経験点153,600
真なる中立/超巨大サイズの植物
イニシアチブ +7; 感覚 擬似視覚100フィート、夜目; 〈知覚〉+7
オーラ 恍惚のオーラ(300フィート、難易度36、10ラウンド)、悪臭(100フィート、難易度29、2d4ラウンド)
アーマー・クラス 24、接触9、立ちすくみ17(+15外皮、-8サイズ、+7【敏】)
ヒット・ポイント 266(28d8+140); 高速治癒20
頑健 +21、反応 +16、意志 +16
防御能力 全周囲視覚; ダメージ減少 20/魔法および斬撃; 完全耐性 植物の種別特性; 呪文抵抗 29
移動速度 5フィート、登攀 5フィート
近接 触手(×4)=+23(2d8+10、加えて“つかみ”および“催眠胞子”)
接敵面 30フィート; 間合い 30フィート(触手は50フィート)
特殊攻撃 途切れなき現実、催眠胞子、クリエイト・アンデッド、締めつけ(2d8+10)、捕獲(難易度29加えて“催眠胞子”、1d10ラウンド、硬度5、ヒット・ポイント10)
擬似呪文能力 (術者レベル18; 精神集中+30)
回数無制限―グレーター・クリエイト・マインドスケープ
【筋】31、【敏】25、【耐】20、【知】―、【判】24、【魅】35
基本攻撃 +21; 戦技ボーナス +39(+43組みつき); 戦技防御値 56(足払いされない)
技能 〈登攀〉+18
その他の特殊能力 胞子爆散
物質界上の文明は多くの災害――ハリケーン、地震、流行病など――を恐れるが、繁茂するザイゴマインドほどに狡猾で確実に居住地に破滅を齎すものは皆無である。これらの巨大な真菌はエーテルの胞子として宇宙を浮遊し、知性のあるクリーチャーが繁栄する場所で頑丈な菌糸を広げていく。動物や知性の低いクリーチャーが消え始める程度であるため、若いザイゴマインドの存在は最初は無害であり検知することが難しい。最終的に、より知的なクリーチャーが獲物をザイゴマインドの地まで追跡し、己を見失い、数日あるいは数週間さえ後に、遥かに上位の知的生物をサイゴマインドの力の下へともたらす本能に支配された感染したアンデッドとなって文明圏へと彷徨い戻ることとなる。ほんの数か月の間のみで、成長したザイゴマインドは小さな都市を壊滅させ、その成長を加速させ500フィートの怪物になる。
サイゴマインドが木々の上から見えるようになる頃になると、その地域の知的生命体にとっては手遅れだろう; ザイゴマインドの狡猾で念術的な罠はそのようなクリーチャーのほとんどが備える抵抗を屈服させる。頻繁に、ザイゴマインドを調査する者は自分が破壊しようとしている対象そのものの力に屈した事を認識しないまま変容した現実へと継ぎ目なく滑り落ちる。ザイゴマインドの心象風景は精神を精緻に奴隷化する毎に説得力を増すばかりである――この真菌は都市全体を、その居住地の現実世界の住人が夢遊病的にザイゴマインドへと進むにつれ再構築することができる。軍隊全体はこの災厄を地域から取り除くことを意図して成熟したザイゴマインドへと行進し、突撃半ばで強襲をやめ、静かに歩き、列ごとに、ザイゴマインドの物理的および念術的な掌握に呑まれるのみである。この植物の罠の残酷な皮肉は、これらの兵士たちが恐らく自分たちの勝利を信じて、この狡猾な真菌を打倒し、愛する家庭の元へ帰還し、最終的に長く生き生きとした生活の末に死ぬという思い出を作り出しながら余生を生きる間に、現実の世界のザイゴマインドの菌糸体は彼らの無防備状態の身体から栄養分を吸い取り、アンデッドの手下へと変えているというところにある。
ザイゴマインドの手下の広範囲に亘る習性のため、この菌糸はこの知名度の低いクリーチャーを知っている者にとって追跡することが比較的簡単だ。ゾンビや他の悪意に満ちたアンデッドの物語はザイゴマインドの影響を指すことがある、特にそのアンデッドの犠牲者が感染後に特定の方向へと彷徨う場合には。特に熱心な冒険者はこれらの心を奪われたクリーチャーの1体を真菌へと遡る旅全ての間追跡することができるが、その犠牲者が定める規則正しい速度は、最高に忍耐強い個人を除いた全員にとって耐えられない程に遅いと証明する事がある。近くの町での急激な夢遊病の多発や、そこの労働者たち全員が一言もなく共に森へと消えていった杣人の宿営地について囁く噂話のような、より微妙な手掛かりもザイゴマインドの影響を仄めかすかもしれない。
ザイゴマインドへの手がかりを追う手段を持つ者は、必ずこの真菌に自身を供する途上の、ゆっくりと揺れ動く心象風景に縛られた犠牲者の群れに遭遇する。これらの犠牲者の無気力状態を捨てさせようとすることは効果がなく、彼らを強制的に拘束することはせいぜい一時的な解決策である。時折、特定の勇敢あるいは無鉄砲な冒険者は、内部に閉じ込められている人々の精神の解放を望んで自発的にザイゴマインドの心象風景を受け入れる。しかしこれは危険に満ちた行いである、なぜならば、冒険者の身体は同じ割合でザイゴマインドへと近づき、冒険者の意識は人々の都市に対してその世界は偽の構築物だという証明を試みるという大々的な挑戦に直面するからだ。強力な念術の術者はマインドスケープ・ドアのような呪文を使用して犠牲者が逃げるのを手伝う幸運を持った事があるが、ザイゴマインドの心象風景からそのように強制的に出ることはザイゴマインド自身の注意を引き、この植物は本能的にそうした念術の侵略者へと激しく襲い掛かる。
ザイゴマインドがどのくらいの時間ある地域に根付いたかに依るが、心象風景に閉じ込められることを避けることができるクリーチャーはザイゴマインドの肉体の檻の中から、それらを齎した死体が萎れてアンデッドとして蘇った際に捨てられた武器、鎧、魔法のアイテムの紛れもない財宝を見つけることができるかもしれない。当然のことながら、利口な冒険者は真菌の中でのそのように発見したものが、単にザイゴマインドの心象風景によって強要されるもう一つの幻想に過ぎないかもしれないことに常に気が付いているに違いない。クリーチャーがひと度ザイゴマインドと接触したなら、強力な念術魔法あるいは心象風景の論理と危険に精通した者の助けなしに、居住する世界が本当の世界であるかに再び確信が持てることは決して無い――しかしそれでも尚、ザイゴマインドは犠牲者を本当に自由であると安心させるそうした個人と能力の幻想を滑らかに作り出す。
完全に成長したとき、ザイゴマインドは身長500フィート(約152m)に達し、その菌糸体は四方八方に10マイルほど伸び、数百トンものバイオマスを構成する。主となる檻は通常直径25~40フィート(約7.6~12.2m)で体重およそ40,000ポンド(約18.1t)である。