悪戯好きな性質、たちの悪いユーモアのセンス、破壊的な習慣でよく知られている、グレムリンと呼ばれるフェイ・クリーチャーは、残酷なふざけ者、嗜虐的な妨害者という全く正しい評判を得ている。身の丈3フィートからわずか1フィートあまりまで、多くのタイプのグレムリンが世界の暗いまだ見ぬ領域をうろついており、物質界とフェイの領域の間にある現実のごく僅かな地点の付近に留まる傾向がある。グレムリンが小さいほど、フェイの領域とのつながりは強く、その力はより奇妙でより強力になる。
グレムリンは自分が物理的な力に欠けていることを理解しており、そのため通常はお互いとねぐらを守るために協力し合う大集団として遭遇する。全てのグレムリンが持つ共通の特徴がある。冷たい鉄で作られたものを除く武器によるダメージへの抵抗力、残酷で嗜虐的なユーモアのセンス、その悪戯の計画を補強するプレスティディジテイションを使う能力、ほっそりした姿、そしてグレムリンを最もよく知らしめている他のクリーチャーの仕事を壊し、呪い、台無しにする能力。グレムリンは物を台無しにし壊すことに大きな喜びを感じ、グレムリンのそれぞれの種は特定の“専門”(例えば魔法のオーラ、複雑な機械、協調のとれた戦術、さらには幸運それ自体)があるが、全てのグレムリンは複雑な装置や込み入った社会の構造に魅了される。複雑なものを崩壊させることに取り組むよりもグレムリンを喜ばせることはない。
グレムリンは本来はフェイの神秘的な領域の出身だが、数え切れないほどの世代を物質界で暮らしている。その間に彼らは体も魂もこの領域の原住生物となってしまった。しかし全てのグレムリンがその奇妙な妨害と破壊の力を保持できているわけではない。最も不運なグレムリンは一般にはグレムリンだとさえ知られてはいない。この奇妙なグリーチャーはマイトとして知られている。いくつかの擬似呪文能力を使うグレムリンの能力を保ってはいるが、マイトはその仲間のグレムリンにとっては究極の恥と恐怖、すなわち痛ましいほどの自己嫌悪と哀れむべき臆病さへの堕落をあらわす。その結果、グレムリンはマイトの部族を苦しめる機会に恵まれた場合はとりわけ嗜虐的で暴力的になり、共同体と機械を妨害するより微妙なやり方を放棄して徹底的な戦争を始め、ちっぽけなナイフを手に、殺意を胸に、マイトの住処と塒を侵攻する。特に危険な蟲と同盟を結べているマイトの部族だけがこの種の侵略に対抗できる可能性があり、ほとんどの部族は速やかにグレムリンに降伏する。ある場合には、無条件降伏がグレムリンの怒りを鎮め、侵略者たちは単にマイトの部族を征服し奴隷化し、彼らを自分たちの気まぐれに奉仕するための奴隷階級であると言う観点に基づいて使役するが、他の場合にはマイトの部族が完全降伏をしてさえも彼らは救われない。
より大きなクリーチャー、特に人型生物(グレムリンが特に苦しめ苛立たせることを好む)に対しては、グレムリンははるかに微妙な手法をとる。グレムリンは最弱の人型生物の社会に対してすら太刀打ちできるだけの物理的な力が欠けていることを理解しており、それ故に街や村の中を移動する場合は物陰に隠れる。グレムリンは都市地域の中で“でかぶつ”たちがしばしば訪れてわずらわせることがない場所を捜し求める。下水道、ゴミ捨て場、墓場、打ち捨てられた建造物などのような場所がグレムリンの完璧なねぐらとなる。グレムリンの部族が人型生物の社会の影に居場所を作り出すと、その仕事が始まる。グレムリンは2匹組かあるいは単独で行動して社会の中に入り込み、台無しにできるあらゆる者を台無しにする方途を探る。グレムリンが準備をできる場合は、物品、関係性、または状況を何気なく見た者には安定していて何のダメージも負っていないように見えるが、次に使われたり発生した時にばらばらに壊れたり劇的に駄目になったりするような状態にすることを好む。グレムリンはしばしばその破壊活動の結果の災厄を見ることができるように近くで隠れて待っているが、そのような災害が発生した場合は範囲外から利益を得られるように骨を折る。グレムリンは、自分たちが来ていると言うことを理解した怒り狂った人間の手の届く範囲にいることがよくないことを知っている。
グレムリンの活動がよく行われる地域では、グレムリンに関連する破壊を防ぎ、自分たちの地域から小さな怪物を根絶するための多くの社会が独特で賢明な方法を発展させている。グレムリンに対処する通常の手法の1つはグレムリン・ベルとして知られる物品を使用することである。青銅、錫、その他の多少高価な金属で作られ、高さ1インチ足らずのグレムリン・ベルは、ドアの枠や窓から細い鎖や絹の紐で吊り下げられるか、高価な物品に取り付けられる。グレムリン・ベルの存在はこのクリーチャーを不調にし、その超常能力や擬似呪文能力を使用できないようにすると信じられている。奇妙なことに、多くのグレムリンも同様に信じており、グレムリン・ベルが魔法でない場合でさえも、グレムリンはこのような方法で守られているように見える物品のほとんどをいじる危険を冒そうとしない。
他の共同体ではグレムリンの害から免れるためにより積極的な道を取り、グレムリンを捜索し攻撃するために猫、犬、鷹、イタチなどの小動物を訓練する。訓練された超小型の動物はグレムリンをそのごみごみした居住地まで易々と追跡し、爪にうまく作られた冷たい鉄のスパイクを取り付けている場合にはこのクリーチャーの部族に大きなダメージを与えることができる。しかし多くのグレムリン部族はこの戦術を学んでおり、自分たちのねぐらを守るために訓練された(あるいはされていない)動物を利用している。
経験点400
混沌にして悪/超小型サイズのフェイ
イニシアチブ +4; 感覚 暗視120フィート、夜目; 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 18、接触17、立ちすくみ13(+1回避、+1外皮、+2サイズ、+4【敏】)
ヒット・ポイント 6(1d6+3)
頑健 +0、反応 +6、意志 +4
ダメージ減少 5/冷たい鉄; 呪文抵抗 12
移動速度 40フィート
近接 ショート・ソード=+6(1d3-4/19~20)、噛みつき=+1(1d2-4)
接敵面 2・1/2フィート; 間合い 0フィート
特殊攻撃 鋳掛け屋、急所攻撃+1d6
擬似呪文能力 (術者レベル1; 精神集中+3)
回数無制限:プレスティディジテイション
1回/時:ディメンジョン・ドア(自身と5ポンドまで)
【筋】3、【敏】19、【耐】11、【知】14、【判】14、【魅】15
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス +2; 戦技防御値 9
特技 《回避》、《追加HP》 (B) 、《武器の妙技》 (B)
技能 〈隠密〉+16、〈製作:罠〉+10、〈装置無力化〉+9、〈脱出術〉+8、〈知覚〉+6、〈手先の早業〉+8、〈はったり〉+6、〈魔法装置使用〉+6; 種族修正 +4〈製作:罠〉、+4〈装置無力化〉
言語 地下共通語
出現環境 気候問わず/地下または都市
編成 単体、2体、大軍(3~12)、または大量発生(13~20と1~3レベルのソーサラー1~3、2~4レベルのローグのリーダー1、訓練されたスタージ2~8、訓練されたダークマントル2~5、および訓練されたダイア・バット1~2)
宝物 標準(ショート・ソード、その他の宝物)
鋳掛け屋(擬呪)/Tinker 6体のジンキンの集団は1時間以上の間共同作業を行い、任意の生きているクリーチャーに対するビストウ・カースと同一の効果を生み出すことができる。この効果は60フィートの有効距離を持ち術者レベル6として機能し、目標のクリーチャーは同意しているか無防備状態でなければならない(しかし抵抗するためにセーヴィング・スローを行うことはできる)。セーヴ難易度は14+ジンキンのうち最も高い値の【魅力】修正値(ほとんどのジンキンの集団では難易度16)。その代わりに、ジンキンの集団は1つの魔法のアイテムに呪いを込めようと試みることができる。この呪いの性質はランダムに決定する。この呪いの半分はその魔法のアイテムを当てにならなくする(アイテムが使用されるたびごとに、20%の確率で機能しなくなる)が、のこりの半分はアイテムにランダムに必要条件を与える。ジンキンは1日に1回だけ鋳掛け屋に参加でき、まだ呪われていないキャラクターや物品に対してのみ鋳掛け屋を行うことができる。鋳掛け屋の呪いが成功した場合は、リムーヴ・カースのような効果で除去されるまでは永続する。全てのジンキンの鋳掛け屋は6レベルの術者が作り出した呪いであるかのように機能する。
こそこそしていて嗜虐的なジンキンは地下の暗い場所に住むぞっとするようなグレムリンである。影によく適応しており、ごちゃごちゃした一角に潜んで自分よりも大きなクリーチャーに有利な位置を占めた場合に攻撃する。ジンキンは通常より大きな、あるいは強力なクリーチャーとともに、あるいはその近くで活動する。この大きなクリーチャーはジンキンの策略の隠れ蓑となる。彼らは戦闘が不利になると、あらゆる盗んだ品物を持ってディメンジョン・ドアを使って離脱する。
ジンキンはより大きなクリーチャーを危険な洞窟や坑に誘い込むことを喜び、通常は影から踏み出してクリーチャーに対して1回だけ急所攻撃を行って逃げ去る。犠牲者を罠に誘い込めるように、その“逃走”が標的に見えるようにする。
またジンキンは危険なほど恨み深く、自分を侮ったように見えるクリーチャーを何週間も付回し、復讐の機会を探すことがある。この復讐は馬を迷わせたり食料を汚染したり大きなモンスターを恨みのあるクリーチャーに向かわせたり、さまざまな形を取る。
ジンキンの最も直接的で歓迎するべからざる復讐は魔法のアイテムを破壊したり呪うことである。何回も遠くから野営している敵を観察し、アイテムを弄り回して駄目にするために盗み出したり、アイテムの所有者を悩ませるために遠くから鋳掛け屋の魔法を使用したりする。ジンキンは盗んだアイテムに妨害工作をすると、そのアイテムに飽きてしまうか、持ち主に返そうとするかもしれない。ジンキンのねぐらには、しばしば呪いを帯び、ジンキン自身は忘れ去ってしまった盗んだアイテムがそこかしこに散らばっている。
ドワーフは特にジンキンを憎み、彼らの民話にはグレムリンの手による悲劇についての多くの話がある。嫌悪感は概ねお互い様である。
平均的なジンキンは身の丈おおよそ2フィート、体重13ポンド。
このぞっとするような猫背のクリーチャーは3つの輝く青い目を持つ。油染みた髪が頭と背中から生え、クロークのように覆っている。
経験点600
混沌にして悪/小型サイズのフェイ
イニシアチブ +4; 感覚 暗視120フィート、夜目; 〈知覚〉+9
アーマー・クラス 18、接触15、立ちすくみ14(+3外皮、+1サイズ、+4【敏】)
ヒット・ポイント 19(3d6+9)
頑健 +3、反応 +7、意志 +2
ダメージ減少 5/冷たい鉄; 呪文抵抗 13
移動速度 30フィート、登攀20フィート
近接 噛みつき=+3(1d4+1、加えて“つかみ”)、爪(×2)=+4(1d3+1、加えて“足払い”)
擬似呪文能力 (術者レベル3; 精神集中+4)
回数無制限:プレスティディジテイション
1回/時:ショッキング・グラスプ、スネア、ヒート・メタル(難易度13)
【筋】13、【敏】18、【耐】15、【知】8、【判】9、【魅】12
基本攻撃 +1; 戦技ボーナス +1(組みつきおよび足払い+5); 戦技防御値 15
特技 《追加HP》 (B) 、《追尾》、《武器熟練:爪》
技能 〈威圧〉+8、〈隠密〉+14、〈軽業〉+10、〈製作:罠〉+9、〈知覚〉+9、〈登攀〉+9; 種族修正 +4〈威圧〉、+4〈製作:罠〉、+4〈知覚〉
言語 地下共通語
その他の特殊能力 膝打ち
出現環境 気候問わず/地下または都市
編成 単体、2体、または大軍(3~6)
宝物 標準
膝打ち(変則)/Kneecapper ナグラブは敵を足払いするための戦技判定に+4の種族ボーナスを得る。
ナグラブ・グレムリンはいかれている。彼らは装置を破壊したり複雑な罠を作る代わりに、狂気のように跳ね回りながら他のグレムリンが遠慮するような戦闘を楽しむ。実際、彼らは爪をとぎ、歯にやすりを掛け、乱戦に飛び込むのにちょうどよい屋根を探すのに長い時間を費やす。戦闘が起こらない場合には、それを探すために村に入り込んで夜毎無辜の者を殺害する。彼らにとってのよい時間とは、犠牲者が二度と起きないよう静かに殺害し、家人が翌朝遺骸を発見してその残虐行為をお互いに告発しあうひとときだ。
このグレムリンの猫背の姿勢によって他の人型生物が作った鎧を着る事が困難なため、ナグラブは鎧を着た敵を妬んで攻撃する。群れをなして襲い相手を地に伏せさせる前に、敵を弱めるためにヒート・メタルと ショッキング・グラスプの特殊能力を使うことができる。敵が地に倒れるやいなや、全てのナグラブが血に飢えた狂乱とともに襲い掛かり、蛭のようにしがみついて何も残らなくなるまで組みつき噛みちぎる。
他の同類ほど技術に執着していないが、ナグラブは罠を用いることを好む。既存の機械を阻害することを好むほとんどのグレムリンとは異なり、ナグラブは犠牲者が慣れ親しんでいる場所に密かに罠を設置し、玄関や寝床の周り、子供部屋のベビーベッドの近くに苦痛に満ちた、時として致命的な驚きをしつらえることを楽しむ。
ナグラブはグレムリン類の無法者である。ナグラブはお互いにけんかをし、争論で負けた側を共食いする傾向があるため、ナグラブの集団は小さいままとなる。ナグラブは自分たちが最強であることを証明することを好み、より小さな仲間を殺して食べようとはしないため(しかし他の敵に殺された者はちょっとしたおやつとなる正当な戦利品である)、単独のナグラブはしばしば他のグレムリンとともに行動する。
ナグラブは典型的には身の丈2.5フィート、体重およそ25ポンド。
世界で一番不快な小犬がどうにかして後ろ足で歩く方法を身につけたかのように、この不健康はクリーチャーは注意深くこそこそ進んでいる。
経験点200
中立にして悪/超小型サイズのフェイ
イニシアチブ +5; 感覚 暗視120フィート、夜目; 〈知覚〉+6
オーラ 不運(20フィート)
アーマー・クラス 13、接触13、立ちすくみ12(+2サイズ、+1【敏】)
ヒット・ポイント 6(1d6+3)
頑健 +0、反応 +3、意志 +4
ダメージ減少 2/冷たい鉄; 呪文抵抗 7
移動速度 30フィート
近接 ダガー=+3(1d2-4/19~20)
遠隔 ショートボウ=+3(1d3-4/×3)
接敵面 2・1/2フィート; 間合い 0フィート
擬似呪文能力 (術者レベル1; 精神集中-1)
回数無制限:スピーク・ウィズ・アニマルズ、プレスティディジテイション
1回/日:シャター(難易度10)
【筋】3、【敏】13、【耐】11、【知】10、【判】14、【魅】6
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス -1; 戦技防御値 5
特技 《イニシアチブ強化》、《追加HP》 (B) 、《武器の妙技》 (B)
技能 〈隠密〉+17、〈騎乗〉+2、〈製作:罠〉+4、〈装置無力化〉+2、〈知覚〉+6(聞き耳+2)、〈はったり〉+2; 種族修正 +4〈隠密〉、-4聞き取る場合の〈知覚〉
言語 地下共通語、ノール語
出現環境 暑熱/丘陵
編成 単体、2体、大軍(3~12)、または大量発生(13~20と1~3レベルのドルイド1~3、2~4レベルのファイターのリーダー1、訓練されたスタージ2~8、および訓練されたバブーン 2~5)
宝物 標準(ダガー、ショートボウとアロー20本、その他の宝物)
不運のオーラ(超常)/Unluck Aura パグワンピは半径20フィートの不運のオーラを放射する。この範囲内にいるあらゆるクリーチャーはd20ロールを要求される全ての状況(攻撃ロール、技能判定、セーヴィング・スローなど)において2個の20面ダイスを振らなければならず、2つの結果のうち悪い方を用いなければならない。これは動物、他のグレムリン、ノールには働かない[精神作用]効果である。あらゆる種類の幸運ボーナス(ラックストーンまたはディヴァイン・フェイヴァーによって得られたもののような)を得ているキャラクターはパグワンピの不運のオーラに完全耐性を持つ。
卑しく犬の顔をした臆病なパグワンピは誰にも、他のグレムリンにさえも愛されていない。このグレムリンは他のクリーチャーのアクシデントやしくじりから不釣合いなほどの喜びを得、しばしば完璧な落とし罠や障害物を作るために長い時間を費やす。そして、避けられない事故を笑い、自分たちの個人的な不運が犠牲者に移ったことを確認するために、その近くで待ちうける。
パグワンピは洞窟か廃墟の建造物に住み、時々自分たちの病んだセンスのユーモアをぶつける犠牲者を探すために乗り出してくる。彼らの“冗談”は棘や糞尿、時には蜘蛛で一杯の落とし穴や沼の水が冠水した野営地などを含む傾向がある。パグワンピだけが自分たちの冗談を可愛らしいと感じている。全てのパグワンピはいくらか耳が悪いため、隠密活動をしようとしていないパグワンピは、自分自身やお互いに聞こえるように大声で金切声を上げたり叫んでいる傾向がある
はるかな過去のいずれかの時点で、パグワンピはノールに夢中になり、その獣人を近縁の種とみなしその身長と野蛮な戦士の恐るべき武勇に鼓舞され、神と崇めてきた。ノールの側では、主としてグレムリンの弱さと気分が悪くなるようなへつらいのために、他のクリーチャーと比べてもさらにパグワンピを憎んでいるが、時として苦しめるためにグレムリンを側においておくことがある。
怒れる甲殻類のような頭をした、この猛烈な小さな昆虫のようなクリーチャーは、小さいが硬そうなハンマーを打ち鳴らしカタカタ言わせてる。
経験点400
秩序にして悪/超小型サイズのフェイ
イニシアチブ +1; 感覚 暗視120フィート、夜目; 〈知覚〉+5
アーマー・クラス 15、接触13、立ちすくみ14(+2外皮、+2サイズ、+1【敏】)
ヒット・ポイント 8(1d6+5)
頑健 +2、反応 +3、意志 +3
ダメージ減少 5/冷たい鉄; 呪文抵抗 12
移動速度 20フィート、登攀20フィート
近接 ウォーハンマー=+0(1d4-2/×3)、噛みつき=-2(1d3-2)
接敵面 2・1/2フィート; 間合い 0フィート
特殊攻撃 集団解体、迅速なる破壊活動
擬似呪文能力 (術者レベル1; 精神集中+1)
回数無制限:プレスティディジテイション
1回/時:ラスティング・グラスプ、スネア
【筋】6、【敏】13、【耐】14、【知】12、【判】13、【魅】11
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス -1; 戦技防御値 7
特技 《技能熟練:装置無力化》、《追加HP》 (B) 、《武器の妙技》 (B)
技能 〈隠密〉+13(金属や石で覆われた場所では+17、移動を伴う場合は+9)、〈鑑定〉+2、〈製作:罠〉+5、〈装置無力化〉+9、〈知覚〉+5、〈知識:工学〉+2、〈登攀〉+13; 種族修正 +4金属や石に覆われた場所での〈隠密〉、-4移動しながらの〈隠密〉、+4〈装置無力化〉
言語 地下共通語
出現環境 気候問わず/地下または都市
編成 単体、2体、大軍(3~12)、または大量発生(13~20と1~3レベルのソーサラー1~3、2~4レベルのローグのリーダー1、訓練されたダイア・ラット2~14、訓練されたヴェノマス・スネーク2~5、およびラット・スウォーム1~3)
宝物 標準(ウォーハンマー、その他の宝物)
迅速なる破壊活動(超常)/Speedy Sabotage ヴェクスジットは機械類を分解することに適応しており、複雑な機械であっても驚くほどの速度でガラクタにしてしまえる。〈装置無力化〉技能を用いる場合、このグレムリンは技能を用いるのに掛かる時間を決定するために全ての装置を1段階単純であるかのように扱う。つまり、難物な装置は厄介として扱い、厄介な装置は簡単として扱い、単純な装置はフリー・アクションで分解することができる。
集団解体(超常)/Wrecking Crew 6体までのヴェクスジットの集団は1つの装置を分解するために共同作業をすることができる。この能力は援護アクションのように機能するが、1体のヴェクスジットは5体までのヴェクスジットから助けを受けることができ、〈装置無力化〉判定に+10までのボーナスを得ることができる。
熱狂的な小さな破壊者であるヴェクスジットは、大きな種族たちの作品をスクラップにし、作動を阻害することを喜ぶ。目標が大きく複雑であるほどよい。この唾棄すべきグレムリンは1体でも鍵を壊して誰かを扉の中に閉じ込めたり、馬車の車輪を緩めたり、小さなボートから全ての釘をこっそり抜いたりするが、彼らが真に危険なのはヴェクスジットの集団が協力する場合だ。このような例では、ヴェクスジットに冒された城門の落とし戸は危険な武器と化し、時計塔は倒れるのを待つ歯車の雪崩となる。技術者は弟子たちに達人の手になる建造物もこの無法のグレムリンによって破壊されると警告し、多くの者はその最大の失敗はこの小さな妨害者のせいだと非難する。
ほとんどのグレムリンと同様に、ヴェクスジットは地下に住むことを好むが、都市と機械装置ではそこに魅了された彼らを見ることができ、しばしば危険なフェイの一団を下水道のトンネルや打ち捨てられた倉庫に引き入れる。
ヴェクスジットは身の丈1.5フィート、体重およそ16ポンド。