経験点9,600
人間(男性)のノスフェラトゥ、9レベル・ローグ
中立にして悪/中型サイズのアンデッド(人間、人型生物の変性種)
イニシアチブ +11; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+28
アーマー・クラス 30、接触18、立ちすくみ23(+1回避、+8外皮、+1反発、+6【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 71(9d8+27); 高速治癒5
頑健 +7、反応 +16、意志 +7; 罠に対して+3
防御能力 エネルギー放出への抵抗+4、直感回避強化、身かわし、罠感知+3; ダメージ減少 5/木および刺突; 完全耐性 アンデッドの種別特性; 抵抗 [音波]10、[雷撃]10、[氷雪]10
弱点 ヴァンパイアの弱点
移動速度 30フィート
近接 爪(×2)=+14(1d6+3)
特殊攻撃 吸血(1d4【耐】および1d4【判】)、急所攻撃+5d6、支配(難易度17)、テレキネシス(難易度17)
【筋】16、【敏】24、【耐】―、【知】16、【判】16、【魅】16
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +9; 戦技防御値 28
特技 《一撃離脱》、《イニシアチブ強化》(B)、《鋭敏感覚》(B)、《回避》、《技能熟練:隠密》(B)、《技能熟練:知覚》(B)、《強行突破》、《強打》、《神速の反応》(B)、《武器熟練:爪》、《武器の妙技》
技能 〈威圧〉+15、〈隠密〉+30、〈軽業〉+19、〈真意看破〉+13、〈水泳〉+15、〈生存〉+12、〈知覚〉+28、〈知識:宗教〉+12、〈知識:ダンジョン探検〉+15、〈知識:地域〉+15、〈知識:歴史〉+12、〈登攀〉+15、〈はったり〉+15、〈魔法装置使用〉+15; 種族修正 +8〈隠密〉、+8〈真意看破〉、+8〈知覚〉
言語 アクロ語、共通語; テレパシー60フィート
その他の特殊能力 スウォーム形態、スパイダー・クライム、ローグの技(高速隠密、出血攻撃+5、跳ね起き、不意討ち攻撃)、罠探し+4
出現環境 気候問わず/都市または廃墟
編成 単体
宝物 NPCの装備品(ワンド・オヴ・スコーチング・レイ[10チャージ]、+2レザー・アーマー、ベルト・オヴ・インクレディブル・デクスタリティ+2、クローク・オヴ・レジスタンス+1、リング・オヴ・プロテクション+1、その他の宝物)
ノスフェラトゥは一般的でより上品なヴァンパイアの祖先とされる、野蛮なアンデッドだ。ノスフェラトゥの呪いは現在の形態が持つ優美さやロマンスを持たず、不浄な飢えと不気味な力を伴う無限の時間を思わせる。ノスフェラトゥは、永遠の生を手に入れたが永遠の若さは得られなかった、干からびて全てを忌み嫌うようになったクリーチャーである。彼らはどういう訳か、はるか昔に同種を生み出し続ける能力を失っている。
その年老いた感性は、未だに遥か昔の狂気を反映している。彼らが手がけた何年にもわたる計画は、現在の高潔なる苦悩によって解き放たれる。ノスフェラトゥは一般的なヴァンパイア(彼らは失われた言語の古い用語で、“モロイ”と彼らを呼ぶ)の美しさを不快に感じる。というのも、ヴァンパイアはノスフェラトゥのことを前時代の残忍な名残であり、“本物の”ヴァンパイアが持つ魅力的な評判を傷つけないように遠くの遺跡に隠しておくのが最適だ、などと軽蔑するためだ。
ノスフェラトゥはスポーンを作り出すことができない。そのため、現存するノスフェラトゥは非常に高齢である――不死の呪いを授ける能力を失う遙か前に作られたのだから。ほとんどのノスフェラトゥはほとんど人が訪れない辺鄙な場所に住む。自分に挑みかかり追跡しようとする満足な敵がいないため、ノスフェラトゥは1,000年以上生きていることがあるにもかかわらず、12キャラクター・レベルにも達していない。
“ノスフェラトゥ”は、ヒット・ダイスが5以上の生きているクリーチャー(基本クリーチャーと呼ぶ)ならいかなるクリーチャーにも付加できる、後天性テンプレートである。ほとんどのノスフェラトゥはかつて人型生物、フェイ、人型怪物のいずれかであった。ノスフェラトゥは以下に示した能力を除き、基本クリーチャーのデータを用いる。
種別:クリーチャー種別をアンデッド(変性種)に変更。クラス・ヒット・ダイス、基本攻撃ボーナス、セーヴは再計算しない。
感覚:ノスフェラトゥは暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目を得る。
ヒット・ダイス:全ての種族ヒット・ダイスをd8に変更する。クラス・ヒット・ダイスは変化しない。アンデッドのため、ノスフェラトゥはボーナス・ヒット・ポイントを決定する際、(【耐久力】の代わりに)【魅力】修正値を用いる。
防御的能力:ノスフェラトゥはエネルギー放出に対する抵抗+4と、ダメージ減少5/木および刺突(これには全ての木製の軸で作られた武器、例えばアロー、クロスボウ・ボルト、スピア、ジャヴェリンなど。先が木以外の材質で作られていても構わない)を得る。加えて、ノスフェラトゥは[音波]、[雷撃]、[氷雪]に対する抵抗10を得る。
ノスフェラトゥは高速治癒5を得る。戦闘中にヒット・ポイントが0以下になった場合、ノスフェラトゥはスウォーム形態(後述)を取り、逃亡しようと試みる。1時間以内に棺に到達できなければ、完全に破壊されてしまう。(通常、スウォーム形態で1時間に5マイルまで移動することができる。)スウォーム形態を強制的にとらされたノスフェラトゥに与えた追加のダメージは一切効果がない。休息すると、ノスフェラトゥは無防備状態になる。1時間後にヒット・ポイントが1に回復すると無防備状態ではなくなり、1ラウンドに5ヒット・ポイントの速度で回復し続ける。
弱点:ノスフェラトゥはニンニクの強いにおいに耐えられず、数珠つなぎにしたニンニクで周囲を守られた範囲には入ろうとしない。同様に、鏡や、力強くはっきりと見せつけられた聖印にはひるんで後ずさる。これらのものはノスフェラトゥを傷つけはしない――単に寄せ付けないだけである。ひるんだノスフェラトゥは鏡や聖印を持ったクリーチャーから少なくとも5フィート離れなければならず、それらのアイテムを持ったクリーチャーに対しては接触することも近接戦闘を行なうこともできない。ノスフェラトゥを寄せ付けないようにする行為は1標準アクションを必要とする。1ラウンド後、ノスフェラトゥはその物体に対する嫌悪感を克服し、毎ラウンド難易度25の意志セーヴを行なって、成功すると通常通りに行動することができる。
ノスフェラトゥは家屋などの建物には、誰かその権利を持つ者に招かれない限りはまったく入ることができない。
ヒット・ポイントを0以下に減少させることは、ノスフェラトゥを無力にするものの、破壊したことにはならない(“高速治癒”の項を参照)。しかし、いくつかの攻撃はノスフェラトゥを滅ぼすことができる。ノスフェラトゥを直射日光にさらすと、最初のラウンドでノスフェラトゥはよろめき状態になり、逃走できなければ連続してさらされた第2ラウンド目には完全に破壊される。流れる水に完全に沈められてしまったら、ノスフェラトゥは毎ラウンド、最大ヒット・ポイントの1/3に等しいダメージを受ける。この方法でヒット・ポイントが0になったノスフェラトゥは破壊される。無防備状態のノスフェラトゥの心臓に木の杭を打ち込む(これは1回の全ラウンド・アクションである)と、ノスフェラトゥは即座に滅ぼされる。しかし、首が切り落とされ聖水で聖別されない限り、杭が取り除かれるとノスフェラトゥはよみがえる。
移動速度:基本クリーチャーと同じ。基本クリーチャーが水泳移動速度を持つ場合、ノスフェラトゥは流れる水によって傷つくことはない。
近接:基本クリーチャーが爪攻撃を持っていないならば、ノスフェラトゥは2回の爪攻撃を得る(小型のノスフェラトゥなら1d4ポイントのダメージ、中型のノスフェラトゥなら1d6ポイントのダメージ)。
特殊攻撃:ノスフェラトゥはいくつかの特殊攻撃を得る。特に理のない限り、セーヴ難易度は10+ノスフェラトゥのヒット・ダイスの半分+ノスフェラトゥの【魅】修正値に等しい。
吸血(変則)/Blood Drain:ノスフェラトゥは無防備状態か同意しているか、あるいは組みつき状態で組みつき判定に成功して自分の牙を打ち立てた生きている相手から血を吸うことができる。敵を押さえつけたなら血を吸うことができ、押さえ込まれた状態にしている間、毎ラウンド1d4ポイントの【耐久力】と【魅力】を吸収する。吸血するラウンド毎に、ノスフェラトゥは1時間持続する一時的ヒット・ポイント5を得る(一時的ヒット・ポイントの最大値は、通常のヒット・ポイントの最大値に等しい)。
支配(超常)/Dominate:ノスフェラトゥは1標準アクションとして1体の人型生物の相手の意志を圧倒することができる。ノスフェラトゥの目標となった者は意志セーヴを行なければならず、失敗するとあたかもドミネイト・パースン(術者レベル12)をかけられたかのように、直ちにノスフェラトゥの影響下に置かれる。この能力は30フィートの有効距離を持つ。GMの判断により、ノスフェラトゥの中には(非常に高齢であったり、異様に強い血脈を備えていたりなどで)、この能力を用いて異なる種別のクリーチャーに影響を及ぼすことのできる者がいるとしてもよい。
テレキネシス(超常)/Telekinesis:標準アクションとして、ノスフェラトゥはテレキネシス(術者レベル12)を使用することができる。
その他の特殊能力:ノスフェラトゥは以下の“その他の特殊能力”を得る。
スパイダー・クライム(変則)/Spider Climb:ヴァンパイアは切り立った面を、スパイダー・クライムの呪文を使っているかのように登ることができる。
スウォーム形態(超常)/Swarm Form:標準アクションとして、ノスフェラトゥは自分をバット・スウォーム、センチピード・スウォーム、ラット・スウォーム、スパイダー・スウォームのいずれかの姿に変化させることができる。ノスフェラトゥは自分が変化したスウォームが持つ肉体武器と特殊攻撃を得る。このスウォームはノスフェラトゥと等しいヒット・ポイントを持つ。スウォーム形態の間、ノスフェラトゥは爪攻撃やその他の特殊攻撃を使用することができない。防御的能力、弱点、ノスフェラトゥであることから得られる特殊要素は保持し続ける。また、アンデッド・クリーチャーとして扱われ、スウォームの能力と防御能力を用いることができる。他の姿を取るか翌日の太陽が昇るまでの間、スウォーム形態をとり続けることができる。
テレパシー(超常)/Telepathy:ノスフェラトゥは60フィート以内にいる、自分と同じ言語をしゃべるクリーチャーならどのような相手とでも、テレパシーを介して意思疎通を行うことができる。加えて、ノスフェラトゥはこの能力を使用して、動物、魔獣、蟲と意思疎通を行うことができる。
能力値:【筋】+2、【敏】+4、【知】+2、【判】+6、【魅】+4。アンデッド・クリーチャーであるため、ノスフェラトゥは【耐久力】値を持たない。
技能:ノスフェラトゥは〈隠密〉、〈真意看破〉、〈知覚〉に+8の種族ボーナスを得る。
特技:ノスフェラトゥはボーナス特技として《イニシアチブ強化》、《鋭敏感覚》、《技能熟練:2種類の異なる技能》、《神速の反応》を得る。