出典 Bestiary 6 194ページ
経験点 153,600
秩序にして悪/大型サイズの植物
イニシアチブ +13; 感覚 暗視60フィート、シー・インヴィジビリティ、緑を見通す、夜目; 〈知覚〉+35
アーマー・クラス 33、接触19、立ちすくみ23(+1回避、+14外皮、-1サイズ、+9【敏】)
ヒット・ポイント 312(25d8+200); 再生10(冷気)
頑健 +22、反応 +17、意志 +17
防御的能力 多年性; ダメージ減少 15/斬撃および魔法; 完全耐性 [火炎]、植物の種別特性; 抵抗 [雷撃]30
移動速度 30フィート
近接 爪(×4)=+28(2d8+11/19~20、加えて“呪い”)
接敵面 10フィート、間合い 10フィート
特殊攻撃 イエロー・モールドの爆発、枯れ木の呪い、苔の絨毯
擬似呪文能力 (術者レベル18; 精神集中+24)
常時―シー・インヴィジビリティ、スピーク・ウィズ・プランツ、ノンディテクション、パス・ウィズアウト・トレイス
回数無制限―コマンド・プランツ(難易度20)、ツリー・シェイプ、トランスポート・ヴァイア・プランツ、フィアー(難易度20)、マインド・スラストVI(難易度22)
3回/日―アニメイト・プランツ、ディスプレイスメント、呪文高速化ファングル・インフェステイション(難易度19)
1回/日―コントロール・プランツ(難易度24)、マイクロコズム(難易度25)
【筋】32、【敏】28、【耐】26、【知】27、【判】25、【魅】23
基本攻撃 +18; 戦技ボーナス +30(武器破壊+34); 戦技防御値 50(対武器破壊52)
特技 《イニシアチブ強化》、《回避》、《擬似呪文能力高速化:ファングル・インフェステイション》、《強行突破》、《強打》、《クリティカル強化:爪》、《クリティカル熟練》、《上級武器破壊》、《戦闘発動》、《鋼の意志》、《武器破壊強化》、《迎え討ち》、《よろめき化クリティカル》
技能 〈威圧〉+31、〈知識:自然、神秘学、地理〉+33、〈隠密〉+33、〈呪文学〉+33、〈真意看破〉+32、〈生存〉+32、〈知覚〉+35、〈登攀〉+36
言語 アクロ語、共通語、森語; スピーク・ウィズ・プランツ; テレパシー100フィート
イエロー・モールドの爆発(超常)/Yellow Mold Blast 標準アクションとして、モスロードは胞子の塊を素早く排出し、60フィートまで投げることができる。衝撃を受けると、胞子の塊は爆発し、不自然に分厚く強力な、イエロー・モールドの胞子の雲を生み出す。この法師の蜘蛛は半径10フィートの範囲を覆い、フォッグ・クラウドのように視界を遮り、範囲内にいる全てのクリーチャーはイエロー・モールド(Pathfinder RPG Core Rulebook416ページ)の効果を受ける。ただし、このイエロー・モールドの有毒な効果に抵抗するための頑健セーヴにおける難易度は30である。この分厚い胞子から【耐久力】ダメージを受けたものは、加えて1ラウンドの間吐き気がする状態になる。胞子の雲は1d4ラウンド持続し、その後は自動的に消滅する。“緑を見通す”能力を持つクリーチャーは、この胞子の雲を見通すことができる。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
枯れ木の呪い(超常)/Deadwood Curse モスロードが爪でクリティカル・ヒットを確定させた際、目標は難易度30の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると恐ろしい呪いのために肢の1つが動かない木の枝に変わってしまう。どの肢に作用したかを決定するため、1d4をロールすること。1―右腕、2―左腕、3―右脚、4―左脚。肢が4本より多かったり少なかったりするクリーチャーの場合、必要に応じてダイスを調整すること。呪われた肢は固くなり、呪いが取り除かれるまで全く動かなくなってしまう。腕に作用した場合、犠牲者の【筋力】は2だけ減少し、その手で武器を使用できず、いかなる目的に置いてもその手を使用できなくなる。脚に作用した場合、犠牲者の【敏捷力】は2減少し、基本移動速度は15フィートだけ減少する。クリーチャーがこの呪いを再度受けるたびに、新しい肢に作用し、効果は累積する。呪いを受けた肢が切断されて魔法で再生されたとしても、呪いが持続している限り新しい肢は枯れ木として再生される。これは[呪い]効果である。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
多年性(超常)/Perennial モスロードが死亡すると、その体は通常通り分解されるが、60日後に再生する。死亡したモスロードは冬の間、あるいは殺された場所の地面に霜や雪が積もっていると再生できない。モスロードの殺された場所が冬の影響を受け続けている場合(それが魔法のものでも、自然現象の結果であっても)、再生が永遠に遅れることがある。体を完全に破壊しても再生を泊めることはできない。モスロードの遺体にディミニッシュ・プランツあるいはブライトの呪文を使用し、術者が難易度30の術者レベル判定に成功すれば、永遠の子を確実なものにできる。物質界以外で死亡したモスロードは、永遠に死亡したままだ。GMが望むなら、知られていない儀式がモスロードの永続的な死に役立つこともありえる。
苔の絨毯(超常)/Sheets of Moss 1d4ラウンドに1回、移動アクションとして、モスロードは90フィートまでの距離にある20フィート四方の範囲を有毒な苔の分厚い層で覆うことができる。範囲内にいる生きているクリーチャーは自動的に絡みつかれた状態かつ不調状態となり、苔が消滅するか破壊されるかするまで、毎ラウンド難易度30の頑健セーヴに成功しなければ1d4ポイントの【耐久力】ダメージを受ける。苔は5フィート四方毎に25HPを持つが、[氷雪]、ブライトのような特別に植物を目標とする効果、ホリッド・ウィルティングのような植物に追加ダメージを与える効果のいずれかでなければダメージを与えることができない。また、苔の絨毯は1d4+4ラウンドが経過すると自動的に枯れてしまう。不調状態と【耐久力】ダメージは[毒]効果である。セーヴ難易度は【耐久力】に基づく。
人類が世界の森の中に住むようになってからも、おぞましいモスロードの物語は存在し続けている。それは沈んだ大陸にあった失われた都市の壁を覆っていたり、生い茂ったジャングルに隠れていたり、はるか昔に滅んだ文明のグロテスクな絵文字に現れたりする。このクリーチャーははるか昔から存在しており、その本当の起源は明らかではない。モスロードに関する伝承や伝説のある文化では、モスロードは文明の侵入に対する森の復讐のいきた化身であり、人類の破壊に向けた怒りの心と執念を備えていると表現されている。現在までに一度に複数のモスロードを目撃したという報告はないため、複数のモスロードが存在するのか、それとも破壊されるたびに再生する単一の存在なのか、といった憶測が飛び交っている。
モスロードの意図に関する物語のほとんどは真実だ。しかしモスロードが1体しかいないという伝説は希望的な誤りである。実際には複数の木ロードが存在し、どこに現れたとしても破滅は避けられない。しかも、モスロードは昔の伝説にあるような、単純で暴力的な存在ではない。むしろこの邪悪で知的なクリーチャーは、文明に対する手の混んだ軍事作戦を指揮している。彼らは植物クリーチャーの大群を指揮することができ、通常は侵略を開始する前に数ヶ月から数年をかけて目標に種を蒔く。彼らは賢い戦闘巧者であり、直接攻撃から身を守り、可能な限り接近戦を避けて味方を指揮し、操る。しかし、このクリーチャーは強力な呪文を扱えるだけでなく有能な戦士でもあり、直接相手と退治したときには、乱戦の中でも躊躇なく敵と戦う。彼らは人型生物の中でも、特に人間とハーフリングを嫌う。
モスロードは物質界の外にあるフェイの世界や惑星のことは知らず、なんの関わりもない。モスロードは神ではないが、明らかに超自然的な存在で、いくつもの異なる宗教がその怒りについて黙示録として言及している。これらの聖書はしばしばモスロードを侮辱し、崇拝したり敬意を払ったりする人々を避難する。不吉な渓谷にも関わらず、邪教集団がモスロードを賛美し、崇拝し、忠誠を誓ったことは、歴史上わずかながら報告されている。このような教団が最初のモスロードを生み出したのだと称賛したり避難したりするものもいる。二足歩行の人型生物の形をしたカビの肉体を保持する木枠の上に、植物が自然に形成されるのは不自然だから、というのがその理由だ。しかしそのような努力はすぐに終わることが多い。教団員がモスロードの興味を引くとすぐ、彼らはモスロードの容赦のない完全な破壊を引き寄せていることに気づくだろう。
モスロードの肉体は粗削りの木片から作られた、高さ15フィート以上の大きな骨格で構成されている。厚い苔の層がこの骨組みを包み込み、肉のような外観を作り出している。モスロードの体は人工的なもののように見えるが、このクリーチャーには完全な知性があり、非常に知的である。文明に対する憎しみや破壊的な考え方がにているにも関わらず、モスロードはウィスパラーやブライトとは協力せず、森林地帯の支配権を巡ってこれらの奇妙な存在としばしば競い合う。