ムワンギ人はガルーンド大陸中部の大ムワンギから西岸までに住んでいる部族生活を送る人間の民族である。
最多数派のゼンジ族(Zenj)は黒い肌とちぢれた黒い髪の毛を持つ。人間の平均よりやや背が低く、やせているが筋肉質の体型をしている。獣皮や植物の繊維で作られた単純な衣服を好む。
ボヌワット族(Bonuwat)は平均的な身長であり、しばしば直毛である。色とりどりのエキゾチックな衣装をまとう。
北方に移住したマウシ族(Mauxi)は直毛で灰色がかった皮膚を持ち、ガルーンド人の文化を受け入れている。
ベキアール族(Bekyar)は極めて背が高く7フィートに達する。直毛で肌の色は茶褐色から漆黒まで。ゴシック調、時にグロテスクな衣服に身を包み、ピアスや傷をつけて身体を飾る。
ムワンギ人は複数の部族の言語のピジン語であるポリグロット語(Polyglot)を話す。
大ムワンギでもっともよく遭遇するゼンジ族は生活スタイルによって大きく2グループに分かれる。ジャングルに住むゼンジ族は、無数の村々に別れて定住し、呪医にサポートされた族長の下で狩猟採集生活を送っている。同じゼンジ族でもサバンナに住む部族は母権社会であり、女性のシャーマンに指導されながら半猟半遊牧生活を送っている。それぞれのグループ内でまとまって、通婚や政治的同盟を行う傾向があるが、両グループともに祖先崇拝やトーテムを使用するシャーマニズムの伝統を共有し、概してお互いに友好的である。
サルガーヴァ、枷の地、水没せし地、ラハドゥーム南部の海岸部に住むボヌワット族は優れた漁師であり水夫として知られる。交易している文化の流入をうけているが、未だムワンギ文化固有の姓を名のり、他の多くの神々や祖先の霊と共に、ゴズレーとデズナが一体化した神格 Shimye-Magalla を崇める。
マウシ族のほとんどはスーヴィアやラハドゥームに住み、ムワンギの伝統を捨てその地の文化に同化しており、オシーリアン語を話し、名前もガルーンド風である。一部の若者は自らのルーツを求め南方に旅立つことを望む。
サルガーヴァ、枷の地、水没せし地の沿岸部に住むベキアール族は最も知られていない部族である。よそ者に対して攻撃的で、デーモン・ロード、特にアンガザン、ダゴン、ズラを崇める。奴隷や食料として他の部族の者を捕え、アスピス財団など商売のためなら多少のことには目をつぶるアヴィスタンの者に売り払う。
女性名
ベキアール:ババシュク Babashk、カマシ Kamashi、シヴカー Shivkah、シンキターSinkitah、ソキ Soki
ボヌワット:ブタナ Butana、カリバチ Karibati、マリサマ Marisama、シムシェム Shimshem、シンバラ Simbala
ゼンジ:ハバラ Ha!ba'la、クンティシ K'ntisi、メメサ Me'mesa、シカバ Shikaba、ザバ !Xaba
男性名
Suuktidi、イェクスキャ Yekskya
ボヌワット:バオボ Baobo、バニバニ Banibani、ミタブ Mitabu、パテバ Pateba、テルアワ Teruawa
ゼンジ:バウタン Ba'utan、ハドゾング Had!zong、クンダ Ku'unda、テルトゥ Ter!utu、ツナダ !Tun'ada
[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 28. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
[2] Tim Hitchcock et al.(2010). Heart of the Jungle, p. 12. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-247-0