タルドール人はかつてアヴィスタン南部を支配する大帝国を築き上げた人間の民族であり、学問、芸術、武芸におい著しい業績を挙げた。しかし今ではその栄光は過去のものであり、現在では帝国の領土は次々に失われ、文化的にも退廃の一途を辿っている。[1]
タルドール人は、アズラント人とケレッシュ人との混血によって誕生した。波打つ褐色の髪と、青銅色の肌をもつ。
帝国は衰えたとはいえ長い文化的伝統のおかげで、学問と芸術においては未だに高い水準を維持している。またファッションにおいても洗練されている。そのため非常に傲慢な気質を持ち、男性はかつて野蛮人に文明をもたらした大帝国を誇ることを好み、女性はタルドール人のドレスや髪型のセンス、スタイルや容貌の優越を確信している。その一方で並ぶものがないほど慈善心が強く、気の毒な者を見ると、しばしば後先を考えず施しや庇護を与える。
アーバダー、エイローデン、カイデン・カイリーエン、シェーリン、サーレンレイ、ノルゴーバー、カリステリアを主に信仰する。
アブサロム、アンドーラン、ブレヴォイ、シェリアックス、ドルーマ、ガルト、イズガー、ラストウォール、モルスーン、ニアマサス、カディーラ、タルドールでよく見られる。
タルドール人の名前は、本人が着飾っているのと同様に仰々しく飾り立てられており、高貴さを感じさせるような多音節の物が多い。姓はしばしば家系の所領や過去の栄光、勝利した戦い、価値ある財宝などにちなんでつけられている。
女性名:アドゥラ Adula、キャリト Charito、ユードシア Eudocia、ユーフェミー Euphemi、イオニア Ionnia、カーレ Kale、コマナ Komana、パサラ Pasara、サルヴィアネラ
Salvianella、セムネ Semne、ヴィヴィアナ Viviana、ゼネ Xene
男性名:ドミティアン Domitian、ユードクシウス Eudoxius、ガラドン Galadon、イアコブス Iacobus、イオセフ Ioseph、マルシアン Marcian、メナス Menas、ナルセス Narses、オリブリウス Olybrius、オリゲン Origen、スティリコ Stilicho、セオドリック Theodric、ヴォルス Vors、ザンサン Xanthan
[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 30. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1