この節のあるクリーチャーは耀く紫色の真菌でところどころを覆われたキチン質の体を持っている。シロップ状の毒がその下顎から滴り落ちる。
経験点2,400
真なる中立/大型サイズの魔獣
イニシアチブ +5; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+11
アーマー・クラス 21、接触10、立ちすくみ20(+11外皮、-1サイズ、+1【敏】)
ヒット・ポイント 76(8d10+32)
頑健 +10、反応 +7、意志 +2
完全耐性 [精神作用]効果; 呪文抵抗 17
移動速度 40フィート、登攀 40フィート
接敵面 10フィート; 間合い 5フィート
近接 噛みつき=+14(2d6+9、加えて“毒”)
特殊攻撃 サイティリッシュの閃光、毒
【筋】23、【敏】13、【耐】18、【知】6、【判】10、【魅】2
基本攻撃 +8; 戦技ボーナス +15; 戦技防御値 26(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《強打》、《能力熟練:サイティリッシュの閃光》、《武器熟練:噛みつき》
技能 〈知覚〉+11、〈登攀〉+21; 種族修正 +4〈知覚〉
出現環境 気候問わず/地下
編成 単体、2体、または共棲集団(3~6)
宝物 なし
サイティリッシュの閃光(超常)/Cytillesh Flash 1日1回サイティリピードは、身体の上に生えているサイティリッシュの群生に眩い青い光の閃光を放たせ、半径20フィートに明るい光を提供し、その次の20フィートの明度を1段階上げさせられる(この能力は4レベルのライトの呪文として扱う)。効果の範囲の40フィート以内のクリーチャーは難易度22の意志セーヴに成功しなければならない。明るい光の20フィートの範囲内の失敗したクリーチャーは1d4ラウンドの間朦朧状態となる。失敗した次の20フィート以内のクリーチャーは代わりに1d2ラウンドの間混乱状態となる。セーヴ難易度は【耐久力】に基づいており、+2の種族ボーナスを含んでいる。
毒(変則)/Poison 噛みつき・致傷型; セーヴ 頑健・難易度20; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 1d3【敏】、幻惑状態および、メモリー・ラプスの効果; 治癒 1回のセーヴ成功。このセーヴ難易度は【耐久力】に基づいており、+2の種族ボーナスを含んでいる。
デロは長い間錬金術と魔法の増強を用いた彼らの実験にほかのクリーチャーを使用してきた。多くの場合、これらの実験はデロが念頭に置いていた結果を出せず、最高でも成功を収めたと考えて良い程度だった。しかしながら、まれにデロは実際に正しく理解し、自分たちで訓練し使用できる強力で従順なクリーチャーを思いつくことがある。
サイティリピードはそういった実験のまれな成功例から生じた。デロの錬金術師は、サイティリッシュの真菌のみをアルビノのムカデ種に食べさせ適応させた。これらのムカデが真菌類と特定の魔法の増強に晒され長年耐えた後の成果は、デロがサイティリピードと名付けた全く新しい種だった。
サイティリピードは灰色の分かれた体をキチン質で覆っている。サイティリッシュの真菌の群生は背中に沿って生え、このクリーチャーに不気味な青い輝きを与えている。その恒常的な輝きのために開けたところでサイティリピードを見つけることはかなり簡単である。ほとんどの場合、サイティリピードはデロの社会で遭遇し、デロは乗騎や隠れ家の衛兵としてこの作成物を使う。
戦闘において、サイティリピードは敵に単純に突っ走り噛みつき攻撃を行い、敵を朦朧状態にさせるのにサイティリッシュの毒に頼るため、相手が突然の短期記憶の喪失による失見当識に対処している間に繰り返し噛みつける。サイティリピードは通常、重傷を負ったか複数の敵によって脅かされているときのみサイティリッシュの閃光の能力を使用する。訓練されたサイティリピードは乗り手によってこの能力を使用するように指示されることもできる。サイティリッシュへの長期間の被曝のため、デロはサイティリピードのサイティリッシュに基づく攻撃の影響を受けず、敵に対してその攻撃を向けることを楽しむ。
サイティリピードとは多くの場合デロの隠れ家の周辺のデロの巡視隊の一部として、通常は乗騎として遭遇する事になる。典型的なサイティリピードは体長10フィート(約3m)を少し超え、体高3・1/2フィート(約1.1m)、体重約600ポンド(約272kg)。