リノームは世界の北方にすむ危険な原始のドラゴンで、自分より劣ったクリーチャーと見なした存在を憎み、不幸な犠牲者に可能な限り害を及ぼそうとする。一般的なリノームは巣に骨と財宝を巨大な山として掃き集める。彼らはさらにまずいことに、留まるところを知らない貪欲さとたちの悪い大食らいという野蛮な生態を備える。リノームほど厚かましく残忍なクリーチャーがほとんどいないということに、多くの人が感謝している。
リノームはトゥルー・ドラゴンではない。しかし彼らは事実として圧倒的な膂力と恐るべき力を持ち、しばしば相対する真なるドラゴンと残忍性で肩を並べる。その強靱な体躯はより小さな敵をあっさりと打ち砕き、リノームの毒持つ噛みつきを感じたもののほとんどは、その恐るべき毒の物語を伝えるほど長く生きられなかった。リノームの肉体は鱗と欠けた翼を持つが、信じられぬ程軽々と彼らは空を飛び回り、魚が水を泳ぐかのように簡単に進む技を獲得している。
一般のリノームが全て持つ肉体の力、毒、恐るべきブレス攻撃以上に、この獣はみな、最後の守りを備えている――断末魔の呪いである。精神に現れるこの強力な病気は様々な形をとるが、常にリノームを打ち倒そうとしたものに対する恐るべき報復として放たれる。この呪いはリノームを見守り、リノームを破壊を愛するペットと見なしていた邪神から与えられたものだと理論立てるものもいる。またその一方で、リノームの呪いはこのモンスターの最初の一体はやってきたフェイの太古の世界へのつながりを最も緊密に残しているからだと信じるものもいる。
より知性の優れたトゥルー・ドラゴンはしばしばリノームを大いに蔑む。彼らは時期尚早に生まれた獣だと考え、彼らと関係するものすら認めようとしないこともある。リノームはこの問題にほとんど感情を抱かず、その縄張りに足を踏み入れようとすれば、他のクリーチャーに対する場合と同様に、直ちに老若問わずドラゴンと戦う。この単純な考え方は大規模な包囲戦や小さな集団での連携さえ難しくさせる。そのためリノームはほとんどいつでも単体で行動し、可能な限り多くの旅人を襲うために広大な縄張りの中で独立に狩りを行う。リノームは長い人生の中で一度だけ伴侶を探す。その結果、雌は多くとも6つまでのいくつかの卵を産み落とす。それらの卵の内、たった1つだけが生き残る――最初に生まれた雛は、直ちに他の生まれていない兄弟姉妹を喰らってしまうのだ。
その破壊を好む気質にも関わらず、リノームは通常比較的離れた地域に住み、世界の最北の地から遠く離れて彷徨うことはない。彼らはほとんどの知性あるクリーチャーに例外なく嫌われ恐怖されており、この孤立した地域に住む性質は彼らが生き残る助けとなっていることは間違いない。リノームは悪質で容赦がないが、彼らは組織を持たないが故にその存在を根絶やしにしようと探索する襲撃者の一団を受け入れる余地がある。しかし、このような一団は本当に優れた人物で構成されている必要があるだろう。大抵、リノームはついに忍耐が途切れて大暴れする時になるまで、その悪意を煮詰めながら、何百年もの間自らが選んだ場所を破壊することなく住み続ける。ときに、リノームがすぐ近くで眠っていることに全く気付いていない村があることもあるが、通常そのような居住地は「彼らのリノーム」に囲まれていることを示す伝統や伝説を持つ。リノームは何百年もの間冬眠をするため、短い生涯を持つ人型生物で構成された村では面白い物語に過ぎないものであると、その手の昔話は受け取られているかもしれない。しかしリノームが目覚めると、その真実を疑うことはできなくなる。
リノームは多くの差を持つ多様な種に別れているが、恐ろしく強力で野蛮な存在であるという点は共通している。彼らは単体で肉に興じる。人型生物のような知的なクリーチャーがすぐに姿を見せない場合、通常山羊などの山に住む動物を喰らう。リノームは渓谷に潜み、宝の山の近くで深い眠りに落ちることが多いが、侵入者の接近に気付いたり再び空腹になると目覚める。
以降のページに記載されているリノームはほんの4種に過ぎない。最も伝説的なリノームはクラッグ・リノーム、アイス・リノーム、ターン・リノームだが、他の者も存在する。ドラゴンの中でよく知られ恐れられている地に、さらに強力な固有種のリノームがいるという噂もある。この種で最も大きな固有種のリノームは、トアー・リノームと同じ程度に強力だ(トアー・リノームは最も危険な種であるとしばしば誤解されている)。
個々のリノームはいくつもの固有の能力を持つが、以下に示すとおり、全てのリノームが同様に備える特定の能力がある。これらに加えて、リノームはそれぞれブレス攻撃と毒のある攻撃を備えるが、それぞれの攻撃が持つ効果自体は、種によって様々だ。
断末魔の呪い(超常)/Death Curse:クリーチャーがリノームを打ち負かすと、そのクリーチャーはリノームが持つ断末魔の呪いの目標となる。断末魔の呪いの正確な効果は様々だが、リノームの種別により決まっている。リノームの断末魔の呪いのセーヴ難易度は常に【魅力】に基づいている。
フリーダム・オヴ・ムーヴメント(変則)/Freedom of Movement:リノームは常にフリーダム・オヴ・ムーヴメントの効果を受けている。これは同名の呪文と同様に機能する。この能力は解呪されない。
トゥルー・シーイング(変則)/True Seeing:リノームは常にトゥルー・シーイングの効果を受けている。これは同名の呪文と同様に機能する。この能力は解呪されない。
この巨大だがやつれた竜に似たクリーチャーは、青白くぞっとするほど荒涼としている。彼らは2つの前肢を持つが翼は有していない。
経験点153,600
混沌にして悪/巨大サイズの竜
イニシアチブ +11; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、トゥルー・シーイング、夜目; 〈知覚〉+24
アーマー・クラス 35、接触13、立ちすくみ28(+22外皮、-4サイズ、+7【敏】)
ヒット・ポイント 290(20d12+160); 再生10(冷たい鉄)
頑健 +20、反応 +21、意志 +17
防御能力 フリーダム・オヴ・ムーヴメント; ダメージ減少 15/冷たい鉄; 完全耐性 [強酸]、睡眠、[精神作用]効果、生命力吸収、毒、呪い効果、負のエネルギー、麻痺; 呪文抵抗 29
移動速度 40フィート、登攀40フィート、飛行100フィート(標準)
近接 噛みつき=+29(3d8+13/19~20、加えて“毒”)、爪(×2)=+29(2d6+13)、尾=+24(3d6+6、加えて“つかみ”)
接敵面 20フィート; 間合い 20フィート
特殊攻撃 締めつけ(尾、2d6+19)、断末魔の呪い、ブレス攻撃
【筋】37、【敏】24、【耐】26、【知】5、【判】20、【魅】27
基本攻撃 +20; 戦技ボーナス +37(組みつき+41); 戦技防御値 54(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《技能熟練:知覚》、《強打》、《クリティカル強化:噛みつき》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《神速の反応》、《薙ぎ払い》、《薙ぎ払い強化》、《無視界戦闘》
技能 〈隠密〉+26、〈水泳〉+28、〈知覚〉+24、〈登攀〉+33、〈飛行〉+13; 種族修正 +8〈隠密〉、+4〈軽業〉(跳躍時)
ブレス攻撃(超常)/Breath Weapon 1d4ラウンドに1回、標準アクションとして、ケルン・リノームは60フィート円錐形に酸性の胆汁を吐き出すことができる。これは巻き込まれた全てのクリーチャーに18d8ポイントの[強酸]ダメージを与える。加えて、この胆汁は負のエネルギーを含んでおり、此による攻撃を受けたものに1d4の負のレベルを与える。難易度28の反応セーヴに成功すればダメージを半減し、負のレベルを完全に無効化することができる。セーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
断末魔の呪い(超常)/Death Curse 衰弱の呪い/Curse of Decay:セーヴ意志・難易度28; 効果クリーチャーは毎日1ポイントの【耐久力】ダメージを受け、1日に1年の頻度で加速度的に加齢する。彼によるペナルティの全ては通常通り適用されるが、利益は得られない。
毒(変則)/Poison 噛みつき・致傷型; セーヴ 頑健・難易度28; 頻度 1回/ラウンド(10ラウンド間); 効果 4d6[強酸]ダメージおよび1d6【耐】吸収; 治癒 2回連続のセーヴ成功。
ケルン・リノームは共同墓地や埋葬塚の近く、伝説的な戦場であった焦土となった場所の地下にある洞窟に好んで住む。このリノームは特にアンデッドの肉の風味を好む――非実体のアンデッドを消化することはできないが、それらが現れる場所は実体のあるアンデッドの住む荒れ地であることが多く、ケルン・リノームのものすごい食欲からは逃れられない。途方もなく強力なアンデッド・クリーチャーはケルン・リノームを護衛として扱うこともあり、自らの縄張りの中にある石塚や墓にこのリノームがいる間、彼らを意のままに操ることになる。ケルン・リノームは出会ったアンデッド・クリーチャーを喰らうことをためらいはしない。しかし古代の迷信によれば、土地に関連した宗教を信じる神官やアンデッドの住人が許可を与えない限り、この種のものは皆墓所に足を踏み入れることはないのだという。同様に、なんとか自分が入るのに十分な墓所に収まったケルン・リノームは、同様の許可を得ずに立ち去ることは好まない。このような制約は純粋に精神的なもので、(身を守るために墓の入口を使おうとしている敵などによって)強制されれば、ケルン・リノームはこのような制限を無視することができる。
ケルン・リノームは全長60フィート(約18m)で、重量は12,000ポンド(約5.4t)。
経験点204,800
混沌にして悪/超巨大サイズの竜
イニシアチブ +11; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、トゥルー・シーイング、夜目; 〈知覚〉+30
アーマー・クラス 34、接触9、立ちすくみ27(+25外皮、-8サイズ、+7【敏】)
ヒット・ポイント 346(21d12+210); 再生15(冷たい鉄)
頑健 +22、反応 +21、意志 +18
防御能力 トゲ、フリーダム・オヴ・ムーヴメント; ダメージ減少 15/冷たい鉄; 完全耐性 [雷撃]、睡眠、[精神作用]効果、毒、呪い効果、麻痺; 呪文抵抗 30
移動速度 40フィート、飛行100フィート(標準)、水泳60フィート
近接 噛みつき=+29(3d8+16/19~20、加えて“毒”)、爪(×2)=+29(2d6+16)、尾=+24(3d6+8、加えて“つかみ”)
接敵面 30フィート; 間合い 30フィート
特殊攻撃 締めつけ(尾、3d6+24)、断末魔の呪い、ブレス攻撃
【筋】43、【敏】25、【耐】30、【知】6、【判】23、【魅】28
基本攻撃 +21; 戦技ボーナス +45(組みつき+49); 戦技防御値 62(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《強打》、《クリティカル強化:噛みつき》、《渾身の一打》、《神速の反応》、《突き飛ばし強化》、《薙ぎ払い》、《薙ぎ払い強化》、《ふっとばし攻撃》、《迎え討ち》、《無視界戦闘》
技能 〈隠密〉+15(森林では+23)、〈水泳〉+48、〈知覚〉+30、〈飛行〉+23; 種族修正 +8森林での〈隠密〉
言語 アクロ語、森語、竜語
ブレス攻撃(超常)/Breath Weapon 1d4ラウンドに1回標準アクションとして、タイガ・リノームは60フィートの円錐形に帯電した霧を吐き出すことができる。この霧は巻き込まれた全てのクリーチャーに21d8ポイントの[雷撃]ダメージを与える(反応セーヴ難易度30に成功すれば半減)。この霧は1d4ラウンドの間その場に留まり続ける。帯電した円錐形の霧の占める範囲でターンを終えたクリーチャーは、4d6ポイントの[雷撃]ダメージを受ける(セーヴ不可)。この霧は視界を妨げない。セーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
断末魔の呪い(超常)/Death Curse 感電死の呪い/Curse of Electrocution:セーヴ意志・難易度29; 効果そのクリーチャーは[雷撃]に対する脆弱性を得る。
毒(変則)/Poison 噛みつき・致傷型; セーヴ 頑健・難易度30; 頻度 1回/ラウンド(10ラウンド間); 効果 4d6[雷撃]ダメージおよび1d8【敏】吸収; 治癒 3回連続のセーヴ成功。
トゲ(変則)/Spines タイガ・リノームに対して近接攻撃を行ったクリーチャーは、タイガ・リノームのトゲにより、攻撃毎に1d6ポイントの刺突ダメージを受ける。間合いのある近接武器による攻撃はこのトゲを回避できる。
タイガ・リノームは無数のトゲに覆われている。彼らは北方にある極寒の森林を進む全てのものに対する脅威である。タイガ・リノームは打ち倒し、最初に電気を帯びたブレスで獲物を攻撃し、最後にはその恐るべき顎で犠牲者を噛み砕く。
冬、光がまばらになり夜が長くなると、タイガ・リノームは自分の住む針葉樹林に見事に溶け込んでしまう。木々の間に潜み、宿営の準備をしている軽率な旅人や不用心な冒険者を襲撃するのだ。タイガ・リノームはしばしば何日もの間――時には何週間も――無防備な犠牲者を傷つけ貪り食う機会を待ち構える。このちょっとした作戦がうまくいかない場合、タイガ・リノームは略奪のために近くの集落を見つけるために木々の間で単に大暴れし、その大きな顎や恐るべき前肢で住人を引き裂く前に住人の心に傷をつけて歪んだ快楽を得る。いずれにせよ、タイガ・リノームは離れたところにある村を襲うためにわずかな期間飛行することを除けば、森林にある自分の縄張りから遠く離れて移動することはほとんど無い。
タイガ・リノームは全長50フィート(約15m)、重量は13,000ポンド(約5.9t)を超える。
経験点409,600
混沌にして悪/超巨大サイズの竜
イニシアチブ +14; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、トゥルー・シーイング、夜目; 〈知覚〉+34
アーマー・クラス 37、接触12、立ちすくみ27(+25外皮、-8サイズ、+10【敏】)
ヒット・ポイント 420(24d12+264); 再生20(冷たい鉄)
頑健 +25、反応 +26、意志 +21
防御能力 フリーダム・オヴ・ムーヴメント; ダメージ減少 20/冷たい鉄; 完全耐性 [火炎]、睡眠、[精神作用]効果、毒、呪い効果、麻痺; 呪文抵抗 32
移動速度 40フィート、登攀40フィート、飛行100フィート(標準)、水泳60フィート
近接 噛みつき=+34(3d8+18/19~20、加えて“毒”)、爪(×4)=+34(2d6+18)、尾=+29(3d6+9、加えて“つかみ”)
接敵面 30フィート; 間合い 30フィート
特殊攻撃 締めつけ(尾、3d6+27)、断末魔の呪い、ブレス攻撃
【筋】46、【敏】30、【耐】33、【知】7、【判】25、【魅】28
基本攻撃 +24; 戦技ボーナス +50(組みつき+54); 戦技防御値 70(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《強打》、《クリティカル強化:噛みつき》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《神速の反応》、《突き飛ばし強化》、《薙ぎ払い》、《薙ぎ払い強化》、《ふっとばし攻撃》、《迎え討ち》、《無視界戦闘》
技能 〈隠密〉+21、〈水泳〉+53、〈知覚〉+34、〈登攀〉+26、〈飛行〉+29
言語 アクロ語、森語、竜語
その他の特殊能力 溶岩への親和性
ブレス攻撃(超常)/Breath Weapon 1d4ラウンドに1回、標準アクションとして、トアー・リノームは60フィート円錐形に炎と灰を吐き出すことができる。この範囲に巻き込まれた全てのクリーチャーは、24d8ポイントの[火炎]ダメージを受ける(反応セーヴ難易度33に成功すれば半減ダメージ)。このブレス攻撃が使用されて1ラウンド後、この攻撃が効果を及ぼした範囲は分厚い煙で覆われる。この煙は熱く、目と肺を焼くため、この範囲にいる全てのクリーチャーは追加で8d8ポイントの[火炎]ダメージを受ける。自身のターンをこの煙に覆われた範囲で開始し、呼吸をする全てのクリーチャーは難易度33(これまでの判定毎に+1)の頑健セーヴを毎ラウンド行わねばならず、失敗すると咳き込んでそのラウンドを消費してしまう。この範囲の煙の中で1ラウンド以上目を開いたままでいるクリーチャーは難易度33の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると1d3時間の間盲目状態となる。この煙は2d4ラウンドが経過すると四散する。この持続時間は強風の中では半分になり、それより強い風の中では1/4になる。セーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
断末魔の呪い(超常)/Death Curse 沸騰する血の呪い/Curse of Boiling Blood:セーヴ意志・難易度31; 効果クリーチャーは[火炎]に対する脆弱性を得ると共に、自身の血が沸騰することによる痛みから永続的によろめき状態となる。セーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
溶岩への親和性(変則)/Lava Affinity トアー・リノームは溶岩やマグマの中に潜っている間、呼吸し泳ぐことができる。
毒(変則)/Poison 噛みつき・致傷型; セーヴ 頑健・難易度33; 頻度 1回/ラウンド(10ラウンド間); 効果 8d6[火炎]ダメージおよび1d8【耐】吸収; 治癒 3回連続のセーヴ成功。
トアー・リノームは同族が持つ生のままの加工されていない力を示す好例である。彼らは最も高い火山に住む。この火山は自然に作られた洞窟かもしれないし、このクリーチャー自ら作り出したものかもしれない。そこで彼らは、衝動に駆り立てられると山の近くにある村に破壊をもたらす。トアー・リノームは暴力的だが、リノームの中では比較的知性的でもある。その知性は――他のリノームとは異なり――うぬぼれを押さえつける。トアー・リノームは劣ったクリーチャーに尊敬され信奉されることを楽しむ。彼らはとりわけ自分を恐れるように見える囚人を食べるのを遅らせることで知られている。これは単に、犠牲者の恐れに浸っているのだという。
トアー・リノームは全長50フィート(約15m)で重量は15,000ポンド(約6.8t)。
この巨大なウナギのような竜には水かきのついた2つの鉤爪が備わっている。尾の先は大きく膨らんでおり、尾びれのように見える。
経験点76,800
混沌にして悪/巨大サイズの竜(水棲)
イニシアチブ +10; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、トゥルー・シーイング、夜目; 〈知覚〉+24
アーマー・クラス 30、接触12、立ちすくみ24(+18外皮、-4サイズ、+6【敏】)
ヒット・ポイント 248(16d12+144); 再生10(冷たい鉄)
頑健 +19、反応 +18、意志 +15
防御能力 フリーダム・オヴ・ムーヴメント; ダメージ減少 15/冷たい鉄; 完全耐性 [氷雪]、睡眠、[精神作用]効果、毒、呪い効果、麻痺; 呪文抵抗 27
移動速度 30フィート、飛行100フィート(標準)、水泳60フィート
近接 噛みつき=+25(2d8+13/19~20、加えて“毒”)、爪(×2)=+25(2d6+13)、尾=+20(2d6+6、加えて“つかみ”)
接敵面 20フィート; 間合い 20フィート
特殊攻撃 締めつけ(尾、2d6+19)、断末魔の呪い、ブレス攻撃
【筋】36、【敏】23、【耐】28、【知】5、【判】21、【魅】26
基本攻撃 +16; 戦技ボーナス +33(組みつき+37); 戦技防御値 49(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《強打》、《クリティカル強化:噛みつき》、《渾身の一打》、《神速の反応》、《突き飛ばし強化》、《迎え討ち》、《無視界戦闘》
技能 〈水泳〉+40、〈知覚〉+24、〈飛行〉+19
言語 アクロ語、森語、竜語
その他の特殊能力 水陸両生
ブレス攻撃(超常)/Breath Weapon 1d4ラウンドに1回、標準アクションとして、フィヨルド・リノームは120フィート直線状に冷たい液体を吐き出すことができる。これは巻き込まれた全てのクリーチャーに16d8ポイントの[氷雪]ダメージを与える(反応セーヴ難易度27で半減ダメージ)。冷たい液体はすぐに固まり氷の層となる。そのため、この攻撃でダメージを受けた全てのクリーチャーは1d4ラウンドの間通常の移動速度の半分でしか移動できなくなる。全ラウンド・アクションとして難易度27の【筋力】判定に成功したキャラクターは、この持続時間が終わる前に氷を打ち砕き自由に移動することができる。セーヴ難易度と【筋力】判定の難易度は【耐久力】に基づいている。
断末魔の呪い(超常)/Death Curse 溺死の呪い/Curse of Drowning:セーヴ意志・難易度26; 効果クリーチャーは水中で呼吸できる利益を一切得ることができなくなる。既に水中で呼吸できる能力を有している場合、呪いの効果を受けている限りその能力を失う。加えて、クリーチャーは通常の半分しか息を止めていられなくなり、呪われたクリーチャーが息を止めている間、不調状態であるかのように扱われる。
毒(変則)/Poison 噛みつき・致傷型; セーヴ 頑健・難易度27; 頻度 1回/ラウンド(10ラウンド間); 効果 3d6[氷雪]ダメージおよび1d6【耐】吸収; 治癒 2回連続のセーヴ成功。
穏やかな北方の海岸線には、複雑な小川が作り出すジグザグの海岸がある。フィヨルド・リノームはその海岸線の深海に住む。そこで彼らは寝床が見つけられず旅する隊商も見つけられない時には、海に出て鮫や鯨を食料とする。彼らが出没する場所はしばしば海岸沿いの交易海路と重なっているため、フィヨルド・リノームの縄張りの中だと分かっている範囲はしばしば船に避けられる。他の大型の水棲モンスターに見られるように、フィヨルド・リノームは特に船を転覆させることに巧みなわけではない。しかしこのようなやり方は、そもそもフィヨルド・リノームのような大きさと力があるクリーチャーには不要なのだという者もいるだろう。
フィヨルド・リノームの呪いと毒は、北方の水路をよく利用する者にとって非常に危険なものだ。フィヨルド・リノームの呪いは特に水棲クリーチャーにとって壊滅的な効果を及ぼすため、この種のクリーチャーは可能な限りフィヨルド・リノームと出会わないように気をつける。
フィヨルド・リノームは全長60フィート(約1.8m)で、体重は10,000ポンド(約4.5t)を超える。