このずんぐりとして力強い、どことなく犬のように見える獣の剥がれ落ちる皮膚を通って、腐った臭いのする液体が血の滴る傷から滲み出している。
経験点800
真なる中立/中型サイズの魔獣
イニシアチブ +5; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+8
アーマー・クラス 15、接触11、立ちすくみ14(+4外皮、+1【敏】)
ヒット・ポイント 30(4d10+8); 再生3([強酸]または[火炎])
頑健 +6、反応 +5、意志 +1
移動速度 40フィート
近接 噛みつき=+8(1d10+6、加えて“病気”および“足払い”)
【筋】18、【敏】13、【耐】15、【知】2、【判】11、【魅】6
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +8; 戦技防御値 19(対足払い23)
特技 《イニシアチブ強化》、《技能熟練:知覚》
技能 〈隠密〉+5、〈生存〉+1(嗅覚による追跡+5)、〈知覚〉+8; 種族修正 +4嗅覚による追跡での〈生存〉
出現環境 寒冷/山岳
編成 単体、2体、または小さな群れ(3~8)
宝物 乏しい
病気(変則)/Disease トロルハウンドの唾液は伝染病の感染源である。トロルハウンドに噛みつかれたクリーチャーは血炎熱に感染する事が多い。この病気はまるで罹患者の血が燃えているかのような、身体深くの痛みに特徴がある。その他の兆候として、筋肉の筋肉協調の損失、膿の詰まった水ぶくれ、そして一般的な無気力と疲労がある。トロルハウンドにはしばしば病気による膿の詰まった水ぶくれが見られるが、トロルとトロルハウンドはともに血炎熱に完全耐性を持つ。
血炎熱/Bloodfire fever:噛みつき・致傷型; セーヴ頑健・難易度14; 潜伏期間 1日; 頻度 1回/日; 効果 1d3【筋】ダメージ、1d3【敏】ダメージ、および対象は疲労状態になる; 治癒 2回連続のセーヴ成功。このセーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
涎を垂らし食欲旺盛なトロルハウンドは小さく犬の形にしたトロルのように見える。そして実際、彼らはしばしばトロルの群れや部族の中でペットとして飼われている。その再生能力のある肥満体型を満足させるために膨大な量の食料が必要になるため、野生のトロルハウンドの群れは北の山を通る広大な範囲に広がっており、その貪欲な空腹感は追跡し殺すことのできるどのような獲物でさえ狩猟し食料とする。
一般的なトロルハウンドは肩までの長さが4フィート(約1.2m)で、短いが力のある脚を持ち、重量は350ポンド(約159kg)ほどだ。トロルハウンドの肌は幾分剥がれやすく、ざらざらとした緑黒色の毛がまだらに生えている。彼らは下顎の目立つあまりに大きい顎を持ち、その目は通常鈍く憎しみに満ちたオレンジ色をしている。
トロルハウンドはトロルの血を調合する錬金術を特に凶暴なウォーグに施した結果によるものだと信じられている。その結果となった獣はウォーグの意地の悪い知性は失ったが、ほとんどの危険な傷でさえ(この傷が火や酸でできたものでなければ)再生する能力を得た。その起源がなんであれ、トロルハウンドは純血種を生むし、しばしばトロルに育てられる。
トロルハウンドは狩りや戦闘において恐れを知らない。最後までやり遂げるために、彼らは自身の再生能力をあてにする。この獣はあまりにも鈍感で自分が直面した危険に気付くことがないので、火で脅すことすら彼らを撃退するのに十分ではない。それでもなお、火はトロルハウンドとの戦闘においてもっとも有効なものの1つである。そして抜け目のない狩人は本当のトロルに対するように、トロルハウンドの肉の小片でさえ、時には完全な姿の獣に再生することもあるために、トロルハウンドを撃退した最後の残りも全て焼くことを知っている。
トロルハウンドはしばしばトロルの集団で見ることができる。トロルはこの獣を狩人、護衛、ペット、食料として育てる。トロルハウンドはこの野蛮な主人に行為を寄せているようだ。そして飼いならされたトロルハウンドはしばしば、トロルを群れの第一メンバーとして捕らえる。トロルハウンドは理由なくトロルを攻撃することはない――しかしそれにもかかわらず、トロルはしばしばこのクリーチャーに暴力的な悪ふざけをして楽しむ。