ティエン人ははるか東方のティエン・シア(Tian Xia)に住む人間の民族である。内海地域の人々からは単一民族だと思われているが、実際にはさまざまな民族の集合である。
最多数派のティエン・シュウ(Tian-Shu)は浅黒い肌とアーモンド形の茶色い目、黒か茶色の直毛の髪を持つ。
北西に住む半遊牧民ティエン・ラー(Tian-La)はそれよりは肌が白く、巻き毛である。
南方のティエン・スーン(Tian-Sing)は、髪は赤みがかり、目は緑っぽい。
東のミンカイ諸島に住むティエン・ミン(Tian-Min)は黒や茶の他に青、緑、紫、橙などさまざまな色合いの目を持つ。
体格は内海地域の人間よりもやや小柄で男性で5フィート半、女性で5フィートを超えることは少ない。
貴賎を問わず、ゆるやかな服装を好み、豊かな者はキモノあるいは漢服と呼ばれるローブに似た衣装をまとう。貧しい者は下半身にはキルトかズボン、上半身にはジャケットを着るかあるいは裸である。ほとんどは色鮮やかに染められており、無染色の服を着ているのは最貧層だけである。衣服を装飾することを好む者は、自然の風景や、竜や鳳などの強力なクリーチャーの図柄をよく使う。素材は豊かな者は絹を使うが、通常は木綿や麻である。
ティエンは非常に古い伝統を有し、-7000ARからの文明を持つシュウはこの地域全体に大きな影響を有する。
ヴードラから渡来したイローリ、内海地域から伝わったエラスティルやデズナ信仰は普通に見られるが、ほとんどのティエン人は伝統的な自然や祖先霊、目に見えないカミを信仰している。
一般に家族に大きな価値を置き、シュウやミンカイの皇帝は初代からの非常に長大な系図を持っている。
自然の秩序を乱さないように生活しようとしており、都市は周囲の自然と調和するように建設されている。
ほとんどは最大の文化的影響力を持つシュウの言語であるティエン語を公用語とする。ミンカイは独自のミンカイ語を使う。
内海地域ではアブサロム、カタペシュ、リノーム諸王の地、マンモス諸侯領、ヴァリシアでよく見られる。
文化によって異なるが、すべて姓-名の順となる。姓は家系の歴史のいくばくかを、名は親の子に対する願いを反映する。
女性名 Female Names:
ティエン・ダン:ビン Binh、ダオ Dao、フン Huhn リ- Ly、ナイ Nai、シエン Thien
ティエン・ラー:アルタンツェツェグ Altantsetseg、バヤーマー Bayarmaa、コンゴーゾル Khongordzol、ナランツヤー Narantuyaa、オドヴァル Odval、サランゲレル Sarangerel
ティエン・ミン:ヒトミ Hitomi、キョーコ Kyoko、レイカ Reika、サエ Sae、ユミ Yumi
ティエン・スーン:ベサリ Bethari、ラスタリ Lestari、メガワティ Megawati、ニルマラ Nirmala、サンガティ Sangati、ウラン Wulan
ティエン・シュウ:チャオ Chao、フア Hua、メイリン Meilin、キャオ Qiao、シュウ Xue、ジイ Ziyi
男性名
ティエン・ダン:ダク Dac、キエン Kien、ギアプ Giap、フイン Huynh、ナム Nam、シン Sihn、トン Ton
ティエン・ラー:バトサイカン Batsaikhan、バツカン Batukhan、チュルーン Chuluun、ガンシュク Gansukh、ナランバーター Naranbaatar、トモバーター Tomorbaatar
ティアン・ミン:ゲンドウ Gendo、ヘイハチ Heihachi、イチロー Ichiro、ジューロー Juro、キョー Kyo、トシロー Toshiro
ティアン・スーン:ブディ Budi、ハメング Hamengku、クスマ Kusuma、プルノマ Purnoma、セティアワン Setiawan、スーロ Suryo
ティエン・シュウ:バオ Bao、フー Hu、ジアングオ Jianguo、シャオラン Syaoran、タオ Tao、ズアング Zhuang
[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 32. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1