾の多くは、古代の文書の誤写、綴りの多様さの問題、あるいは知られている一部のクマーラの名前にさえ由来するが、それらに由来していないものは永劫を超えてのマナサプトラの階級制度の構造の変遷によってのみ説明できる。
ソーラー・ピトリと定命の種族の関係に関する伝承はそこまで混乱させるようなものではない。ほとんどの物語は、創造の黎明期に、「トワイライト・ピトリによって与えられた教えと助言に混乱した心得違いの定命の者をソーラー・ピトリが憐れんだ」ことに言及している。トワイライト・ピトリの育成の結果真なる啓蒙に必要な同情と共感を欠いた過度に理性的な定命の者が生じた。ソーラー・ピトリは介入し、それらの強情な定命の者たちに宇宙の輪廻のサイクルの中の好都合な場所を与えた。学者たちはソーラー・ピトリの一部によるこの行為がサンサーランの進化を導いた第一歩であると推測しているが、多くのサンサーランはこの物語を否定し、自分たちは後にマナサプトラの次の波になる存在の初期の形態であると主張している。
その想像も及ばぬほど古い精神と広範囲にわたる計画のため、ソーラー・ピトリは他のクリーチャーと滅多に関わらない。彼らは、自らの存在が他のクリーチャーにとって危険であることを証明しないように彼らの力を制限しなければならない。ソーラー・ピトリは火のクリーチャーであり、実体から非実体へと遷移しているソーラー・ピトリを遠くから目撃するだけで定命の者は盲目になってしまう。ソーラー・ピトリに近づくクリーチャーはこの来訪者の無限の光輝のエネルギーによって焦げる。一部のカルトの支持者は危険に関係なくそのようなアプローチを試み、たとえ彼らが焼死するとしても、彼らの魂がソーラー・ピトリの存在によって浄化されると信じている。ソーラー・ピトリについて知られている事の殆どは、下級のマナサプトラによって定命の者に伝えられたこと、自分たちはマナサプトラとつながりがあると(あるいはマヌの何らかの初期の形態とさえ)信じているサンサーランの伝統、心霊的な思想家のしばしば突飛で空想的な推測、そして奇抜な神秘主義者の熱狂的な夢であり、極一部が宇宙の火の中に自身の熟考を残し定命の者と交流する様々なクマーラの正当な歴史的な話によるものである。しかし、それでさえ、世界全体の大量絶滅、神々の死、全ての知的な種の根絶、その他の現実が揺れ動かされるような出来事などの重大な事態のみがソーラー・ピトリの注意を引く。注意を引くものがない時の彼らの時間は、知られていない真実を熟考し、正のエネルギー界の中心部の深いところから他のマナサプトラを導くのに費やされる。
経験点153,600
秩序にして善/大型サイズの来訪者(善、他次元界、秩序、マナサプトラ)
イニシアチブ +12; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+35
オーラ 畏怖すべき存在(60フィート、難易度23)
アーマー・クラス 36、接触32、立ちすくみ27(+1回避、-1サイズ、+4盾、+14【判】、+8【敏】)
ヒット・ポイント 300(24d10+168)
頑健 +15、反応 +22、意志 +22; 心術に対して+2
防御能力 濃青色の後光; 完全耐性 招請、[毒]、[病気]; 抵抗 適応 15; 呪文抵抗 29
移動速度 40フィート、飛行60フィート(完璧)
近接 素手打撃=+28/+23/+18/+13(2d10+8/19~20/×3)
遠隔 月光線=+31/+26/+21/+16接触(8d6[氷雪]および8d6正のエネルギー)
念術魔法(擬呪)/Psychic Magic(術者レベル18; 精神集中+26; 【判断力】に基づく)
45念術エネルギー(PE)―アヴァージョン(2PE、難易度20)、アウェイクン(5PE)、アウェイクン・コンストラクト(6PE)、エゴ・ウィップV(7PE、難易度25)、サイキック・イメージ(9PE)、サイキック・サージェリー(6PE)、シナプス・オーヴァーロード(5PE、難易度23)、グレーター・シナプティック・パルス(5PE、難易度23)、バブル(3PE、難易度21)、マインド・スラストVI(6PE、難易度24)、マインドワイプ(4PE、難易度22)
擬似呪文能力 (術者レベル18; 精神集中+26; 【判断力】に基づく)
回数無制限―グレーター・テレポート(自身のみ)、プレイン・シフト(自身のみ)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 生体構造的取り消し、月光線、朦朧化打撃(6回/日、難易度18)
【筋】19、【敏】27、【耐】24、【知】18、【判】26、【魅】13
基本攻撃 +24; 戦技ボーナス +29; 戦技防御値 62
特技 《イニシアチブ強化》、《回避》、《強行突破》、《クリティカル強化:素手打撃》、《クリティカル熟練》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《素手打撃強化》、《武器熟練:素手打撃》、《迎え討ち》、《朦朧化クリティカル》、《朦朧化打撃》
技能 〈威圧〉+25、〈隠密〉+31、〈軽業〉+32(跳躍では+36)、〈呪文学〉+31、〈知覚〉+35、〈知識:神秘学、ダンジョン探検、歴史、次元界〉+31、〈飛行〉+41
言語 アクロ語、共通語、天上語; テレパシー100フィート
その他の特殊能力 第3の目、正のエネルギーへの親和性、無呼吸
出現環境 気候問わず/地形問わず(正のエネルギー界)
編成 単体
宝物 なし
クレリックとオラクルは独自の創生神話を紡ぐが、マナサプトラはこれらの物語の背後にある心霊的な真理へと勧誘する――現在の多元宇宙は最初のものでなく、最後のものにはならないと。季節や月のサイクルのように、多元宇宙という存在そのものが満ち欠けしている。
ピトリのカーストにおける最高位と同様、トワイライト・ピトリは現在の多元宇宙に先行するマナサプトラである。ソーラー・ピトリとは異なり、これらのクリーチャーは古の多元宇宙からではなく、直前の多元宇宙から啓蒙の道を始めた。その描写不可能な存在の間、トワイライト・ピトリはマヌの階級へと昇天した定命の者であった。暮らしていた現実の自然な終末を生き延びた彼らは耐え抜いてマナサプトラのこの高位のカーストとして現在の多元宇宙で受肉した。彼らはより高次の形態となっているが、トワイライト・ピトリになることは絶対的な啓蒙への道において最も偉大な試練の1つであるため、苦難と挑戦で満たされている。
この多元宇宙間の遷移は創造する宇宙の火からかつてマヌだった者の魂を切り離す影響を持つ。この「黄昏」は、新たなピトリに火の導きなしに啓蒙を追求するよう強制する。
これらのクリーチャーは正のエネルギー界で宇宙の火の周辺を浮遊できるが、その中に入ることは禁じられている。一部の心霊学者はこれが単なる禁忌だからだと信じているが、この禁止は形而上学的な障壁を超えたものである。これらのピトリは、かの炎との意思疎通を可能にする、他の種類のマナサプトラの中で見られる霊的な無形さが許されていない。
一部の心霊学者は、この追放は過去の受肉における行動に対する何らかの処罰であると教えているが、トワイライト・ピトリそしてソーラー・ピトリさえもがこの説明を否定している。そうではなく、宇宙の源からの追放は精神的な苦しみと自給自足の試練である。宇宙の火の恩恵を持たないトワイライト・ピトリそれぞれは、困難であり精神的に骨の折れる完全なる啓発を達成する為に、内省するか他者を観察しなければならない。この試練への失敗は、そのトワイライト・ピトリの破壊、あるいはこの多元宇宙の死と次の多元宇宙の創造に至るまでの間そのピトリの下級の受肉の内での継続に繋がる。この試練から真の啓蒙を得る者は次の多元宇宙に火が点く際にソーラー・ピトリとなるが、ほとんどのトワイライト・ピトリの獲得する地位は試練失敗であり、成功しソーラー・ピトリとなる前に何回も下級のマナサプトラへと転生する。
これらのピトリは宇宙の源から切り離されているため、彼らの知恵は時に、少なくともソーラー・ピトリのそれと比べれば不完全なものに見えることがある。全てのトワイライト・ピトリは多元宇宙で啓蒙を拡大しようとしているが、彼らの行動はふとしたことから啓発された真実に反するように作用する可能性がある。
この多元宇宙の最初期の時代、最初のトワイライト・ピトリたちは未熟な種族を導くだけでなく、知識と理性を自分たちに最も近い絆を形成した者に与えようともした。このピトリたちによる宇宙の悟りへの不完全な熟達がそうした種族を道理、論理、そして体系的な哲学にのみ駆られる存在へと変えたため、この努力の結果はピトリたちを未だ悩ませている。そうした信念は他のマナサプトラの勧める霊的な昇華とは対立したため、これらの初期の種族は別の種類の来訪者へと昇華し、そのような存在の仲間を増やしている。最終的に、クマーラたちはトワイライト・ピトリの行動によって軽率にも引き起こされた誤りを調停し、正さなければならなくなった。このため、多くのトワイライト・ピトリは他のマナサプトラよりも行動方針を決める際に静観的で直感的だが、そうでないトワイライト・ピトリはこの初期の失敗を補うことを望み活動的になっている。
彼らの異界の起源にもかかわらず、トワイライト・ピトリは物質界上の定命の者を助け、霊感を与えようとする。彼らは最も有望である個々の定命の者、社会、そして世界を探し研究する事に非常に注意を払う。次の受肉で何らかのマヌになる最大の可能性を示している定命の者は、選ばれて次の啓発の段階へと達するのに必要な熟考、注意深く実行される行動、そして専念する瞑想の方法を教えられる。同時に、そのような訪問は――定命の者あるいは他の種の者にとって――恩恵と呪いの両方となりうる、何故ならトワイライト・ピトリは時折思いもかけない――彼らの精神は物質界上の住人にとって不可解である――振る舞いをし、宇宙の火との関係の欠如は、時に彼らには他のマナサプトラとの関連性がないように見えさせる事があるからだ。一握りのクマーラは、トワイライト・ピトリが正のエネルギー界を離れて時には異界的で予期できぬ思考形体のうちに知恵を探し楽しむことを援助しようとする。
トワイライト・ピトリとマヌの関係は複雑なものである。多くのマヌは少なくとも1体のトワイライト・ピトリに対して啓蒙の最初の一歩とマナサプトラのカースト制度への受け入れについて感謝するが、昇華の際、そうした新しいマヌは、自分のかつての導き手との切断は万物の宇宙の源によるものであると直感する。彼らは即座にトワイライト・ピトリの言葉と導きは、そのトワイライト・ピトリの意図が真実で尊敬すべきものであるとしてさえ、半ば真実で半ば盲滅法だと理解する。こうしたなりたてのマヌは、この黄昏の階層の一員たちに依然として彼らが受けるべき尊敬と敬意を払い、そしてこの試練の重要性を理解する――特にいつか自分自身がそれに直面するかもしれないがために――が、しばしば、トワイライト・ピトリへの助言を乞うのを避ける為に大変骨を折る。トワイライト・ピトリとサンサーランの関係はより緊張したものだ、その種族の知識ある者はトワイライト・ピトリを、輪廻と悟りから外れた道へとサンサーラン種族全体を墜としたようなものであるが故に非難しているからだ。彼らがこれらのより高位の形態の存在を軽視する事は表面的にはないが、しばしばトワイライト・ピトリの導きを疑い、助言を無視する。一部のサンサーランはこれらのマナサプトラのいずれかから来る全ての援助を完全に拒否する。