この灰色っぽい人型生物クリーチャーは、ほとんど未完成であるかのように見える。幅の狭い頭部、やせ衰えた四肢、鼻のない邪悪な顔をしている。
経験点800
真なる中立/中型サイズの人型怪物(変身生物)
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+9
アーマー・クラス 16、接触12、立ちすくみ14(+1回避、+4外皮、+1【敏】)
ヒット・ポイント 26(4d10+4)
頑健 +4、反応 +5、意志 +6
完全耐性 睡眠、(魅惑)
移動速度 30フィート
近接 爪(×2)=+8(1d8+4)
擬似呪文能力 (術者レベル18)
【筋】18、【敏】13、【耐】12、【知】13、【判】14、【魅】13
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +8; 戦技防御値 20
特技 《回避》、《頑健無比》
技能 〈隠密〉+5、〈交渉〉+4、〈真意看破〉+6、〈知覚〉+9、〈はったり〉+9(変身の能力を使用している場合+13)、〈変装〉+9(変身の能力を使用している場合+29); 種族修正 +4〈はったり〉、+4〈変装〉
言語 共通語
その他の特殊能力 完全なる複製、変身(オルター・セルフ)、ものまね
出現環境 気候問わず/地形問わず
編成 単体、2体、徒党(3~6)
宝物 NPCの装備品
ものまね(変則)/Mimicry ドッペルゲンガーは全ての武器、鎧、盾に習熟している。それに加えて、ドッペルゲンガーは呪文解放型や呪文完成型のいかなるアイテムも、その呪文がある呪文リストを有しているかのように使用できる。その術者レベルは種族ヒット・ダイスの数に等しい。
完全なる複製(超常)/Perfect Copy ドッペルゲンガーが変身を使用した場合、特定の個体の外見に似せることができる。
ドッペルゲンガーは、遭遇した者の姿をとることができる奇妙な存在である。本来の形態では、このクリーチャーは、華奢で痩せていて、ひょろ長い手足と半分しか形を成していない顔の造作をした、だいたい人型生物に見える外見をしている。その肉体は無毛で色素が薄く、目は白く虚ろ。
ドッペルゲンガーは富と権力を集めることができる社会に溶け込むことを好み、同族だけで街を作るのはほとんど見られない。若いドッペルゲンガーはオークやゴブリンの小さな部族を引き継いで技術を磨き、それからドワーフ、エルフ、人間などのより複雑な社会へ移る。指導的な地位にいる目標に成りすますよりも、王冠の背後で権力を握ることや、影響力のある市民やギルド全体を操るために複数の立場を使い分けることを好む。
ドッペルゲンガーは奇襲を企んだり、罠にはめたり、人型生物の社会に溶け込むために、生来の模倣の力を巧みに使う。通常は邪悪というわけではないが、自身にしか興味がなく、他者は全て操り欺く玩具とみなしている。彼らが特に好んでいるのはその欲望を満たすために人間の社会に侵入することだ。ある者は政治の世界で複雑なダンスを楽しみ、他の者は自身とロマンスの相手の種族や性別を常に変え続けることを求めている。一般的ではないが、自らの才能を残酷で嗜虐的な目的のために使う者も存在することで悪名高く、このような変身能力者が、この種族の悪評の主な原因となっている。確かに、クリーチャーが自らの姿を変えることができることは、犯罪を犯して逃れるために便利なことであり、特に意地の悪い一部のドッペルゲンガーは、恋人の不実を装うことで縁を切ることを楽しんでいる。
噂によると、外見を変えるだけではなく、その選んだクリーチャーの技能、記憶、特殊能力や超常能力さえも真似ることができる、さらに強力なドッペルゲンガーが存在するという。このようなドッペルゲンガーの変身能力は、オルター・セルフではなくポリモーフ呪文のように機能する。