ゲブ

ゲブ(Geb)

ゲブは、ガルーンド大陸東岸に位置する、死霊術士ゲブによって建てられたアンデッドの国である。

歴史

数千年前、ゲブオシーリオンの植民として誕生し、支配者である死霊術士ゲブの名にちなんで命名された。
-892 AR、北方のウィザードの国ネックス争が始まる。何世紀にもわたっておそるべき魔による攻撃が繰り返され、両国周辺は大いに荒廃した。
576AR、ゲブネックス首都 Quantium をで覆い、数千人を殺害した。その中で大魔導師ネックスは消息を絶つが、争は継続される。
632AR、争はゲブの敗北で終わる。ゲブネックスを確認するため、儀式的な自殺を行って大いなる彼方へと向かうが、結局分からないままゴーストとなって物質界に帰ってくる。彼は宿敵ネックス亡を確信するまでゲブの国土に繋ぎ止められている。これ以降、ゲブ社会におけるアンデッド増大して行き、生者に優位するようになる。
3890AR、ウースタラヴの囁きの大帝ター・バフォンを封印した輝ける十字軍は、さらなる勝利を求めてゲブをつける。その報復として、ゲブラストウォールからんだ女神アラズニの遺体を盗み出し、リッチとして復活させる。以後8世紀、ゲブアラズニ統治している。

政治

死霊術士ゲブゴーストは滅多に顕現することはなく、実際の支配者と考えられているのは“娼婦の女王” the Harlot Queen アラズニである。彼女の個人的な護衛であるthe Grave Knightsは、元々はゲブを暗殺しに来た騎士だったが、王によって復活させられ、アラズニ体をラストウォールから“救出”してきた。日々の業務はゲブ忠誠を誓った死霊術士の集団 Blood Lords が執行している。 Blood Lords の代表者は12レベル死霊術士ヴァンパイア Kemnebi である。

アンデッド拡散を危惧する諸国による介入や侵略は数知れないほど続けられてきたが、ゲブはその全てを跳ね返してきた。現在も女神の遺体を奪われたラストウォールゲブを公然と敵視している。
ゲブから他国へ侵攻することはないが、何世紀にも渡るような微妙な陰謀によって他国へのを強めようとしている。

経済

オバリ洋 the Obari Ocean からの湿気を含んだにより、ゲブ植物の生育に適した湿潤な気候である。アンデッドによるプランテーション農業により、ネックスを含む近隣諸国に食料を輸出している。それと引き換えにネックスからはさまざまなアイテムや死霊術の文献などを輸入しており、支配者の遺恨に関わらず国民一般にはネックスへの敵意は見られない。

住民

ゲブ社会は生者の市民Quick、知性のあるアンデッドであるDead、知性のないアンデッドと生者の奴隷からなる chattelの3カーストに分かれている。Quick と Dead は同等の市民権を持つが、貴族階級ではDead の方が幅を利かせている。この両者のほとんどは都市部で死霊術や他の科学を学んでおり、農地や軍隊はゾンビスケルトンによって担われている。chattel は一切の権利がなく、財産として扱われている。ゲブんだ定命の者は基本的に自由意志のないアンデッドのchattelとなるが、十分な野心と位のある者は強アンデッドによってDeadに生まれ変わる。生者の生命と権利は一応は法によって守られており、外国人の想するよりは安全な国ではあるが、グールの下級貴族ヴァンパイアの貴顕が常に法を守るというわけでもない。

ゲブ住民への最大の脅威はモンスターであり、北の魔枯渇帯マナ荒野や、負のエネルギーに満たされた the Axan Wood には奇怪なモンスターが生息している。また国内にも、制御を失った意志のないアンデッドがうろつきまわっているという噂がある。

地理

メキータルMechitar:アクサニール河 Axanir River の河口に位置するゲブ首都ゲブアラズニの居である the Cinerarium を始めとした、古代オシーリオン形式のピラミッドが立ち並ぶ。港湾都市であり、他国との交易の窓口である。ウルガソーアの大神殿がある。
グレイディージGraydirge:大ムワンギとの境界であるシャタード山脈 Shatterd Range の麓にある陰鬱な都市アンデッドになることを望まなかったり、アンデッドとして復活できなかった者たちの納堂とゾン=クーソン神殿がある。
イレドYled:マナ荒野との境界線近くにあるゲブ最大の都市。多くのゾンビスケルトンからなる軍団が駐留し、さまざまな死霊術大学と研究所がある。
アクセン森Axen Wood:国土の中央部に位置する大森林アンデッドドライアドや謎めいたトライライトユニコーンなど、他では見られない負のエネルギーとで満たされてクリーチャーが徘徊する。
乙女たちの野the Field of Maidens:4329AR、海賊女王マストリエン・スラッシュ Mastrien Slash の軍勢がゲブ南部を切り取りに来襲し、大いに暴れまわったが、ゲブによって皆に変えられてしまった。彼女たちは今でもそこに立ちつくしている。

参考文献

[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 76. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
[2] James Jacobs et al.(2011). The Inner Sea World Guide, p. 74. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-169-2

カテゴリー:内海地域

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