光と闇。パスファインダーの誰かの視界を奪うのがどれだけ強力かが分かるにつれ、いくつかの話題で光と闇を重要なものにしている3つのKが浮上してきている:基本的、決定的、そして混乱。このブログで、私は光と闇を通して説明し、詳細な例を提示するので、最後には君が最高に極端な状況でさえゲームにおける光と闇を理解し運用する準備が出来るようになることだろう。では君の遊びで光と闇を扱うのに重要な指標を沢山理解するところから始めよう。
[闇]魔法がないなら、[光]魔法は極めて単純だ。魔法を絡めないなら、光量には4段階ある:闇、薄暗い光、通常の光、そして明るい光。[光]呪文それぞれは己が創造する光の段階とその半径を君に教える。そのため問題は何もない!
[闇]魔法は単体ではそれほど難しくないが、[光]魔法よりは取り扱いに難儀する。[闇]呪文は真っ先にランタンや陽光棒のような魔法的でない光の発生源を無効化し、それから君に「取り巻く」光を何段階減少させるかを告げ、一部の[闇]呪文は闇より尚暗い、暗視さえ役立たずにする(しかしデヴィル/ダークフォークの能力暗闇を見通すは依然として優位を保つ)超常的な闇と呼ばれる新たな5段階目の光量を創造できる。しかし[闇]魔法には1つ文意の取りにくいものがあり、それは「取り巻くってなんだ?」という質問に集約される。2010年10月のFAQに少し情報が追加されている:そこでは取り巻く光を「太陽、月、星々といった天然の発生源――松明、焚き火、ライト呪文ではなく――による明度」と定義している。書き出しとしてならこれで良いが、これでは「天然」に関する議論に行き着く。そのためここでどんな光が取り巻くかに関する最高のルールの要諦を記す、「自分の周囲で動かせる光が取り巻く事はほぼない、範囲内で均一に広がっている(日光が天井にいくつも空いた穴から射し込んでいるといった例外はあるが)のでは全くなく光が手元にあるのであれば、それは恐らく取り巻かない。」例えば、ダークランドの洞窟で光を放つ菌糸類によって照らされているなら、その光は取り巻く。スヴァーフネブリンがその菌糸類の一部を摘み取ってランタンの枠の中に詰めて持ち運んだ場合、その光は取り巻かない。スヴァーフネブリンが種を採取し、最初のものと同じような菌糸類の洞窟を増やした場合、それは取り巻く。君が判断すること、但し取り巻かない光という重箱の隅に目を光らせること。
良し、私たちは照らせるし、暗くも出来る。でもこの2つが交わったならどうなる? そこにはデイライト呪文用の特別な例外も含め、極めて数は少なくとも相互作用があるため、まずは基本的な相互作用に焦点を当てよう。補足説明と呪文そのものから以下の事実が分かる:[光]の補足説明を持つ呪文が[闇]の補足説明を持つ呪文の範囲内で光量を上げられるのは、[闇]の補足説明を持つ呪文よりもレベルが高い時だけだ。また明確なこととして、[闇]呪文は自身と同じかそれより低いレベルの[光]呪文を相殺も解呪も出来る(そして[光]呪文も[闇]呪文に対して同様のことが出来る)。これはどういう意味だろうか?
[光]と[闇]の呪文の「相殺あるいは解呪」の文章に関する誤解の種類は多い。この特定のルールが実際にどう機能するかを記述しよう。対立する補足説明の呪文を相殺するには、呪文相殺のようなアクションを待機しなければならない。通常の呪文相殺と同様、呪文の目標は有効距離内でなければならない(つまり、《呪文射程伸長》呪文修正がないなら、それは大抵の[光]と[闇]呪文において接触になる)。目標の呪文が有効距離内にある場合、君は自動的にその対立呪文を相殺し、通常の呪文相殺と同様に相殺される呪文は効果を持たない。解呪するには、先述と同じ目標に対し呪文を発動するだけでよく(エンラージ・パースンとリデュース・パースンと同様に)、それによってお互いの呪文が取り消され、どちらの呪文も残らない。ここでも有効距離は通常接触であり、目標は闇や光を放つ物品である; [闇]や[光]の中で好きな場所に触れれば良いというものではない。
まだ触れていない事に触れよう、より典型的な状況を考えてみようではないか、誰かが[闇]呪文を物品に発動して、他の誰かが[光]呪文を他の物品に発動して、範囲が重複したらどうなるかを。まだデイライトは扱わない。[光]と[闇]のルールに基づいて、重複内の状況の判決の下し方をここに記そう:
まず、[闇]呪文が魔法的でない光源を消して、取り巻く光の光度を下げる。複数の[闇]呪文があるなら、最も呪文レベルの高いものを明らかにすること(術者レベルではなく!)
次に、[光]呪文がそこを照らそうとする。[光]呪文それぞれについて、それが[闇]呪文のうち最も呪文レベルが高いものより呪文レベル(術者レベルではなく!)が高いかを確認すること。高いものがあるなら、その[光]呪文は呪文の記述通り通常の効果を持つ。[闇]呪文によって[光]呪文が再度光量を減らすことはない; 既に暗くなっている。あらゆる重複範囲において、[光]呪文の発生源が[闇]の範囲の内にあろうと外にあろうと2013年3月のFAQは真実である。
良し、ではデイライトはどうだろう? 他の[光]と[闇]呪文のように単純には機能しないため、今までこれには触れないでいた。「魔法の暗闇の範囲内に持ち込まれたデイライトは(その逆も)一時的に無効化され、この2つの呪文が重複した範囲では、それら2つの呪文以外の光量が支配的となる。」と書いてあるからだ。デイライトは必要なら5項にある箇条書きの最後の2つの直後に処理される:
重複している範囲の[闇]呪文を克服できる程に強力な[光]呪文がない場合、かつ他にある低い[光]呪文と[闇]呪文が重複している範囲内でデイライト呪文が起動している場合、デイライト呪文の特別な無効化条項が効果を発する(デイライトとダークネス呪文の呪文レベルに拘らず; この条項は常に効果を発する)。これによって範囲内のあらゆる魔法的な光の変更を無効化し、支配的な状態に戻す。魔法的な[闇]の無効化の効果の面として、魔法的でない光源は再度機能を取り戻す(取り巻かなくとも、それらは依然として支配的な状態の一部である)。他にまだある魔法的な光源は範囲内では動作しない; それらは[闇]呪文を無効化する試みをする可能性があったのにできていないため、支配的な光の状態の一部として数えられず、代わりにデイライトのより強力な特殊無効化条項に包摂される。
話を変えて夜目はどうだろう? あれ持ちは光源によって倍の距離を見通せる。しかし彼らは実際の魔法の光を全く変更しない。段階それぞれを個別に分けてその意味を精査し、「夜目を持つクリーチャー」の常を包括して言わず、エルフを一例として使おう。
[光]魔法しかない場所では、エルフは2倍見る。つまりデイライトなら、エルフにとっては120フィートが明るい光であり、続く120フィートが通常の光の段階だ。
[闇]魔法しかない場所では、エルフはその土地にある[闇]呪文の影響を受ける。[闇]呪文は魔法的でない光源を消してから光度減少を適用するため、エルフは他の全員と同じ光量の経験を毎回するに違いない(「取り巻く」光が、夜目によってエルフが異なる光度を得られる程にその場所を照らしているなら、その光は取り巻かない可能性が出てくる)。取り巻く光が差す奇妙な場所だという珍しい状況においては、取り巻く光がエルフにとっては変わるため[闇]呪文の中にいるエルフが異なる光量の段階にいるという事も有り得る。
[光]と[闇]の魔法が両方ある範囲においては、エルフ人であるエルフは魔法の重複する場所を変更しない。しかしそこはどこだろう? 呪文は物体を目標とするのであって、放射から開始するのではない。[光]と[闇]の魔法が重複する土地の判断においては、呪文を参照してその効果の最も遠い半径を判断すること(例えば、デイライトは120フィートで、ダークネスは20フィートで、コンティニュアル・フレイムは40フィートだ)。
ではこうした指標を使って、これらのそれぞれをプレイにもたらす複雑な一例を見てみよう:
レベル8のフェイヤ、キラ、エズレン、そしてダミエルたちはダークランドを旅している。ダミエルはエズレンにダークヴィジョンの調合薬を煎じてやり、それを起動させ、またコンプリヘンド・ランゲージズも起動させた。ダミエルはエルフであるため夜目も持つ。集団の残りは視界をキラのレベル上昇コンティニュアル・フレイム(呪文レベル4まで上昇)に頼っており、また取り巻いている光量は闇であるため、様々なライト初級秘術呪文にも頼っている。この集団は大洞窟でダークフォークの集団に待ち伏せを受けた。第一波で、遭遇の前から各々がダークネスを発動しておいたダーク・クリーパーたちが闇から現れる。距離があったため、誰も、エズレンでさえクリーパーたちを見れなかった、敵は60フィートの暗視距離を超えていたからだ。60フィートの距離まで近付くと、エズレンが暗視によって彼らを視認する。キラのレベル上昇コンティニュアル・フレイムはクリーパーたちのダークネスを上書きする地点の判断において40フィートまで伸びるものと扱うため、ダミエルにはまだ敵影が見えない。40フィート以内まで近付くと、キラのレベル上昇コンティニュアル・フレイムが重複した範囲のダークネスを破り全員が見られるようになる。しかし他のライト呪文は機能が止まる。
第二波でディーパー・ダークネス呪文を起動させているダーク・ストーカーが歩みを進める。60フィートまで近付いた時でさえ、超常的な闇であるためエズレンには見えない。しかし、キラのレベル上昇コンティニュアル・フレイムは4レベルまでレベル上昇しているため、明るく輝き続ける。誰もダーク・フォーク語を修得していないため、ダーク・フォークはこの言語を使って統制のとれた攻撃が出来る。彼らにとっては悲しむべきことに、エズレンは何にせよ彼らの言葉を理解し、フェイヤにダークフォークには多くの血の生贄を捧げることで1日に1回4レベルまでディーパー・ダークネス擬似呪文能力をレベル上昇できてしまえるダーク・スレイヤーが1人いると警戒させる。フェイヤは頷き、ロッド・オヴ・レッサー・リーチ・メタマジックを引き抜いてワンダリング・スター・モーツによる呪文相殺のアクションを待機する(これは現在距離180フィートだ)。ワンダリング・スター・モーツは4レベル[光]呪文であるため、レベル上昇ディーパー・ダークネス以上のレベルであり、つまり呪文相殺であのダーク・スレイヤーの絶好の機会が潰せる! ダーク・スレイヤーは怒りに牙を剥きとっておきの鬼札であるダーク・クリーパー・バーバリアンを送り出し、その蛮族はキラのレベル上昇コンティニュアル・フレイムを武器破壊する。これによりディーパー・ダークネス呪文全てが残る光源を容易に打ち負かし、範囲全体をダークフォークにとって大いなる喜びとなる超常的な闇へと沈める。
エズレンは自分の杖にデイライトを発動することでダークフォークの勝利の喝采を止めさせ、この呪文が重複範囲内の全てを無効化させ、優勢な光量である通常の闇を残した(やった、少なくともエズレンは今見える!)。アルケミストであるダミエルは他の皆にも光をもたらす陽光棒を折る。最早捨て鉢になったかのダーク・スレイヤーはダーク・ストーカーたちを送り出し、彼らはディーパー・ダークネスを発動してからエズレンの杖にこの接触呪文をぶちかます。彼らは成功し、デイライト以上の呪文レベルであるためそれを解呪する。
時がここに至るとキラは8レベルの太陽の領域の能力後光を使い、それにより即座に30フィート以内の[闇]呪文全てが解呪され、以降これはデイライトと同様に輝き出す。戦闘はそれからまもなくして終了する。
Mark Seifter
デザイナー