経験点800
混沌にして中立/大型サイズのフェイ
イニシアチブ +3; 感覚 鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+7
アーマー・クラス 15、接触12、立ちすくみ12(+3外皮、-1サイズ、+3【敏】)
ヒット・ポイント 22(3d8+9)
頑健 +6、反応 +8、意志 +0; [精神作用]効果に対して+4
防御能力 皮膚毒; ダメージ減少 5/冷たい鉄; 抵抗 [雷撃]10、[氷雪]10
移動速度 30フィート、飛行45フィート(良好)、水泳15フィート
近接 噛みつき=+4(1d6+4、加えて“つかみ”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 飲み込み(1d4殴打ダメージ、アーマー・クラス11、ヒット・ポイント2)
擬似呪文能力 (術者レベル3; 精神集中+2)
【筋】17、【敏】17、【耐】16、【知】3、【判】8、【魅】8
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +6(組みつき+10); 戦技防御値 19(対足払い23)
特技 《技能熟練:知覚》、《神速の反応》
技能 〈隠密〉+8、〈軽業〉+11(跳躍+15)、〈水泳〉+11、〈知覚〉+7、〈飛行〉+9; 種族修正 +4〈隠密〉、+4〈軽業〉(跳躍+8)
言語 森語
その他の特殊能力 消失(3ラウンド/日)
出現環境 温暖/森林、平地、または沼地
編成 単体、2体、または群れ(3~12)
宝物 なし
皮膚毒(変則)/Poison Skin 素手打撃あるいは肉体武器でフェイ種ジャイアント・トードに一撃を加えたクリーチャーはトードの皮膚毒に曝される。皮膚・接触型; セーヴ頑健・難易度14; 頻度 1回/ラウンド(4ラウンド間); 効果 1d2【判断力】ダメージ; 治癒 1回のセーヴ成功。
フェイ種クリーチャーは血を引く普通のクリーチャーに似ているが、極彩色、儚げな要素、そしてピクシーやスプライトのような優雅な翅を持つ。脆弱そうな見た目とは裏腹にフェイ種クリーチャーはフェイでない親類よりも少し頑丈であるが、優雅さと飛行する能力という原初の力を犠牲にしてしまっている。彼らは長寿であり、不運によって往生し、老化の兆候が見えるようになることは殆ど無い。
定命の存在と雑種を成したフェイの祖先に対し自分のあり方について感謝するフェイ種クリーチャーもいるが、独自の種族となったフェイ種クリーチャーもいる。普通のクリーチャーとして生を受けたが研究した術者の魔法によってフェイの要素を注がれたか、古き自然の力の影響を受けたことでフェイ種クリーチャーとなった者もいる。慣習として、フェイ種クリーチャーが文明化した土地で暮らしていることは稀であり、それは嗜好のためもあるし、フェイ種が都会周辺で産まれるという状況が珍しいせいもある。原始の自然や大いなるフェイの力を受けた土地で生まれなかったフェイ種クリーチャーはすぐにそうした地を探し求める。
フェイ種クリーチャーは乱痴気騒ぎよりいたずらを好みがちになりやすいが、その振る舞いは害意溢れることから陽気なことまで多岐にわたる。戯れやおふざけに心を傾ける彼らは諧謔を解さない侵入者に悪い評価を下す。そうした気分のむかつく侵入者がフェイ種を侮辱した場合にはどれだけ良くても恥をかき、悪くすれば彼らの攻撃を誘発する。より攻撃的なフェイは素晴らしくも加虐性に満ちた諧謔の感性を持つ。こうした邪悪なフェイは自身の生まれつきの力を使って来訪者を不快に感じさせるのではなく破滅に導く。
フェイ種クリーチャーは概して動物や、ドルイドや他のフェイのような自然の仲間と心の友となる。例外は敵対関係にあるフェイの共同体がお互い近くにあるところだ。この場合、近くのフェイ種クリーチャーは全て自身の好みに従ってどちらかの側につき、諍いの外側にいるのは極めて稀である。ホースやそれに似たものの血を引くフェイ種クリーチャーは乗騎として仕えることもあるが、それは他のフェイ種か、完全でなくともそれに極めて近いと自認する自然の友にのみである。
“フェイ種クリーチャー”は生きていて実体があるならどんなクリーチャーにも付加できる先天性ないし後天性テンプレートである。ここに書いていない限り、フェイ種クリーチャーは基本クリーチャーの一般データと特殊能力を保持する。
脅威度:9HD以下であれば基本クリーチャーに+1、10HD以上であれば基本クリーチャーに+2。
種別:クリーチャーの種別はフェイに変化する。ヒット・ダイス、基本攻撃ボーナス、セーヴは再計算しないこと。
アーマー・クラス:外皮ボーナスがある場合、-1だけ減少する(最小0)。
防御的能力:クリーチャーは[精神作用]効果に対するセーヴに+4のボーナス、[雷撃]と[氷雪]に対する抵抗10、そしてダメージ減少5/冷たい鉄(11HD以下なら)かダメージ減少10/冷たい鉄(12HD以上なら)を得る。
移動速度:基本クリーチャーがより飛ばない限り、フェイ種クリーチャーは基本クリーチャーの地上移動速度を1と1/2倍し、それを5フィートの倍数で切り下げした速度で飛行する(良好な機動性)。基本クリーチャーが既に良好な機動性で飛行する場合、機動性は向上し完璧になる。
特殊能力:フェイ種クリーチャーは4HD毎と、そのあまり毎に1つ(訳注:1~4なら1つ、5~8なら2つ、…)、以下から特殊能力を得る。
迷彩色(変則)/Camouflageフェイ種クリーチャーはどのような自然環境でも、その地形が遮蔽や視認困難を提供しなくてさえ〈隠密〉を使って隠れることができる。また〈隠密〉判定に+4の種族ボーナスを得る。このボーナスは基本クリーチャーの持っていた種族〈隠密〉ボーナスと累積しない。
変身(超常)/Change Shapeフェイ種クリーチャーは自身の形状を単一の姿に変えられる。取れうる姿には基本クリーチャーの通常種、1サイズ分類以内の人型生物クリーチャー、あるいは1サイズ分類以内の動物が含まれる。いずれにせよ、フェイ種クリーチャーの姿はどれだけ変身しようと単一の個人の姿しか取れない。使用されるポリモーフ呪文の種類は人型の姿ならオルター・セルフなど、変身する姿に基づいて適切なものを選ぶべきである。この能力は複数回選択でき、その度に追加の形態1つを与える。
エネルギーに対する抵抗(変則)/Energy Resistanceフェイ種クリーチャーはエネルギー種別1つに抵抗10を得るか、既に持つ抵抗を10上昇させる。30を超えて抵抗を上昇する場合、代わりに完全耐性にすること。この能力は複数回選択できる。
身かわし(変則)/Evasionフェイ種クリーチャーはローグの同名の能力と同じ身かわしを得る。
一足飛び(超常)/Long Stepフェイ種クリーチャーは移動アクションとしてヒット・ダイスにつき10フィートまで瞬間移動できる。この能力は1d4ラウンドに1回使用できる。
呪文抵抗(変則)/Spell Resistanceフェイ種クリーチャーは11+脅威度に等しい呪文抵抗を得る。これは基本クリーチャーの持つ既存の呪文抵抗とは累積しない。
跡なき足取り(変則)/Trackless Stepフェイ種クリーチャーは自然環境で痕跡を残さず、追跡されない。フェイ種は望むなら残すこともできる。
消失(超常)/Vanish即行アクションで、フェイ種クリーチャーはインヴィジビリティの影響を受けているかのように1ラウンド消失できる。1日にヒット・ダイスにつき1ラウンドこの能力を使用できる。
森渡り(変則)/Woodland Strideフェイ種クリーチャーはどのような茂み(茨、野バラ、下生えなどの地形)でも通常の移動速度で移動でき、ダメージや他の被害を受けない。魔法的に操作された動きを遮る茨、野バラ、下生えの地形は依然として影響を与える。別の選択肢として、フェイ種クリーチャーが沼、岩がちな土地、あるいは氷などを通過できるよう、この能力が異なる地形1つに機能するようにしても良い。選択に関わらず、この能力は地形の種類1つにしか機能しない。この能力は複数回取得でき、その度に異なる地形を選べる。
擬似呪文能力:【知力】あるいは【判断力】値が8以上あるフェイ種クリーチャーはヒット・ダイスに基づいて、累積するいくつかの擬似呪文能力を持つ。書かれていない限り、能力1つは1日に1回使用できる。術者レベルはクリーチャーのヒット・ダイスに等しい(または基本クリーチャーの擬似呪文能力の術者レベルと比べて高い方)。
1~2 |
ダンシング・ライツ3回/日、フェアリー・ファイアー |
3~4 |
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5~6 |
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7~8 |
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9~10 |
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11~12 |
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13~14 |
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15~16 |
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17~18 |
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19~20 |
能力値:フェイ種クリーチャーは【敏捷力】に+4のボーナスと【知力】および【魅力】に+2のボーナスを得る。フェイ種クリーチャーは【筋力】に-2のペナルティを受ける。【知力】のないクリーチャーの血を引くフェイ種クリーチャーは【知力】3を得る。
技能:種族ヒット・ダイスを持つフェイ種クリーチャーは種族ヒット・ダイスにつき6+【知力】修正値の技能ポイントを持つ。〈隠密〉、〈軽業〉、〈はったり〉、そして〈飛行〉をクラス技能として得る。
言語:フェイ種クリーチャーは森語と、基本クリーチャーが話せるどのような言語でも話す。