ガルーンド人はガルーンド大陸の文明化された地域に(一部は未開な地域にも)最も普通に見られる人間の民族である。
暗色の皮膚、突き出た頬骨、広い肩幅、しばしば白い髪を有する。
ガルーンド人は色とりどりの美しく実用的な衣服を好む。伝統的に男性はサッシュ、キルト、長いローブ、頭頂が平らになった帽子を着、女性は膨らんだブラウス、肩掛け、ショールをまとう。
その起源はよく分かっていないがきわめて古く、古代アズラントの時代にはすでに独自の文明を有していた。また、アズラント滅亡後の暗黒の時代が終わった後、彼らの国であるオシーリオンがいち早く文明を回復した。
概ね親切で、隣人をいたわる気質を持つ。
15~20家族で構成された氏族が社会の基礎単位となる。新しい氏族が生まれると、無主の土地を探して移動し、そこに恒久的な居住地を作ることによって生活圏を拡大してきた。ガルーンド大陸北部や東部が主な勢力範囲だが、カスマロンのステップ地帯やアヴィスタンにもガルーンド人の共同体は見られる。氏族内部には厳格なヒエラルキーがあり、後から到来した氏族を下位ランクとして迎え入れることもある。
ガルーンド人は歌と踊り、食べ物を饗して神々を祭る。信仰されているのはファラズマ、ネサス、北方ではサーレンレイ、南方ではゴズレーである。
アブサロム、ゲブ、カタペシュ、ネックス、オシーリオン、ラハドゥーム、スーヴィアで見られる。
ガルーンド人の名前は氏族の領地とその個人が地方のヒエラルヒーで占める地位を表す。ヒエラルヒーの頂点にいる者は、都市や地理的な地方名、近隣の大きな山や川の名をつける。中位の者は最も近隣の者だけが知っているような川や建造物などの地名、重要な地方産業の名をつける。下位の者は、しばしば生まれた場所の近くにある街路や彫像、木の名前をつける。
女性名:アキナ Akina、アマラ Amara、アシア Ashia、デカ Deka、エシェ Eshe、ハシナ Hasina、ジニ Jini、ジャヒール Jwahir、カヒナ Kahina、カマリア Kamaria、レイリ Leyli、マルキア Malkia、オフラー Ofrah、ペンダー Pendah、ラナ Rana、ラジヤ Raziya、ザリカ Zalika
男性名:アキン Akin、アマレ Amare、ダーレン Dahrehn、ダウディ Daudi、ジャーリ Jaali、ジャワラ Jawara、ジラニ Jirani、ジリ Jiri、キト Kito、メラク Melaku、オマリ Omari、ラフィキ Rafiki、ラニ Rani、ルバニ Rubani、セフ Sefu、ザフール Zahur、ズリ Zuri
[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 22. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1