出典 Pathfinder #45:Broken Moon 67ページ
不死への紆余曲折の道のりの中で、囁きの道/Whispering Wayの信奉者たちは、その道のりを助ける秘密の儀式を学ぶ。一歩進むごとに、最終的な秘密に近づくことができる。特に有望なメンバーは、組織内のエリート・グループに招待される。このメンバーは、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴとして、現在の指導者の要望に応えているが、多くの場合、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは1つのセルや派閥のためだけに行動している。
エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは、不死を求めて囁きの道の最も深い秘密を学び、死を超えた状態になる前に、アンデッドのような特徴を身につける。この不浄な力は、意図を隠せる能力や幅広い知識と相まって、強力なウィザードやクレリックを囁きの道に導く任務に最適なメンバーとなっている。また、ゴライオンに散らばる不浄な遺物、要素、死体、病的な秘密の収集者でもある。
役割:エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは、死霊術の芸術に熟達しているが、アンデッドの手先の大群を制御する代わりに究極の悟りを求めており、それを達成するための繊細で殺人的なスキルを持っている。エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは、他の組織に潜入してその魔法の秘密を手に入れ、才能あるメンバーを自分たちの冒涜的な規律に従わせることに興味を持っている。
属性:エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは、不死への移行と囁きの道の不気味なヒエラルキーの中での昇進によって個人的な力を得ることに専念している。他人のニーズや議題には無関心であるこのエリートの死の使いである彼らは、昇天した死を追求する上で揺るぎない悪である。
エージェント・オヴ・ザ・グレイヴになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。
エージェント・オヴ・ザ・グレイヴのクラス技能は次の通り:〈はったり〉【魅】、〈治療〉【判】、〈威圧〉【魅】、〈知識:神秘学〉【知】、〈知識:歴史〉【知】、〈知識:宗教〉【知】、〈言語学〉【知】、〈呪文学〉【知】、〈魔法装置使用〉【魅】。
1日毎の呪文 | ||||||
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1 |
+0 |
+1 |
+0 |
+1 |
― | |
2 |
+1 |
+1 |
+1 |
+1 |
アンデッド操作 |
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3 |
+1 |
+2 |
+1 |
+2 |
負のエネルギーの導管 |
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4 |
+2 |
+2 |
+1 |
+2 |
死のとばり、負のエネルギーへの親和性 |
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5 |
+2 |
+3 |
+2 |
+3 |
以下のすべてがエージェント・オヴ・ザ・グレイヴ上級クラスの特徴である。
武器と鎧の習熟:エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは武器や鎧への習熟を得ない。
1日の呪文数/修得呪文:エージェント・オヴ・ザ・グレイヴが新しいレベルを得ると、キャラクターは上級クラスを追加する前に得ていた呪文発動クラスでレベルを得たかのように新しい呪文を得る。しかし、1日の追加の呪文、修得呪文(任意発動の術者である場合)、及び呪文発動の有効レベルの増加を除いて、そのクラスのキャラクターが得たであろう他の利益を得ない。キャラクターがエージェント・オヴ・ザ・グレイヴになる前に複数の呪文発動クラスを持っている場合、1日毎の呪文を決定するために新しいレベルを追加するクラスを決定しなければならない。
死霊術の閃き(変則)/Inspired Necromancy:アニメイト・デッドのような呪文で制御できルアンデッドのヒット・ダイスの最大数を決定する時、キャラクターはエージェント・オヴ・ザ・グレイヴ・レベルを2倍にして数える。この能力は1回の呪文の発動で作成できるアンデッドの数を考慮はしない。したがってクレリック7/エージェント・オヴ・ザ・グレイヴ3は、アニメイト・デッドで計52ヒット・ダイスのアンデッドを制御することができる。
リッチの接触(超常)/Lich’s Touch:1レベルの時点で、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは負のエネルギーとレイキの力の同感となり、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴ・レベル毎に負のエネルギーから1d6ポイントのダメージを与える近接接触攻撃を行うことができる。この能力により、アンデッドの手先を治癒することができ、4レベルの時点で負のエネルギーへの親和性能力で自身を治癒することができる。エージェント・オヴ・ザ・グレイヴはこの能力を1日に3+【魅力】ボーナスに等しい回数だけ使用できる。
不浄な頑健性(超常)/Unholy Fortitude:1レベルの時点で、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは自身の信念を利用して健康を強化することができる。エージェント・オヴ・ザ・グレイヴ・レベルを最初に得たにロールしたヒット・ポイントから開始するときと、その後任意のレベルで得たヒット・ポイントを得た時、【耐久力】ボーナスか【魅力】ボーナスのいずれかを、レベル毎に得た新しいヒット・ポイントの合計数に加えることを選択できる。
アンデッド操作(変則)/Undead Manipulator:2レベルの時点で、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴはアンデッド・クリーチャーを制御する精神と死霊術の力についての素晴らしい洞察を得る事ができる。[精神作用]効果を持つエージェント・オヴ・ザ・グレイヴの呪文と擬似呪文能力は元の種別としてアンデッド・クリーチャーを扱う。したがって、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは人型生物のゾンビに対してチャーム・パースンや、スケルタル・チャンピオンの大群に対してコンフュージョンを使用することができる。
負のエネルギーの導管(変則)/Negative Energy Conduit:3レベルの時点で、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは自身の周りのアンデッドを強化する。標準アクションとして、この不浄なオーラがレベル毎に10分間の持続時間を持つこと除いて、ディセクレイト呪文と同じオーラを放つ。エージェント・オヴ・ザ・グレイヴはこの能力を1日1回使用できる。加えて、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴが作成するアンデッドはディセクレイト呪文の範囲内で作成されたものとして扱われる。
死のとばり(超常)/Death’s Shroud:エージェント・オヴ・ザ・グレイヴが組織内で権力を獲得するとき、しばしば他のグループに潜入してさらなる知識を得なければならない。4レベルの時点で、自分の本当の意図を隠す方法を学び、1日1回ノンディテクションまたはまたはアンディテクタブル・アラインメントを使用する能力を得る。この能力の術者レベルは、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴの最も高い術者レベルに等しい。
負のエネルギーへの親和性(変則)/Negative Energy Affinity:4レベルの時点で、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは技術的には生きているが、アンデッドであるかのように生のエネルギーと負のエネルギーに反応する――正のエネルギーは害し、負のエネルギーは治癒する。エージェント・オヴ・ザ・グレイヴが既にアンデッドである場合、この能力は追加の利益を得与えない。
死の秘密(変則)/Secrets of Death:5レベルの時点で、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは囁きの道が保持する秘密を利用して死霊術への洞察を得る。この能力を得た時、キャラクターは通常はクラスの呪文リストにはないいくつかの死霊術呪文を呪文リストに追加することができる。キャラクターが追加できる呪文の数は【知力】修正値に等しい。例えば、ウィザードレベルを持つエージェント・オヴ・ザ・グレイヴは呪文リストにデスウォッチ、インフリクト・クリティカル・ウーンズ、スレイ・リヴィングなどを加えることができる。クレリック・レベルを持つエージェント・オヴ・ザ・グレイヴはエナヴェイション、マジック・ジャー、ヴァンピリック・タッチなどの呪文を追加できるエージェント・オヴ・ザ・グレイヴはまだ発動することができない呪文を追加することもできる――これはエージェント・オヴ・ザ・グレイヴは通常よりも高いレベルの呪文を発動することはできず、その呪文を発動するのに必要なレベルに達したときの呪文への使用権を与えるだけである。
不死への入会(変則)/Undeath Initiate:5レベルの時点で、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは不死への以降のために自分の肉体と身体を準備する。アンデッド・クリーチャーに変化するためのプロセスに関連する能力値判定、技能判定、セーヴィング・スローに+5のボーナスを得る。このボーナスは、リッチなどのクリーチャーになることに関連するすべての判定に使用できる(プロセスに関してはGMの裁量による)。加えて、同族作り能力を持つアンデッド・クリーチャーによって殺害された場合、エージェント・オヴ・ザ・グレイヴは(変身したアンデッドの種類に関係なく)、自由意志を保持する(自分を殺害したクリーチャーの支配下に置かれることはない)。アンデッド・クリーチャーの同族作り能力で特に明記されていない限り、新しく作成されたアンデッドのエージェント・オヴ・ザ・グレイヴは全てのクラス能力を失う。これは不死を求めるエージェント・オヴ・ザ・ヴレイヴにとって、リッチやヴァンパイアへの変身は最も魅力的な選択肢である。