出典 Bestiary 6 170ページ
経験点 9,830,400
混沌にして悪/超巨大サイズの魔獣(カイジュー、火)
イニシアチブ +17; 感覚 暗視600フィート、霧を見通す、振動感知300フィート、夜目; 〈知覚〉+34
アーマー・クラス 48、接触16、立ちすくみ34(+1回避、+32外皮、-8サイズ、+13【敏】)
ヒット・ポイント 752(35d10+560); 高速治癒30
頑健 +35、反応 +32、意志 +23
防御的能力 凶暴性、氷雪止め、復帰; ダメージ減少 20/エピック; 完全耐性 [火炎]、[恐怖]、生命力吸収、[即死]効果、能力値吸収、能力値ダメージ、[病気]; 抵抗 [音波]30、[強酸]30、負のエネルギー30、[氷雪]30、[雷撃]30
弱点 注意散漫、[氷雪]に対する脆弱性
移動速度 80フィート、穴掘り60フィート、飛行150フィート(貧弱)
近接 噛みつき(×3)=+46(6d6+26/19~20、加えて“着火”)、翼(×2)=+44(3d8+16/19~20、加えて“着火”)、尾の打撃=+46(4d8+35/19~20/×3、加えて“着火”)
接敵面 60フィート、間合い 60フィート
特殊攻撃 ブレス攻撃、着火(2d6[火炎]、難易度43)、噴火、炎モンスーン、敵投げ強化、カイジュー殺し、かきむしり(噛みつき×2、6d6+28; または噛みつき×3、12d6+28)
【筋】48、【敏】37、【耐】42、【知】3、【判】30、【魅】29
基本攻撃 +35; 戦技ボーナス +62(突き飛ばし+66); 戦技防御値 86(対突き飛ばし88、足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《回避》、《強打》、《クリティカル強化:尾の打撃、噛みつき、翼》、《クリティカル熟練》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《上級渾身の一打》、《上級突き飛ばし》、《突き飛ばし強化》、《鋼の意志》、《鋼の意志強化》、《複数回攻撃》、《踏み込み》、《迎え討ち》、《よろめき化クリティカル》
技能 〈知覚〉+34、〈飛行〉+34; 種族修正 +16〈知覚〉
言語 火界語(話せない)
その他の特殊能力 巨躯、強力打撃(尾の打撃)、破壊
カイジュー殺し(超常)/Kaijuslayer ヴァルクロプスは他のカイジューの殺害に喜びを感じ、ヴァルクロプスの攻撃はすべてのカイジューにヴァルクロプスの特殊攻撃に対するセーヴィング・スローに-4のペナルティを与える。別のカイジューはヴァルクロプスの攻撃の1つによって殺害されるのを防ぐために復帰を使用することはできない。この能力はキング・モガルとして知られるカイジューに対しては機能しない。
注意散漫(変則)/Distracted When Outnumbered ヴァルクロプスが猛烈にカイジューを退治することに集中しているが、彼の原始的な知性は、圧倒的な勝負に直面したときに崩れ落ちるような自尊心を驚くほどの強力で膨れ上がった感覚を支えている。味方となっている2体のカイジューが自分に注力している戦闘ラウンドではヴァルクロプスはカイジュー殺しの能力を失い、どちらの目標に集中するかに気をとられてしまい、難易度 30の意志セーヴに成功するかそのラウンドの間よろめき状態とならなければならない。非カイジューのサイズがカイジューと類似していても、非カイジューはこの方法でヴァルクロプスの気を逸らすことはできない。
敵投げ強化(変則)/Improved Hurl Foe ヴァルクロプスが尾の叩きつけをクリーチャーに当て、敵投げのカイジューの能力を使用するとき(305ページ参照)、敵を突き飛ばす距離が2倍になる。
破壊(変則)/Devastating ヴァルクロプスは特に破壊的であり、物体にダメージを与えるために使用する攻撃や特殊能力は20未満の硬度を無視する。物体は、火に基づく攻撃から全ダメージを受ける。
氷雪止め(変則)/Deflect Cold ヴァルクロプスは[氷雪]ダメージに脆弱性を持つが、[氷雪]ダメージを受けた場合の割り込みアクションとして、自分の周りに翼を反射的に巻き返すことで、氷雪の攻撃から身を守ることができる。攻撃による[氷雪]ダメージが適用される前、および[氷雪]ダメージに抵抗するための適切なセーヴィング・スローを試みる前に、この能力を使用することを選択しなければならないが、攻撃が当たるまで待機して氷雪を止めることを選択できる。この能力を使用する時、その特定の攻撃からのすべての[氷雪]ダメージを無視する。ヴァルクロプスの裁量により、隣接する1体のクリーチャーに[氷雪]ダメージをそらすことができ、代わりに氷雪攻撃の目標として扱われる。氷雪攻撃が隣接するクリーチャーにも影響を及ぼす範囲効果である場合、そのクリーチャーは[氷雪]ダメージを2回受けることはないが、その効果に対して2回のセーヴィング・スローを試み(行える場合)、2回の結果のうち悪い方を実際の結果とする必要がある。
ブレス攻撃(超常)/Breath Weapon ヴァルクロプスの3つの頭はそれぞれ、4ラウンドに1回、1,200フィートの直線で燃え盛る炎と渦巻く灰の爆発を吐き出すことができる。各頭のブレス攻撃は、各々独立して4ラウンドの再チャージ期間を持つ個別の攻撃である。カイジューは、移動アクションとして火炎の1直線、標準アクションとして2直線、全ラウンド・アクションとして3直線を吐き出すことができる。各ブレス攻撃は、効果の範囲内のすべてのクリーチャーに、加熱した岩の半固体の塊と火炎の激流で噴出したマグマが押し寄せるため、20d6ポイントの[火炎]ダメージと20d6ポイントの殴打ダメージを与える; 圧倒的な力によって目標は1ラウンドの間朦朧状態となる。難易度 43の反応セーヴに成功すると、クリーチャーは半減ダメージを受け、朦朧状態効果を無効化する。ヴァルクロプスが複数のブレス攻撃を吐く場合、そのブレス攻撃を異なる方向に使用できる。クリーチャーがこの方法で1ラウンドに複数のブレス攻撃を受ける場合、それぞれのブレス攻撃からダメージを受け、個別にセーヴを試みなければならない。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
噴火(超常)/Eruption 1日3回まで(ただし4ラウンドごとに1回以下)、穴掘り移動のあと地表に浮上するヴァルクロプスは灰とマグマの爆発を引き起こす。ヴァルクロプスから150フィート以内にいるすべてのクリーチャーはこの方法で地面から爆発するとき、20d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける。この範囲の超大型またはそれより小さいクリーチャーは伏せ状態となる。難易度 43の反応セーヴに成功すると、クリーチャーは半減ダメージを受け、伏せ状態を無効化するが、この噴火によるダメージを受けるクリーチャーはヴァルクロプスの着火能力の影響を受ける。加えて、噴火により効果のある範囲に灰の雲が作成される; この灰の雲は1分間この範囲に残りオブスキュアリング・ミストのように視界をぼやけさせる。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
炎モンスーン(超常)/Fire Monsoon 1日1回、飛行中にヴァルクロプスが全移動速度で移動するとき、火炎の集中的な嵐を巻き起こし、自身の下に存在する300フィートまでの目標を燃やすことができる。ヴァルクロプスが飛行中に通り過ぎた全ての目標は20d6の[火炎]ダメージを受ける(反応・難易度 43・半減); この攻撃からダメージを受けるクリーチャーは、ヴァルクロプスの着火能力の影響をける。炎モンスーンの影響を受けた範囲は1分間の間着火が継続する――この範囲でターンを開始するクリーチャーは4d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
ロード・ヴァルクロプスは間違いなく、カイジューの中の最強のカイジューであり、熱帯の山間部にある活火山の中心部に住み着いていたといわれる途方もなく破壊的な荒廃の力を持つが、これは得意な獲物を狩っていないときである――他のカイジューを狩っていないときは。ロード・ヴァルクロプスが熱心にカイジューを狩って殺すという事実は、カイジューに脅かされている文明の味方のように見えるかもしれないが、実際には、ヴァルクロプスもまた世界を捕食する積極的に邪悪な数少ないカイジューの一種でもある。他のカイジューが犠牲者として現れず、破壊の衝動がヴァルクロプスに襲い掛かると、いわゆるスライスヘッド・フィーンドは歓喜のために都市全体を破壊しようとは考えないと言われている。
この破壊への貪欲さは、黙示録的なカルト教団と逃げることを余儀なくされた都市への復讐を求める狂乱した亡命者に訴えかけている。ヴァルクロプスは標的とした後輩を要求して近づいてくる者を好意的に見ることで知られている――特に他のカイジューを攻撃する機会を求められたならば。ヴァルクロプスは極地にある文明を攻撃することにあまり関心がないが、彼の最大の弱点は、原始的ではあるが膨れ上がった自我である。
複数のカイジューに相対していると、ヴァルクロプスは気を散らされ苛立つ――いくつかの社会が他のカイジューを自分たちの防衛におびき寄せることによって、自分たちの利益を利用するリスクを犯した状態に。もちろん、3体以上のカイジューが戦えば街は壊滅的な被害を被ることとなるが、それはヴァルクロプスだけでもたらされたものを遥かに超えるものかもしれずそのような絶望的な行動が軽視されることはない。
ヴァルクロプスは特にキング・モガルを強く憎んでいる、これはモガルだけがヴァルクロプスの激怒に対抗できるからだ。理由は不明であるが、モガルは確かにヴァルクロプスの憎悪と一致しており、2体のカイジューの戦いは伝説になっている。ヴァルクロプスは体長200フィート、体重16,000米トンである。
出典 Bestiary 6 172ページ
経験点 6,553,600
混沌にして中立/超巨大サイズの粘体(カイジュー、水)
イニシアチブ +14; 感覚 暗視600フィート、振動感知600フィート; 〈知覚〉+32
オーラ 汚染魔法のオーラ(300フィート)
アーマー・クラス 47、接触13、立ちすくみ36(+1回避、+34外皮、-8サイズ、+10【敏】)
ヒット・ポイント 717(35d8+560); 高速治癒30
頑健 +27、反応 +23、意志 +24
防御的能力 凶暴性、復帰、魔法吸収; ダメージ減少 20/エピック; 完全耐性 [強酸]、[恐怖]、生命力吸収、[即死]効果、[毒]、粘体の種別特性、能力値吸収、能力値ダメージ、[病気]; 抵抗 [音波]30、[火炎]30、[強酸]30、[氷雪]30、負のエネルギー 30、[雷撃]30; 呪文抵抗 40
移動速度 50フィート、登攀50フィート、水泳100フィート
近接 触手(×6)=+40(4d6+21/19~20、加えて2d6[強酸]、および“つかみ”)
接敵面 80フィート、間合い 60フィート
特殊攻撃 強酸ビーム、締めつけ(4d6+31、加えて2d6[強酸])、高速飲み込み、敵投げ、地形への注入、飲み込み(10d6 強酸かつ10d6殴打ダメージ、アーマー・クラス27、ヒット・ポイント71)
【筋】52、【敏】31、【耐】42、【知】3、【判】32、【魅】27
基本攻撃 +26; 戦技ボーナス +55(突き飛ばし+59); 戦技防御値 76(対突き飛ばし78、足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《回避》、《強行突破》、《強打》、《クリティカル強化:触手》、《クリティカル熟練》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《上級渾身の一打》、《上級突き飛ばし》、《神速の反応》、《神速の反応強化》、《突き飛ばし強化》、《鋼の意志》、《武器熟練:触手》、《踏み込み》、《迎え討ち》、《盲目化クリティカル》
技能 〈水泳〉+47、〈知覚〉+32、〈登攀〉+44; 種族修正 +16〈知覚〉
言語 水界語(話せない)
その他の特殊能力 巨躯
強酸ビーム(超常)/Acid Beam 4ラウンドに1回、ヴォルゴズンは不浄な酸のビームを放つことができる。これにより、1,200フィートの直線の高圧苛性液が作成される。効果の範囲内で捕まったすべてのクリーチャーは10d6ポイントの[強酸]ダメージと20d6ポイントの殴打ダメージを受け、伏せ状態となる。難易度 43の反応セーヴに成功したクリーチャーは半減ダメージを受け、伏せ状態となるのを回避する。伏せ状態となった超大型かそれより小さなクリーチャーもヴォルゴズンから押し出される。超大型クリーチャーは10フィート、大型クリーチャーは20フィート、中型クリーチャーは40フィート、小型かそれ以下のクリーチャーは80フィート押しやられる。押しやられたクリーチャーは10フィートごとに1d6ポイントの殴打ダメージを受けるが、この追加ダメージを半減するための難易度 43の反応セーヴを試みることができる。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
地形への注入(超常)/Infuse Terrain 1日1回標準アクションとして、ヴォルゴズンは非物質化して地形に溶け込み、汚染の性質を帯びる。ヴォルゴズンはこの能力を使用すると、周囲の地形に溶け込み、視界から消える。半径1マイルの地形にヴォルゴズンの要素が注入される――地形が沼地またはその他の湿地帯である場合、半径は10マイルに増加する。地形に注入されている間、ヴォルゴズンは害を受けることはできず。その地域で生成される全ての魔法の効果は汚染効果を引き起こす可能性がある(以下の汚染魔法のオーラを参照)。ヴォルゴズンは注入した地形の領域で何が起こっているのかを認識したままであり、無期限に地形に注入されたままでいることができ、その間は呼吸をしたり食べたり眠ったりする必要はない。注入している領域内の認知の地点から即行アクションとして出現することができ、そうすることでヒール呪文(術者レベル20)の利益を得ることができる。また、シャドウ・ウォークのように、地形への存在のすべての効果を最大24時間抑制し、時速50マイルの速度で移動することもできる。移動をやめると(通常、注意を引くような強力な魔法のある地域に到着した時)、ヴォルゴズンの存在は抑制されたままであり、24時間の残りの間は移動することができず、その時点で抑制は終了し再び周囲の地形に注入される。
魔法吸収(変則)/Absorb Magic 呪文または擬似呪文能力がヴォルゴズンの呪文抵抗を克服できない場合、完全にまたは部分的にカイジューに吸収される。呪文が範囲効果の呪文であるが、ヴォルゴズン以外も目標とする場合、他の目標に対して正常に機能し、ヴォルゴズンは呪文レベルの2倍に等しいヒット・ポイントを回復する。呪文がヴォルゴズンのみを目標とする場合、呪文全部を吸収し、10×呪文レベルに等しいヒット・ポイントを回復する。ヴォルゴズンがこの方法で魔法を吸収するたび、汚染魔法のオーラがより強力になる(吸収された魔法がダメージを治癒したかに関係なく); 汚染魔法の効果を決定するためのすべてのロールは残りのラウンドの間+20に修正される。
汚染魔法のオーラ(超常)/Polluted Magic ヴォルゴズンの存在は魔法を汚染し、ヴォルゴズンから300フィート以内で使用する魔法の能力が信頼できなくなる。この範囲内のクリーチャーが呪文、擬似呪文能力、超常能力の効果を生み出したとき、下記の表をロールし、ヴォルゴズンの汚染の存在がどのように効果を妨げるまたは変容させるかを確認する。この300フィートのオーラの外にいるクリーチャーによって作成された高じゃは、呪文や超常能力の効果が汚染魔法の範囲内に入ったり、ヴォルゴズンを目標としていても、ヴォルゴズンの汚染魔法のオーラの影響を受けない。進行中の呪文の効果や超常効果はヴォルゴズンのオーラが包み込んでも汚染されない。ヴォルゴズン自身の超常能力は、汚染魔法のオーラの効果を誘発することはない。
d% |
結果 |
---|---|
1~30 |
|
31~50 |
呪文や超常効果は希釈され、半分の能力で機能する(術者レベル、すべてのダメージと他のランダムに決定する要素、術者エベルでは決定できない持続時間と効果の範囲は半減する); 効果に抵抗するためのセーヴィング・スローの難易度は10減少する。 |
51~70 |
|
71~90 |
呪文や超常効果は取り消され、その起動にための使用回数は失われる。呪文や超常効果の作成者は難易度 35の頑健セーヴに成功するか、1d4ラウンドの間吐き気がする状態とならなければならない。吐き気がする状態は[精神作用]効果である。セーヴ難易度は【魅力】に基づく。 |
91以上 |
呪文や超常効果は取り消され、その起動にための使用回数は失われる。呪文や超常効果の作成者は難易度 35の意志セーヴに成功するか、フィーブルマインド(術者レベル20)の効果を受けなければならない。フィーブルマインド効果は[精神作用]効果である。セーヴ難易度は【魅力】に基づく。 |
飲み込み(変則)/Swallow Whole ヴォルゴズンに飲み込まれたクリーチャーがヴォルゴズンを切断して脱出できたとしても、ヴォルゴズンのゼラチン状の身体は作成された穴を単純に密閉していく。そのため、他の飲み込まれたクリーチャーは自分で道を切り開かなければならない。
ほとんどのカイジューは文明の黎明期から隠れ家に住んでいた古代の生物であったり、古くからの長い眠りから目覚めた先史時代の怪物であったり、稀に世界を訪れる異星の存在であったりする。しかし、ヴォルゴズンは世界のカイジューに比べて比較的最近加わったものである(一部では形なき捕食者”シェイプレス・フィーダー/Shapeless Feeder”とも呼ばれ、世界からすべての魔法の廃止を望む者からはクイーン・ヴォルゴズンとも呼ばれる)。この偶然だが圧倒的に強力な作品は、自意識過剰と傲慢さの不幸な組み合わせから生み出された。シェイプレス・フィーダーを生み出した巨大なフェンスの中にあるアカデミーが完全に破壊されたことで、そこにいたウィザードたちが弄んでいた強力な魔法の性質についてはほとんど手がかりが残っていない。残っていたヒントは、かつて空飛ぶ都市の中枢に秘められていた強力な力を蒸留するために、アーティファクトをリーバースエンジニアリングすることを示唆している。
魔法の力の乱用から生まれたヴォルゴズンは、魔法の研究と修得、そして何よりも秘術の力の追及を重んじる傲慢なウィザードの化身である。シェイプレス・フィーダーは、偶然の創造の震源地に留まることに満足せず、代わりに強力な魔法のオーラや超常的なものの焦点に引き寄せられて、世界に広まった。幸いなことに文明にとって、シェイプレス・フィーダーは破壊のために出現した後、何十年にもわたって起源となった場所のような広大な沼地で何十年も冬眠する。
他のカイジューの超常能力の強力な魔法は、ヴォルゴズンが特に欲しがっているもので、その効果を汚すことを何よりも楽しんでいる。その結果、ヴォルゴズンは他のカイジューが暴れまわっている場所に引き寄せられることが多い。
クイーン・ヴォルゴズンは直径約80フィートの巨大な原形質の山である。体重は24,000米トンである。
この巨大な淡い緑色のワームは、蛇のように身体の一端を持ち上げる。その多くの歯を持った口は、リング状に光る眼の中で開いている。
出典 Bestiary 6 174ページ
経験点 1,638,400
混沌にして中立/超巨大サイズの魔獣(風、カイジュー)
イニシアチブ +13; 感覚 霧を見通す、暗闇を見通す、振動感知300フィート、夜目; 〈知覚〉+28
アーマー・クラス 44、接触12、立ちすくみ34(+1回避、+32外皮、-8サイズ、+9【敏】)
ヒット・ポイント 565(29d10+406); 高速治癒30
頑健 +30、反応 +25、意志 +19
防御的能力 凶暴性、復帰; ダメージ減少 20/エピック; 完全耐性 、[恐怖]、生命力吸収、[即死]効果、能力値吸収、能力値ダメージ、[病気]、[氷雪]; 抵抗 [音波]30、[火炎]30、[強酸]30、負のエネルギー 30、[雷撃]30
移動速度 60フィート、穴掘り100フィート、飛行100フィート(標準)、水泳100フィート
近接 噛みつき(×2)=+39(4d6+27/19~20、加えて4d6[氷雪]、および“つかみ”)、叩きつけ=+39(4d8+27/19~20、加えて4d6[氷雪]、および“よろめき打撃”)
接敵面 30フィート、間合い 30フィート
特殊攻撃 まとわりつく霜、目からビーム、高速飲み込み、凍てつく霧、敵投げ、貫通氷雪、飲み込み(6d6殴打、および6d6[氷雪]ダメージ、アーマー・クラス26、ヒット・ポイント56)、素早き噛みつき
【筋】46、【敏】29、【耐】38、【知】3、【判】26、【魅】21
基本攻撃 +29; 戦技ボーナス +55(蹴散らし+59); 戦技防御値 75(対蹴散らし77、足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《回避》、《かすめ飛び攻撃》、《急旋回》、《強打》、《クリティカル強化:噛みつき、叩きつけ》、《クリティカル熟練》、《蹴散らし強化》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《上級蹴散らし》、《鋼の意志》、《鋼の意志強化》、《よろめき化クリティカル》
技能 〈水泳〉+26、〈知覚〉+28、〈飛行〉+32; 種族修正 +16〈知覚〉
言語 風界語(話せない)
その他の特殊能力 巨躯、無呼吸、強力打撃(噛みつき、叩きつけ)、星間飛行
出現環境 寒冷/地形問わず(月面か外宇宙)
編成 単体(固有の存在)
宝物 乏しい
凍てつく霧(超常)/Freezing Mist 1日1回即行アクションとして、ヤルズーンは凍てつく霧の雲を吐き、自身の周辺半径200フィートの球形を満たす。この霧はオブスキュアリング・ミストとして視界を遮り、10ラウンドの間維持され、軟風で拡散しない。疾風(21mph以上)では2d4ラウンドで霧を発散させるが、ファイアーボール、フレイム・ストライク、その他類似の呪文は、呪文の範囲内の霧を燃やす。ヤルズーンが作成したときに霧の範囲内にいる全てのクリーチャーは86dポイントの[氷雪]ダメージを受ける(反応・難易度 38・半減)。霧の中でターンを開始したクリーチャーはそのターン開始時に4d6ポイントの[氷雪]ダメージを受ける(セーヴなし)。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
貫通氷雪(超常)/Penetrating Cold ヤルズーンが[氷雪]ダメージを与える時、ダメージは目標の持つ[氷雪]への抵抗の最初の30ポイントを無視する。
素早き噛みつき(変則)/Swift Bite ヤルズーンは噛みつきで攻撃を行うとき、驚異的な速度で攻撃する。ヤルズーンが自分のターンに噛みつき攻撃を行う時、2回攻撃するための標準アクションか、2回の攻撃に加えて1回の叩きつけアクションを行うための全力攻撃の一部として、2回攻撃することができる。噛みつき攻撃で機会攻撃を行う事ができるが、そうした場合は1回しか噛みつきできない。
星間飛行(超常)/Starflight ヤルズーンは大気圏外の真空中で生存できることができる。真空中を信じられない速度で飛行することができるが、一般的に注意を引かれたとき、または好奇心がそそられたときのみ月と下の世界の間を移動する。ヤルズーンは月から下の世界へ移動するのに2d4時間しかかからない。星系内での惑星間の移動であれば3d6日程度かかる。星系を超えた移動の場合は3d6週程度である。
まとわりつく霜(超常)/Clinging Frost クリーチャーがヤルズーンから[氷雪]ダメージを受けると(凍てつく霧を含む)、クリーチャーは1ラウンドの間、まとわりつく霜の層で覆われる。このまとわりつく霜の持続時間は、ヤルズーンの複数の[氷雪]ダメージで累積する。クリーチャーが少なくとも1ラウンドのまとわりつく霜が残っている限り、全ての反応セーヴィング・スローと【敏捷力】に基づく技能判定に-2のペナルティを受ける。クリーチャーが少なくとも2ラウンドの間まとわりつく霜が残っている場合、よろめき状態となる。フリーダム・オヴ・ムーヴメントはまとわりつく霜の効果を無効化し、クリーチャーがそのターンに火に基づく超常能力を起動した場合、残りのラウンド数を1d4ランド減少させる。火の副種別を持つ、熱気能力、またはかなりの暑さを放つ類似の能力を持つクリーチャーはまとわりつく霜に完全耐性を持つ。
目からビーム(超常)/Eye Beams 4ラウンドに1回標準アクションとして、ヤルズーンは自身の目から何本かの凍結のエネルギーのビームを発射することができる。ヤルズーンがこの攻撃を使用するとき、全てのビームを一方向に発射して1,200フィートの直線を作成するか、代わりに8本の別々のビームを発射して1,200フィートの射程単位で遠隔接触攻撃を行うことができる。直線で発生することを選択した場合、効果の範囲内の全てのクリーチャーは20d6ポイントの[氷雪]ダメージを受ける(反応・難易度 38・半減)。遠隔接触攻撃としてビームを発射した場合、+30の攻撃ボーナスを持つが、2本以下の目からビームで1体のクリーチャーを目標とすることができる(ビームを任意の方向に発射して範囲内の複数の目標を攻撃できる)。1本の目からビームは当たると8d6ポイントの[氷雪]ダメージを与える(セーヴなし)。直線時の攻撃のセーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
よろめき打撃(変則)/Staggering Strike ヤルズーンが地面に立っている巨大またはそれより小さなクリーチャーに叩きつけ攻撃を当てた場合、目標は難易度 42に反応セーヴに成功するか、伏せ状態となり1d6ラウンドの間よろめき状態とならなければならない。巨大またはそれより小さな飛行する敵にあたった場合、そのクリーチャーは1d6ラウンドの間よろめき状態となり、難易度 42の〈飛行〉判定に成功するか30フィートの硬度を失わなければならない(翼を持つクリーチャーは代わりに60フィートの硬度を失う; これは翼のあるクリーチャーが飛行中に攻撃を受ける通常のルールを置き換える)。ヤルズーンのたたきつけ攻撃を受けた超巨大クリーチャーは1ラウンドの間よろめき状態となることに抵抗するための難易度 42の反応セーヴに成功しなければならないが、伏せ状態となったり硬度を失うことはない。セーヴ難易度は【筋力】に基づく。
ヤルズーンは怪獣の中では最も強力ではないが、その大きさは驚異的なサイズであり、終末的な規模の破壊力を持つ。カイジュー学者の間ではムーン・グラブ/Moon Grubとして知られているヤルズーンは、実際は月に住んでおり、そこでは数世紀にも渡ってヤルズーンの存在の一部と凍てつく行きの影響によって形成された氷や雪の凍った範囲で過ごしている。(ヤルズーンの息はまとわりつく霜で満たすが、ムーン・グラブ自身は呼吸する必要がなく、宇宙の真空中での快適に存在できることに注意せよ)
ヤルズーンの中身が月面に留まっていたら、凍ったカイジューはほとんど知られなかっただろう; 残念ながら、ヤルズーンの家の軌道のより広い世界は常に魅力的なものである。実際、終末論的なカルトが率いる強力な儀式による意図的な呼びかけや、魔法の寒さの強力な効果が発生したときの偶然の誘惑など、特定の出来事がヤルズーンの注意を特に引きつけることが知られている。これらの出来事の正確な性質は様々であり、最も学識のある学者でさえ、ヤルズーンが世界に訪れるように誘うのは何であるのかを議論している。しかし、ヤルズーンが世界に訪れた時意図的ではないにしても荒廃させていることに異論を唱えるものはない。他のカイジューとは異なり、ヤルズーンは意図的に破壊するために文明を探し求めているようには見えないが、その巨大なサイズと凍えるような息は大惨事をもたらす。幸いにも、ヤルズーンの世界への訪問は数日間しかおらず、その後水の中を泳ぐウナギのように空へと抜け出し月にある巣へと戻る。
ヤルズーンは最後の王モガル(Pathfinder RPG Bestiary 4 170ページ)と複雑な関係にある。多くの場合、その地域でのモガルの破壊活動はヤルズーンを月からおびき寄せるのに十分な出来事であり、その場合より強力なカイジューと衝突する。同様にモガルのカイジュー感知能力は、ヤルズーンが訪れようと決めた地域を調査することが多い。しかし、2体のカイジューは一度も決着をつけようとせず、チャンスが来たら止めの一撃を与えるどころか、相手を逃がすことに満足しているようであった。2体のカイジューを束ねているように見えるのはロード・ヴァルクロプスへの憎しみを共有しているからであり、2体のカイジューは何度も手を組んで三つ首の悪魔を追い払ってきた。
ヤルズーンは知られているカイジューの中では強力ではないが、ムーン・グラブは驚異的な回復力を持っている。ヤルズーンは何度も何度も、偉大な英雄の手でまたは仲間のカイジューの爪と牙で完敗したように思われた苦しみの後に戻ってきた。これらの巨大な怪物専門の学者たちは、ヤルズーンは特殊なクリーチャーではないかもしれないと説いており、月にある隠された家では、複数のムーン・グラブが蠢き夢見ていると語っている。ヤルズーンはカイジューの幼虫期似すぎず、1体だけが生きているが、他の卵が月の隠れ家にあり、必要に応じて孵化し代わりのムーン・グラブが開放されるのを待っているという説もある。