カスマロン

カスマロン(Casmaron)

カスマロン大陸ゴラリオン世界最大の陸塊である。西端に“世界の端”山脈(the World's Edge Mountains)を境界としてアヴィスタン亜大陸と繋がり、南東部に巨大ヴードラ半島がある。北には極北世界の冠、東の海にはティエン・シア大陸が隣接する。

地理

ケレッシュ=パーディシャー帝国 Padishah Empire of Kelesh:中南部にある遊牧帝国。東西通商路“黄金の道”(the Golden Path)を押さえるカスマロン最大の国家である。カディーラはそのもっとも西に位置する一つのサトラップ(州)にすぎない。サーレンレイは元来はこのの女神であり、その聖地 the Everlight Oasis には世界中から数多くの巡礼が押し寄せる。
ウィンドスウェプト荒野 Windswept Wastes:中西部のステップ帯。騎遊牧民と定住の部族が住む。古代アズラントオシーリオンと同代には、ケレッシュ人の先史文明であるニンシャブール Ninshabur という国が存在したが、“運命代”の中頃にタラスクによって滅ぼされたといわれる。このの人々はいつか古代の英雄ナムザルーム Namzaruum(“the sword”)が再来し、再び栄光をもたらすという伝説を信じている。カストロヴィン海の南岸にある遺跡エジダ Ezida にはナムザルームの狂信的な神官たちがその宗教神殿を置き、荒野の部族民に英雄の再来が近いと叫んでいる。この荒野の最も東には、差し渡し20マイル、深さは惑ゴラリオンの中心にまで達しているかのような巨大裂け目ゴルムズの the Pit of Gormuz があり、その底にはロヴァググ閉じ込められていると言う。タラスクのような強大な“ロヴァググの落とし子”が出現し、世界を荒らしまわる。
イオバリア Iobaria:北の巨大内海カストロヴィン海(Castrovin Sea)の北岸には、スターストーン落下 Earthfall まではサイクロプスの帝国があったが、その後古代アヴィスタンから移住してきたウールフェン人が植民国家イオバリアを築いた。自然の精を崇拝し、ドルイドに導かれる彼らは、かつてはブレヴォイ北部の Issia やメンデヴにまで至る大帝国となったこともあるが、相次ぐ疫病によって衰退し、今ではバーバリアンの国となっている。
カラディ Kaladay:カストロヴィン海の東部にあるティエン人の移民者が建てたほとんど知られていない国。
イブリドス Iblydos:オバリ洋にかつて存在した島嶼国家。カスマロン最古の人間の文明があったといい、メドゥサヒュドラハーピーキマイラなど多くの神話モンスターの故郷とされる。[3]

東南部にあるのはカスマロン第2の規模を持つヴードラの不可能王国(the impossible kingdom)である。

参考文献

[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 157. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
[2] James Jacobs et al.(2011). The Inner Sea World Guide, p. 203. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-169-2
[3] Jonathan H. Keith et al.(2011). Mythical Monsters Revisited, Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-384-2

カテゴリー:内海地域

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