経験点2,400
人間のキョンシー、5レベル・モンク
秩序にして悪/中型サイズのアンデッド(人型生物の変性種)
イニシアチブ +10; 感覚 暗視60フィート、擬似視覚60フィート(呼吸するクリーチャーのみ); 〈知覚〉+22
アーマー・クラス 25、接触22、立ちすくみ18(+1回避、+3外皮、+4【判】、+6【敏】、+1モンク)
ヒット・ポイント 51(5d8+25); 高速治癒5
頑健 +8、反応 +11、意志 +9; 心術に対して+2
防御能力 エネルギー放出に対する抵抗+4、お札、身かわし; ダメージ減少 10/斬撃および魔法; 完全耐性 アンデッドの種別特性、呪文解放型と呪文完成型の効果、病気; 抵抗 [氷雪]20
弱点 キョンシーの弱点
移動速度 30フィート
近接 爪(×2)=+9(1d8+3/19~20、加えて“つかみ”)、噛みつき=+9(1d6+3)
特殊攻撃 吸氣(難易度15)、蛮爪、朦朧化打撃(5回/日、難易度16)、連打
【筋】16、【敏】23、【耐】―、【知】12、【判】18、【魅】16
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +8(組みつき+12); 戦技防御値 28(足払いされない)
特技 《一撃離脱》 (B) 、《イニシアチブ強化》、《鋭敏感覚》 (B) 、《回避》 (B) 、《技能熟練:軽業》 (B) 、《強行突破》 (B) 、《強打》、《素手打撃強化》、《追加HP》、《武器の妙技》、《迎え討ち》、《朦朧化打撃》、《矢止め》
技能 〈隠密〉+22、〈軽業〉+25(跳躍+30)、〈真意看破〉+14、〈水泳〉+11、〈脱出術〉+14、〈知覚〉+22; 種族修正 +8〈隠密〉、+8〈軽業〉、+8〈知覚〉
言語 共通語
その他の特殊能力 浮身20フィート、気蓄積(6ポイント、魔法)、高速移動、戦技訓練、大跳躍、不動心、無病身
出現環境 気候問わず/地形問わず
編成 単体または同胞(2~8)
宝物 NPCの装備品(アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、クローク・オヴ・レジスタンス+1、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ、錬金術師の火[6])
キョンシー(しばしば“ホッピング・ヴァンパイア”として知られる)は生者が放出する生命エネルギーを糧とする人型生物のアンデッド・クリーチャーである。キョンシーの外見はクリーチャーの死体が蘇った時点の状態を基にしている。腐敗状態に関わらず、ほとんどのキョンシーは少なくとも1世代は時代遅れの衣服または鎧を身につけている。それに加え、それぞれ額に糊で紙の短いお札を貼り付けている。本来は体を迷える魂から守るためのものだが、このお札はキョンシーにスクロールやワンドのようなアイテムから放たれた魔法効果に対する完全耐性を与える。
キョンシーは安息を得ない魂が死亡時に肉体から離れない時に作り出され、その代わり内部は化膿し腐敗していく。その体が分解していくある時点で、このものはそのグロテスクな姿で起き上がり、貪るために生きているクリーチャーを捜し求める。
“キョンシー”は生きていてヒット・ダイスが5以上あるならどんなクリーチャー(以下これを基本クリーチャーと呼ぶ)にも付加できる後天性テンプレートである。 ほとんどのキョンシーはかつて人間だったが、特定の儀式を行うあらゆるクリーチャーがこのテンプレートを得ることができる。キョンシーは下記を除いて基本クリーチャーの能力値と特殊能力を用いる。
種別:クリーチャー種別はアンデッド(変性種)に変更される。クラス・ヒット・ダイス、基本攻撃ボーナス、セーヴは再計算しない。
感覚:キョンシー・ヴァンパイアは60フィートの暗視を得る。また生きているクリーチャーの呼吸を感知する能力を得る。キョンシーは呼吸するクリーチャーに対し距離60フィートの擬似視覚を持つ。クリーチャーは息を止めることでキョンシーがこの方法で感知することを妨げることができる。
ヒット・ダイス:全ての種族ヒット・ダイスをd8に変更すること。クラス・ヒット・ダイスは影響されない。アンデッドであるためキョンシーはヒット・ポイントを決定するボーナスに(【耐久力】のかわりに)【魅力】修正値を用いる。
防御的能力:キョンシーはアンデッドの種別によって与えられる全ての防御的能力に加え、エネルギー放出に対する抵抗+4、ダメージ減少10/魔法および斬撃、[氷雪]に対する抵抗20を得る。またキョンシーは高速治癒5を得る。それに加えて全てのキョンシーは以下の防御的能力を得る。
お札(超常):キョンシーは額に張られているお札により、スクロールやワンドのような呪文完成型または呪文解放型の魔法のアイテムによって創り出されるあらゆる効果に対して完全耐性を得る。このような魔法の効果はキョンシーが破られることがない呪文抵抗を持っているかのように扱う。キョンシーのお札は盗み取り戦技判定(Advanced Player's Guide 322)に成功することで取り除くことができ、キョンシーのこれらの効果に対する完全耐性は即座に終了する。キョンシーのお札が破かれた(標準アクション)場合、このヴァンパイアはその高速治癒能力も失う。キョンシーは何らかの紙片と書く道具を用いて代わりのお札を作り出すことができるが、そうするには10分間の邪魔されない作業が必要である。
弱点:キョンシーは鏡または10フィート以内で鳴らされるハンドベルの音から後ずさりする。炊いた米飯もキョンシーがもはや食べ物を食べることがないという根本的な事実を皮肉るため、彼らを恥じ入らせ後ずさりさせる。これらの物はキョンシー・ヴァンパイアに害を与えない。単に一定時間寄せ付けないだけである。後ずさりしたキョンシーは少なくとも5フィート嫌悪の対象から離れていなければならず、そのラウンドはその物品を振り回しているクリーチャーに触れたり近接攻撃を行うことができない。キョンシー・ヴァンパイアを寄せ付けないようにするのは標準アクションである。1ラウンドの間近寄ることができなかった後、キョンシー・ヴァンパイアはそのものに対する嫌悪感を克服し通常通り行動しようと試みるため、そのターンの開始時に難易度20の意志セーヴを行うことができる。
キョンシーの破壊:ヒット・ポイントが0に減少した場合、キョンシー・ヴァンパイアは崩れて塵になるが、滅ぼされてはいない。1分間で1ヒット・ポイントで同じ場所、あるいは最も近い何も占めていない場所に再生する。キョンシーが再生する前に塵を散らすこと、または米を塵の中にいれ1本の聖水と混ぜ合わせることで永久に滅ぼすことができる。またキョンシー・ヴァンパイアは桃の木から削りだされた木製の武器に弱い。このような武器がこのクリーチャーにとって全ての元素と生命の結合を意味するからである。桃の木から削りだされた木製の武器は自動的にキョンシーのダメージ減少を克服する。またこのような武器でキョンシーのヒット・ポイントを0にするような攻撃が命中した場合、このクリーチャーは即座に滅ぶ。彼らは通常は日光から退くが、キョンシー・ヴァンパイアは通常のヴァンパイアのように日光で破壊されることはなく、日中でも害を受けることなく動き回ることができる。
移動速度:キョンシーはピョンピョン跳ねることでしか移動できない。この移動方法は通常の移動よりも幾分素早さに欠け、そのためキョンシーの基本移動速度は基本クリーチャーの速度よりも10フィート減少する(最小10フィート)。この普通ではない移動方法によりキョンシーは移動困難な地形の効果を無視でき、足払いをすることが不可能である。他の移動速度(飛行や水泳速度など)はこの減少の影響を受けない。
近接:キョンシーは基本クリーチャーが持っていない場合は1回の噛みつき攻撃と2回の爪攻撃を得る。噛みつき攻撃のダメージはキョンシーのサイズによるが、爪攻撃はキョンシーのサイズよりも2段階大きなクリーチャーとしてのダメージを与える。中型サイズのキョンシーは噛みつき攻撃は1d6ポイントにダメージを与え、爪攻撃は1d8ポイントのダメージを与える。しかしキョンシーの爪はこれより更に危険である。下記の“蛮爪”特殊攻撃を参照すること。キョンシーの肉体武器はダメージ減少を克服する目的では魔法の武器として扱われる。
特殊攻撃:キョンシーはいくつかの特殊攻撃を得る。セーヴ難易度は別記がない限り10+キョンシーのヒット・ダイスの1/2+キョンシーの【魅力】修正値に等しい。
蛮爪(変則):キョンシーの爪は残忍なほど鋭く、自在に延ばしたり縮めたりできる。そのクリティカル可能域は19~20でありつかみ特殊能力を持つ。モンク・レベルを持つキョンシーはその素手攻撃にこのクリティカル可能域の拡大とつかみ特殊能力を得、このような攻撃をする際モンクの素手ダメージと爪ダメージの高い方を用いる。
吸氣(超常):血を吸う代わりにキョンシー・ヴァンパイアは犠牲者の呼吸から“氣”つまり生命エネルギーを吸う。キョンシーが組みつき判定を成功させた場合、(追加ダメージを含む、判定に成功したことによるほかのあらゆる効果に加え)キョンシーは犠牲者の呼吸から氣を吸おうと試みることができる。犠牲者はこの攻撃に抵抗するために頑健セーヴを行わなければならない。セーヴに失敗した場合、犠牲者は1レベルの負のレベルと1d4ラウンドの間よろめき状態を受ける。
能力値:【筋】+4、【敏】+6、【知】+2、【判】+4、【魅】+2。アンデッドであるため、キョンシーは【耐久力】能力値を持たない。
特技:キョンシーはボーナス特技として《一撃離脱》、《鋭敏感覚》、《回避》、《技能熟練:軽業》、《強行突破》を得る。
技能:キョンシーは〈隠密〉、〈軽業〉、〈知覚〉に+8の種族ボーナスを得る。