ミンカイ皇国はティエン・シアの東海に浮かぶ島々を支配する皇国である。その国力はロン・ワ帝国の後継諸国のいずれよりも大きく、大陸本土が分裂状態にある今は東方最大の国である。
3616AR、女剣士セツナ・クガのもと、八つ橋の戦い(the Battle of Eight Bridges)でテイコク幕府 Teikoku Shogunate の軍勢を打ち破り、3619年カサイを都として建国された。
数千年の間、女神シズルを祖とするサクラ朝廷(Sakura throne)のもとで比較的平和が保たれていた。
今上帝シグレ・ヒガシヤマは、ヒガシヤマ家 Higasiyama Clanにミカドの安全のためと称して拉致され、いずこかに監禁されている。その理由については誰にも分っていないが、“翡翠の玉座”に政治的真空が生まれたのは確かであり、すでに1ダースもの島が独立を宣言している。ヒガシヤマ家の勢力のため、反対派はいまだせいぜい口だけに留まり、本格的な内戦はまだ生じていないが、すでに抵抗運動が皇国の主な島々、とくにニンジャたちの間で広まっており、ミカドの解放、それができなければ畏れ多くもお命をお縮め奉らんと動き始めている。ヒガシヤマ家は分裂を回避するため、一時的な支配者として悪名高い“翡翠摂政”を立てたが、軋轢は激しくなる一方である。
ティエン語の文字と独自の文字の入り混じったミンカイ語が使われている。
[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 157. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
[2] James Jacobs et al.(2011). The Inner Sea World Guide, p. 208. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-169-2
カテゴリー:内海地域