この暗い色をした体毛に覆われたクリーチャーは刺のついたモーニングスターを振り上げる。小さな乳白色の目をこれから始まる殺人の興奮に輝かせながら。
経験点600
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚; 〈知覚〉+8
アーマー・クラス 17、接触11、立ちすくみ16(+3外皮、+1盾、+1【敏】、+2鎧)
ヒット・ポイント 16(3d8+3)
頑健 +2、反応 +4、意志 +1
移動速度 30フィート
近接 モーニングスター=+5(1d8+3)
遠隔 ジャヴェリン=+3(1d6+3)
【筋】16、【敏】13、【耐】13、【知】10、【判】10、【魅】9
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +5; 戦技防御値 16
特技 《技能熟練:知覚》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+7、〈隠密〉+10、〈知覚〉+8; 種族修正 +4〈威圧〉、+4〈隠密〉
その他の特殊能力 忍び寄る
言語 共通語、ゴブリン語
出現環境 温暖/山岳
編成 単体、2体、徒党(3~6)、戦闘集団(7~12、加えて1レベルのウォリアー2および3~5レベルの族長1)
宝物 NPCの装備品(レザー・アーマー、木製ライト・シールド、モーニングスター、ジャヴェリン3本、その他の宝物)
忍び寄る(変則)/Stalker 〈隠密〉と〈知覚〉は常にバグベアのクラス技能である。
バグベアはゴブリン類の中では最も体が大きく、ほとんどの人間より少なくとも頭1つ分は背の高い、がっしりした獣じみた姿をしている。彼らは一匹狼であり、同類と何らかの部族を作るよりも自分の力で生活したり殺したりしたがるが、共同行動をとっているバグベアの小集団や、ゴブリンやホブゴブリンの部族で用心棒や死刑執行人の役目をして暮らしているのを見ることも珍しいことではない。バグベアはゴブリンのように大きな群れを作ることも、ホブゴブリンのように国を作ることもない。彼らが好むのは、より個人的なレベルで大好きなこと(殺人と拷問)をしていられるもっと小規模な乱痴気騒ぎである。人間はバグベアの大好きな獲物で、ほとんどのバグベアの主食は人肉、耳や指のような陰惨な記念品がバグベアの一般的な装飾品である。
バグベアが宗教に傾倒する場合は、殺人と暴力の神を愛好する。さまざまなデーモン・ロードもお気に入りである。
典型的なバグベアの身長は7フィート、体重は400ポンド。
ゴブリン、ホブゴブリン、バグベアは表面的には共通点を持っているものの、それぞれ悪の別の側面を象徴している。ホブゴブリンは秩序正しく整然とした悪であり、大軍勢や戦士社会、専制国家を生み出す。ゴブリンは原始的な悪であり、ただ残酷さと、彼らの目に付いた少数の犠牲者――それは彼ら自身の同類かもしれないし、その隣人かもしれない――だけを求める。しかしバグベアに体現された悪がもっとも恐るべきものである。彼らは可能な限り破壊的な方法で苦痛を撒き散らすことを熱心に追求する。ホブゴブリンの殺しは伝統と秩序によるものである。ゴブリンの殺しは、ただ楽しみのためである。しかしバグベアが刃を手に取るのは、殺すことでその武器が触れてもいない相手に最大の苦痛を与えることができると確信している時である。バグベアにとって、殺人の真の目的は犠牲者を打ち倒すことではなく、犠牲者を愛する者を打ちのめすことである。