出典 Bestiary 6 46ページ
経験点 2,400
混沌にして悪/中型サイズのフェイ
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+20
アーマー・クラス 20、接触13、立ちすくみ17(+1回避、+7外皮、+2【敏】)
ヒット・ポイント 68(8d6+40)
頑健 +6、反応 +8、意志 +8
防御的能力 真菌の黄泉がえり; ダメージ減少 10/冷たい鉄および善; 完全耐性 [病気]、麻痺、[毒]、(ポリモーフ); 抵抗 [氷雪]10、[雷撃]10; 呪文抵抗 17
移動速度 40フィート
近接 ダガー=+6(1d4+4/19~20)、角=+1(1d6+2)
遠隔 ショートボウ=+6(1d6/×3)、または棘投擲=+6(1d4+4、加えて“寄生の絆”)
特殊攻撃 パン・パイプ
擬似呪文能力 (術者レベル8; 精神集中+13)
回数無制限―ゴースト・サウンド(難易度15)、サジェスチョン(難易度17)、スリープ(難易度16)、ダンシング・ライツ、チャーム・パースン(難易度16)
1回/日―サモン・ネイチャーズ・アライIII、フィアー(難易度18)
【筋】18、【敏】15、【耐】19、【知】12、【判】14、【魅】21
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +8; 戦技防御値 21
特技 《回避》、《技能熟練:知覚》、《強行突破》、《追加HP》、《武器の妙技》
技能 〈威圧〉+10、〈隠密〉+19、〈芸能:管楽器〉+20、〈交渉〉+16、〈生存〉+7、〈知覚〉+20、〈知識:自然〉+12、〈はったり〉+16、〈変装〉+10; 種族修正 +6〈隠密〉、+4〈芸能:管楽器〉、+6〈知覚〉、+2〈知識:自然〉
言語 共通語、森語
その他の特殊能力 枯病の結束力、汚染された血
出現環境 温暖/森林
編成 単体、2体、一団(3~6)、または乱痴気騒ぎ(7~11)
宝物 標準(ダガー、ショートボウとアロー20本、高品質のパンパイプ、その他の宝物)
人の手の立ち入らないとある領域では、この世界とアビスとの境界が薄くなって自然の奇妙な腐敗が悪化し、成長する。不吉なファンガス・クイーン(130ページ)や、スポア・ゾンビのアンデッドの軍団(287ページ)など、危険で悪の真菌クリーチャーがこの枯病の領域で権力を握るが、フェイ・クリーチャーがこの腐敗に冒されて、自身が病み枯れると、結果として生じる怪物は非常に卑劣なものとなる。
典型的なアビスの荒廃は、風のないところで木々の枝や四肢を揺さぶる黒く脂っこい真菌の腐敗として現れ、堕ちた力の神秘的なつながりは、近くにいるブライテッド・フェイの間の非自然的な認識能力を拡張する。ドライアドはこの堕落したフェイの中でよく最も陰湿な存在となる。彼らは人型生物を精神的にそして文字通りに暗い場所に誘い込み、暗い抱擁からより多くの娘を生む――そしてさらに病気を広める。こうしたドライアドは統一はされているが汚染された神秘的な場を介して接続し、通常の制限を超えて、感染したすべての樹木を独自の絆を結んだ木々として扱えるようになる。
ウィッシュ、ミラクル、リミテッド・ウィッシュなどの魔法のみが、アビスとの繋がりを断ち切り、ブライテッド・フェイを治癒し、問題となっている呪文に対する意志セーヴに失敗したために変身に抵抗できなかったクリーチャーを、堕落していない状態に回復することができる。もちろん、病気が定着すると、フェイ・クリーチャーは肉体だけでなく精神も堕落し、そのようなフェイ・クリーチャーを治そうとする試みは必ず暴力に見舞われる。
ブライテッド・フェイを作成する過程は様々である。場合によっては、このような変身には、新しいフェイ・クリーチャーが枯病の真菌の蔓に縛られ、腐敗した領域で24時間の間過ごす必要があることもあるし、他の場合では枯病がほぼ瞬時にクリーチャーに影響を与えることもある。セーヴィング・スローを成功してそのような腐敗に抵抗できる可能性は様々であり、そのような効果に抵抗するための難易度も同様に様々である。ウィッシュ、ミラクル、リミテッド・ウィッシュは枯病からブライテッド・クリーチャーを救うために使用するのと同じように、フェイ・クリーチャーをブライテッド・フェイに変えてしまうことができる。
ブライトとして知られる粘体のクリーチャーはブライテッド・フェイを生み出す次元界の腐敗と同じ名前を持っているが、この2種類のクリーチャーは仲良くない。実際、粘体のブライトはしばしば、アビスの自然領域への侵略が進むことを、定命の者の文明への侵略と同じくらいの侮辱と見なしている。そのような場合、どちらかのグループに対立する者は、敵の敵の中に仲間を見つけることがある。粘体のブライトは通常この2種族のうちで意見の一致に至るのが難しい陣営であるが、ブライテッド・フェイと関わる時には常に注意を払いながら行動すべきである。
ブライテッド・フェイはヒット・ダイスが2以上の任意のフェイに加えられる、後天性テンプレートである(以後、付与されるクリーチャーを基本クリーチャーと呼ぶ)。ここに記載がない限り、ブライテッド・フェイは基本クリーチャーの性能と特殊能力の全てを使用する。
感覚:基本クリーチャーが持っていないければ、ブライテッド・フェイは60フィートの暗視を得る。基本クリーチャーが暗視を持っていれば、追加でその距離を30フィート増加させる。
防御的能力:ブライテッド・フェイは以下の防御的能力を得る。ダメージ減少10/冷たい鉄および善; [病気]、麻痺、[毒]、(ポリモーフ)に対する完全耐性; [雷撃]および[氷雪]に対する抵抗 10。ブライテッド・フェイは11+新しく調整し直した脅威度に等しい呪文抵抗を得る。
加えて、ブライテッド・フェイは以下の能力を得る。
真菌の黄泉がえり(超常)/Fungal Rejuvenation:相応のサイズの植物(木など)から300ヤード以内にいて湿った地面に立っている限り、ブライテッド・フェイは高速治癒5を得る。感染した木がこの能力を機能させるために、ブライテッド・フェイとの間に特別な絆がある必要はない。
特殊攻撃:ブライテッド・フェイは以下の特殊攻撃を得る。特記ない限り、セーヴ難易度は10+ブライテッド・フェイのヒット・ダイスの半分+ブライテッド・フェイの【耐久力】修正値に等しい。
寄生の絆(超常)/Parasitic Bond:1日1回、棘投擲(下記参照)が成功した際、目標が頑健セーヴに成功しない限り、ブライテッド・フェイは棘を目標1体に侵入させ、内部から短期間の呪いを吹き込む、穿孔し蠢くウジに変えることができる。この寄生虫は目標への不浄な絆を作成し、それをブライテッド・フェイに結びつける。この絆は5ラウンドの間継続し、その間ブライテッド・フェイが受けるヒット・ポイントへのダメージの半分は、フェイの代わりに絆で結ばれている目標に与えられる。ダメージの種別はブライテッド・フェイに与えられたダメージと同じである。ブライテッド・フェイは一度に1体のクリーチャーに対する寄生の絆のみを維持できる。この絆は[呪い、病気]効果である。
棘投擲(変則)/Thorn Throw:標準アクションとして、ブライテッド・フェイは20フィート以内にいる一体の目標に、一握りの鋭いトゲを撃つことができる。棘攻撃は近接攻撃ではなく投擲遠隔攻撃として解決されることを除いて、ブライテッド・フェイのサイズに基づいた針の肉体攻撃に等しいダメージ(中型のフェイは1d4)を与える。棘投擲は常に主要攻撃である。
その他の特殊能力:ブライテッド・フェイは以下の特殊能力を得る。
汚染された血(変則)/Tainted Blood:ブライテッド・フェイの血と肉は、病気に満ちている。ブライテッド・フェイに対して噛みつき攻撃でダメージを与えたか、飲み込みを使用したか、体の一部を摂取したかのいずれかを行ったクリーチャーは、(上記の特殊攻撃と同様の)頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると1ポイントの【筋力】ダメージと1ポイントの【敏捷力】ダメージを受ける。1分後、影響を受けたクリーチャーは同じ難易度で2回目のセーヴを行わねばならず、失敗すると1分間の間吐き気がする状態となり、1d6ポイントの【筋力】ダメージと1d6ポイントの【敏捷力】ダメージを受ける。これは[病気]効果である。
枯病の結束力(超常)/Blighted Unity:互いに100フィート以内にいるブライテッド・フェイは、共通した真菌の精神を介して会話をすることができる。これはブライテッド・フェイがお互いの感覚を通して見たり聞いたりすることはできないが、テレパシーを介して特定の状況、情報、戦術を共有することができる。範囲内の1体のブライテッド・フェイが危険を認識している場合、彼らすべてが危険を認識しており、不意討ちを受けない。
枯病の娘(超常)/Daughter of the Blight:通常特定の植物と密接な関係があるフェイ・クリーチャーは、この特殊能力を得る。例えば、ブライテッド・フェイのドライアドは特定の木に依存しなくなる。ドライアドの木との共生の特殊の力は修正され(置き換えられるわけではない)、ブライテッド・フェイ・ドライアドは枯れ病んだ木から300フィート以内に留まる必要がある。この能力は同様の方法で植物との絆を持つドライアドや他のフェイにのみ適用される。
特技:ブライテッド・フェイはボーナス特技として《追加HP》を得る。