出典 Bestiary 6 202ページ
経験点 307,200
中立にして悪/超巨大サイズの粘体
イニシアチブ +17; 感覚 擬似視覚120フィート、暗闇を見通す; 〈知覚〉+17
オーラ 疑神(60フィート)
アーマー・クラス 36、接触15、立ちすくみ23(+21外皮、-8サイズ、+13【敏】)
ヒット・ポイント 377(26d8+260); 再生15(正のエネルギーまたは霊感)
頑健 +20、反応 +23、意志 +19
防御的能力 全周囲視覚、負のエネルギーへの親和性; ダメージ減少 15/エピックおよび善; 完全耐性 追放、[雷撃]、粘体の種別特性、崩壊; 抵抗 [火炎]30; 呪文抵抗 31
弱点 創造への感受性、タリスマン・オヴ・ザ・スフィアー
移動速度 30フィート、穴掘り30フィート、飛行30フィート(完璧)
近接 叩きつけ(×4)=+27(2d8+16/19~20、加えて2d6負のエネルギー、および“つかみ”)
接敵面 30フィート、間合い 60フィート
特殊攻撃 エントロピーの従者、締めつけ(4d8+24)、崩壊
擬似呪文能力 (術者レベル20; 精神集中+25)
回数無制限―ディーパー・ダークネス、ディスインテグレイト(難易度21)
3回/日―呪文高速化ディスインテグレイト(難易度21)
1回/日―タイム・ストップ
【筋】43、【敏】36、【耐】31、【知】7、【判】28、【魅】21
基本攻撃 +19; 戦技ボーナス +43; 戦技防御値 66
特技 《イニシアチブ強化》、《かすめ飛び攻撃》、《頑健無比》、《擬似呪文能力高速化:ディスインテグレイト》、《強打》、《クリティカル強化:叩きつけ》、《クリティカル熟練》、《渾身の一打》、《渾身の一打強化》、《神速の反応》、《鋼の意志》、《迎え討ち》、《盲目化クリティカル》
技能 〈隠密〉+21、〈知覚〉+17、〈知識:次元界〉+3、〈飛行〉+21; 種族修正 +16〈隠密〉
言語 共通語(話せない); テレパシー100フィート
その他の特殊能力 収縮、崩壊の主
出現環境 気候問わず/地形問わず(負のエネルギー界)
編成 単体
宝物 なし
エントロピーの従者(超常)/Servants of Entropy 全ラウンド・アクションとして、オブリヴィオンは過去1時間以内に殺した生きているクリーチャーを再構築し、自信の闇の塊出できた従順な複製を作り出すことができる。この方法で作りだsれた従者は元の姿と同じで、関連する記憶、種族能力やクラス能力をすべて持つが、複製体は元の姿が持っていた信仰呪文の発動能力を失う。従者の属性は中立にして悪に変化し、属性は来訪者(現住)に変わる(ヒット・ポイント、セーヴィング・スロー、類似の能力を再計算しない)とともに、負のエネルギーとの親和性を得る。オブリヴィオンは同じ次元界のどこにいても従者とテレパシーで意思疎通を行うことができ、フリー・アクションで従者を破壊できる。オブリヴィオンは自分のヒット・ダイスの2倍のヒット・ダイス(通常のオブリヴィオンでは52)に等しい合計ヒット・ダイスの従者を顕現させる事ができるが、どの従者もオブリヴィオンの脅威度を超えるヒット・ダイスを有することはできない。オブリヴィオンは一度に同じクリーチャーの複製を2体以上顕現させることはできない。
疑神のオーラ(超常)/Aura of Dubiety オブリヴィオンの存在は、創造物を束ねる神や力の双方にとって忌み嫌われる。その存在は信仰魔法を歪め、生命の力から行けるものを隔離する。疑念のオーラの範囲内でターンを開始したクリーチャーは、2d6ポイントの負のエネルギーによるダメージを受ける。この負のエネルギーはアンデッドには何の利益も及ぼさない。オブリヴィオンから60フィート以内で信仰呪文を発動しようとするクリーチャーは、防御的発動を行う場合と同様の精神集中判定(難易度=15+呪文レベルの2倍)を行わねばならず、失敗するとその呪文は自動的に侵され、オブリヴィオンがその呪文を発動したかのように、呪文の目標と効果を選択できるようになる。影響を受けた呪文が性のエネルギーを使用する場合、侵された呪文は代わりに負のエネルギーを使用する。
創造への感受性(変則)/Susceptible to Creation オブリヴィオンは不信と不敗が姿を得たものであり、思いやりと創造性の力を忌み嫌う。オブリヴィオンは正のエネルギーに弱く、アンデッドであるかのようにダメージを受ける。しかし信仰呪文の制御能力を持つため、キュア呪文や同様の回復する魔法を奪ったり侵したりすることができる。オブリヴィオンは正のエネルギーによるダメージを受けるか、難易度35の〈芸能〉判定に成功したクリーチャーが30フィート以内にいる場合、1ラウンドの間再生を失う。勇気鼓舞のバードの呪芸あるいは士気ボーナスを与える5レベル以上の呪文の効果を受けているクリーチャーは、オブリヴィオンの叩きつけと疑神のオーラによって与えられる負のエネルギーによるダメージを受けない。
タリスマン・オヴ・ザ・スフィアー(変則)/Talisman of the Sphere タリスマン・オヴ・ザ・スフィアーはオブリヴィオンが忌み嫌うものだ。タリスマン・オヴ・ザ・スフィアーを持つキャラクターは、オブリヴィオンのダメージ減少を容易に克服でき、呪文抵抗を無視し、オーラに対する完全耐性を獲得し、オブリヴィオンの特殊攻撃と擬似呪文能力に対するセーヴィング・スローに+10のボーナスを得る。
追放への完全耐性(変則)/Immunity to Banishment 現在どの次元界にいるかに関わらず、オブリヴィオンは決して(外次元界)の副種別を持つものとして扱われることはない。そのため、ディスミサルやバニッシュメント、同種の効果に対する完全耐性を持つ。これに加えて、プレイン・シフトやプリズマティック・スプレーの紫の光線などの、オブリヴィオンを強制的に外の次元界に追いやる効果はオブリヴィオンには作用しない。ただし、その効果がアーティファクト、信者に呪文を与えられるクリーチャー、神話存在のいずれかによるものが由来であれば、その効果を受ける。
崩壊(超常)/Annihilation オブリヴィオンが通過したマスには全て原野が残され、その跡には生命が失われる。基本移動速度を用いて移動した地面は不毛の地となり、ディミニッシュ・プランツの剪定の効果を受けたかのように扱われる。オブリヴィオンが通過した死体は即座に肺になってしまう。オブリヴィオンがクリーチャーに与えた全ての締めつけによるダメージは、全てのダメージ減少を自動的に無視する。この締めつけによるダメージでヒット・ポイントが0以下に減少したクリーチャーは即座に死亡し、死体(装備品を除く)は分解される。1日1回、フリー/アクションとして、オブリヴィオンはその接敵面に含まれた物体1つを指定することができる。その目標が魔法でない物体であれば、即座に破壊される。魔法のアイテムは難易度33の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると破壊される。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
崩壊に対する完全耐性(変則)/Immunity to Annihilation オブリヴィオンはデストラクション呪文、ディスインテグレイト効果、スフィアー・オヴ・アニヒレイション、及び生きているクリーチャーを完全に破壊する同種の効果に対する完全耐性を持つ。
崩壊の主(変則)/Master of Annihilation オブリヴィオンは100フィート以内に存在するスフィアー・オヴ・アニヒレイション(Pathfinder RPG Core Rulebook545ページ)の制御を確立できる。オブリヴィオンがスフィアー・オヴ・アニヒレイションを制御しているなら、それは意志の力を通してのものであり、スフィアー・オヴ・アニヒレイションの特性を先天的に理解していることによるものだ――オブリヴィオンの制御判定は1d10+オブリヴィオンのヒット・ダイス+【魅力】修正値である(一般的なオブリヴィオンにおける制御判定のボーナスは+31であり、制御を奪い合うことがなければスフィアー・オヴ・アニヒレイションの制御を失敗することは決してない)。オブリヴィオンが制御を確立すると、100フィート+ヒット・ダイス毎に20フィート(一般的なオブリヴィオンでは620フィート)離れたところから制御を維持できる。オブリヴィオンの制御下にあるスフィアー・オヴ・アニヒレイションの速度は20フィート+そのラウンドにおけるオブリヴィオンの制御判定で30を超える5毎に+5フィートである。
負のエネルギーの次元界に住む希少で強力な存在、オブリヴィオンは恐ろしい意志を与えられた虚無、皆無である。彼らはその出身次元界の最も暗い内部に並ぶ、蓄積されたエントロピーの結晶の膜の間に潜んでおり、現実の壁を壊し、宇宙の全てをその最終的な終末まで引きずり降ろそうと欲している。それにより、自分自身も最終的な終焉を迎えられるのだと。定命のものの世界に解き放たれると、オブリヴィオンは世界を蹂躙し、住人を破壊して土地を交配させ、自らが破壊されない限り、物質、生命、熱を剥ぎ取るまで世界を破壊し続ける。その体は極めて大きいにもかかわらず、オブリヴィオンは世界1つを終わらせるのに数年から数百年を費やすことが多い。オブリヴィオンは存在が宇宙に残した混声をすべて洗い流すことにたけており、オブリヴィオンによって全滅した人、国家、世界全体は、外の者からはすぐに忘れ去られてしまう。その残忍なまでの効率の良さから、いつか多元宇宙に放って創造物を浄化し、混沌とした無から新たな生命のサイクルが始まると主張する神々もいれば、オブリヴィオンの仕事はほとんど終わっており、広大で感情のない空虚な空間に、孤立した生命のかけらだけが浮かんでいるのだという神々もいる。
ナイトシェイド(Pathfinder RPG Bestiary 2199ページ)や他の注目すべき闇の領域の住人たちとは異なり、オブリヴィオンは主人や目的に仕えていない。彼らは自分たち自身がすべての物事の終わりであると信じている。狡猾ではあるが、他のクリーチャーと意思疎通する必要を見つけることがほとんどないため、その動機、機嫌、宇宙に対する哲学の多くは謎に包まれたままだ。
恐ろしい人形製作者のように、オブリヴィオンは殺した犠牲者をその闇の本質から再生成することができる。これにより彼らは世界の英雄や悪人を空っぽの手駒に変えて、英雄になりそうなものを殺したり、組織的な抵抗勢力を弱体化させたりするために派遣することができる。次元界を横断する固有能力を持たないオブリヴィオンは、そのほとんどを協力な呪文の使い手や来訪者の姿で作り出し、新しい世界への経路を提供させる。これらの空っぽの複製体は、来たるべき終末の日に快適さを共有することを除けば、主人の意志をほとんど知らない。そのほとんどは魅力的な鉄が腕その隙間を必死に埋める。最も強力な従者の数名は、遠くの惑星でオブリヴィオンの到来に備えた終末論の教団を形成する。
オブリヴィオンはスフィアー・オヴ・アニヒレイションとして知られるアーティファクトと共生し、その強力で非常に破壊的な魔力を渇望している。この圧倒的な粘体は、このアーティファクトの破壊的な力の効果を受けず、子供がおもちゃを運ぶように簡単にスフィアー・オヴ・アニヒレイションを動かすことができる。貴重な生存者が、スフィアー・オヴ・アニヒレイションが自然発生的に荒れ狂い食い散らかす存在を生み出した、という話を語るように、スフィアー・オヴ・アニヒレイションは実際には、これらの終末的な存在の卵または胞子であると推測するものもいる。
オブリヴィオンは通常数10フィートの大きさであるが、その存在は生命を腐敗させ消耗させるため、ほとんどの人がその轟々と響く暗闇をその体と勘違いしていて、遥かに大きな存在のように誤解する。その大きさにも関わらず、オブリヴィオンは質量を持たない。破壊されると、オブリヴィオンは雷のように崩れ落ち、何もない状態になる。